「にとりさん。急に来て相談ってなんですか」
「雛、困ったよ」
「はい」
「私は困ったんだ」
「はい」
「ねえ、雛」
「なんでしょう?」
「私の相談聞いてくれる?」
「ええ。聞きますよ。ですから、こうして、にとりさんと話して居るのですよね」
「そうだね。ありがとう」
「はい」
「実は最近凄く雪が降って、雪が積もっているから買出しに行けず食料が尽きそうなんだ」
「河童なのですから、川で魚を獲ったらどうでしょう? 私の家に来れる位なのですから、にとりさんの家の前を流れている川なんてすぐなんですから雪なんて関係ないですよね?」
「確かにね。川に潜れば魚は獲れる。でも」
「寒いのが嫌なんですか?」
「良く分かったね。そうなんだ。川の中は家と違って暖炉がないから寒いよ」
「河童なのですから、水中が寒くても大丈夫でしょう?」
「それは、偏見だよ。河童の全てが水中で寒さに耐えられるとは限らないよ」
「そうだったのですね。悪いことを言いました済みません」
「分かってくれれば良いんだよ。それで、食料はどうしよう」
「我慢というのはどうでしょう? 妖怪なんですから、半年位食べなくても平気ですよね」
「確かにそうだね」
「じゃあ、そうしましょう。春に雪が融けたら一緒に食べ物買いに行きましょう」
「でもね。それじゃあ、駄目だよ」
「え? 私と買い物に行きたくは無いのですか?」
「ううん、違うよ。雛と買い物に行けるなんてとても嬉しいんだよ」
「では、何が駄目なのですか?」
「確かに、我慢。絶食はできるよ。でもね」
「お腹が空いて辛いのですか?」
「残念。違うよ」
「では? どういうこですか?」
「雛はね。神様だし、少し人形っぽいところがあるからわからないと思うけど」
「はあ」
「絶食すると、肌が荒れるし。発明には、頭を使うから、たくさんの糖分が必要になるんだよ」
「春先まで我慢しませんか? 無理に発明する必要は有りませんよ」
「それだと、駄目なんだ。いや、怖いんだ」
「怖い?」
「そう、私は怖い。健康状態が悪くてすべすべしてない私。何も発明しない私が怖い。だって、そうでしょう? そんな私のこと雛は嫌いになるでしょう?」
「えっと、嫌いにはなりませんよ」
「そうなの? 本当にありがとう。ありがとう。大事なことだから二回言ったよ」
「それでは、相談は終わりですね」
「今日はありがとう。そろそろお昼だしお礼にピザでも食べない? 奢るよ。こんなに雪が積もってるのに河童の技術で作った電話一本で何処でも持ってきてくれるから良い時代になったよ」
「え? 何かおかしいような?」
「あっと。食料の買出しに行けないのは本当だよ」
「その」
「ごめん雛。今日は雛とお話したかっただけなんだ。嫌いにならないで」
「……えっと、私はミックスピザが食べたいです。食べながらお話しましょうね」
「その、今日はありがとう雛」
「雛、困ったよ」
「はい」
「私は困ったんだ」
「はい」
「ねえ、雛」
「なんでしょう?」
「私の相談聞いてくれる?」
「ええ。聞きますよ。ですから、こうして、にとりさんと話して居るのですよね」
「そうだね。ありがとう」
「はい」
「実は最近凄く雪が降って、雪が積もっているから買出しに行けず食料が尽きそうなんだ」
「河童なのですから、川で魚を獲ったらどうでしょう? 私の家に来れる位なのですから、にとりさんの家の前を流れている川なんてすぐなんですから雪なんて関係ないですよね?」
「確かにね。川に潜れば魚は獲れる。でも」
「寒いのが嫌なんですか?」
「良く分かったね。そうなんだ。川の中は家と違って暖炉がないから寒いよ」
「河童なのですから、水中が寒くても大丈夫でしょう?」
「それは、偏見だよ。河童の全てが水中で寒さに耐えられるとは限らないよ」
「そうだったのですね。悪いことを言いました済みません」
「分かってくれれば良いんだよ。それで、食料はどうしよう」
「我慢というのはどうでしょう? 妖怪なんですから、半年位食べなくても平気ですよね」
「確かにそうだね」
「じゃあ、そうしましょう。春に雪が融けたら一緒に食べ物買いに行きましょう」
「でもね。それじゃあ、駄目だよ」
「え? 私と買い物に行きたくは無いのですか?」
「ううん、違うよ。雛と買い物に行けるなんてとても嬉しいんだよ」
「では、何が駄目なのですか?」
「確かに、我慢。絶食はできるよ。でもね」
「お腹が空いて辛いのですか?」
「残念。違うよ」
「では? どういうこですか?」
「雛はね。神様だし、少し人形っぽいところがあるからわからないと思うけど」
「はあ」
「絶食すると、肌が荒れるし。発明には、頭を使うから、たくさんの糖分が必要になるんだよ」
「春先まで我慢しませんか? 無理に発明する必要は有りませんよ」
「それだと、駄目なんだ。いや、怖いんだ」
「怖い?」
「そう、私は怖い。健康状態が悪くてすべすべしてない私。何も発明しない私が怖い。だって、そうでしょう? そんな私のこと雛は嫌いになるでしょう?」
「えっと、嫌いにはなりませんよ」
「そうなの? 本当にありがとう。ありがとう。大事なことだから二回言ったよ」
「それでは、相談は終わりですね」
「今日はありがとう。そろそろお昼だしお礼にピザでも食べない? 奢るよ。こんなに雪が積もってるのに河童の技術で作った電話一本で何処でも持ってきてくれるから良い時代になったよ」
「え? 何かおかしいような?」
「あっと。食料の買出しに行けないのは本当だよ」
「その」
「ごめん雛。今日は雛とお話したかっただけなんだ。嫌いにならないで」
「……えっと、私はミックスピザが食べたいです。食べながらお話しましょうね」
「その、今日はありがとう雛」
面白いぞ