近日中、幻想郷に大型台風がやってくる。
誰が流したか知らないが、近頃幻想郷ではそんな噂が流れていた。
噂なので、それが本当かどうかは分からない。当然、信じている者もいれば信じていない者もいる。中には半信半疑という者も。
縁側で茶を啜る巫女もその一人だ。
「台風なんて本当に来るのかしら?こんなに晴れてるのに。」
見上げる空には少しの雲があるだけだ。快晴とは言えないが、それなりによく晴れている。
「何だか眠くなってきたわね・・・・・・。」
夏の暑さも衰え始め、秋の肌寒さが混じり始めるこの時期、ちょうど良い位になった暖気に誘われ、うとうとしたくなる時もある。
霊夢は、そんな眠気に耐えられなくなったのか、のろのろと急須と湯飲みを片付け始める。
「少し寝ちゃおうっと・・・・・・。」
そう言うが早いか、座布団を枕にして縁側にごろんと横になってしまった。
そして数分もしないうちに寝息をたてはじめる。
暫くして、上空に黒い点が現れた。点は次第に大きくなり、神社へと近づき・・・・・・、
「霧雨選手、華麗に着地!」
自主実況と共に縁側前へ豪快華麗に着地した。
だが、それでも霊夢は夢の中。
「あれ・・・・・・霊夢の奴、また寝てるのか。仕方ない、自分でやるとするか。」
箒を手近な柱に立て掛け、遠慮無く台所へ向かう。
流しに置きっ放しになっていた急須に新しい茶葉を入れ、湯を注いで湯飲みを準備。その際、茶菓子のチェックを忘れないのは流石というところか。
「何だ、何も無いじゃないか。」
「何も無くて悪かったわね、黒台風。人が折角気持ちよく寝てるというのに・・・・・・。」
いつの間にか、霊夢が起きてきていた。
「お、起きたか。って黒台風って何だよ・・・・・・。」
「あんたの事よ。魔理沙が台所に入った後は、必ず何かしらが空っぽになってるんだから・・・・・・。」
「そういや、茶葉がもう無かったぞ。今急須に入ってるのが最後だ。」
それを聞き、霊夢は徐に急須の蓋を開ける。
「ちょっと!こんなに使っちゃ駄目じゃないの。いつもはこれの半分以下よ。」
「そうか?これ位で普通だと思うんだが・・・・・・。」
確かに魔理沙が入れた量は、一般的には多くも少なくも無い。むしろちょうど良い量だ。
博麗神社の悲しい財政事情が窺える瞬間であった。
「例の噂、お前はどう思ってる?」
縁側に戻って、あの後二倍以上に薄められた茶を飲みながら魔理沙が尋ねる。
「台風の事?なら、何とも言えないといった感じね。出所の分からない噂でもあるし。魔理沙はどうなの?」
「私か?私は信じてるぜ。だからここへ来た。」
「?」
「分からないか?折角この私が手伝おうって言ってるんだぜ?」
霊夢には、魔理沙が何のことを言ってるのかさっぱりだった。
「手伝う?」
「補強だよ、ほ・きょ・う。」
「補強?何のよ。」
「神社だよ。考えても見ろ。本気で強い台風が来たらどうするんだ?私の家くらいだったら問題ないだろうけど、この神社なんてもう古いから・・・・・・。」
確かにこの神社は古い。所々老朽化している箇所もあるのも事実だ。
「うーん・・・・・・。」と暫く考え込む霊夢。
「でも補強しようにも、その材料が無いわよ?木材とか釘とか。その他の物も。」
「その辺は心配するな。いい入手場所を見つけてきた。」
「いい入手場所?何処よ?」
「まぁ、そう焦るな。そうと決まったら早速出発だ!」
「ちょっと!出発って・・・・・・。」
「善は急げだぜ。」
