」
「いや、開かないからね!」
「えっ! なんでですか!?」
「何で開くと思ったのよ!」
正直心が読めた頃からなにを考えてるかよくわからなかった姉だが、今日は輪にかけて意味不明だ。
「だって今日こいしの日じゃないですか」
「まあ単なる語呂合わせだけどね」
今日は五月十四日。「こいし」とがんばれば読めなくもない。「ごいし」って読むのが正しい気がするけど。
もう碁石の日にしちゃって閻魔さまと以後でもしたほうがいいんじゃないかな、お姉ちゃんは。
「だから目を開くのです」
「頼むから日本語をしゃべって!」
お姉ちゃん語でぶっ飛び理論を喋られても、生粋の日本妖怪の私には理解できないのよ!
「ふむ、今日は白ですか」
「きゃああ!! 何妹のスカートめくってるのよ! お姉ちゃんの変態! シスコン!」
「うふふ こいしに誉められちゃった♪」
「どこにほめる単語があったよ!?」
しゃがんで妹のスカートを捲る猥褻姉の顔面に、に全力で膝蹴りをかます。
鼻頭に膝を受け、ひっくり返るお姉ちゃん。
同時にお姉ちゃんの桃色スカートがめくり上がり、黒の勝負パンツが見える。
ドン引きである。彼氏どころか友人いない歴=年齢のお姉ちゃんに勝負の時なんて来るわけないのに何にアピールしたいんだろうか。
さて、このお姉ちゃんと言う名のゴミは燃えるゴミだろうか? 萌えないゴミだろうか?
灼熱地獄にぶち込んでも、灰になるという常識に囚われてくれない気がするしなぁ。
「こ~い~しぃぃぃ」
「ひいっ!?」
地の底から這い出てきたような呻き声をだしながら、お姉ちゃんが私の足元から這い上がってきた。
その動きはさながらムカデか何かのようで、生理的嫌悪感が半端ない。鳥肌立ってきた。
「こっち! くる! なあああああ!」
「ごふっ!? ぐはっ!? へぷしっ!」
無意識で出した拳がお姉ちゃんの頬をえぐり、地面にたたきつける。
命蓮寺の修業の成果が無意識に出たようだ。やってて良かった白蓮式格闘術。
聖さんありがとう。やっぱり最後に頼れるのは自分自身だね。
大きな胸を揺らしながらサムズアップする脳内聖さんにお礼を言う。
ひとまずこの産業廃棄物を縄でぐるぐる巻きにして猿轡噛ませておこう。
これ以上きもいことされてもたまらないし。
しかしこれからどうしようかなぁ、これ……
悩んでると突然お姉ちゃんの第三の目が点滅し始める。
え? なに? 第三の目って光ったりするの!? 初耳なんだけど!
「テン! ナイン! エイト!」
と男性のカウントダウンの声も響き始める。誰の声よこれ! 一体何が起こるの!?
「セブン、ひゃっはー! がまんできねえ! ぜろだぁあ!!」
十秒ぐらい我慢しろよ! そんなツッコミをする間もなく、辺り一面光に包まれた。
「なんじゃそりゃー!!」
気が付くと私はベッドの上にいた。
地霊殿の、私の部屋のベッドだ。
あれ? もしかしてこれって……
「夢オチ!?」
まさか夢だったとは……
まあ確かに、いくらお姉ちゃんが第三の目閉じたくなるぐらいエキセントリックだってさすがに爆発はしないよね。
今日は五月十四日。世間ではこいしの日、と呼ばれる日だ。
きっといいことがあると思う。
「いや、開かないからね!」
「えっ! なんでですか!?」
「何で開くと思ったのよ!」
正直心が読めた頃からなにを考えてるかよくわからなかった姉だが、今日は輪にかけて意味不明だ。
「だって今日こいしの日じゃないですか」
「まあ単なる語呂合わせだけどね」
今日は五月十四日。「こいし」とがんばれば読めなくもない。「ごいし」って読むのが正しい気がするけど。
もう碁石の日にしちゃって閻魔さまと以後でもしたほうがいいんじゃないかな、お姉ちゃんは。
「だから目を開くのです」
「頼むから日本語をしゃべって!」
お姉ちゃん語でぶっ飛び理論を喋られても、生粋の日本妖怪の私には理解できないのよ!
「ふむ、今日は白ですか」
「きゃああ!! 何妹のスカートめくってるのよ! お姉ちゃんの変態! シスコン!」
「うふふ こいしに誉められちゃった♪」
「どこにほめる単語があったよ!?」
しゃがんで妹のスカートを捲る猥褻姉の顔面に、に全力で膝蹴りをかます。
鼻頭に膝を受け、ひっくり返るお姉ちゃん。
同時にお姉ちゃんの桃色スカートがめくり上がり、黒の勝負パンツが見える。
ドン引きである。彼氏どころか友人いない歴=年齢のお姉ちゃんに勝負の時なんて来るわけないのに何にアピールしたいんだろうか。
さて、このお姉ちゃんと言う名のゴミは燃えるゴミだろうか? 萌えないゴミだろうか?
灼熱地獄にぶち込んでも、灰になるという常識に囚われてくれない気がするしなぁ。
「こ~い~しぃぃぃ」
「ひいっ!?」
地の底から這い出てきたような呻き声をだしながら、お姉ちゃんが私の足元から這い上がってきた。
その動きはさながらムカデか何かのようで、生理的嫌悪感が半端ない。鳥肌立ってきた。
「こっち! くる! なあああああ!」
「ごふっ!? ぐはっ!? へぷしっ!」
無意識で出した拳がお姉ちゃんの頬をえぐり、地面にたたきつける。
命蓮寺の修業の成果が無意識に出たようだ。やってて良かった白蓮式格闘術。
聖さんありがとう。やっぱり最後に頼れるのは自分自身だね。
大きな胸を揺らしながらサムズアップする脳内聖さんにお礼を言う。
ひとまずこの産業廃棄物を縄でぐるぐる巻きにして猿轡噛ませておこう。
これ以上きもいことされてもたまらないし。
しかしこれからどうしようかなぁ、これ……
悩んでると突然お姉ちゃんの第三の目が点滅し始める。
え? なに? 第三の目って光ったりするの!? 初耳なんだけど!
「テン! ナイン! エイト!」
と男性のカウントダウンの声も響き始める。誰の声よこれ! 一体何が起こるの!?
「セブン、ひゃっはー! がまんできねえ! ぜろだぁあ!!」
十秒ぐらい我慢しろよ! そんなツッコミをする間もなく、辺り一面光に包まれた。
「なんじゃそりゃー!!」
気が付くと私はベッドの上にいた。
地霊殿の、私の部屋のベッドだ。
あれ? もしかしてこれって……
「夢オチ!?」
まさか夢だったとは……
まあ確かに、いくらお姉ちゃんが第三の目閉じたくなるぐらいエキセントリックだってさすがに爆発はしないよね。
今日は五月十四日。世間ではこいしの日、と呼ばれる日だ。
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