21XX年 ゲンソウキョウ, ホダカマウントの一角
「ふぁぁ…今日も雨ですか」
そういってベッドから起き上がるのは、ジャーナリストのシャメイマルアヤ。
Piglulugulu…Piglugugululu…
六畳間の片隅、スクープ的ピクチャが画鋲でぶら下がるコルクのデスク。
その上から彼女にノイズで面倒を告げるのは、今にも四散しそうな壊れかけの端末。
「もしもしー、シャメイマルですが」
「ドーモ、シャメイマル=サン、カワシロです」
「ドーモ、カワシロ=サン」
端末で交わす連絡において、アイサツは基本。古事記にもそう書かれている。
「シャメイマル=サン。今回は、依頼の電話だ。
コメイジ・エレクトリックパワーの地熱発電所、
あれは存在するとされるマグマの量から考えられる熱量よりかなり発電量が多い。
何かしらのカラクリがあると見て間違いない。
それを写真に収めてきてほしい。」
「はあ…なんだか面倒そうな話ですねえ。」
「今回はカネ以外に、インタビューや取材が楽になるブツを用意してある。写真渡すときにでも寄って行ってくれ。」
「まったく、仕方ありませんね…。では、切りますよー。」
bt、pooo、poo、po…
「さて、出ますか…」
外は寒い。分厚いコートを羽織る。無論、中に盗聴器を何個も仕込む。
家から少し離れた場所に立ち、屈伸、伸脚、
そして、アヤが地面を蹴る。すると、銃声かと聞き違うかのような音がして、
地面が50センチほど半球形に凹む。
「ふう…、ここまで上がれば後は妖力でいけますね…」
「あ、どこにいけばいいか聞き忘れてた…」
「こういう時は大体、メールで…おっ、あった」
「何々、キソマウント山頂より南下150m付近に半径15.6mの竪穴…。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ここら辺りですね…」
アヤの右目に装着された、義眼の様相を示す小型カメラが竪穴の遠景を内部メモリに蓄積する。
「見張りの雑魚が14、5、6…」
瞬間、アヤの姿が消える。
「…!」「……!」
無数の新鮮なサシミが並ぶ中、返り血一つ浴びずにアヤは立っていた。
そう、アヤは実際強い。
ジャーナリストという仕事上、恨みを買うことも多いが、
仲のいいウサギのトラップを潜り抜ける猛者すらアヤにはコンマ0.2秒である。コワイ!
「潜りますか」
音すら立てず竪穴に身を投げる。
半日は立っただろうか。盗聴器を取ったコートは捨てた。
苔むした井戸のような場所、今も祭りのようなアトモスフィアを醸し出す旧都を超え、
そこにあったのは、メルヘンな館であった。当然の如く義眼に画像データを収める。
「ここがうわさに聞く地霊殿ですか…なんというか、ドールハウスみたいな場所…」
入って数分。色々なところを通るたびに黒猫が出てくる。
「ビデオカメラでも仕込んであるんでしょうか…」
雑魚妖精のネギトロめいた死体を散乱させながら、奥へと進む。
次第に床のステンドグラスめいた模様にインプットされたヤタガラスのホログラムが頻度を増す。
そこにあったのは、教会の如し広間であった。
異教の十字架が飾られている。
通り過ぎようとすると、そばに誰もいなかったはずの十字架からミシミシと悲鳴が聞こえる。
「まったく、誰ですか…」
全く動じないのは彼女の自信の表れである。
そして一礼。
「ドーモ、シャメイマルアヤです」
「ドーモ、シャメイマルアヤ=サン。コメイジサトリです。」
その瞬間巨大な十字架がアヤに向かって倒れ掛かる!
すかさずアヤは受け身横転!ワザマエ!
並の人間なら失禁する間もなくスシのワサビは自明!コワイ!
「なんですか…いきなり」
「我が社の秘密を嗅ぎ回られるのは少々カンに障りましてね」
そう、この少女、暗黒コーポ、コメイジ・エレクトリックパワーの社長である!
「そうですか…それでは」
アヤが跳ぼうとする直前、アヤの耳に甲高い音が響く!
「くっ…」
アヤが顔を上げた時、見えたのはネオン光に照らし上げられるキンカク・テンプル!
