遂に幻想郷でラジオ放送が始まった。
河城にとりを始めとする河童達が妖怪の山に大きな鉄塔を建て、外の世界の文化に詳しい東風谷早苗が総合プロデューサーとなった。
メディア大好きの鴉天狗達は自分達に声を掛かるのを今か今かと待っていたが、始まったばかりだからなかなか出番が回ってこない。
射命丸文はある日、バラエティ番組で恋愛相談のコーナーをやってみないかと持ちかけられた。
このコーナーが成功すれば、番組を一つ持たせるという約束を取り付けた文は張り切った。
恋愛番組のキモは、面白いコメンテーターを用意する事だ。そこで三人の妖怪に出演を頼み、了承を得た。
一人目は、八意永琳。
亀の甲より年の功。長生きしている彼女は多くの出会い別れを知っている。奥の深いコメントが出来る筈だ。
二人目は、八雲紫。
大物中の大物だし、紫は外の世界の知識もある。普通の妖怪には思いつかない発想があるだろう。
三人目は、八坂神奈子。
何と言っても神であるわけで、神から直接助言を受ける機会はなかなか無い。あと、プロデューサーへの露骨なごますりも兼ねている。
早速番組の収録を始める事にした。
内容は極めてシンプルなもので、視聴者からの相談に三人のコメンテーターが回答するという形だ。
そしていよいよ、収録が始まった。
【T・Kさん(48歳、男性)からの質問】
「一回りも下の女性に恋をしてしまいました。友人達に相談すると「世間体を考えろ」と言われましたが、私の恋は本物だと思っていますので、それで納得は出来ません。先生達はどうお考えでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「たかが一回りで相談しないで下さい。せめて五桁違うぐらいになってからお願いします」
○八雲紫先生の回答
「本物の恋とか発想が気持ち悪いです」
○八坂神奈子先生の回答
「年の差なんて事でちまちま悩んでる男になびく女はいません。とりあえずソープに行け」
【N・Iさん(23歳、男性)からの質問】
「団子屋のお小夜ちゃんに恋をしてしまいましたが、何て声を掛けていいか解りません。どうやって話せばいいでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「ある種の薬物を摂取すると人間は多幸状態に陥り、警戒心を無くします。また、何が起きても面白く感じられるようになります。お小夜さんがもしもその薬を誤飲してしまえば、貴方に話しかけられても嫌がりませんし、貴方の話が道端のゲロよりもつまらなくても笑ってくれます。詳しくは永遠亭までお申し付け下さい」
○八雲紫先生の回答
「ずばり誘拐で過激にアタックしましょう。まず人通りの少ない夜道で後頭部に鋭い一撃を食らわせて、縛り上げてどこぞに監禁します。刃物を突きつけて話しかければ何でも話を聞いてくれます。後は私のせいにでもしておけばそれで済みます。貴方の身体の一部と引き替えに誘拐代行も引き受けています」
○八坂神奈子先生の回答
「男の魅力は強さです。これはもうお小夜ちゃんとタイマン張るしかありません。夕日を背景に殴り合えば、お小夜ちゃんと熱い友情で結ばれます。そしてソープに行け」
【I・Sさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「私のお仕えしている方に激しく恋をしています。私は人間ですが、その方は妖怪です。異種族間の恋愛について先生達はどのようにお考えでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「何となく貴方はもの凄く非生産的な恋をしている気もしますが、私は進歩主義者なのでその辺は気にしません。薄い本でお馴染み、兎印の生える薬を永遠亭では取り扱っています」
○八雲紫先生の回答
「一人一種族の私に喧嘩売ってるんですか、売ってるんですよね」
○八坂神奈子先生の回答
「恋愛は気持ちの問題なんで、種族とか性別とか気にしてはいけません。守矢神社は全てを許します。一度参拝する事をお勧めします。その後でソープに行け」
【S・Sさん(年齢不詳、多分男性)からの質問】
「大きさに自信が持てません」
○八意永琳先生の回答
「医学的見地から言うと、大きさはあまり重要な事ではありません。そんな事を気にする前に様々なテクニックを身につけるのが先決です。なお、永遠亭には充分な量のシリコンの用意がございます」
○八雲紫先生の回答
「直球過ぎて返答に困ります」
○八坂神奈子先生の回答
「何の話だか解りませんが、そういう事を気にする粗チン野郎はガン無視で大丈夫です。大きさが気になるという事ですが、それでもソープに行け」
【M・Rさん(年齢不詳、男性)からの質問】
「女性よりも道具の方が好き、と言ったら幼なじみの少女が「この変態!」と僕の事を罵った後、口を聞いてくれなくなりました。どうしたらいいでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「まず、その金髪少女を呼び出して、平謝りして下さい。その後、薄い本でお馴染み、兎印の惚れ薬が入ったお茶を勧めて飲ませて下さい。無事に仲直りできます」
