Coolier - 新生・東方創想話

藤原妹紅のこわしかた

2005/08/27 13:11:31
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Song 1


「はあ?宴会?」
「以前、強制的に何日も宴会を開く事件があってから、意味も無く習慣になってしまったようだ。」
「…あの黒いの、一体何考えてるんだろうね。」
「さあな、あいつはただ騒ぐ理由が欲しいだけの気もするが。」


久し振りに訪ねてきた友人、上白沢慧音の用件は宴会のお誘いだった。
あの時の黒い帽子の魔法使いが幹事で、知り合いという知り合いを誘い回っているらしい。
まあ、慧音の言う通り意味なんて無いのだと思う。


「それで、どうする?」
「私にまでお誘いが来てるってことは当然、アイツもいるんでしょ?」
「直接聞いてはいないが、まず間違いないだろうな。」
「ならやめとくわ。そんなの行っても気分悪いだけだしね。」
「…まあ、お前ならそう言うだろうとは思っていたが。」


勿論私――藤原妹紅が言う「アイツ」とは、蓬莱山輝夜の事である。
宴会だか何だか知らないが、私がアイツと同じ場で酒を飲み交わすなど、まっぴら御免だ。
慧音も返答を予想していたのか、あっさりと引き下がった。


「なら私も今回は遠慮する事にするか。」
「別に私に構わず行ってらっしゃいよ、目的はどうであれ楽しめるでしょ?」
「自慢ではないが私は一緒に酒を飲む相手など妹紅の他に居ないのでな、宴会で一人酒を飲むのも寂しいだろう。」


そう言って慧音はこちらに向かって笑った。
…なんだかそう言われると私が悪いみたいじゃない。
もちろん、慧音にそんな意図はない。


「実はあんまり慧音も乗り気じゃなかった?」
「…正直、宴会騒ぎもそれ程得意でもないし、場違いな気がしてな。」


そう言って慧音は笑う。
その表情にわずかの影を残しながら。
慧音自身は、その寂しさにすら気づいていないのだろう。


目の前のこの友人は、私以外に対等に付き合える人や妖怪がいない。
慧音にとって人間は守るべき者であり、その関係が対等になる事はないのだ。


「…まあ私も、人の事言えた義理じゃないんだけどね。」
「なんだいきなり?」
「あーいや、こっちの話。」
「おかしな奴だな。」


そう言って用件を言い終えた慧音は本を読み始めた。
どうやら今日はここへ泊まっていくつもりらしい。


そして私は今度は声に出さないように、考え続けた。

あの黒いのや変な巫女、変なメイドに魔法使いに吸血鬼、更には変な幽霊。
この不老不死の私から見ても変な奴らだが、「守るべき」人間ではない。その必要もない。
あいつらなら、この慧音の「友人」になり得るのではないか、と。
それでなくても、いつも他人の為にばかり働くこの友人の気休めに―――。


「ねえ、慧音。」
「ん、なんだ?」
「やっぱりさ、その宴会とやら行ってみない?」
「……なに?」





Song 2


「…宴会、ねえ。」
「まあ、意味なんて無いでしょうけどね。あの霧雨魔理沙のことですから。」


私の呟きに、従者――八意永琳は付け加えた。
それについては、私も同感である。


「まあ、断る理由もないし行きましょうか。何だか楽しめそうじゃない?」
「畏まりました。私はどうも楽しみより不安というか一波乱起きそうな気もするのですけどね。」
「それも含めての、お楽しみでしょう?」
「…そうですね。」


そう言って永琳と二人で笑いあった。
唯でさえ退屈をもてあます不老不死の身、退屈凌ぎになりそうなことを見逃す手もない。
報告が済んだ後、自分の部屋に戻るのか永琳は立ち上がり襖を開け―――。

閉じる前に、こう言った。


「ああ、あと些か信じ難いのですが今回の宴会はあの方も来るそうですよ?」
「…あの方?」
「ええ、姫に恨みを持つ、あの方です。」


―――パタン。
扉は、小さな音を立てて閉じられた。


「へえ…。」


藤原妹紅、一体どういう風の吹き回しかしら?


