「こいしビーム!!」
「え?こいし?なにそれ?」
「こいしビーム!!」
「だからそれはなに?」
「夢をこわしてはいけませんよ。さとり様」
「お燐。これはどういうこと?」
それは、突然の出来事だった。こいしが、人差し指をさとりに向けて指してそんなことを言い出したのだった。
こいしとしては指の先からビームが出るという設定でそれをしたのだった。
なお、ビームの効果でさとりはやられた振りをしてくれると思ってた。
「どういうことも、さとりビームですよ」
「さとりビーム?」
「あ、間違えました。こいしビームでした」
「それで、そのこいしビームにはどういう効果があるの?」
「主に肩こりと冷え性に効きます」
「へぇ。便利なビームね。じゃあ、今度は肩を狙ってくれない?」
「違うよおねえちゃん!!お燐いい加減なこと言わないで」
そうだ。お燐は何も知らなかった。だが、それでも、自称軍師を名乗っているからには、こいしの援護をしなくてはならない焦燥感にかれていたのだった。
だから、特に下調べもせず。こいしビームの効果を健康に良いビームだと思ってそういったのだった。
「しかし、こいし様」
「おねえちゃん、私達家族だよね?」
「当然でしょう。今さら」
「じゃあ、分かってよ」
「・・・もしかして、美白効果があったの?」
「はずれ!」
「じゃあ、世界を焼き尽くして、新たな世界を創造するとか?」
「そんな、妄想癖は流石にわたしでも無いよ」
そもそも、さとりはこいしビームという弾幕みたいで見えない何かが発射もしくは照射されたと思っている。
実は何も出ておらず戯れでこいしがそれをやったということに思い至っていない。
「妄想癖って、この間、こいしはおやつを私の分まで食べたとき」
「あれは、妄想じゃない。本当におなかに住んでいる蟲が啼いたんだよ」
「だから、それが妄想だって」
「さとり様、こいし様の夢を壊してはいけません」
「妄想を夢って片付けられるほど私は妖怪できていない」
「それでも、夢を壊さないで。時には立ち止まってこいし様と一緒に妄想に耽ってもいいじゃないですか」
「お燐、貴方はそれを言っていて自分でも意味分かって言ってるの?」
「え?それは」
お燐は自称軍師だからいざというときは軍師っぷりを発揮しない。その叡智、おばあちゃんの知恵袋に比べたら東海道の宿場町を全部絵空で言えるような気がする程度だった。
「おねえちゃん、もういい」
「ごめんね。こいしの気持がわからなくて」
「いいの」
「そうです。こいし様時には引き際が重要なことだってあるんです。殿はあたいに任せて下さい」
「お燐、少し黙りなさい」
「え?」
「そうだ。おねえちゃんの言うとうりだ」
「そんな」
ががーん、お燐の心の中で何かが崩れたような気がした。自分はこいしの軍師としてつかえて来たはずなのに。それなのに。
しかし、すぐにべつの結論に至る。そうか、私は軍師ではなくて地霊殿の宰相だったと。
お燐がそんなことを考えていると、こいしは無意識にどこかに行ってしまった。
そして、さとりも爪切りを再開したのだった。いままで説明は無かったがさとりは足の爪を切っている最中だった。
地霊殿の別のところで、こいしはさっきのことで落ち込んでいた。
「・・・おねえちゃんなら、分かっくれると思ったのに」
「どうしたんですか~?落ち込んでいるようですけど~」
「お空。おねえちゃんは私のこと分かってくれなかったの」
「そんなことないですよ~。さとり様なら分かってくれますよ~。姉妹じゃないですから~」
「こいしビーム!!」
「うわううぅう!やられた~」
お空はその場に倒れて見せた。なんか自然にビームという言葉に反応したのだった。
「それだよ。その反応が見たかった。やっと、分かってくれる人がいた」
「今のですか~?」
「わかってくれるのはお空だけだよ」
「・・・ははは、なんだか分かりませんが~。こいし様が喜んでくれてうれしいです~」
「こいしビーム!!」
「うわううぅう!!!」
そんな、2人の様子を爪切り終えたさとりは物陰から見て居た。そして、悟った。そうか、こいしはそういう反応してもらいたかったのかと。
次、こいしがこいしビームしてきたら思い切り倒れて見せてあげようと思った。
なんだかんだで、可愛い妹が喜ぶなら嬉しかった。そして、こいしビームで倒れる練習を始めたのだった。
それから、一ヶ月経つがいまだに、こいしはこいしビームしてこない。
「え?こいし?なにそれ?」
「こいしビーム!!」
「だからそれはなに?」
「夢をこわしてはいけませんよ。さとり様」
「お燐。これはどういうこと?」
それは、突然の出来事だった。こいしが、人差し指をさとりに向けて指してそんなことを言い出したのだった。