「さっき自分で焦るなとか言ってたじゃないの・・・・・・。」
霊夢がそう言い終わる頃には、既に魔理沙は飛び立っていた。
「何なのよもう・・・・・・。」
だが、魔理沙の言うことも一理あるかも知れない。もし本当に台風が来て、神社が崩れてしまったら冗談じゃ済まない。そう思った霊夢は、とりあえず魔理沙の後を追った。
「魔理沙の言う入手場所ってここなの?」
「ああ、そうだ。」
「ここって紅魔館じゃない。」
「ああ、そうだ。」
「凄い事になってはいるけど。」
「ああ、そうだ。」
二人が降り立ったのは紅魔館の正門前だった。
今現在、紅魔館では台風に備えてであろう補強工事が急ピッチで進められていた。
「ここにも噂を信じているのがいるのねぇ・・・・・・。」
霊夢は思わず館を見上げ、補強とは思えない程の工事規模の大きさに驚きの声を上げた。
外周だけでも相当数のメイドが工事に駆り出されているようだ。
「レミリアは台風の事なんか別に気にしちゃいないらしいんだが、これは咲夜が言い出した事なんだとさ。」
「パチュリーから聞いたんだがな。」と付け加える魔理沙。
数少ない窓は板で補強がなされ、外壁にはこれでもかという位に土嚢が積まれている。特に、正門の前に積まれた土嚢は既に門を覆い尽していた。
「あ、お前達か。見ての通りだが、今この門は通れないぞ。」
門へと歩く二人にそう言うのは門番・紅美鈴。念の為か、いつもの帽子の代わりに安全第一と書かれた黄色いヘルメットを被っている。
「あんた、こんな時にも門番しているのね・・・・・・。」
「当たり前さ。どんな時であろうとも、どんな事が起ころうとも、どんな天気であろうとも、どんな奴が来ようとも!私にはこの門前に立ちはだかるという誇り高き義務が・・・・・・!!」
「ちょっと中国!そんな所に突っ立ってないでこっち手伝いなさい!!」
美鈴の力説は、館の外壁に土嚢を積み続けている咲夜の怒声によって打ち消された。
「哀れね。」
「哀れだな・・・・・・。」
「咲夜さん、微妙に酷いです・・・・・・ぅぅ・・・・・・。」
泣く美鈴。
「ところで、ちょうどいいところにいたな。咲夜、ちょっといいか?」
「何かしら?」
工事中の紅魔館にわざわざ来たとなると、霊夢にも魔理沙が何をしようとしているのかだんだん分かってきた。
「ちょいとばかし、頼みがあるんだが・・・・・・。」
「頼み、ねぇ。それなら、中で交渉するとしましょうか。」
そう言うと、それまで被っていたヘルメットを取る。因みに、咲夜が被っていたのも美鈴と同じ様な黄色いヘルメットで、美鈴のものと違う所といえば書かれている文字が『安全第一』ではなく『完全第一』に変えられていたこと位か・・・・・・。
「中でって、こんなに土嚢積み上げちゃって何処から入るのよ?」
もっともな疑問を飛ばす霊夢。
確かに正門は土嚢の山に埋められて開きそうにない。
「考えてみなさいよ。何処からも入れなかったら工事が終わった後の私たちはどうするのよ?」
対し、これまたもっともな答えを返す咲夜。
「一つだけ窓を開けてあるのよ。ついてきて。」
咲夜は、持論を挫かれ泣き崩れる美鈴に、残っている土嚢を全て任せるという追い討ちをかけつつ、ヘルメット片手に飛んでいく。
「まぁ元気出せ。そのうちいい事あるぜ、きっと・・・・・・いや、多分、うん。」
「多分って・・・・・・。」
魔理沙は美鈴に励まし(?)の言葉をかけ、霊夢はその言葉に苦笑を浮かべつつ咲夜の後を追っていった。
