「……咲夜。ハムが食べたい」
「レミリアお嬢様、ハムが食べたいと言うと思って準備しておきました。梨味のハムです」
「……残念ね。梨味は魅力的だけど。私はリンゴ味のハムが食べたい」
「リンゴ味? ハムってリンゴ味なんてあるんですか?」
「さあ? 咲夜なら出来ないの?」
「う~ん、リンゴと豚肉を一緒に煮込んだらリンゴ味のハムになるかもしれません」
「それって、リンゴと肉が別個になるからハムと煮リンゴよ」
「どうしましよう」
「どうするって、それを考えるのが咲夜の仕事よね」
「確かにそうですね」
「別に難しいことは言っていないわ。大丈夫、咲夜なら答えは出せるはずよ」
「では、豚肉を煮込みます。そして、豚肉が煮られ、油断したところでリンゴを投入します。すると、豚肉の場所にリンゴが収まってリンゴ味のハムが出来るはずです」
「待って豚肉って煮込んだからって油断するかしら。私には納得できない」
「だったら、お嬢様。恋は盲目ですよ」
「え? どういうこと?」
「豚肉とリンゴを暫く同居させて、親密になったころに悪い魔女が来てリンゴに毒を仕込んで輝夜姫に食べさせてしまうのです。そうして、その後その事実を知った豚肉がおばあさんが作ってくれたキビダンゴを使って、妹紅、慧音、白沢を仲間にして輝夜姫を倒してリンゴを救い出すのです」
「そうして、平和になって豚肉とリンゴが結ばれてリンゴ味のハムができるのね」
「はい。時間は掛かりますがそのほうがじっくりと熟成されて美味かと思います」
「……本当に、そう思って居るの? 豚肉やリンゴにそもそも意思とかあると思って居るの? ねえ?」
「それは。豚肉は確かに意思などは無いですけど、リンゴにはあるかも知れません」
「え? なんで?」
「リンゴって嫌われ者なんじゃないかって時々思う時があるんです」
「どういうこと?」
「たとえば、リンゴとバナナを一緒の籠にしまって置くとバナナがいつもより早く黒くなるんです」
「そうなの?」
「他にも、綺麗な花の近くに置いておくと花が早くしおれてしまうんです」
「本当にそんなことがあるの? リンゴに意思があるようには思えないけど」
「はい、それってリンゴがバナナや花に何かちょっかい出しているのではと思うんですよ」
「チクチクなんかしてる感じ?」
「そうです。何かチクチクして居ます」
「リンゴって悪い奴だったのね。今度見つけたら、みじん切りににして果汁を搾り取ってリンゴジュースにして飲んでやるわ。もちろん果汁100パーセントよ」
「まあ、そう嫌いにならないで下さい。リンゴにだって良い所があるはずです」
「例えばどんなところ?」
「…………えっと」
「ねえ、どんな所?」
「形が、形がピーマンに似ているのに甘いところとか」
「弱いわね。ピーマンとリンゴの容姿だったらパプリカの方がリンゴに近いわ」
「じゃあ、そうですね」
「じゃあって」
「すみません」
「まあ、良いわ。それで? 何?」
「常日頃から、食されているのに文句も言わずデザートになってくれます」
「確かに、リンゴは寡黙的にデザートになるわね。まじめなところは評価できるわね」
「そうですよ。リンゴはちょっと不器用なところがあるんですが、根は良い奴なんですよ」
「実だけどね」
「そうですね。実ですね」
「果実がただしいのかしら?」
「あるいわ。そうかもしれません」
「今度、リンゴに会ったらそんなにチクチクしなくても良いんだよって言っておいてあげて」
「わかりました。お嬢様。早速、リンゴ味のハムを作って来ますのでその時、こっそり言ってあげます」
「ん、お願いするわ」
「では、言って来ます。行って言って来ます」
「長い調理と研究と戦いになるかも知れないけど頑張って」
「はい。次にレミリアお嬢様に会うとき。それが、リンゴ味のハムの命日です」
「……あ。結局リンゴ味のハムってどうやって作るの?」
「レミリアお嬢様、ハムが食べたいと言うと思って準備しておきました。梨味のハムです」
「……残念ね。梨味は魅力的だけど。私はリンゴ味のハムが食べたい」