そう言いながら、私は笑っていた。





Song 3


「しかし、どういう風の吹き回しだ?」
「慧音ぇ…何回目よその台詞?」


宴会当日の夜、私と慧音は博麗神社に向かって歩いていた。
慧音はさっきから珍しいものを見るかのように同じ台詞を繰り返していた。


「だから気紛れだって言ってるじゃない、たまには騒がしいのもね。」
「いや、私が言ってるのは宴会に参加する事じゃなくてだな――。」
「別に、アイツとやりあう気も無いわよ。せっかくの宴会なんだしそこら辺は弁えるってば。」
「…その台詞を聞くとますます不思議だな。」


まさか、慧音の友人が増えるように、なんてことは口が裂けても言えない。
たとえ言っても、お前には言われたくないなと返されて帰ってしまう可能性も高いし。


色々と勘繰る慧音の質問をごまかしながら目的地に着いた頃には、もう宴会は始まっていた。
私達を見つけた黒いの―霧雨魔理沙が目の前に降り立った。


「なんだお前ら、遅かったな?」
「…確か夜からの予定だった筈だが…。」
「あーまあ、そんなのはいつも適当だからな、酒があればすぐに手をつけてる奴はこの様さ。」


そう言われて慧音と私は魔理沙が指差した方向を見た。


「あらあら橙ったら日本酒一杯位でダウン?まだまだねー。」
「って紫様!何橙に酒を飲ませてるんですか!!」
「うー…藍しゃま…、なんか頭がぐるぐるする…。」


思わず私と慧音は苦笑した。


「何だか微笑ましい光景ね。」
「そうだな。」
「あとはあっちとか。」


更に魔理沙は別方向を指差し、流れるまま私と慧音の首も同じ方向を向く。


「だーいたーい!どうして皆私のことを名前で呼んでくれないんですか!?」
「…咲夜、ワインが無くなったわ。」
「…今回もまた後片付け、私がやるのかしら…。」
「妹様って、お酒に弱かったのね…暴れられたらどうしようかと思ってんだけど…。」
「うーん…お姉様…魔理沙…。」


またもや別の意味で、私と慧音は苦笑した。


「…誰一人として話が噛み合ってないな。」
「…まあ、誰もそれを気にして無いことだしいいんじゃない?」
「とまあそういうことだ、お好きな連中と気ままにやってくれ。」


そう言って黒いの――霧雨魔理沙は何処かへ飛び去ってしまった。
忙しい奴だ。


「それじゃ慧音、私らもどこか―――。」
「あら、もう来ていたの?」


私がそう言い終わる前に、後ろから声がした。
この世で私が一番憎い奴の、声。


「こんばんは、いい夜ね―――妹紅。」
「ああ、殺し合うには絶好の夜だ、輝夜。」
「って、妹紅お前やりあう気はないとさっき言ってたじゃないか…。」


最早慣れているのか、殺し合いを止めるには随分と呆れたような声で言う慧音。
ごめんね、ああは言ったけどこうして目の前で見るとどうしてもさ―――。


「私も今日はそんな気は無いわ。あくまで宴会を楽しみにきたのよ。」
「まったく。何をいきなり殺気立ってるんですか、藤原の娘。」
「師匠―。少しは荷物持ってくださいよー。こらてゐ、ただでさえ重いのに背中に乗っかるな!」
「聞こえなーい♪」


続いてあがってくるのは、輝夜の仲間たちだった。


「まあ今日は、お互い水に流して楽しみましょう?」
「……。」


こいつに「今日はやる気がない」と言われて後ろを向いたとたん不意打ちを食らった回数は、果たして何回だっただろうか。
私はまだ気を抜かずに輝夜を睨みつける。


しかし、その気迫も次の輝夜の一言であっさり打ち消されてしまった。


「…信用ないわね。まあいいわ、貴方の分も料理とお酒作ってきたからいらっしゃい。」
「…はあ!?」





Song 4


私は笑っていた。
少しお酒に酔っているのもあるが、今の私には最高の肴があるのだ。
だって不思議でしょう?