霊夢と魔理沙の二人は、とりあえず客間に通された。
「で、頼みとは何かしら?」
僅かにナイフをちらつかせながら尋ねる。事によっては・・・・・・という無言のメッセージなのだろうか。
「まぁ、そう力むな。ただ木材とか、補強の材料を分けて欲しいんだ。」
「なんだ、そんな事なの。」
咲夜はつまらなさ・・・・・・いや、気の抜けた様にそう言いながら、ちらつかせていたナイフをしまう。
舌打ちが聞こえたのは気のせいだろう。
「今ならだいぶ余っていたはずよ。裏庭に用意しておいたから持って行っていいわ。」
「助かるぜ。」
相変わらず素早い行動。どうやらまた時を止めたようである。
「それで?霊夢の方は何の用事かしら?」
一方の霊夢は、出された紅茶(五杯目)を飲み続けているところだった。
「私は魔理沙に連れられてここまで来ただけ。」
「補強するのは私の家じゃなくて神社なんだよ。」
魔理沙が付け加える。
「そう。じゃあもういいかしら?まだ補強したい所も沢山あるし。」
「ああ、礼を言うぜ。」
「それにしても、凄い補強のしようね。」
部屋を出て裏庭に向かう途中、ふと霊夢は咲夜に言う。
「そりゃあもう大型の台風が来るって言うんだから、お嬢様にもしもの事が無いように万全の対策をする必要があるのよ。」
「でも、レミリアは台風なんか来ないと思ってるらしいじゃない。」
「甘いわね。お嬢様が何と言おうとも、お嬢様に危険が降りかかる可能性が僅かでもあるならば!あぁこの咲夜!身を粉にしてでも愛しいおぢょうさまをお守りする所存でございますぅぅ!!」
演説チックになる咲夜。
美鈴といい、咲夜といい、ここの従者には一人演説の癖があるのだろうか。
咲夜の方は後半ちょっと壊れてかけてきているが、その辺は気に留めないでおく。
「でもパチュリーも言ってたぜ?『咲夜は少しやりすぎね。』ってな。」
この言葉に、ピクと咲夜が反応する。
「私がこの補強を提案して始めたのは今朝からよ?あなたいつの間に図書館へ行ったのかしら?」
「そりゃあ、霊夢の所に行く前にちょっと立ち寄ったが・・・・・・。」
そこまで言って魔理沙激ダッシュ。
直後には、近くにあった補強済みの窓をぶち破って外へ飛び出していた。
その後を、「また侵入したのね!」と叫びながら「せっかく補強した窓を壊すなぁあ!」と喚く咲夜が追って行く。こちらも凄いスピードだ。目にも留まらないなんてもんじゃない。
因みに、叫びながら喚くという芸当が出来るのは完全で瀟洒なメイド長だからという事にしておく。
「今日は疲れる一日だわよ・・・・・・。」
さっきから何かと放っとかれっぱなしの霊夢だった。
「あ~重ッ・・・・・・。」
ズシリと重い木材の束を、ふらふら飛びながらやっとの思いで持ち帰る霊夢。
魔理沙は裏庭にはやって来なかった。おかげで霊夢が一人で木材類を全て運ぶことになってしまったのだ。
ロープで纏められていたとは言え、重いものは重い。
―――ガランガラガラ
あまりにも重かったので、神社に帰り着いた途端放り投げる。
「お、霊夢、戻ってきたな。」
音を聞きつけて、神社から魔理沙が顔を出してきた。
あの後咲夜に捕まったのか、所々にナイフの跡が残っていてボロボロだ。
「無事なら少しは手伝いなさいよ。手伝うって言ったのは魔理沙じゃないの。」
「悪い悪い。さっきはつい口が滑っちまった。いくら私でも、あんな追いかけっこしながら裏庭に行くのは流石に無理があったぜ。」
ぶつぶつ文句を言う霊夢とそれを笑い飛ばす魔理沙。
