Coolier - 新生・東方創想話

ゆかりん閣下の今日の御言葉

2005/08/29 02:50:32
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幻想郷のその一角にありまして。

「・・・と書いてみことのりと読むんだぞ?」
「うーん。漢字は難しいよー。藍様ー」

さらにマヨヒガのその一角にその一家は佇んでおりまして。
『八雲家』と書かれた表札。幻想郷の中では綺麗なほうに入る外見。
少し小さめの家はがっしりと地面に根を張っていて。

言うなれば、そう。老若男女を集めて絵を欠かせたとかきまして。
それぞれの絵は違うとは言えども、この家は確実に描かれているでしょう。

あるのが不思議だけれども、あって当然という曖昧な『境界』の上にこの家は建っているのであります。

「駄目駄目。ちゃんと勉強しないと、橙も紫様のようなぐうたらになってしまうぞ?」
「えぇ~・・・」

黒い二本のしっぽと耳をやる気のなさそうにだらりとさげる橙。
相対してふさりゆさりと九本のしっぽを揺らす藍。

従者にあるまじき発言をしたのは心の隅にしまっておいて・・・・・・。

「(うぅー・・・遊び行きたいー・・・・・・そうだ!!)」
「さ、橙。勉強の続きを・・・・・・」
「藍様ー。のど乾いたー」
「む・・・・・・確かに今日はちょっと暑いな・・・」

のぼりきらぬというのにお天道様、蝉も黙る炎天下。兎にも角にも日が暑い。

さてはてどうしたものやら。

「どれ。麦茶でも入れてこようか」
「わーい」

てんてこてこてこ。台所へと向かう足。
こそりこそこそ。縁台へと向かう足。

「・・・今のうちっ」

猛烈太陽光線をものともせず、橙は元気にすっ飛んでいくのでございました。

「待たせたな、ちぇ・・・・・・」

がしゃーん。
化かされた狐を残して。















「あぁ、しくしく、よよよよよ・・・・・・」
「・・・・・・どうしたの?」

ここでこの『八雲家』の主、総大将、そして大黒柱。
八雲紫のご登場でございまして。それはそれはもう寛大な寝癖。
一日十二時間睡眠は美容の秘訣。美しい肌を覗かせて。
それだけで魅惑的で窮屈そうに胸がぺたりと桃色寝巻きを押し付けて。

あぁ、生まれ変わるなら彼女の寝巻きにいやせめて布団に。
いえいえ、大事なのはそこではなく。

「紫様、私の育て方は間違っているのでしょうか・・・・・・?」
「さあ~・・・・・・」
「ぅぅ・・・・・・ちぇん~・・・」

嘆く式を横目で見ながら頭をぽりぽり。
紅白巫女よりも投げやりなわりと困ったちゃんは何でも屋ではないわけで。
そんなの自分でなんとかしてー。寝起きのゆかりんは機嫌がわるいの。

「それより、藍?熱くて眠れないの。何とかして」
「それとはなんですか!!それとは!!」

ふわあ、ひと欠伸。昨日十二時に寝たから・・・・・・まだ十二時間しか寝てないじゃない。
まだまだ眠り足りないらしいようで。寝太郎顔負け。眠り姫土下座。

さて騒ぐ式を宥めるために、どれ、一つ言葉を考える紫。

「・・・貴方が思っているほど橙は子供ではないわ。大人でもないけどね」
「え・・・・・・?」
「今は少し遊ばせてあげなさい。時が来れば自分からいろいろと知るようになるものよ」
「・・・そういうものでしょうか」
「そういうものよ」

うん。ごめんね、藍。適当に言ったわ。
一番の主の育て方が根本的にわるぅござんした。
そもそも心の隙間を埋めようとか核心をつこうとかそんな気は本人には毛頭ない。
ちょーっと年季が入ってて威厳があるからってみんな私にいろいろ相談するけど
私だってまだ乙女なのっ。清純少女なのよっ。

「で・・・藍?」
「あ、はいはい。氷のうでも作ります。その間水でも浴びてきては?」
「ん・・・・・・そうするわ」

ぺたぺた。ああ。汗が気持ち悪いわ。早く済ませましょっと。
寝巻きが肌にくっついて脱ぐとき裏返しになったけど。
それは藍の仕事だしー。
桶で浴槽から水をすくいまして、ばしゃり。

