初秋を迎えた神無月の上旬、紅に染まるであろう木々を祝福するかのように、恵みの雨が幻想境を占拠していた。土壌を潤し、草木を育む天からの恩恵。それは人間や妖怪にとっても同様であり、雨は日々の糧を生み出す希望となるのだ。だが、もちろん天水が必ずとも全ての生物にとって恩恵になるわけもなく、幻想境でただ一人、彼女は紅い屋敷のベランダで立ち尽くしていた。
「・・・・・・」
彼女の眼は雨が降り注ぐ眼前に注がれている。常人ならば外出しようと思えば楽に何処へでも行けるであろう小雨だが、彼女は神妙な顔つきでベランダに佇む。彼女には小雨であろうと大雨だろうと外に出れないやんごとなき事情があるのだが、其れに加えて近頃雨続きで外出できない彼女はとにかく鬱屈しきっていた。
「・・・・・・吸血鬼の弱点その壱」
流水。希代の吸血鬼であり人間を遥かに凌駕する力と知性を兼ね備えもつレミリア・スカーレットであっても、理に定められた永劫の呪いには逆らえない。彼女、永遠の美貌を持ち総ての生物の頂点に立つレミリアであっても雨の中では一人では外出できないのだ。ああ、なんたる不幸、なんたる惨事!あーもう暇すぎて頭がおかしくなっちゃいそうだってのに!早く止め!さっさと止め!退屈だったらありゃしない!
「お嬢様、独り言を仰ってどうしたのですか?随分と鬱憤が溜まっていられるようですが」
いつの間にかレミリアの背後にメイドが佇んでいた。彼女は銀の盆に薔薇の香りを漂わせる紅茶の容器とティーカップ、チョコが散りばめられ、ミルクがふんだんに使われたクッキーをベランダのテーブルに配する。お昼を少し過ぎた時刻ではあるが、咲夜のお手製のお菓子はレミリアの鼻孔を刺激した。彼女はテーブルに着く。
「それが遺憾なのよ、あまりにもね。ここのところ可笑しいくらい雨続きじゃない?ちっとも、厚雲が晴れはしないし、夜でさえも紅い月が一切見えないほどずーっと曇ってるんだから。こんなんじゃ儚い運命だと思って嘆くしかないわ・・・・・・そういえば、先日作ったてるてる坊主は効かなかったのかしら」
と、言いつつ咲夜がカップに注いだ紅茶とクッキーを頂戴する。うん、美味しい。
「昨日も同じような事を言ってましたね。その結果、メイド総動員でてるてる坊主を作らせましたが、効果はお察しのようですね。・・・・・・お嬢様の部屋に全部飾らせましたが、増員いたしますか?」
「いらないわよ、これ以上作ると私の部屋が埋まるわ、坊主で。というか、ここまで雨が止まないとどっかの誰かが私たち以上にるてるて坊主でも作ってるんじゃないかしら?そうとでも考えなきゃやってらんないね」
咲夜は主の珍妙な推理を聞いて、思案顔になった。
うーん、るてるて坊主ではないにしても、誰かが豊穣の秋を願って、お嬢様以外にとっては恵みとなる雨を降らしているのかもしれない。やれ、紅白巫女が神様と交信したか、雨を降らすことができるほどの能力を持つ何処かの実力者が案外真犯人なのかもしれない。ならば、そいつを特定してとっちめることに成功したならばお嬢様の憂鬱も晴れるのでは・・・?