すると、そこへ新たな声が聞こえてきた。
「あら、お帰りなさい霊夢。」
スキマ妖怪・八雲紫だ。
どういう訳か、神社の中でお茶を飲みつつすっかりくつろいでいる。
「あ!ちょっと、そのお茶って・・・・・・。」
「心配しなくてもいいわ。急須とは別にしてあったやつだから。」
不安的中。
紫がたった今飲んでいるのは、先ほど魔理沙に出す時に二倍以上に薄めた片割れだ。
「もういいわ。好きにして頂戴・・・・・・。」
とうとうお茶の在庫が無くなってしまったのだが、なんかもう怒る気もしなかった。
「それはそうと、何で紫がここにいるのよ?」
改めて尋ねる。
「私がここに戻ったときにはもういたぜ?」
「あら、いいじゃない。でも酷いわ。折角早起きして来たのに誰もいないなんて・・・・・・ぐすん・・・・・・。」
「あのねぇ・・・・・・。別に約束してたわけじゃないんだし・・・・・・。それに早起きって言っても・・・・・・。」
「私にとっては早起きよ?霊夢にそんな風に言われるなんて・・・・・・。もう私の事なんかどうだっていいのね・・・・・・ぐすんぐすん・・・・・・。」
「気がすむまでやってなさい・・・・・・。」
「なぁ紫、暇なら神社の補強手伝ってくれよ。」
「あなたまで私を追い出そうとするのね・・・・・・ぐす・・・・・・って補強って何の事かしら?」
紫、正気を取り戻す。
魔理沙、事の次第を説明する。
「ふぅん。まぁいいわ、面白そうだから付き合ってあげる。」
「面白そうだからってのは何なのよ・・・・・・。」
「そうと決まれば手は多いほうがいいわね。」
「え?」
そういって紫はツイとスキマを開く。中から取り出したるは・・・・・・。
「紫様・・・・・・、急に頭だけ引っ張り出さないで下さい・・・・・・。」
紫の式・八雲藍だった。因みにスキマから頭だけが覗いている状態である。
「ぎにゃぁぁぁあ!藍様・・・・・・藍様の頭がぁぁぁあ!!」
スキマの向こうから藍の式・橙の絶叫も聞こえてくる。
恐らく、首無し状態の藍を目の当たりにしてしまったのだろう。
「うぁぁぁん!藍様!藍様ぁぁぁ!!」
「ちょ・・・・・・揺するな橙・・・・・・痛い痛い・・・・・・く、首が・・・・・・。」
頭だけでガクガクしている藍。
そこを紫が「今ね」と言いながら藍を引き抜く。
すると、藍にしがみついたままの橙もスキマから出てきた。
「大漁大漁ぉ。」
「大漁ってあんたね・・・・・・。」
「式ってのも大変だな。」
―――トンテンカン、トンテンカン
神社に金槌の音が響く。
屋根を補強する藍。
藍の所へ木材を運ぶ橙。
桜の木に支えを作る魔理沙。
賽銭箱に水が入っては堪らない、と蓋をする霊夢。
縁側でくつろぐ紫。
「って紫様!私達まで呼んでおいて、ご自分は何くつろいでんですかッ!」
藍が屋根から縁側に向かって乗り出しながら主人に文句を言う。
「私、お茶碗より重いものは持てないのよ~。」
「何を言ってるんで・・・・・・うわっ!」
―――ドシャ
「あぁ!藍様ぁぁ!!」
身を乗り出していた藍は、油断したのか屋根から落ちてしまった。そりゃもう盛大に・・・・・・。
「あらあら。気を付けなくちゃ駄目よ藍?」
「・・・・・・ふぁい。」
紫の言葉に、藍は打ちつけた鼻をさすりながら涙目で答えることしか出来なかった。
「なかなか愉快な一家じゃないか。」
「愉快なのはいいけど、やるならちゃんと手伝って欲しいわよ・・・・・・。」