こいしとしては指の先からビームが出るという設定でそれをしたのだった。
なお、ビームの効果でさとりはやられた振りをしてくれると思ってた。
「どういうことも、さとりビームですよ」
「さとりビーム?」
「あ、間違えました。こいしビームでした」
「それで、そのこいしビームにはどういう効果があるの?」
「主に肩こりと冷え性に効きます」
「へぇ。便利なビームね。じゃあ、今度は肩を狙ってくれない?」
「違うよおねえちゃん!!お燐いい加減なこと言わないで」
そうだ。お燐は何も知らなかった。だが、それでも、自称軍師を名乗っているからには、こいしの援護をしなくてはならない焦燥感にかれていたのだった。
だから、特に下調べもせず。こいしビームの効果を健康に良いビームだと思ってそういったのだった。
「しかし、こいし様」
「おねえちゃん、私達家族だよね?」
「当然でしょう。今さら」
「じゃあ、分かってよ」
「・・・もしかして、美白効果があったの?」
「はずれ!」
「じゃあ、世界を焼き尽くして、新たな世界を創造するとか?」
「そんな、妄想癖は流石にわたしでも無いよ」
そもそも、さとりはこいしビームという弾幕みたいで見えない何かが発射もしくは照射されたと思っている。
実は何も出ておらず戯れでこいしがそれをやったということに思い至っていない。
「妄想癖って、この間、こいしはおやつを私の分まで食べたとき」
「あれは、妄想じゃない。本当におなかに住んでいる蟲が啼いたんだよ」
「だから、それが妄想だって」
「さとり様、こいし様の夢を壊してはいけません」
「妄想を夢って片付けられるほど私は妖怪できていない」
「それでも、夢を壊さないで。時には立ち止まってこいし様と一緒に妄想に耽ってもいいじゃないですか」
「お燐、貴方はそれを言っていて自分でも意味分かって言ってるの?」
「え?それは」
お燐は自称軍師だからいざというときは軍師っぷりを発揮しない。その叡智、おばあちゃんの知恵袋に比べたら東海道の宿場町を全部絵空で言えるような気がする程度だった。
「おねえちゃん、もういい」
「ごめんね。こいしの気持がわからなくて」
「いいの」
「そうです。こいし様時には引き際が重要なことだってあるんです。殿はあたいに任せて下さい」
「お燐、少し黙りなさい」
「え?」
「そうだ。おねえちゃんの言うとうりだ」
「そんな」
ががーん、お燐の心の中で何かが崩れたような気がした。自分はこいしの軍師としてつかえて来たはずなのに。それなのに。
しかし、すぐにべつの結論に至る。そうか、私は軍師ではなくて地霊殿の宰相だったと。
お燐がそんなことを考えていると、こいしは無意識にどこかに行ってしまった。
そして、さとりも爪切りを再開したのだった。いままで説明は無かったがさとりは足の爪を切っている最中だった。
地霊殿の別のところで、こいしはさっきのことで落ち込んでいた。
「・・・おねえちゃんなら、分かっくれると思ったのに」
「どうしたんですか~?落ち込んでいるようですけど~」
「お空。おねえちゃんは私のこと分かってくれなかったの」
「そんなことないですよ~。さとり様なら分かってくれますよ~。姉妹じゃないですから~」
「こいしビーム!!」
「うわううぅう!やられた~」
お空はその場に倒れて見せた。なんか自然にビームという言葉に反応したのだった。
「それだよ。その反応が見たかった。やっと、分かってくれる人がいた」
「今のですか~?」
「わかってくれるのはお空だけだよ」
「・・・ははは、なんだか分かりませんが~。こいし様が喜んでくれてうれしいです~」
「こいしビーム!!」
「うわううぅう!!!」
そんな、2人の様子を爪切り終えたさとりは物陰から見て居た。そして、悟った。そうか、こいしはそういう反応してもらいたかったのかと。
次、こいしがこいしビームしてきたら思い切り倒れて見せてあげようと思った。
なんだかんだで、可愛い妹が喜ぶなら嬉しかった。そして、こいしビームで倒れる練習を始めたのだった。
それから、一ヶ月経つがいまだに、こいしはこいしビームしてこない。
こいしがかわいいから良し
面白かったんだけど、致命的なのは誤字と漢字無変換と表現ミスの多さ! とくにこいしちゃんの名前間違ってるのはもう……
誤字を修正する手間は、これくらいの作品ならそんなに時間を取らないかと思います。是非修正をお願いします。
タイトルも全く関係なくてシュールでよかったと思います。
で、あれ、タイトル……タイトル……? がいようって何だったっけ……
イイネ
何かもうすごい想像出来すぎて困るw
非常に軽い話ですが、ところどころにセンスを感じます。
さすが戸隠先生
ナイスなオチでした。