「リンゴ味? ハムってリンゴ味なんてあるんですか?」
「さあ? 咲夜なら出来ないの?」
「う~ん、リンゴと豚肉を一緒に煮込んだらリンゴ味のハムになるかもしれません」
「それって、リンゴと肉が別個になるからハムと煮リンゴよ」
「どうしましよう」
「どうするって、それを考えるのが咲夜の仕事よね」
「確かにそうですね」
「別に難しいことは言っていないわ。大丈夫、咲夜なら答えは出せるはずよ」
「では、豚肉を煮込みます。そして、豚肉が煮られ、油断したところでリンゴを投入します。すると、豚肉の場所にリンゴが収まってリンゴ味のハムが出来るはずです」
「待って豚肉って煮込んだからって油断するかしら。私には納得できない」
「だったら、お嬢様。恋は盲目ですよ」
「え? どういうこと?」
「豚肉とリンゴを暫く同居させて、親密になったころに悪い魔女が来てリンゴに毒を仕込んで輝夜姫に食べさせてしまうのです。そうして、その後その事実を知った豚肉がおばあさんが作ってくれたキビダンゴを使って、妹紅、慧音、白沢を仲間にして輝夜姫を倒してリンゴを救い出すのです」
「そうして、平和になって豚肉とリンゴが結ばれてリンゴ味のハムができるのね」
「はい。時間は掛かりますがそのほうがじっくりと熟成されて美味かと思います」
「……本当に、そう思って居るの? 豚肉やリンゴにそもそも意思とかあると思って居るの? ねえ?」
「それは。豚肉は確かに意思などは無いですけど、リンゴにはあるかも知れません」
「え? なんで?」
「リンゴって嫌われ者なんじゃないかって時々思う時があるんです」
「どういうこと?」
「たとえば、リンゴとバナナを一緒の籠にしまって置くとバナナがいつもより早く黒くなるんです」
「そうなの?」
「他にも、綺麗な花の近くに置いておくと花が早くしおれてしまうんです」
「本当にそんなことがあるの? リンゴに意思があるようには思えないけど」
「はい、それってリンゴがバナナや花に何かちょっかい出しているのではと思うんですよ」
「チクチクなんかしてる感じ?」
「そうです。何かチクチクして居ます」
「リンゴって悪い奴だったのね。今度見つけたら、みじん切りににして果汁を搾り取ってリンゴジュースにして飲んでやるわ。もちろん果汁100パーセントよ」
「まあ、そう嫌いにならないで下さい。リンゴにだって良い所があるはずです」
「例えばどんなところ?」
「…………えっと」
「ねえ、どんな所?」
「形が、形がピーマンに似ているのに甘いところとか」
「弱いわね。ピーマンとリンゴの容姿だったらパプリカの方がリンゴに近いわ」
「じゃあ、そうですね」
「じゃあって」
「すみません」
「まあ、良いわ。それで? 何?」
「常日頃から、食されているのに文句も言わずデザートになってくれます」
「確かに、リンゴは寡黙的にデザートになるわね。まじめなところは評価できるわね」
「そうですよ。リンゴはちょっと不器用なところがあるんですが、根は良い奴なんですよ」
「実だけどね」
「そうですね。実ですね」
「果実がただしいのかしら?」
「あるいわ。そうかもしれません」
「今度、リンゴに会ったらそんなにチクチクしなくても良いんだよって言っておいてあげて」
「わかりました。お嬢様。早速、リンゴ味のハムを作って来ますのでその時、こっそり言ってあげます」
「ん、お願いするわ」
「では、言って来ます。行って言って来ます」
「長い調理と研究と戦いになるかも知れないけど頑張って」
「はい。次にレミリアお嬢様に会うとき。それが、リンゴ味のハムの命日です」
「……あ。結局リンゴ味のハムってどうやって作るの?」
でも50点以上は入れたかったので
誤 あるいわ。
正 あるいは。或いは。
そもそも梨味のハムはどうやって作ったんだろう?
というか何なのだ、これは!どうすればいいのだ!?
あと17番さん、そのエンディングはいけない・・・
紅魔館では毎日のようにしていそうですねw
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