○八雲紫先生の回答
「変態である自覚を持って、魔法の森の片隅で寂しくゆっくりと朽ち果てて下さい」
○八坂神奈子先生の回答
「押し倒せ。しかる後にソープへ行け」
【K・Sさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「最近、友人達にのけ者にされました。私を置いてきぼりにして異変解決に向かってしまったのです。私は何も悪いことしていないのに」
○八意永琳先生の回答
「恋愛相談ではないですが、一応答えると、私の弟子も同じような悩みを持っています。神の気紛れに期待するしかありません」
○八雲紫先生の回答
「所詮2Pカラーなのでその辺を弁えて生きましょう」
○八坂神奈子先生の回答
「ごめん……」
【W・Hさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「突然ですが私は人魚です。私みたいに身体の半分が魚であっても、白馬の王子様は私の事を愛してくれるでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「姫様の周りにいた王子様や貴公子は不細工ばかりだったので、期待しない方がいいでしょう。永遠亭では二本足になる薬も販売しています。私は天才ですので足が痛くなる不良品を販売したりはしません。お代も声ではなくて結構です」
○八雲紫先生の回答
「外の世界の女性達もそう考えているので、なかなか王子様は幻想入りしません。あと、私の友人が貴方の事を食べたいと言ってました。性的な意味かどうかは知りません」
○八坂神奈子先生の回答
「下半身が魚だというぐらいで貴方を愛さない奴を王子様と呼んでやる必要はありません。一発ビンタを食らわせた後、ソープに行かせて下さい」
【S・Bさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「首が取れるのはポロリに含まれますか」
○八意永琳先生の回答
「含まれません。これ恋愛相談じゃないですよね。あんまりふざけてると、その首縫いつけますよ」
○八雲紫先生の回答
「今度宴会でその芸やってください。多分ウケます」
○八坂神奈子先生の回答
「古来からこの国は変態が多いので、一人ぐらいはそういうのをポロリと呼ぶ人がいると思います。問題は別の意味でモザイクが必要になりそうな事です。それはそうとソープに行け」
【T・Yさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「姉ばかりモテます。姉さんは髪も綺麗だし、足のラインも凄くセクシーです。どうやったら姉さんみたいなモテる女になれるでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「とりあえず金髪にして、青いワンピースに着替えた後、人形を持って人里に繰り出して下さい。多分それでモテるようになる筈です」
○八雲紫先生の回答
「古明地姉妹は妹の方がモテるので、そっちに相談して下さい」
○八坂神奈子先生の回答
「私には同居しているロリ系の神様がいますが、その子の方がモテます。姉御肌ではなく妹キャラの方がモテる時代みたいです。悲しくなったのでソープに行ってきます」
【I・Kさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「満月になると毛深くなってしまう体質で、恥ずかしくて外出できません。世の男性達は、私みたいな体質の女性の事を嫌うでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「私の経営する薬局では脱毛剤より育毛剤の方が遙かに売れますので、貴方の悩みは贅沢な悩みだと思います。恐らくですが、羨ましがられるのではないでしょうか」
○八雲紫先生の回答
「私の式のチャームポイントはふさふさの尻尾で、老若男女問わず魅了しています。つまり、毛深いのは魅力なのです。もっと自信を持って下さい」
【K・Sさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「お前ら年寄り共に若者の気持ちが解るとでも思っているのか?そいつはとんだ思い上がりだ」
○八意永琳先生の回答
「マジ殺すぞクソガキが。今から貴様を殺しに行く。一瞬で永遠に殺す」
○八雲紫先生の回答
「暇つぶしに適当に喋ってるだけなんで、ぶっちゃけどうでもいいです」
【S・Aさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「ちょっと、他の二人はどうしたんですか!」
○八雲紫先生の回答
「さあ?私も飽きたからそろそろ帰るわね」
【S・Aさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「いやいや待って下さいよ!まだ収録中なんですよ!」