「ひゃっ――――」

思わず身震い。え?どんな様子と仰られましても。ただただその体に魅了される次第でありまして、ええ。
強いていうなら普段の彼女の魅力的な服との相性も絶妙ですが
ほろり露な姿というものも何と乙なことでしょう。
いえいえ、老若男女問わずに魅了されちゃいますよ?
ああ、ひんやり気持ちいい。水は冷水とはいえるものではないが
この体に溜まった熱を流すにはもってこいでございまして。

「着替え、ここに置いておきますね」
「ん、ありがと」
「いえいえ」

さささ、すすす、テキパキとこなす式。
まるでできのよい主婦のように・・・・・・実際主婦といいますかなんといいますか。

こうしているあいだに水浴びを終えた紫様はぱっぱと体を拭いて着替え。
今度の寝巻きは髪の色に合わせた色、白交じり気。前のボタンが窮屈そうで。

「ふぃ・・・・・・それじゃ、私はまた寝るわ。夕方ぐらいになったら起こして」
「わかりました」

ああ、また眠くなってきたわ。
布団のシーツは新しくなっていて、薄めのかけ布団。氷のうを頭に敷いて。

「ぁ・・・・・・おやす・・・」

抱き枕を腕に抱いて、すぐに眠りに落ちる妖怪。ぐっすりと夢の中へと向かうのでございました。
それにましても・・・・・・ああ、生まれ変わるならこの御方の抱き枕になりたい。
















ん・・・ここはと、見知らぬ土地に立っていて。
見渡す限り荒野、荒野荒野荒野、『私』、荒野荒野。確か布団に包まって寝たはず・・・・・・。

リアルに溢れる空間に寝巻きで佇む、八雲こと紫。
相対するは普段着に身を包んだ、まさに八雲こと紫。

はて、とうとう夢と現の区別も分からなくなったのかしら。頭をぽんぽんと叩く自分。

自分?私はこっちでいいのかしら?
私の目の前には私がいて。あっちの目の前には私がいる。
二人の間には圧倒的な境がある。まるで結界の向こう側のように。
言うなれば巨大な『どこでもドア』で繋がった、向こうの部屋とこちらの部屋。

『そ、ここは夢と現の境界。夢と現の呪。夢と現のド真ん中』

っと、いけないいけない。うっかりしてたわ。知っているのよ。私は。私たちは。
境界を超え、境界の上に立ち、境界を知り、境界を操る程度の能力。

この世にただ単体として在るものはなく。
この世にただ相対として在るしかない。

片方の紫が左手を伸ばす。
片方の紫も右手を伸ばす。
手を顔の前で重ね合わせて宣言する。

「私はこの世の摂理に反した『単体』であり」
「ただ一人境界の上に立ちえる『相対』である」

だなんて・・・・・・

「難しいことはやめやめっ」
「もうそろそろ飽きたわね、これにも」

張り詰めて一変。二人の顔は綻びる。

「この瞬間はあっという間なのにねぇ」
「あら、それとは別に寝すぎよ、あなた」
「それ、自分のことだってわかってるかしら?」

ふふふと談笑する二人。

「・・・あら。あらら」
「お客さんね」

すぅと目を細めて微笑。

「また問題でも起きたのかしらね」
「何でも私のせいだと思われてるのよ」
「日ごろの行いが悪いせいよ」
「さっきの言葉、そのままお返しするわ」
「『あらら』?」
「その前よ」

そうして指を絡めあう紫。抱き合うように――――
グリンッ!!
二人は歪み混ざり合って一つになる。

こうして『八雲紫』として覚醒する。















さてはて今日のお客様、黒白と紅白。
まあまあ、二人揃って持ってくるものは厄介、事件に暇つぶし。隠し味にに我儘を少々。
マシな手土産ひとつも持たずに『八雲』の表札の前に並んでおりまして。

はてはて、もう夜もはやくなったご様子。月は半月なれど半分雲に隠れて四分の一。
二人はフワリ、玄関の薄い光に当てられて。
黒白は闇にとけて白がうかび、あいも変わらず紅白はめでたい色しか着ておらず目立つ目立つ。

「紫ー、いるのは分かってるんだぞー?」
「出てきなさーい」

今日はどんな厄介ごとを持ってきてくれたんでしょ。
もう一日も終わろうとしている中で。バンバンバン。扉を叩く次第で。






「そんな大声を出さずとも聞こえている」

やんわりとそれでいて鋭さを持った声。持ち主はこの一家の主婦こと八雲藍でございます。
ガラリと扉を開けるなり

「ほら、入れ」
「へ?」
「え?」

ところが素っ頓狂。いつもなら

「『紫様は寝ておるぞー』とか『用も無いのに来るな』って」

門前払いであるのですが?