「これは…5年前の…?」
「そうです。あなたの心に残った風景を呼び出しました」
幻想のキンカク・テンプルがアヤに崩れかかる!
すかさずアヤは回避する姿勢を見せるが、体が動かない!
「ぐぅっ…ぐぁぁっ!」
しかし、アヤに肉体的ダメージはない!
そこにあるのは、心を削る様な精神的苦痛!
「ぐぅぅぅぅっ…ブッダファック、こんなところでやられてたまるもんですかっ…」
「しかし、あなたは実際苦戦しているではありませんか?」
「うぐぅぅぅぅっ…!ナメた真似を…」
「殺す殺す殺す殺してやるっ…!」
アヤの足に大きな力がかかる…
そして、凶悪な硬さを誇るカワシロ=インダストリ製の合金床板がメコリと凹む!
「なっ…精神攻撃を肉体で制した…?」
「Guuuuuuuuuuuuuuuuuahhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!」
狂気!ゴア的唸り声と共に、ネオン光でギラギラと輝くキンカク・テンプルが雲散霧消する!
「Aaaaaaaaaaaaahhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!」
「サ、サヨンナラー!」
容赦のないカラテにサトリは爆発四散!
「Uhhhhhhhahhhhhhhhぁぁぁぁ…」
だんだんと精神状態が普段の様相を呈してくる…
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅぅ…」
「今回は中々に手ごたえのある任務ですね……おっ、このドア、鍵かかってませんね」
ドアを開け中に入ると、今度は岩壁づたいにらせん状の階段がある大きな竪穴だ。
当然のように鉄柵から身を投げ、30分は過ぎたろうか。
次第に温度は上がり、灼熱の様相を呈するジゴクめいた場所に、その発電所はあった。
ghooooonn,ghooooonn…
巨大ギアがシュラめいた唸りを上げる光景をよそに、アヤは1枚だけ義眼に写真を収める。
大きな南京錠でくくられたドアに手を当て、アヤが力を込めると、
ドアが凹み、ドアと壁とを繋ぐ蝶番にヒビが入る。
ポキリと小さな音を立て、鉄扉は南京錠によって壁からぶら下がる状態になった。
ドアの向こうには、溶岩が流々としており、サンズ・リバーめいた状態となっていた。
「ここを飛んでいくんですか…」
アヤが足に力を入れると、地面が銃声を上げて、アヤは銃弾のごときスピードで飛び立つ。
「やっぱり地熱発電所なんて嘘っぱちのようですね…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2時間は横穴を飛んだだろうか。
岩壁に接続された、炉のような巨大な機械が目に入った。
よくよく見てみると、その機械の中にあるのは、少女を接続した無数のケーブルだった!
「なんですかこれ…。」
Pigugugugu!Pigugugugugu!
ほぼノイズで形成された着信音が鳴り響く。
「もしもし」
「ドーモ、カワシロです」
「ドーモ、シャメイマルです」
簡略的アイサツを交わす。
「どうだい?もう地霊殿にたどりついた辺りかい?」
「溶岩のサンズ・リバーにある機械の中です」
「おお!もうそこまで行ったのかい、間に合ってよかった」
「そこにあるのは、私の推測では恐らく核融合炉だ。
あの発電量を維持するにはそれしかない」
「我が社を差し置いてどこでその情報を入手したのか知らんが、
我が社にその技術が欲しい。写真と、特徴をとらえたメモを持って帰ってくれ」
「わっかりましたー」
bt、pyee、pegee、pyee…
「そろそろ買い替えですかね…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カッパ・リバー、カワシロ・インダストリ本社
「ドーモ、シャメイマル=サマ、ですね?」
「ええ、そうですよ」
「かしこまりました。カワシロ=サマのところまでお連れします」
~~~~~~~~~
「では、ごゆっくり」
batam…
「ドーモ、カワシロです」
「ドーモ、カワシロ=サン。シャメイマルです」
「例のブツは持ってきてくれたかね?」
「はい。ここに」
「おぉ!これだ!これで我が社はもっと、もっと、もっと発展する!」
「そうだ、報酬だね。これが約束のカネ。」
スーツケースをアヤに向けてゴロゴロと転がす。
「そして、これが『取材が楽になるブツ』さ。」
「なんですか…これは。薄い画面…?それにしてはやけに大きい…文字盤もついていますね。」
「これは外の世界から技術を輸入して作った、『ノートパソコン』というヤツだね」
「はあ…。」
「指で画面に触れて操作するタイプもあるんだが、こちらの方が操作しやすいと思ってね。」
「有難くいただいておきますよ。」
「あ、そうだ」
「ん?」
「こちらの端末の修理をお願いできますか?」
「おお!耐圧、耐爆、耐火、防液性能に優れた我が社の製品をここまでボロボロにするとは!