河城にとりを始めとする河童達が妖怪の山に大きな鉄塔を建て、外の世界の文化に詳しい東風谷早苗が総合プロデューサーとなった。
メディア大好きの鴉天狗達は自分達に声を掛かるのを今か今かと待っていたが、始まったばかりだからなかなか出番が回ってこない。
射命丸文はある日、バラエティ番組で恋愛相談のコーナーをやってみないかと持ちかけられた。
このコーナーが成功すれば、番組を一つ持たせるという約束を取り付けた文は張り切った。
恋愛番組のキモは、面白いコメンテーターを用意する事だ。そこで三人の妖怪に出演を頼み、了承を得た。
一人目は、八意永琳。
亀の甲より年の功。長生きしている彼女は多くの出会い別れを知っている。奥の深いコメントが出来る筈だ。
二人目は、八雲紫。
大物中の大物だし、紫は外の世界の知識もある。普通の妖怪には思いつかない発想があるだろう。
三人目は、八坂神奈子。
何と言っても神であるわけで、神から直接助言を受ける機会はなかなか無い。あと、プロデューサーへの露骨なごますりも兼ねている。
早速番組の収録を始める事にした。
内容は極めてシンプルなもので、視聴者からの相談に三人のコメンテーターが回答するという形だ。
そしていよいよ、収録が始まった。
【T・Kさん(48歳、男性)からの質問】
「一回りも下の女性に恋をしてしまいました。友人達に相談すると「世間体を考えろ」と言われましたが、私の恋は本物だと思っていますので、それで納得は出来ません。先生達はどうお考えでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「たかが一回りで相談しないで下さい。せめて五桁違うぐらいになってからお願いします」
○八雲紫先生の回答
「本物の恋とか発想が気持ち悪いです」
○八坂神奈子先生の回答
「年の差なんて事でちまちま悩んでる男になびく女はいません。とりあえずソープに行け」
【N・Iさん(23歳、男性)からの質問】
「団子屋のお小夜ちゃんに恋をしてしまいましたが、何て声を掛けていいか解りません。どうやって話せばいいでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「ある種の薬物を摂取すると人間は多幸状態に陥り、警戒心を無くします。また、何が起きても面白く感じられるようになります。お小夜さんがもしもその薬を誤飲してしまえば、貴方に話しかけられても嫌がりませんし、貴方の話が道端のゲロよりもつまらなくても笑ってくれます。詳しくは永遠亭までお申し付け下さい」
○八雲紫先生の回答
「ずばり誘拐で過激にアタックしましょう。まず人通りの少ない夜道で後頭部に鋭い一撃を食らわせて、縛り上げてどこぞに監禁します。刃物を突きつけて話しかければ何でも話を聞いてくれます。後は私のせいにでもしておけばそれで済みます。貴方の身体の一部と引き替えに誘拐代行も引き受けています」
○八坂神奈子先生の回答
「男の魅力は強さです。これはもうお小夜ちゃんとタイマン張るしかありません。夕日を背景に殴り合えば、お小夜ちゃんと熱い友情で結ばれます。そしてソープに行け」
【I・Sさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「私のお仕えしている方に激しく恋をしています。私は人間ですが、その方は妖怪です。異種族間の恋愛について先生達はどのようにお考えでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「何となく貴方はもの凄く非生産的な恋をしている気もしますが、私は進歩主義者なのでその辺は気にしません。薄い本でお馴染み、兎印の生える薬を永遠亭では取り扱っています」
○八雲紫先生の回答
「一人一種族の私に喧嘩売ってるんですか、売ってるんですよね」
○八坂神奈子先生の回答
「恋愛は気持ちの問題なんで、種族とか性別とか気にしてはいけません。守矢神社は全てを許します。一度参拝する事をお勧めします。その後でソープに行け」
【S・Sさん(年齢不詳、多分男性)からの質問】
「大きさに自信が持てません」
○八意永琳先生の回答
「医学的見地から言うと、大きさはあまり重要な事ではありません。そんな事を気にする前に様々なテクニックを身につけるのが先決です。なお、永遠亭には充分な量のシリコンの用意がございます」
○八雲紫先生の回答
「直球過ぎて返答に困ります」
○八坂神奈子先生の回答
「何の話だか解りませんが、そういう事を気にする粗チン野郎はガン無視で大丈夫です。大きさが気になるという事ですが、それでもソープに行け」
【M・Rさん(年齢不詳、男性)からの質問】
「女性よりも道具の方が好き、と言ったら幼なじみの少女が「この変態!」と僕の事を罵った後、口を聞いてくれなくなりました。どうしたらいいでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「まず、その金髪少女を呼び出して、平謝りして下さい。その後、薄い本でお馴染み、兎印の惚れ薬が入ったお茶を勧めて飲ませて下さい。無事に仲直りできます」
○八雲紫先生の回答
