Coolier - 新生・東方創想話

Obedience

2013/11/19 03:24:44
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 紅魔館。それは、幻想郷に存在する荘厳な洋館の事を指す。館の主は、レミリア・スカーレット。彼女は吸血鬼だ。だから、一番の好物はもちろん「血」である。しかし、少食の為、あまり血が吸えない。また、身長が低く、小柄である。あと、こう見えて可愛い物好きでもある。
 何故、ここまで詳しいか? 理由はただ一つ。私は、この紅魔館の「メイド長」だ。だから、彼女と触れ合う事も多い。話し相手にもなる。私は、何百何千人というメイド達の中で、一番「お嬢様」とコンタクトを取っているはずだ。自分で言うのも可笑しいが、多分私が一番、彼女に好かれているのだろう。私はメイド長の肩書を持つ女、いや「人間」として、誇りに思う。
  私が仕えているお嬢様、レミリア・スカーレットは、既に五百年以上生きている。不死身ではない。所詮、ただの吸血鬼なので、数々の資料文献に載っている方法を施せば、彼女を殺すことは不可能ではない。だが、彼女に仇する者は、私達が粉骨砕身して、木端微塵の如く、排除する。だから、実質彼女を殺すのは不可能だ。
 スカーレットデビル。紅い悪魔。先述した様に「少食吸血鬼」の為、生贄の血をよく服に零す。そして、一面紅だらけの服が生成される。そうなると、それを洗い流す作業に私達が駆られる。今までに、何度同じ作業を繰り返したことか。彼女本人にも理解して頂きたいところだ。
 彼女には実妹が存在する。名前は、フランドール・スカーレット。数年前に、私達が原因となった「紅霧異変」で、博麗の巫女やら魔法使いやらと何年ぶりかの大暴れで、館全体を多忙の禍に巻き込んだ人物でもある。どうやら、四百九十五年のも間、地下に居たらしい。永劫幽閉説や紅魔館にある図書館にずっと籠っている魔法使いであるパチュリー・ノーレッジが外出阻止説や屋敷徘徊説などなどと、色々な説があるが、詳細不明だ。今も、何処でふらふらしてるのか知らない。噂に因れば、少し気が触れていること。だから、あのような大惨事を招いたのだろう。
 ここまで、我がお嬢様について長々と語ってしまったが、先日、お嬢様と交わした会話に少し引っ掛かる物がある。
「不老不死になってみない?」
彼女は、こう言ったのだ。確か、あれはいつだったか……。全く覚えていない。確か、うろ覚えだが、白髪の少女が居た時だったはず……。それはさておき、私に向かって「不老不死」を勧めてきた。この言葉が、何を意味するかは、言われなくとも解るのだ。
「死なないで欲しい」と。
確かに、私はお嬢様と同じく「死」と向き合うのが回避不可能な、ただの「人間」なのである。要約すると、私はいずれ死を迎える。私が死ねば、実務担当であるこのメイド長がこの幻想郷から魂が抹消され、白骨化され、葬られるはずだ。(あまり、そういう事は考えたくないのだが。)その様な人間に向かって、「死から逃れて欲しい」と請求されても、私には何も出来ない。不可抗力だ。私には、時を操る能力を併せ持つ。しかし、私は、過ぎて行った歴史を奪還できない。つまり、時は戻せないのだ。後の祭り。人生に「やり直し」が無いというのは、この事だと思う。ちなみに、私はその時、こういったはずだ。
「大丈夫、生きている間は一緒に居ますから」と。
そう、生きている間だけだ。呼吸が止まるまで、ずっと傍に居たいと心底から思っている。それが私の「生業」だから。一生、お嬢様に身を捧げる、呈する。だからといって、一度も彼女に私の血を飲ませたことは皆無だが。(まず、お嬢様が嫌がるのだが。)
 ここで、死ぬことばかり考えているのも身体に悪いので、これからの話を軽くしたいと思う。やはり、私はお嬢様との面識がある。これも、先述した通り、私にはお嬢様を護る義務だってある。ただ、「メイドだから」とか「仕事だからなど、そんな安易な理由では無い。私にとってお嬢様は「大切な存在」なのだ。だからこそ、護る義務がある。正直、お嬢様は少し我が儘な面もあり、私達を困らせた場面を幾つも経験している。でも、そこでお嬢様を嫌っていたとすると、話にならない。「大切な存在」と言いつつ、それは無いだろうと。勿論、私がお嬢様を嫌うことなど、まず、あり得ない。私がお嬢様を嫌うのは、天変地異発生の確率と同等であろう。
 何だか、別れの挨拶みたいだが、過去を振り返って、お嬢様には色々お世話になった。例えを挙げると、今、こうしていられているのもお嬢様のお蔭だ。また、今、持っている名前の名付け親は、お嬢様だ。叱咤激励を受けた事。楽しく仲良くご一緒にお話したり、時に共に戦った事。お嬢様が居て、私が居る。その様に私は感じる。
 最後に一つ。

「私、十六夜咲夜はレミリア・スカーレットをこよなく愛してます」

そう、お嬢様にそっと一言添えた。
暫くして、私はお嬢様の雫を拭き取った。
お久しぶりです。久しぶりの投稿となりました。
また、こんなつまらぬ陳腐なモノを書いてしまった熱です。
今回は「生」と「死」を題材に書いてみました。
題材に対して、全く道徳性のない文面で申し訳ないです。
とてつもなく、えげつなく、醜い文章構成になっていると思われます。
誤字脱字等あればご一報頂けると大変有難いです。
最後に、こんどこそは、明るい作品が書きたいと思います。
ここまで、読んで頂き有難う御座いました。
また、次回お会いしましょう。
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コメント



0.180簡易評価
6.無評価名前が無い程度の能力削除
生と死? 道徳性のない文面? とてつもなく、えげつなく、醜い文章構成?
ただレミリアのちょっとした歴史とそれへの感想を少し書いただけの風に見える
8.60Jr.削除
誤字があったので報告です
>「仕事だからlなど、

好みの問題もあると思いますが、語り口がややくどいなと思いました。
遠回しな表現を多用したり、同じことをニュアンスを変えながら何度も説明したり。
あと「、」を使いすぎると、読者にじれったさを与えてしまいます。
自分で読み返して、自然な文になるように調整しましょう。

また、説明の多さに対して事実の描写が少なすぎると感じました。
咲夜の「外」で起こっていることの詳細を、もっと描写してはどうでしょう?

それと、前書きにある「思いつきで書いています。閲覧注意」の一文は、あなた自身への保身でしかなく、読み手にとっては不快に感じるだけです。
ややキツい言い方をすると、「思いつきで書いた」というのは言い訳でしかなく、自著への自信の無さの現れです。
また、閲覧に注意が必要な作品など公開するな、とも読み取れます。

この一文は、それが事実だったとしても書かない方がベターでしょう。

最後に、バッシングだらけでしたが、この作品は私が執筆し始めた頃のものとよく似ていて、まるで自分に言うような強い口調になってしまいました。不快に思われたら申し訳ありません。
少しでも、今後の参考にしていただければ幸いです。