ここまでが十六夜咲夜の推察である。割と理に叶っているのではないかと、咲夜は自らの推理をレミリアに告白する。
「貴方の言った事が本当だとしたら、犯人はとんでもない物好きね、いつまで雨に拘束されたいのか知らないけど、私なら助走を付けてその馬鹿をぶん殴りに行くわ」
レミリアには咲夜の推理はウケが悪かったのだろうか・・・?彼女は内心しょんぼりしたが、幻想境ならば人為的に雨を降らせる人物など腐るほどいるのではないだろうか、メイド長は自分の案を捨てられずにいた。
「・・・・・・いいわ」
吸血鬼は紅茶を一口啜るとすっくと立ち上がった。彼女はもはや我慢の限界だと言わんばかりに暗雲晴れぬ外の世界を力強く指さした。
「犯人を見つけてやろうじゃないさ。どこの馬の骨が雨乞いしてるのか特定してさ、レミリア・スカーレットの恐ろしさをその身に刻んでやろうじゃないの。自宅でいつまでもうじうじしたって埒があかないわ。・・・・・・それに」
どうせ、暇だし、と付け加えた。見栄っ張りな彼女は見た目やる気に満ちあふれているが、実際の所は犯人が見つかろうが見つからまいが暇を潰すことができればなんだってよいのかもしれない。そんなレミリアを見かねて瀟洒な咲夜は主人を引き立てようとした。
「お嬢様渾身の演説ですわね、惚れ惚れしちゃいますわ。それで、勿論プランは決定されているのでしょう?」
それから三十秒の間、沈黙が訪れた。余計な一言を付け加えてしまったと、静寂の中、咲夜は後悔した。
「斯く斯く然々これこれうまうまというわけなんだけどさ、パチュリーはお分かり?」
「お分かりということは詰まるところ、私に雨を降らせてる犯人探しに協力してほしいということかしら。もしくは、私を容疑者第一候補として当たってきたのかしらね」
超速理解と冗談の一つを見せたパチュリー。ヴワル魔法図書館に来たということはつまるところ、レミリア達はプランを練るにまで至れなかったわけであり、結局の所は紅茶とクッキーを思う存分堪能してからここに足を運んできたのだ。
「後者だったら、話が早くてとても助かるけどね。あちこち駆け回らないで済むし。でも残念ながら、世の中そんなに甘くないってことは知ってる。大人の事情もあるのよ。でも・・・まさかということもあるしね?」
と言いつつ、割と期待しているレミリアである。小悪魔のように口元を歪め、彼女の微笑は途方もなく妖艶だ。
「冗談じゃないわよ。第一に私が雨を降らせる動機なんてないし、幾日にも渡って雨降らせてるほど私も暇じゃないのよ」
本の虫である彼女は本が読みたいだけである。
「あ、程良い湿気が喘息に良かったりするんじゃありません?これが動機ってことでよろしいのでは?何だかしっくりきますし」
「しっくりこないわよ!満面の笑みで何言ってるの!私を弾劾裁判にでも掛けに来たの!?冤罪よ冤罪!まったく、後者は冗談のつもりが、貴女達ったら本当に期待を裏切らないわね」
「有り難う」
パチュリーの皮肉を賞賛に変換すると、レミリアはまどろっこしくなったのか、単刀直入に質問した。
「茶番は終わりよ。さぁ、犯人は何処の何奴?あなたの頭脳か変梃な道具でさっさと犯人候補を絞り出してリストに挙げなさいな。親愛なる咲夜が逐一訪問して全員ぶちのめしてくれるわ。人海戦術よ」
パチュリーはツッコミを入れたい衝動を辛くも抑えた。やがて、彼女は重い溜息を吐くと懐から水晶玉を取り出し、テーブルに散乱した本の隙間に配する。彼女の占いは精密な未来予知も勿論、世に点在するあらゆる有象無象も見逃しはしない。パチュリーは瞳を閉じ、両手を水晶玉に突き出し、神経を集中させる。やがて、予言は始まった。
「うーん・・・・・・これは・・・・・・山?妖怪がやたらいるわね・・・妖怪の山かしら。そして見えるは・・・木ね・・・・・・よく見ると桃が生ってるわ。隣にあるのは・・・剣ね、剣がぷかぷか空中に浮かんでるわ・・・もう少しで犯人が見えてきそ」
「もういいわ」
レミリアは水晶玉をヒョイと取り上げると、半ば占いに根を詰めていたパチュリーは両手を宙に翳したままテーブルに突っ伏す。彼女は天真爛漫なレミリアの行動に腹の一つでも立てようかと思ったが、どうせ徒労に終わるだけなのだと、無表情のまま顔を上げた。