「変態である自覚を持って、魔法の森の片隅で寂しくゆっくりと朽ち果てて下さい」
○八坂神奈子先生の回答
「押し倒せ。しかる後にソープへ行け」
【K・Sさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「最近、友人達にのけ者にされました。私を置いてきぼりにして異変解決に向かってしまったのです。私は何も悪いことしていないのに」
○八意永琳先生の回答
「恋愛相談ではないですが、一応答えると、私の弟子も同じような悩みを持っています。神の気紛れに期待するしかありません」
○八雲紫先生の回答
「所詮2Pカラーなのでその辺を弁えて生きましょう」
○八坂神奈子先生の回答
「ごめん……」
【W・Hさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「突然ですが私は人魚です。私みたいに身体の半分が魚であっても、白馬の王子様は私の事を愛してくれるでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「姫様の周りにいた王子様や貴公子は不細工ばかりだったので、期待しない方がいいでしょう。永遠亭では二本足になる薬も販売しています。私は天才ですので足が痛くなる不良品を販売したりはしません。お代も声ではなくて結構です」
○八雲紫先生の回答
「外の世界の女性達もそう考えているので、なかなか王子様は幻想入りしません。あと、私の友人が貴方の事を食べたいと言ってました。性的な意味かどうかは知りません」
○八坂神奈子先生の回答
「下半身が魚だというぐらいで貴方を愛さない奴を王子様と呼んでやる必要はありません。一発ビンタを食らわせた後、ソープに行かせて下さい」
【S・Bさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「首が取れるのはポロリに含まれますか」
○八意永琳先生の回答
「含まれません。これ恋愛相談じゃないですよね。あんまりふざけてると、その首縫いつけますよ」
○八雲紫先生の回答
「今度宴会でその芸やってください。多分ウケます」
○八坂神奈子先生の回答
「古来からこの国は変態が多いので、一人ぐらいはそういうのをポロリと呼ぶ人がいると思います。問題は別の意味でモザイクが必要になりそうな事です。それはそうとソープに行け」
【T・Yさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「姉ばかりモテます。姉さんは髪も綺麗だし、足のラインも凄くセクシーです。どうやったら姉さんみたいなモテる女になれるでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「とりあえず金髪にして、青いワンピースに着替えた後、人形を持って人里に繰り出して下さい。多分それでモテるようになる筈です」
○八雲紫先生の回答
「古明地姉妹は妹の方がモテるので、そっちに相談して下さい」
○八坂神奈子先生の回答
「私には同居しているロリ系の神様がいますが、その子の方がモテます。姉御肌ではなく妹キャラの方がモテる時代みたいです。悲しくなったのでソープに行ってきます」
【I・Kさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「満月になると毛深くなってしまう体質で、恥ずかしくて外出できません。世の男性達は、私みたいな体質の女性の事を嫌うでしょうか」
○八意永琳先生の回答
「私の経営する薬局では脱毛剤より育毛剤の方が遙かに売れますので、貴方の悩みは贅沢な悩みだと思います。恐らくですが、羨ましがられるのではないでしょうか」
○八雲紫先生の回答
「私の式のチャームポイントはふさふさの尻尾で、老若男女問わず魅了しています。つまり、毛深いのは魅力なのです。もっと自信を持って下さい」
【K・Sさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「お前ら年寄り共に若者の気持ちが解るとでも思っているのか?そいつはとんだ思い上がりだ」
○八意永琳先生の回答
「マジ殺すぞクソガキが。今から貴様を殺しに行く。一瞬で永遠に殺す」
○八雲紫先生の回答
「暇つぶしに適当に喋ってるだけなんで、ぶっちゃけどうでもいいです」
【S・Aさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「ちょっと、他の二人はどうしたんですか!」
○八雲紫先生の回答
「さあ?私も飽きたからそろそろ帰るわね」
【S・Aさん(年齢不詳、女性)からの質問】
「いやいや待って下さいよ!まだ収録中なんですよ!」
文は人選ミスの責任を取って自分で質問に答えるべき。
めっちゃ爆笑しました。(爆笑)
正しく理解されてもいい結果には結びつかんだろうけど
もう一段オチにひねりがあるともっと良かったなあ
K・Sさんにソープを勧めなかったことを良識の存在と喜ぶべきか貫けなかった芸風を責めるべきか