「雛、おはよう」
「にとりさん!」
「何? どうしたの? そう警戒しないでよ」
「あなたにあったら警戒しないほうがおかしいですよ」
「……そうだね。言われてみればそうだ」
「で、今日はなんの用ですか?」
「うん、特別やることがないから何か無いかと思って雛のところに来たんだ」
「何もありませんよ」
「昨日はあったよね」
「昨日はにとりさんが持って来た自動泡発生器とかいうので私の家を泡だらけにしてくれましたよね」
「うんうん、そうだったね。部屋中ピカピカになったでしょ」
「泡の片付けのついでに掃除したんですが」
「……今日は何しよっか」
「その表情は、悪いことしたっていう自覚はあるようですね」
「そのね、昨日はごめんね」
「昨日のことはいいのですよ。結果部屋がピカピカになりました」
「だったら、良かったね。今日は何をする?」
「何もしませんよ。帰ってください」
「そうか、そうか、私は帰らないといけないか。そっか」
「ちょっと、にとりさん? 何をそんなに切ない顔してるんですか?」
「だって、雛が遊んでくれないんだもの。それに、他の、魔理沙とかも遊んでくれない」
「にとりさんの遊びが少し過激すぎるんですよ」
「そうかなぁ、魔理沙と遊んだときは牧場に行ってそれから」
「それから、牧場のウシが全部ウマになったんですよね」
「そうそう、ウシをウマに変える機械を作ってあそんだんだった」
「あの時は魔理沙さんだけ捕まって凄く怒られたんですよ」
「へぇ、そうだったんだ」
「ほかにも、小麦をソバに変える機械を作って遊んだとき魔理沙さんだけ捕まって凄く怒られたそうですよ」
「ああ、あれね。小麦アレルギーの子供が居たから小麦を食べさせてあげたかったんだ」
「でも、それは小麦では無くてソバになっていたのよね」
「そうだったんだよ。あの時は私も驚いたよ」
「そうですね」
「それでね。おととい、魔理沙を雛に変える機械を作ったんだ」
「え?」
「……そんなことより。遊ぼうよ雛」