店で暇を持て余していると、1人の女性が包みを抱えて入ってきた。
「おぅい、すまんがこの本を引き取ってくれんかの?」
「えぇ…構いませんけど…どういった本なんですか?」
「秘密じゃよ」
女性は唇に人差し指を立てると去って行ってしまった。
早速包みの中身を拝見すると、何やら文字の様なものと絵が書かれた紙切れが束
になって入っていた。
「で、それがその紙束なの」
「ふーん。そうなの」
友人はさも興味無しといった様子で紙束をいじくっている。
その紙束も一応商売道具にするからもっと丁寧に扱って欲しい。
「その紙に書かれてること読めなくて大変なのよ」
そう口走ると、途端に友人は興味津々とした目をこちらに向けた。
「あなたの能力ですら駄目な本が存在するなんて珍しいじゃない」
「お陰で久しぶりに解読よ」
「手伝うわ。たまにはこういうのも楽しいんだから」
紙束の内容をおさらいすると、人が小池に水路のような物から流れている図に、その横にその図の解説のような文字列。完璧に謎が謎を呼んでいる。
二人でうんうん唸っていると、不意に友人がつぶやいた。
「これって河童の機密文書じゃない?」
「その類なら解読出来ちゃうわよ」
「いや、河童って凄いテクノロジーが有るし、能力を無効にするインクぐらい作れるんじゃ…」
一理ある。確かに河童ならそれぐらい出来そうである。ただ何の機密文書なのか?
「文書の内容は多分、河童の川流れを指しているんじゃ無いかしら。図なんてまさしく河童の川流れそのものよ」
流石は阿礼の子である。明晰な頭脳から弾き出される理論に一部の隙もない。
「驚きだわ…こんな紙束がまさか河童の機密文書だとは…」
我々が驚きと感動に浸っていると突然空間から手が現れ、紙束をひったくっていった。
「せっかく解読した機密文書がぁ!」
「安心なさい、小鈴。私の能力を忘れたの?」
そうだ、我が友人の記憶する能力があった。もう文書が盗まれてしまっても彼女が生きている限り問題ない!
こうして私たちはこの河童の機密文書について本を書き上げ、大々的に売り出した。
…売り上げに関しては何も聞かないで欲しい。
「おぅい、すまんがこの本を引き取ってくれんかの?」
「えぇ…構いませんけど…どういった本なんですか?」
「秘密じゃよ」
女性は唇に人差し指を立てると去って行ってしまった。
早速包みの中身を拝見すると、何やら文字の様なものと絵が書かれた紙切れが束
になって入っていた。
「で、それがその紙束なの」
「ふーん。そうなの」
友人はさも興味無しといった様子で紙束をいじくっている。
その紙束も一応商売道具にするからもっと丁寧に扱って欲しい。
「その紙に書かれてること読めなくて大変なのよ」
そう口走ると、途端に友人は興味津々とした目をこちらに向けた。
「あなたの能力ですら駄目な本が存在するなんて珍しいじゃない」
「お陰で久しぶりに解読よ」
「手伝うわ。たまにはこういうのも楽しいんだから」
紙束の内容をおさらいすると、人が小池に水路のような物から流れている図に、その横にその図の解説のような文字列。完璧に謎が謎を呼んでいる。
二人でうんうん唸っていると、不意に友人がつぶやいた。
「これって河童の機密文書じゃない?」
「その類なら解読出来ちゃうわよ」
「いや、河童って凄いテクノロジーが有るし、能力を無効にするインクぐらい作れるんじゃ…」
一理ある。確かに河童ならそれぐらい出来そうである。ただ何の機密文書なのか?
「文書の内容は多分、河童の川流れを指しているんじゃ無いかしら。図なんてまさしく河童の川流れそのものよ」
流石は阿礼の子である。明晰な頭脳から弾き出される理論に一部の隙もない。
「驚きだわ…こんな紙束がまさか河童の機密文書だとは…」
我々が驚きと感動に浸っていると突然空間から手が現れ、紙束をひったくっていった。
「せっかく解読した機密文書がぁ!」
「安心なさい、小鈴。私の能力を忘れたの?」
そうだ、我が友人の記憶する能力があった。もう文書が盗まれてしまっても彼女が生きている限り問題ない!
こうして私たちはこの河童の機密文書について本を書き上げ、大々的に売り出した。
…売り上げに関しては何も聞かないで欲しい。
オチがわからない
持ち込んだのはマミゾウさんかな
あんた文字通り阿呆だろ