「断片的な情報ではあったけど、限定的ではあったから犯人の絞り込みは容易ね。聡明な貴女達ならもうお分かりになったんじゃないの?」
咲夜とレミリアは彼女の問いに頷く。彼女たちの脳裏には鮮明に犯人のビジョンが刻み込まれていた。
「えぇ、よぉーく、とても、明瞭に理解にできたわ。御陰様で闘志が湧いてきたわ、殴り込みに行くね」
レミリアは両腕を無邪気にブンブン振り回す。ぶん殴る気満々というところだが、手に持った水晶玉がすっぽ抜けて吹っ飛んでいきそうなのでパチュリーは止めてほしかった。
「そう、それじゃあ私はこれでお役御免ね。あとはカチコミ頑張ってね。できればお礼の一つでも言ってほしかったけど」
皮肉の一つで事を為し終えたかったが、眼前の吸血鬼はそう甘くはない。半ば予想していた台詞が光臨する。
「え?何言ってるのよ?私たちは運命共同体でしょ?第一、雨が降ってちゃ私が行動できないの知ってるわよね?咲夜の傘だけじゃ心細いからあんたも傘代わりになるのよ、上等でしょ」
今日はついてない、薄幸少女の紫もやしは内心呟くと憂鬱になる。レミリアの我が儘に付き合うのは慣れっこであっても、気苦労を重ねるのとは話が別だ。パチュリーは咲夜を一瞥すると、彼女も主君の為に息巻いているというのが彼女の真剣な表情から伝播してきた。せめて、咲夜がもう一人いればな、と彼女は思った。そういえば今年のおみくじは末吉だったな、と逡巡する。
「もちろん、犯人がどこの誰だか心得てるわよね?再確認のために復唱しておきましょうか、念のためにね」
「せーの!」
「河城にとり!」
「犬走椛ですね!」
「天人」
三人は顔を見合わせた。
「「「・・・・・・アレ?」」」
「・・・・・・」
彼女の眼は雨が降り注ぐ眼前に注がれている。常人ならば外出しようと思えば楽に何処へでも行けるであろう小雨だが、彼女は神妙な顔つきでベランダに佇む。彼女には小雨であろうと大雨だろうと外に出れないやんごとなき事情があるのだが、其れに加えて近頃雨続きで外出できない彼女はとにかく鬱屈しきっていた。
「・・・・・・吸血鬼の弱点その壱」
流水。希代の吸血鬼であり人間を遥かに凌駕する力と知性を兼ね備えもつレミリア・スカーレットであっても、理に定められた永劫の呪いには逆らえない。彼女、永遠の美貌を持ち総ての生物の頂点に立つレミリアであっても雨の中では一人では外出できないのだ。ああ、なんたる不幸、なんたる惨事!あーもう暇すぎて頭がおかしくなっちゃいそうだってのに!早く止め!さっさと止め!退屈だったらありゃしない!
「お嬢様、独り言を仰ってどうしたのですか?随分と鬱憤が溜まっていられるようですが」
いつの間にかレミリアの背後にメイドが佇んでいた。彼女は銀の盆に薔薇の香りを漂わせる紅茶の容器とティーカップ、チョコが散りばめられ、ミルクがふんだんに使われたクッキーをベランダのテーブルに配する。お昼を少し過ぎた時刻ではあるが、咲夜のお手製のお菓子はレミリアの鼻孔を刺激した。彼女はテーブルに着く。
「それが遺憾なのよ、あまりにもね。ここのところ可笑しいくらい雨続きじゃない?ちっとも、厚雲が晴れはしないし、夜でさえも紅い月が一切見えないほどずーっと曇ってるんだから。こんなんじゃ儚い運命だと思って嘆くしかないわ・・・・・・そういえば、先日作ったてるてる坊主は効かなかったのかしら」
と、言いつつ咲夜がカップに注いだ紅茶とクッキーを頂戴する。うん、美味しい。
「昨日も同じような事を言ってましたね。その結果、メイド総動員でてるてる坊主を作らせましたが、効果はお察しのようですね。・・・・・・お嬢様の部屋に全部飾らせましたが、増員いたしますか?」
「いらないわよ、これ以上作ると私の部屋が埋まるわ、坊主で。というか、ここまで雨が止まないとどっかの誰かが私たち以上にるてるて坊主でも作ってるんじゃないかしら?そうとでも考えなきゃやってらんないね」
咲夜は主の珍妙な推理を聞いて、思案顔になった。
うーん、るてるて坊主ではないにしても、誰かが豊穣の秋を願って、お嬢様以外にとっては恵みとなる雨を降らしているのかもしれない。やれ、紅白巫女が神様と交信したか、雨を降らすことができるほどの能力を持つ何処かの実力者が案外真犯人なのかもしれない。ならば、そいつを特定してとっちめることに成功したならばお嬢様の憂鬱も晴れるのでは・・・?