どうやったらここまでボロボロになるんだい?」
「知りませんよそんなこと…勝手にそうなってました」
「まったく…じゃあ、こっちの端末にデータ移し替えて…」
美麗な音楽とノイズの不協和音が数十秒続いた後、
「はい。データ移動完了。」
「今度は耐衝撃とかでだいぶといいテスト結果出た製品だから、恐らくそれより保つよ。」
「ありがとうございます」
「まあいいってことよ。それじゃ、道中気をつけて」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日も、ゲンソウキョウに重金属を含んだ雨が降る。
六畳間の片隅、コルクで出来たデスクの上、文字盤付きの画面には、樹氷と煌めく金閣の姿があった。
「ふぁぁ…今日も雨ですか」
そういってベッドから起き上がるのは、ジャーナリストのシャメイマルアヤ。
Piglulugulu…Piglugugululu…
六畳間の片隅、スクープ的ピクチャが画鋲でぶら下がるコルクのデスク。
その上から彼女にノイズで面倒を告げるのは、今にも四散しそうな壊れかけの端末。
「もしもしー、シャメイマルですが」
「ドーモ、シャメイマル=サン、カワシロです」
「ドーモ、カワシロ=サン」
端末で交わす連絡において、アイサツは基本。古事記にもそう書かれている。
「シャメイマル=サン。今回は、依頼の電話だ。
コメイジ・エレクトリックパワーの地熱発電所、
あれは存在するとされるマグマの量から考えられる熱量よりかなり発電量が多い。
何かしらのカラクリがあると見て間違いない。
それを写真に収めてきてほしい。」
「はあ…なんだか面倒そうな話ですねえ。」
「今回はカネ以外に、インタビューや取材が楽になるブツを用意してある。写真渡すときにでも寄って行ってくれ。」
「まったく、仕方ありませんね…。では、切りますよー。」
bt、pooo、poo、po…
「さて、出ますか…」
外は寒い。分厚いコートを羽織る。無論、中に盗聴器を何個も仕込む。
家から少し離れた場所に立ち、屈伸、伸脚、
そして、アヤが地面を蹴る。すると、銃声かと聞き違うかのような音がして、
地面が50センチほど半球形に凹む。
「ふう…、ここまで上がれば後は妖力でいけますね…」
「あ、どこにいけばいいか聞き忘れてた…」
「こういう時は大体、メールで…おっ、あった」
「何々、キソマウント山頂より南下150m付近に半径15.6mの竪穴…。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ここら辺りですね…」
アヤの右目に装着された、義眼の様相を示す小型カメラが竪穴の遠景を内部メモリに蓄積する。
「見張りの雑魚が14、5、6…」
瞬間、アヤの姿が消える。
「…!」「……!」
無数の新鮮なサシミが並ぶ中、返り血一つ浴びずにアヤは立っていた。
そう、アヤは実際強い。
ジャーナリストという仕事上、恨みを買うことも多いが、
仲のいいウサギのトラップを潜り抜ける猛者すらアヤにはコンマ0.2秒である。コワイ!
「潜りますか」
音すら立てず竪穴に身を投げる。
半日は立っただろうか。盗聴器を取ったコートは捨てた。
苔むした井戸のような場所、今も祭りのようなアトモスフィアを醸し出す旧都を超え、
そこにあったのは、メルヘンな館であった。当然の如く義眼に画像データを収める。
「ここがうわさに聞く地霊殿ですか…なんというか、ドールハウスみたいな場所…」
入って数分。色々なところを通るたびに黒猫が出てくる。
「ビデオカメラでも仕込んであるんでしょうか…」
雑魚妖精のネギトロめいた死体を散乱させながら、奥へと進む。
次第に床のステンドグラスめいた模様にインプットされたヤタガラスのホログラムが頻度を増す。
そこにあったのは、教会の如し広間であった。
異教の十字架が飾られている。
通り過ぎようとすると、そばに誰もいなかったはずの十字架からミシミシと悲鳴が聞こえる。
「まったく、誰ですか…」
全く動じないのは彼女の自信の表れである。
そして一礼。
「ドーモ、シャメイマルアヤです」
「ドーモ、シャメイマルアヤ=サン。コメイジサトリです。」
その瞬間巨大な十字架がアヤに向かって倒れ掛かる!