神社の補強工事は日が傾き始める頃に仕上げを迎え、空がすっかりオレンジ色に染まる頃には完了となった。
「今日は疲れたわねぇ。」
「あんたは結局何もしなかったじゃないの・・・・・・。」
霊夢の言う通り、紫はほとんど縁側でのんびりしているだけだった。
唯一した事といえば、藍を手伝おうとして金槌で親指を打ちつけた事ぐらいだ。
「あら、私だってちゃんとやったわよ?現場監督をね。」
「何訳の分からない事を言ってるのよ・・・・・・。」
「紫様、指は大丈夫ですか?」
「えぇ、橙のお陰でなんとも無いわ。」
紫はそう言いながら包帯でぐるぐる巻きになっている親指を示す。
巻き過ぎと言えるほどぐるぐる巻きなのは橙が必死で巻いたからなのだが。
当の橙は藍の隣で「えへへ・・・・・・。」と照れ笑いをしている。
「なぁ霊夢、お茶はもう無いのか?」
「どっかの妖怪のせいでもう無いのよ。」
確かにここで一服といきたいとこだが、さっき紫が残りを全部飲んでしまったのだ。
すると紫が徐にスキマを開き・・・・・・。
「それならご心配なく~。」
取り出したるは一升瓶。
「あら、気が利くじゃない。」
「お、じゃあミニ宴会といこうぜ。」
「なら私が何か作ろう。」
「藍様、手伝います~。」
斯くして、ミニ宴会は夜遅くまで続いた。
八雲一家が帰っていき、すっかり酔い潰れて寝てしまった魔理沙を布団に運んだ後、霊夢は再び縁側で夜風に当たっていた。
「雲が出てきたわね。本当に台風が来るのかしら。」
いくらか風も強くなってきた。桜の木の枝がザワザワと揺れる。
「今日はもう寝るとしますか。」
何処となく疲れることの多い一日だったが、絞めの宴会のせいか不思議と楽しかったとも思えるのだった。
「ま、たまにはこういう日もいいわね。」
縁側の雨戸を閉め、そう良いながら床に入る霊夢。隣では魔理沙が寝返りを打ったところだった。
翌朝。先に起きたのは魔理沙の方だった。
「ふあぁぁぁ、よく寝たぜ。しかし宴会中に寝ちまうとは不覚だったな・・・・・・。」
髪をかき上げながら縁側の雨戸を開ける。
「うお、こりゃ凄いな・・・・・・。」
魔理沙が呆気に取られていると、そこへ霊夢が起きてきた。
「どうしたの?」
「霊夢か。これを見てくれ。」
「な、何よこれ・・・・・・。」
どうやら夕べは風が強かったらしい。水たまりは無いので雨は降らなかったようだが。
見渡す限りの落ち葉、落ち葉、落ち葉。
桜の木自体は魔理沙が支えを作ったおかげで無事だったが。
「どうやら台風の影響は風だけで済んだようだな。まあ良かったじゃないか、神社自体には何の影響もないみたいだぞ。」
「そりゃいいけど、これを掃除しなくちゃならないと思うと朝ごはんを作る気にもならないわよ・・・・・・。」
「分かった分かった。朝食位は私がやるよ。泊めてもらっちゃったしな。」
よく晴れた初秋の空の下、神社には今日も平和な時が流れるのであった。
後日、土嚢撤去中の紅魔館正門前にて。
「なんだ?まだ通れないのかここは。せっかく客として来たんだが。」
「積み上げた土嚢を全部退かさないと門が開きもしないんでね。って門が開かないんだから、客として呼ばれることは無いんじゃないのか?」
「ばれたか。」
「そういう事ならこの紅美鈴、全力を持ってお前を止め・・・・・・!」
「中国!突っ立ってないでこっちを手伝えって何回言わせるのよ!!」
「・・・・・・・・・・・・ぐす・・・・・・。」
「相変わらずだな。」
と言うやり取りがあったそうで。
未来は一応あるはずだ