「お嬢様、フランお嬢様からお中元が届きました」
「え? なんでフランから? 同居してるし、そもそもお中元贈るとかそういう関係じゃないわ」
「さあ、メイドの私には分かりません」
「それで、中身は何? 中身によってはフランにどう接するか考えないと」
「……それが」
「何? 咲夜、なんでそこで困った顔するの?」
「いえ、余りにも普通な物で面白くないんです」
「面白くない?」
「はい」
「それって、悪いことなの?」
「悪魔の妹としては、ちょっと」
「なるほどね。もしかして、トマトジュース?」
「それは、霊夢が送って来ました」
「あら、そんな話聞いてないわ。霊夢が送って来たなら言いなさい。フランのお中元の前に言いなさい」
「……むぅ」
「何よ? 膨れた顔して」
「……トマトジュースなら台所にあります」
「そう、台所ね。せっかく霊夢が送ってくれたのだから飲みたい。取って来て」
「……ぬぅ」
「どうしたの?」
「……そのトマトジュースなら天下の台所にありますよ」
「なんで大阪? 東京だっけ?」
「知りません! 霊夢のことなんて」
「何? 何か怒ってるようね」
「怒ってなんかいませんよ。怒ってないです」
「……もういいわ。それで、フランは何を送って来たの?」
「それを推理するのがお嬢様の仕事ですよ」
「いつから、私は人が送って来たお中元の中身を推理する人になったの?」
「ハムの人がハムを送り始めたときからですね。ハムの人は毎年ハムです」
「何それ? 意味が分からない」
「意味なんて、後からついてくることです。今はフランお嬢様のお中元の中身を推理するのが最善です」
「そうなの?」
「そうです!」
「本当に?」
「はい!」
「仕方ないわね。いいわ、咲夜の戯言に付き合ってあげる」
「はい!」
「フランが送って来たものね」
「そうです」
「うぅ、新たに切り取った領地? 悪魔の妹なら街の一つや二つ」
「生憎、侵略はしていません」
「もしかして、地下室の空気とかそういうどうしようもない物?」
「流石にそれは有りません。だから面白く無いのですが」
「面白くないって。咲夜はお中元に何を求めているの?」
「阿求は求めていません」
「自分で推理しろってことね」
「どっちですか? 私が求めて居ることですか? それともフラ」
「貴方が求めていることよ」
「ほ、本当ですか?」
「ええ」
「私に興味を持ってくれたのですか?」
「ええ」
「レミリアお嬢様!」
「何?」
「何でも有りません。さあ、私が求めているものを推理してください!」
「何か凄く嬉しそうね」
「はい! レミリアお嬢様!」
「え? なんでフランから? 同居してるし、そもそもお中元贈るとかそういう関係じゃないわ」
「さあ、メイドの私には分かりません」
「それで、中身は何? 中身によってはフランにどう接するか考えないと」
「……それが」
「何? 咲夜、なんでそこで困った顔するの?」
「いえ、余りにも普通な物で面白くないんです」
「面白くない?」
「はい」
「それって、悪いことなの?」
「悪魔の妹としては、ちょっと」
「なるほどね。もしかして、トマトジュース?」
「それは、霊夢が送って来ました」
「あら、そんな話聞いてないわ。霊夢が送って来たなら言いなさい。フランのお中元の前に言いなさい」
「……むぅ」
「何よ? 膨れた顔して」
「……トマトジュースなら台所にあります」
「そう、台所ね。せっかく霊夢が送ってくれたのだから飲みたい。取って来て」
「……ぬぅ」
「どうしたの?」
「……そのトマトジュースなら天下の台所にありますよ」
「なんで大阪? 東京だっけ?」
「知りません! 霊夢のことなんて」
「何? 何か怒ってるようね」
「怒ってなんかいませんよ。怒ってないです」
「……もういいわ。それで、フランは何を送って来たの?」
「それを推理するのがお嬢様の仕事ですよ」
「いつから、私は人が送って来たお中元の中身を推理する人になったの?」
「ハムの人がハムを送り始めたときからですね。ハムの人は毎年ハムです」
「何それ? 意味が分からない」
「意味なんて、後からついてくることです。今はフランお嬢様のお中元の中身を推理するのが最善です」
「そうなの?」
「そうです!」
「本当に?」
「はい!」
「仕方ないわね。いいわ、咲夜の戯言に付き合ってあげる」
「はい!」
「フランが送って来たものね」
「そうです」
「うぅ、新たに切り取った領地? 悪魔の妹なら街の一つや二つ」
「生憎、侵略はしていません」
「もしかして、地下室の空気とかそういうどうしようもない物?」
「流石にそれは有りません。だから面白く無いのですが」
「面白くないって。咲夜はお中元に何を求めているの?」
「阿求は求めていません」
「自分で推理しろってことね」
「どっちですか? 私が求めて居ることですか? それともフラ」
「貴方が求めていることよ」
「ほ、本当ですか?」
「ええ」
「私に興味を持ってくれたのですか?」
「ええ」
「レミリアお嬢様!」
「何?」
「何でも有りません。さあ、私が求めているものを推理してください!」
「何か凄く嬉しそうね」
「はい! レミリアお嬢様!」
最後にお嬢様に向き合ってもらえてすんごい嬉しそうで、こっちまで嬉しくなっちゃいました。