すかさずアヤは受け身横転!ワザマエ!
並の人間なら失禁する間もなくスシのワサビは自明!コワイ!
「なんですか…いきなり」
「我が社の秘密を嗅ぎ回られるのは少々カンに障りましてね」
そう、この少女、暗黒コーポ、コメイジ・エレクトリックパワーの社長である!
「そうですか…それでは」
アヤが跳ぼうとする直前、アヤの耳に甲高い音が響く!
「くっ…」
アヤが顔を上げた時、見えたのはネオン光に照らし上げられるキンカク・テンプル!
「これは…5年前の…?」
「そうです。あなたの心に残った風景を呼び出しました」
幻想のキンカク・テンプルがアヤに崩れかかる!
すかさずアヤは回避する姿勢を見せるが、体が動かない!
「ぐぅっ…ぐぁぁっ!」
しかし、アヤに肉体的ダメージはない!
そこにあるのは、心を削る様な精神的苦痛!
「ぐぅぅぅぅっ…ブッダファック、こんなところでやられてたまるもんですかっ…」
「しかし、あなたは実際苦戦しているではありませんか?」
「うぐぅぅぅぅっ…!ナメた真似を…」
「殺す殺す殺す殺してやるっ…!」
アヤの足に大きな力がかかる…
そして、凶悪な硬さを誇るカワシロ=インダストリ製の合金床板がメコリと凹む!
「なっ…精神攻撃を肉体で制した…?」
「Guuuuuuuuuuuuuuuuuahhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!」
狂気!ゴア的唸り声と共に、ネオン光でギラギラと輝くキンカク・テンプルが雲散霧消する!
「Aaaaaaaaaaaaahhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!」
「サ、サヨンナラー!」
容赦のないカラテにサトリは爆発四散!
「Uhhhhhhhahhhhhhhhぁぁぁぁ…」
だんだんと精神状態が普段の様相を呈してくる…
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅぅ…」
「今回は中々に手ごたえのある任務ですね……おっ、このドア、鍵かかってませんね」
ドアを開け中に入ると、今度は岩壁づたいにらせん状の階段がある大きな竪穴だ。
当然のように鉄柵から身を投げ、30分は過ぎたろうか。
次第に温度は上がり、灼熱の様相を呈するジゴクめいた場所に、その発電所はあった。
ghooooonn,ghooooonn…
巨大ギアがシュラめいた唸りを上げる光景をよそに、アヤは1枚だけ義眼に写真を収める。
大きな南京錠でくくられたドアに手を当て、アヤが力を込めると、
ドアが凹み、ドアと壁とを繋ぐ蝶番にヒビが入る。
ポキリと小さな音を立て、鉄扉は南京錠によって壁からぶら下がる状態になった。
ドアの向こうには、溶岩が流々としており、サンズ・リバーめいた状態となっていた。
「ここを飛んでいくんですか…」
アヤが足に力を入れると、地面が銃声を上げて、アヤは銃弾のごときスピードで飛び立つ。
「やっぱり地熱発電所なんて嘘っぱちのようですね…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2時間は横穴を飛んだだろうか。
岩壁に接続された、炉のような巨大な機械が目に入った。
よくよく見てみると、その機械の中にあるのは、少女を接続した無数のケーブルだった!
「なんですかこれ…。」
Pigugugugu!Pigugugugugu!