「…今日だけだからな。」
「その台詞、何回目かしら?」


今私に酌をしているのは、あの藤原妹紅なのだから。
これが楽しくなくて、なんというのだろう。




はじめは、私が手を取ってワーハクタクと一緒に隅っこに座っていた妹紅を引っ張った。
折角同じ席に誘ったのだ、もっと近くに来なさい、と。


「…なあ、こいつは何か悪いものでも食べたのか?」
「いいえ、姫が拾い食いをしたくらいでどうにかなるとでも思いますか?」
「…納得。」


とことん疑り深いわね、妹紅。
というか永琳、あとで覚えてなさい。


次は、私が妹紅にお酒を注いだ。
ついでに、隣にいたワーハクタクにも。


「…毒でも入ってるんじゃないだろうな。」
「っと、かたじけない。妹紅、お前もつっかかるな、今日は水に流すのだろう?」


そういえば、そんな殺し方をしてあげた時もあったわね?
でも安心なさい、今日はなんだかそんな気分じゃないのよ。
自分でも、どうして今こんなことをしているのか良く分からないんだもの。


「…わかってるよ。……ほら、飲め輝夜。」
「あら、嬉しいわ、ありがとう。」
「…今日だけだからな。」


そして、妹紅が私にお酒を注いだ。
ああ、どうしてかしら、笑いが止まらないわ。
今なら簡単に殺せる。
そもそも、妹紅がこんなに私の近くにいたことなんて、今までになかった。
ふふ、やっぱり今から不意打ちでその心臓を抉り取ってあげようかしら?

そんな私の顔を見た妹紅が、不思議そうに尋ねた。


「…今日はよく笑うな、お前。」
「そうかもね、こんなに楽しい日は中々あるものじゃないわ。」
「一人気疲れしてる私が馬鹿みたいだ。」
「へえ、私は―――――――。」


あらどうしたの、妹紅?
どうして震えてるのかしら?





Song 5


私は混乱していた。
当初の目的である、慧音の友人作りとか気休めとか、全て吹っ飛んでしまう程に。

何故、私の隣に輝夜がいるんだ?
何故、私が輝夜に酌をしているんだ?

こんな光景がありえるのだろうか?
これは夢か?


「あら、嬉しいわ、ありがとう。」


そして、今この時間に安らぎを感じている私は、一体なんなのだろう。
疲れが取れたような、この感覚は一体なんなのだろう?

目の前には、意地悪く笑みを浮かべる輝夜ではなく、本当の笑顔。


「…今日はよく笑うな、お前。」


…そもそも私が、輝夜の笑顔なんて見た事があっただろうか。


「そうかもね、こんなに楽しい日は中々あるものじゃないわ。」
「一人気疲れしている私が馬鹿みたいだ。」
「へえ、私は―――。」


――――今日は、とても楽しいわよ?


声が出ない。


何を言っているんだ、お前?
私達の会話は殺し合う事だろう?
それが私とお前が生きている確認だろう?




―――気付けば、小さく膝が震えていた。




だめだ、ここにいてはだめだ。
これ以上は、私が私でいられなくなる気がする。
私の何かが壊れそうな気がする。
目の前で、輝夜が笑っている。


「…妹紅?震えてるわよ?」


その輝夜の言葉が引き金で、私は逃げた。





Song 6


「おい、妹紅!?」
「…どうしたんですか、藤原の娘は。」
「…情緒不安定ですね、あの人。」
「れーせん、お酒もうないよー?」


ワーハクタク、永琳、イナバ、てゐの声。
私は多分、この場に人が居なかったら大声で笑い出していただろう。
私にはわかる、どうして突然妹紅が逃げ出したのか。
そしてきっと、私にしか分からない。
だから、追いかけようとしたワーハクタクを制した。


「…妹紅は私が追いかけるわ、貴方はここに居なさい。」
「な、しかし…。」
「いいから、大人しく座って待ってなさい。」


―――邪魔しないで、今から私が殺しに行くんだから。


私はワーハクタクの返事を待つまでも無く、妹紅を追いかけた。


なんて事、もっと早くに気付ければよかったわね?





Song 7


嫌だ。
何が嫌なのか。
決まっている、あそこに居たら私が殺されてしまう。
私の存在意義が壊されてしまう。
暖かいと思ってしまった。
心が安らいでしまった。
憎い憎い憎い輝夜の横で。
来なければよかった。
輝夜の笑顔なんて知らなければ良かった。


どこをどう飛んでいたのか分からなかった。
自分でも混乱していて、本当に分からなかったのに。
なのにどうして――――。


「そんなに慌てて、何処へ行くのかしら?」


目の前に、輝夜が居るんだ?