「その紫様が入れと言っているのだ」

意外な展開に顔を見合わせる二人。
大方用をさっさと済まして帰る予定だったのでしょう。
用心深くそろりそろりと。

「そんなきょろきょろしなくとも罠なんぞ無い」
「いや、落とし穴ならぬ落とし隙間とかありそうじゃない?」
「だな」
「(やれやれ)」

日ごろの行いは良くしてもらおう。














「へっ・・・くちんっ!!」
「紫様ー。風邪ー?」
「いいえ、きっと誰が噂してるのよ。有名人はつらいわ」

橙とともに卓袱台を囲む二人。には見えずむしろぷっつぶしております。
あら、きたわね。
んーっと背筋を伸ばして伸びをして。

「紫様、お連れしました」
「ご苦労様。次はあれの用意お願いね」
「はい。橙も手伝ってくれ」
「はーい」

とてとてとてと。

「・・・で?はやく入ってきなさいよ」
「いや、トラップとか仕掛けてありそうだしな」

魔理沙と霊夢の二人は居間の手前で突っ立っていまして。

「そんな無粋なことはしないわ」
「普段するくせに」

霊夢の愚痴をスルーして扇を広げて自らを煽ぐ。
どうやら罠も無いことを確認したようで、卓袱台を囲む二人。
この三人が八雲家で卓袱台を囲むことなど珍しいことでございましょう。

が、別にここまで来て気を使うこともなくなったのでしょうか。
ごろんと畳に横になる魔理沙に腕をだらんと霊夢。卓袱台の上。

「わざわざ入れてくれるなんてどういう風の吹き回し?」
「あら、いつも神社でご馳走になってるお礼よ?」
「うそクセー」

まったりと空気は進む。
外からは鈴虫の声がラララ、リリリ。
蚊取り線香の香り漂う居間に。

「はい、お待たせいたしました」
「おお!?」
「あら、おいしそう」

きらり透明なガラスの大きな器。色とりどりの素麺がひやり、水とともに入っておりまして。
うしろから橙が素麺のつゆをお盆にのせて。
魔理沙はおいしそうとばかりきらきらと見入って、かくいう霊夢も少しばかり。
そういうば夕飯まだだっけ。紫が普段絶対にしないことに疑問を覚えつつ。

「あ、そこは私の席っ」
「あべしっ」

橙に蹴られて転がる魔理沙。















「しかしあれね。これだけカラフルだと他の素麺食べても味気なくなっちゃうわ」
「まったくだぜ。ずるずる」
「ですって、藍?」
「お粗末様」

つるつるつる。

「でも素麺って栄養がないって聞いたけど?」
「ああ、だから霊夢の胸は夏に引っ込・・・フグッ!!」
「魔理沙のも変わらないぐらい小さいくせに」
「そういうことも考えて野菜をすって入れてあるんですよ」
「へぇー、手作りか。すごいな、式神ってのは」
「式神じゃなくて藍がすごいのよ」
「いえいえ」