ほぼノイズで形成された着信音が鳴り響く。
「もしもし」
「ドーモ、カワシロです」
「ドーモ、シャメイマルです」
簡略的アイサツを交わす。
「どうだい?もう地霊殿にたどりついた辺りかい?」
「溶岩のサンズ・リバーにある機械の中です」
「おお!もうそこまで行ったのかい、間に合ってよかった」
「そこにあるのは、私の推測では恐らく核融合炉だ。
あの発電量を維持するにはそれしかない」
「我が社を差し置いてどこでその情報を入手したのか知らんが、
我が社にその技術が欲しい。写真と、特徴をとらえたメモを持って帰ってくれ」
「わっかりましたー」
bt、pyee、pegee、pyee…
「そろそろ買い替えですかね…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カッパ・リバー、カワシロ・インダストリ本社
「ドーモ、シャメイマル=サマ、ですね?」
「ええ、そうですよ」
「かしこまりました。カワシロ=サマのところまでお連れします」
~~~~~~~~~
「では、ごゆっくり」
batam…
「ドーモ、カワシロです」
「ドーモ、カワシロ=サン。シャメイマルです」
「例のブツは持ってきてくれたかね?」
「はい。ここに」
「おぉ!これだ!これで我が社はもっと、もっと、もっと発展する!」
「そうだ、報酬だね。これが約束のカネ。」
スーツケースをアヤに向けてゴロゴロと転がす。
「そして、これが『取材が楽になるブツ』さ。」
「なんですか…これは。薄い画面…?それにしてはやけに大きい…文字盤もついていますね。」
「これは外の世界から技術を輸入して作った、『ノートパソコン』というヤツだね」
「はあ…。」
「指で画面に触れて操作するタイプもあるんだが、こちらの方が操作しやすいと思ってね。」
「有難くいただいておきますよ。」
「あ、そうだ」
「ん?」
「こちらの端末の修理をお願いできますか?」
「おお!耐圧、耐爆、耐火、防液性能に優れた我が社の製品をここまでボロボロにするとは!
どうやったらここまでボロボロになるんだい?」
「知りませんよそんなこと…勝手にそうなってました」
「まったく…じゃあ、こっちの端末にデータ移し替えて…」
美麗な音楽とノイズの不協和音が数十秒続いた後、
「はい。データ移動完了。」
「今度は耐衝撃とかでだいぶといいテスト結果出た製品だから、恐らくそれより保つよ。」
「ありがとうございます」
「まあいいってことよ。それじゃ、道中気をつけて」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日も、ゲンソウキョウに重金属を含んだ雨が降る。
六畳間の片隅、コルクで出来たデスクの上、文字盤付きの画面には、樹氷と煌めく金閣の姿があった。
確かに挨拶は基本ですね。
ここで忍殺語を読むことになるとは思わなかったw
面白かったです。
最初、上げるときに忍殺要素のある小説が全くなかったので、
上げるとき少し心配でしたが、功を奏したようですね。アリガト!
>>8 >>9 >>10
disるつもりで書いたわけではありませんよ~
文才があなたの求めるレベルまで達していなかっただけです。ごめんなさい。
たしかに荒削りな部分はありますが両作品が好きだというアトモスフィアが伝わってきます
これを皮切りにそそわでも忍殺作品がもっと増えてもいいんじゃないかな
ボブは実際自重しょう。エルフのせんしが光る。コワイ!
勿論、東方と忍殺以外のジャンルを絡めた小説で「そんな説明無くても万人受けするのもあるよ」という意見もあるかもしれませんが、それはその作者が人並み外れた文章力を持っているか、あるいはその物語が読者に考える暇を与えずストーリーを次から次へと展開してその世界に引き込んでいるのか等、どちらにしろ余程の実力が無いと真似出来ない芸当です。それに、そうした説明を上手く組み込める事が出来るようになれば文章のスキルアップにもつながります。
それ以外は良かったと思います。のどかで平和な雰囲気の前作と打って変わって、まさかアクション物も書けるとは思いもよりませんでしたし、それに前作で自分が「ダメ出し」した所をちゃんと直しているのも良かったです。
今回も超「上から目線」の長文駄文で失礼しました。
>両作品が好きだというアトモスフィアが伝わってきます
ありがとうございます。
頑張って書いたので、アトモスフィアだけでも伝えることが出来たのが嬉しいです!
>>19さん
>文中で説明があれば~~
確かにそうですね。
今度からは、説明も含め、もっと自分も熱中できるような作品作りができるようになりたいと思います。