震えが、止まらない―――。





Song 8


幸い、妹紅はすぐに見つける事が出来た。
別に確信があったわけでもなく、単なる勘だったのだけど。
さて、どうしてやろうか。


「ねえ妹紅、何をそんなに慌てているの?」
「近づくな!それ以上近づいたら殺す!」


私は聞かなかった。
そもそも、私に殺すなんて脅しが通用すると思っているのかしら?


「鳳翼天翔っ!!!!!」


宣言通り、火の鳥が私に襲い掛かってきた。
しかし私は避けない、ここで反撃しては妹紅の思惑通りだ。
心なしか、いつもより火の鳥が大きく見えた。


「熱いわねぇ、無抵抗の人間に少し酷いんじゃないかしら?」
「五月蝿い!何故避けない、何故いつもみたいに反撃しない!?」
「今日は殺しあう気分じゃないからよ?」


とはいえ、まともに食らった私は黒焦げのちょっとした恐怖姿になっているだろう。
実は物凄く痛い。気絶しそうなぐらい熱い。
でも、ここで苦しそうな素振りを見せたら駄目なのよ。
ほら、攻撃を仕掛けた方の妹紅が怯えているわ。


「どうして!私達は殺し合うのが日常だろう!?何故反撃しない、それがお互い生きている事の確認だろう!?」


そうね、そうだったわ。
ただし、それは昨日までの話よ。


さあ、妹紅。殺してあげる。


「憎しみって、長くは続かないものよね?」
「何を今更!私はお前が憎い!この世で一番憎い!」


なおも妹紅の鳳凰は、私を焼き続ける。
でも死なない、死ねない。
私たちは、そういうものなのだから。
既に痛みは感覚を通り越して、何も感じない。


「私は、さっきも言ったけど楽しかったわ。ねえ妹紅―――。」
「黙れ!喋るな!喋るなあああ!!!」


もう火の鳥は、私を狙っていない。
無差別に周りを破壊し、燃やし尽くしているだけ。
さあ、あと一息。


「――――貴方は、楽しかった?」


妹紅の火の鳥は、完全に止まった。





Song 9


―――小さく震えていた。



不老不死になってから久しく忘れていたこの感情を、何と言っただろう。
目の前にいるこの女は、何を言ったのだろう。


私は今輝夜に恐怖を感じている。
目の前にいるこの女は今、不老不死の私を、殺した。
私の憎しみに、亀裂を入れた。

一つ割れ目が入れば、もう止まらない。




Song 10


「どうして、今更そんな事を言うんだ…。」
「さあね、どうしてかしら?」
「どうして、今日は私を誘ったりしたんだ…。」
「さあね、どうしてかしら?」
「…どうして。」


3度目の妹紅の「どうして」の後には、何も続かなかった。
だから今度は、私が言った。


「でも、こんなことならもっと早くこうしてればよかったわね。」
「……。」
「過去は水に流して楽しく飲んで、千年の怨恨が数分で洗い流れる勢いだったわ。」
「……。」
「実は、私も何故貴方を誘ったのかはわからないのよ。」
「……。」
「でも、仕方ないじゃない。」


――――殺し合いより、今日はずっと楽しかったんだから。


それを聞いて、ゆっくりと妹紅が顔を上げた。
その目は、いつも私に向ける憎しみの篭った目ではなく―――。




「何を――馬鹿な事を―――。」




ああ、これが本当の藤原妹紅――――。


とても澄んだ、綺麗な目だった。





Song 11


分からない。
今日は何も分かりたくないことばかり。
でも、唯一つだけ強制的に教えられた事がある。


輝夜と私が、同じ気持ちだった事―――。


嬉しくはない。
輝夜の言った事を信じたら、私たちは道化だ。
ただ1度馴れ合っただけで、変わってしまうなんて。
もちろん、輝夜を憎む気持ちは消えていない。
だけど、これから風化するのだろうか。
気の遠くなる年月を生き続ける私達にとって、この数百年が過去の笑い話になるのだろうか。


