ちょっと、話があるからと、雛は秋姉妹に呼び出されて姉妹の居るところにやってきた。
「それで、静葉さん。話ってなんでしょう」
「これは、まだ秘密なんだけど。友達の雛には先に教えるって事を肝に銘じておいてね」
早速、雛は静葉に話しかけてみたらそんな返事が帰ってきた。
「はぁ」
「雛さん、静葉お姉さんが言ってしんけんに話して居るのだから貴方もしんけんになって」
「そうだ。しんけんに聞いて」
雛と2人との付き合いは長い。だから、大体何が言いたいのかは察しはついている。
どうせまた、信仰を増やすために何かしようというのだろう。
「わかりました。しんけんに聞きます」
「わかったなら、良いよ。ささ、静葉お姉さん話して」
「うん」
こうして、静葉は話始めたのだった。
「実は今度、秋の信仰倍増キャンペーンを行おうと思うんだ」
やはり、予想通り信仰を増やそうとしていたのだった。
「信仰倍増キャンペーンですか。大きく出ましたね。それで今回はどのようにして信仰を増やそうと思うのですか?」
倍増だ。いくつから倍増なのかは分からない。
「聞いてくれてありがとう、雛のその言葉待っていたんだ」
前回も、内容は忘れたが、雛がどのようにして増やすのかと聞いたら同じ事を静葉は言っていた。
「穣子、例の物をこっちに持ってきて」
「わかった。静葉姉さん」
そういうと、穣子は奥の倉庫から、例の物。米俵を持ってきた。
「お米ですか?」
「……秋は私達姉妹に信仰が集まる。それこそ、黙っていても信仰が集まる」
静葉は自信を持ってそういう。だが、雛からすればその自信の根拠が何処から来るのか分からないが。
「そうですね」
「だよね。そうだよね。雛ならそう言ってくれると思っていた」
適当に相槌打っておくという、雛の世渡りの方法だったが静葉それに気がついていない。
ついでに、後ろで穣子もうんうんとうなづいている。
「それと、お米がどのように関係が?」
配るのだろう。それ以外に何に使うのだろうかと雛は思うがたずねた。
「いままでのやり方では信仰はそのまま」
「だから、静葉お姉さんは一計を思いついた」
秋姉妹は自信満々だった。
「今年は信仰を先行予約できるキャンペーンをしようと思う」
「先行予約ですか?」
信仰を先行予約できるなんて聞いたことが無い。多分これからもここ以外では聞くことが無いだろう。
「そうだよ。秋が始まる前に信仰を予約すると米が5俵もらえるんだ」
「それは、すごいですね。でも、良い話には裏があったりするんでしょう?」
こういう、うたい文句には必ず裏がある。雛は厄を集めているからどういうことに厄になるかはよく心得ている。
「そんな事無いよ。最低2年間、月々信仰の証としてお米10kgを出して奉納してくれれば良い」
「2年間ですか? それなら信仰は集まりますよ」
「そうだよね。そうだよね」
同意が得られて静葉はとてもうれしそう。いや、うれしそうではなく絶対嬉しい。
「ええ」
「さすが、静葉お姉さんの作戦は完璧だ」
嬢子も横で感心している。
「では、ご健闘をお祈りします」
「頑張るよ。今年こそ、私達の信仰は倍増だ」
雛は2人の元から帰った。
その帰り道、雛は思った。信仰は集まるだろうが、秋姉妹は確実に破産してしまうだろうと。
気の毒だったが、雛も先行予約しても良いかなと思った。
「それで、静葉さん。話ってなんでしょう」
「これは、まだ秘密なんだけど。友達の雛には先に教えるって事を肝に銘じておいてね」
早速、雛は静葉に話しかけてみたらそんな返事が帰ってきた。
「はぁ」
「雛さん、静葉お姉さんが言ってしんけんに話して居るのだから貴方もしんけんになって」
「そうだ。しんけんに聞いて」
雛と2人との付き合いは長い。だから、大体何が言いたいのかは察しはついている。
どうせまた、信仰を増やすために何かしようというのだろう。
「わかりました。しんけんに聞きます」
「わかったなら、良いよ。ささ、静葉お姉さん話して」
「うん」
こうして、静葉は話始めたのだった。
「実は今度、秋の信仰倍増キャンペーンを行おうと思うんだ」
やはり、予想通り信仰を増やそうとしていたのだった。
「信仰倍増キャンペーンですか。大きく出ましたね。それで今回はどのようにして信仰を増やそうと思うのですか?」
倍増だ。いくつから倍増なのかは分からない。
「聞いてくれてありがとう、雛のその言葉待っていたんだ」
前回も、内容は忘れたが、雛がどのようにして増やすのかと聞いたら同じ事を静葉は言っていた。
「穣子、例の物をこっちに持ってきて」
「わかった。静葉姉さん」
そういうと、穣子は奥の倉庫から、例の物。米俵を持ってきた。
「お米ですか?」
「……秋は私達姉妹に信仰が集まる。それこそ、黙っていても信仰が集まる」
静葉は自信を持ってそういう。だが、雛からすればその自信の根拠が何処から来るのか分からないが。
「そうですね」
「だよね。そうだよね。雛ならそう言ってくれると思っていた」
適当に相槌打っておくという、雛の世渡りの方法だったが静葉それに気がついていない。
ついでに、後ろで穣子もうんうんとうなづいている。
「それと、お米がどのように関係が?」
配るのだろう。それ以外に何に使うのだろうかと雛は思うがたずねた。
「いままでのやり方では信仰はそのまま」
「だから、静葉お姉さんは一計を思いついた」
秋姉妹は自信満々だった。
「今年は信仰を先行予約できるキャンペーンをしようと思う」
「先行予約ですか?」
信仰を先行予約できるなんて聞いたことが無い。多分これからもここ以外では聞くことが無いだろう。
「そうだよ。秋が始まる前に信仰を予約すると米が5俵もらえるんだ」
「それは、すごいですね。でも、良い話には裏があったりするんでしょう?」
こういう、うたい文句には必ず裏がある。雛は厄を集めているからどういうことに厄になるかはよく心得ている。
「そんな事無いよ。最低2年間、月々信仰の証としてお米10kgを出して奉納してくれれば良い」
「2年間ですか? それなら信仰は集まりますよ」
「そうだよね。そうだよね」
同意が得られて静葉はとてもうれしそう。いや、うれしそうではなく絶対嬉しい。
「ええ」
「さすが、静葉お姉さんの作戦は完璧だ」
嬢子も横で感心している。
「では、ご健闘をお祈りします」
「頑張るよ。今年こそ、私達の信仰は倍増だ」
雛は2人の元から帰った。
その帰り道、雛は思った。信仰は集まるだろうが、秋姉妹は確実に破産してしまうだろうと。
気の毒だったが、雛も先行予約しても良いかなと思った。
=一年の2/3が終わろうとしているってことですね(白目)
雛は教えてあげないんですね・・・
「夢を壊さないように黙ってるのか」と思った矢先に先行予約の言葉が出てきて吹きましたwww
その儚いテーマをコミカルに描く手腕には脱帽だよ!(と言っても、私が普段被るのは帽子ではなくカツラだが)
そして淡々とした雛が良い味を出している。彼女も米を食うのか? 彼女は米を知っているのか? 日本の米を分かっているか?