照れる藍。もちろんただ野菜を混ぜればいいものでは無いのを皆は知っておりまして。
橙を除いて。

私も式神でもつけてみようかなと魔理沙。
どちらかというと悪魔のほうが似合うんじゃないと霊夢。
どれにつけても魔理沙にはまだ早いんじゃなくてと紫。

「・・・・・・」
「どうした?橙」

さっきから橙の箸が止まっているのに気付きまして。

「藍様ー、私も藍様や紫様みたいに大きくなるかな?」

と胸を押さえながら。
ははーんそういうことかと一同。
この二人といれば嫌でも自分のが気になりますなぁと。

「今は霊夢や魔理沙ぐらいしかないけど・・・・・・」
「(ぐさっ)」
「(ぐさっ)」

正直というのは時に鋭利な刃物になるものでして。
ははは、乾いた笑いがぽろり魔女の口。
くくく、狂気の笑いがぽろり巫女の口。

「大丈夫。きっと大きくなるさ」
「少なくともそこにいる二人よりは大きくなるはずよ」
「「なっ・・・・・・!」」

ほんとっ?わーい。と橙。
私だってあと十年もしないうちにと悔しい二人を横目に

「あら、私だって。元は小さかったけど、藍の栄養のある料理で大きくなったのよ?」
「なんか変なものでも入れてあるのか?」
「いや、隠し味は多いが・・・・・・」
「・・・」
「・・・・・・」

つるつるつるつるつるつるつるつるつる・・・・・・。

「ああ、そんな慌てて食べると喉に詰まるぞ?」

嘘臭いが紫の言うことだけにあながちと。
こうして時に風鈴のように、時に嵐のような食事は過ぎていくのでありました。
そして少なからず紫は普段と違う喜びを覚えておりまして――――――。





ちなみに、

「藍様ー?紫様は藍様の料理を食べて大きくなったってほんとー?」
「いや、嘘だ。あの人は私に会う前からでかかった」















「それじゃ、私達はそろそろお暇するわ」

夕飯も終わって時、未と申の境界になるころで。

「あら、今日はもう遅いわ。泊まってきなさいな」
「いや、さすがにそこまでこの家に居座っているのはちょっとな・・・」

頬をぽりぽりと魔理沙。そりゃ寝ている間に何をされますかと。

「生憎この時間はまだ活動許容範囲よ」

ふふんと鼻を鳴らす巫女。確かに最近の事件は夜まで続くわ夜に起きるわ。
はてまて宴会宴会とどんちゃん騒ぎ。
そんな生活習慣してたら嫌でも夜に強くなるはずでして。健康と引き換えに。

「時間帯によってマヨヒガは境界の位置が違うのよ」
「つまり、帰れないってことらしいぞ?霊夢」
「はぁ~~・・・・・・」

これもすべてはゆかりんの手のひらの上。

「紫様。お風呂が入ったのでどうぞ」
「それじゃ三人で入りましょうか」
「ええ!?」
「ちょっ・・・・・・紫、貴方今日変よ?」
「たまにはこういうこともしたくなるのよ」

二人を両脇に抱えてずんずんと浴槽へ向かうのでございました。

「うわっ、はなせ馬鹿ぢか・・・アタッ!!?」
「口は災いの元よ~、魔理沙~」
「(今、紫はどうやって叩いたのかしら・・・・・・?)」

ああ、楽しき裸の付き合い。






~少女等入浴中~







「ふぅ・・・さっぱりしたわー」
「やれやれ、なんだか疲れちまったな」
「ほんと」

入浴完了。夏の汗を流してふぃと一息。
え?入浴シーン?仕方ありませんなぁ。ちょっと助平な貴方のためにちょっとだけ。

『ふーん、貴方たちほんとにちっちゃいわねぇ』
『ほっとけ』
『・・・揉むと大きくなるって聞いたわね』
『その怪しく蠢く手は何?』
『遠慮しなくたっていいのよー?』
『うわっ、やめっ・・・・・・んっ』
『やめなさいって、紫』
『あら、私の巨と虚の境界の力なら大きくさせることも出来るのよ?』
『・・・嘘ね』
『嘘だな』
『嘘よ』

・・・・・・。

『紫、覚悟っ』
『日ごろの恨み、ここで晴らさせてもらうわっ』
『きゃー、巫女と魔女に(ピー)される~』


『・・・何やってんだか』(←藍

以上回想終わり。






かぽーん。

「あ、私のパジャマとかどうするんだよ」
「ああ、貴方達の家から持ってきたわ。勝手に」
「・・・・・・それ使えば帰れたんじゃないか?」
「通る?」
「やめとくわ」
「激しく同意・・・・・・ってか」

月の色はますます明るくなりまして。
彼女達の夜はまもなく閉幕を迎えようかと。














月のしたというのは不思議なもので。いえ、位置的には下も上もないんでしょうが、ただ
ちょいと地上からは見上げる位置にあるだけでして。
実質、光もただ反射して来ているというのにこの狂気。
はて、縁台で月光浴をするのは先ほどまでまさに浴してしたものたちでして。