「さて、今日はこれで十分満足したし、私は宴会に戻るわ。」
「…勝手にしろ。」
「近いうちに、今度は私が貴方を永遠亭に招待するかもしれないから、覚悟しておきなさい?」
「…遠慮するよ、和気藹々な雰囲気は苦手なんでね。」


私がそう言うと、輝夜は馬鹿にしたような顔で言い放った。


「貴方の意思なんて聞いてないわ、その時は腕ずくでも連れて行くから。」
「……やっぱり、私はお前が嫌いだよ、輝夜。」
「――――――い?」
「…え?」
「なんでもないわ、それじゃ、またね。」
「……。」


輝夜はそう言って去っていった。



暫く私は、何もする気が起きずにその場に寝転がっていた。
そしてそのまま目を閉じ、眠りに落ちた。





Last song


「ん…?」
「ああ、起きたか。」
「あれ、慧音?」
「またやったのか?焼け野原みたいな竹林でお前が一人で寝ていたから運んできたんだ。」
「…ああ、私ん家か、ここ。」
「おいおい、大丈夫か?」
「んー平気、今回は別にやりあっちゃいないし。」
「そうなのか?輝夜のほうはやたらと黒焦げだったからてっきりお前がやったのかと。」
「あーまあ、それは私がやったんだけどね…。」
「…よくわからんがまあ、お前が無事ならいいさ。」


――――憎いから嫌いに変わっただけ、随分な進歩だと思わない?


「…いや、今回は私の完敗かな。」
「ん、何か言ったか妹紅?」
「うんにゃ、何も。」



                           FIN
初投稿です。勢いだけで書きました。
えーっと…なんて言えばいいのやら。

私の中で輝夜が妹紅と殺しあう理由は、ただそれが楽しいから。
妹紅が輝夜と殺しあう理由は、それに生きてる実感を求めてるから。

そんなバランスを崩した時、不老不死のお姉ちゃんはあっさり殺されてしまいました…というお話です。
…訳わかんねえ(苦笑)

感想なんか頂けると凄く嬉しいです、であ。

28日(日) 9:35
細部訂正、視点の切り替えの為にあるSongの区切りが一つ抜けてましたorz
rock
簡易評価

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コメント



0.6910簡易評価
3.50名前が無い程度の能力削除
タイトル読んだとき、「妹紅の精神や思考がが完膚無きまでに壊れちゃって・・・」
そんな二度と戻らない的バッドエンディングかと思ったけどそうでなくって一安心
29.50名乗らない削除
それまで壊れていたのだからむしろ「なおしかた」のような気が。
32.70床間たろひ削除
ある意味、輝夜に縋って生きている妹紅
妹紅を娯楽の対象としか見ていなかった輝夜
そのすれ違いが酷く滑稽で、哀しい。

確かに輝夜は妹紅を壊したのだな、と。

新たなる関係の中で、今度は妹紅が輝夜の価値観を壊す日を祈りながら
歓送とさせて頂きます。ごちそうさまでした。
37.70春雨削除
うわぁ、笑顔の輝夜と震える妹紅が生き生きしてますね。
憎くて殺しあうのでないなら、「嫌い」もいつか
別のものになっていくといいなと思いました。感謝と拍手を!
38.80てーる削除
互いに求めあうようで、その実、互いの一方的な干渉
同じのようでそうでない、そんな二人の物語

これからも二人は転がり続けるのでしょうかね、磨り減って消えるまで

それとも、ちゃんと止まってくれますかね 私はそちらを願いますが・・




あ、永淋・・・・・・・・・・・・・ま、いいk(ギャー
50.無評価rock削除
個別レスはとんでもなく長くなってしまうので感謝の気持ちを。

感想ありがとう御座いますー(土下座)
89.70名前もない削除
姫様お見事
103.90点線削除
価値を壊すという意味だったんですね。面白かったです。
輝夜かっこいい。
123.80名前が無い程度の能力削除
Songでの場面・視点切り替えもいい味であると同時に妹紅と輝夜の絡みという見せ所を効果的に見せていたと思います。こういうことをすると混乱しそうですが、すんなり読めるあたりすごひです。
135.80名前が無い程度の能力削除
蓬莱山輝夜のこわしかた
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