「それでもここは狂気が小さいのね」
「伊達に境界の上に建ってないわ」

はたして、それが本当に境界の上に建っているだけなのか。
それを知るものはほんの一握り。
さてはて

「そういえば貴方達今日はなんできたの?」
「ん?ああ、いや。もうすぐ夏も過ぎるのにあっついなぁと」
「紫が何かしたか、何とかできると思ってね」
「どうしようもない理由ね」

まったくだ。
それでも来るのがこの二人でありまして。要は理由などいらないということで。

「何でも私に頼るのはやめて欲しいわ。ことあるたびに私のせいにするのも」
「・・・・・・違うのかしら?」
「違わないから嫌なのよ」

まあ、ことごとにことごとく関わっていたりするのは事実。
しかし

「境界の上に立つ私が物事に関わらないことなんて無いわ」

特に幻想郷内に関してわね。と

「それはそれで性質が悪い」
「まったくだわ」

面白半分であれこれしちゃうお茶目ちゃんを止めるということは骨がいるのでございます。
それに突っ込むほど暇で死にそうな人も多数いるのはヒミツですが。

「ふぁ~。んん、そろそろ私限界かしら」
「ほんと良く寝る人ね」
「寝太郎は誰だ決定戦とかやったら優勝できそうだな」
「そんなの誰がやるのよ」
「私がやってやろうか?面白そうだしな」

本当にしでかしそうなので遠慮しておくと霊夢。

「ちなみにもう季節は節目よ?明日はきっと涼しいわ」






―――夢を見たのよ。私に会う夢を。そんな日は私以外の人も夢を見るわ。
それが私に関係してるかなんて知らない。私の言うことが正しいとも限らないけれどね。
でも夢を見た後はすっきり目覚めることができて、気分がいいのよ。
時間はあっという間に過ぎちゃうけど。

でもいいわ。今日は気分がよろしいので。御言葉。

それが未来にとって巨となるか虚となるか。
きっとなげやりに聞こえたらそれは貴方には必要の無い言葉。
ピンときたら・・・・・・いうまでも無いわね。
ま、私にとってはどうでもいいわ。

でもひとつだけ。

夢を見たときは自分が限りなく境界に、そして私に近づいている証拠。
さて貴方達はどんな夢を見るのかしら。
そのためにわざわざ来たところを入ってもらったんだもの。





幻想郷に住まう妖怪の
ちょっとお茶目で気まぐれで
海より深い意味があるのに空へ向かって投げやり気味な

「今日はいい夢見れるわよ~」
「どうだか」

ゆかりん閣下の今日の御言葉―みことのり―










お粗末。
はて、どうしてこう文というものは不便かと。
いやいや。初めにこういう気持ちで読んでいただければと。
かといって書けば無粋。書かねば好み十人十色の選りをする。

さて、万人に読んでいただきたい。
この願いは書き手にとっては万人に通じておるかと。

つまりはその文が、小説が、SSがそれぞれとしてその人に必要かという話でして。
何も感じなければスルーでいいんです。それを望んでおります。
でもちょっと引っかかることがあったら是非またの機会に。

そんな私の文書きとしての現実逃避。
唐々素
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コメント



0.4290簡易評価
17.80CCCC削除
まったりまろやかで読んでると良い感じに脱力しますね。ふと気が付いたらにやけてましたw
雰囲気がなんだか実に紫っぽいとゆーか。
なにはともあれ、面白かったです。
21.70名前が無い程度の能力削除
 
28.80通りすがり削除
不思議な雰囲気でした
31.60名前が無い程度の能力削除
あ~、良いビートでした。
35.70沙門削除
 講談を聞いている様な語り口、私は好きですね。ホンワカホンワカと音楽も鳴っている様でした。ごちです。
45.70K-999削除
嗚呼。私も紫様の抱き枕になりたひ・・・。
48.80(ry削除
このテンポが好きだ
58.70コヨイ削除
いつもどおり胡散臭いゆかりんゴチでした。
61.80たまゆめ削除
 夏らしい、そして紫たちらしいふにゃーとした雰囲気。
それをつくり、彩る語り。うん。イイですね。v
69.80はむすた削除
独特の語り口がとても心地よいです~。
ほのぼの出来た~。