ここまでが十六夜咲夜の推察である。割と理に叶っているのではないかと、咲夜は自らの推理をレミリアに告白する。
「貴方の言った事が本当だとしたら、犯人はとんでもない物好きね、いつまで雨に拘束されたいのか知らないけど、私なら助走を付けてその馬鹿をぶん殴りに行くわ」
レミリアには咲夜の推理はウケが悪かったのだろうか・・・?彼女は内心しょんぼりしたが、幻想境ならば人為的に雨を降らせる人物など腐るほどいるのではないだろうか、メイド長は自分の案を捨てられずにいた。
「・・・・・・いいわ」
吸血鬼は紅茶を一口啜るとすっくと立ち上がった。彼女はもはや我慢の限界だと言わんばかりに暗雲晴れぬ外の世界を力強く指さした。
「犯人を見つけてやろうじゃないさ。どこの馬の骨が雨乞いしてるのか特定してさ、レミリア・スカーレットの恐ろしさをその身に刻んでやろうじゃないの。自宅でいつまでもうじうじしたって埒があかないわ。・・・・・・それに」
どうせ、暇だし、と付け加えた。見栄っ張りな彼女は見た目やる気に満ちあふれているが、実際の所は犯人が見つかろうが見つからまいが暇を潰すことができればなんだってよいのかもしれない。そんなレミリアを見かねて瀟洒な咲夜は主人を引き立てようとした。
「お嬢様渾身の演説ですわね、惚れ惚れしちゃいますわ。それで、勿論プランは決定されているのでしょう?」
それから三十秒の間、沈黙が訪れた。余計な一言を付け加えてしまったと、静寂の中、咲夜は後悔した。
「斯く斯く然々これこれうまうまというわけなんだけどさ、パチュリーはお分かり?」
「お分かりということは詰まるところ、私に雨を降らせてる犯人探しに協力してほしいということかしら。もしくは、私を容疑者第一候補として当たってきたのかしらね」
超速理解と冗談の一つを見せたパチュリー。ヴワル魔法図書館に来たということはつまるところ、レミリア達はプランを練るにまで至れなかったわけであり、結局の所は紅茶とクッキーを思う存分堪能してからここに足を運んできたのだ。
「後者だったら、話が早くてとても助かるけどね。あちこち駆け回らないで済むし。でも残念ながら、世の中そんなに甘くないってことは知ってる。大人の事情もあるのよ。でも・・・まさかということもあるしね?」
と言いつつ、割と期待しているレミリアである。小悪魔のように口元を歪め、彼女の微笑は途方もなく妖艶だ。
「冗談じゃないわよ。第一に私が雨を降らせる動機なんてないし、幾日にも渡って雨降らせてるほど私も暇じゃないのよ」
本の虫である彼女は本が読みたいだけである。
「あ、程良い湿気が喘息に良かったりするんじゃありません?これが動機ってことでよろしいのでは?何だかしっくりきますし」
「しっくりこないわよ!満面の笑みで何言ってるの!私を弾劾裁判にでも掛けに来たの!?冤罪よ冤罪!まったく、後者は冗談のつもりが、貴女達ったら本当に期待を裏切らないわね」
「有り難う」
パチュリーの皮肉を賞賛に変換すると、レミリアはまどろっこしくなったのか、単刀直入に質問した。
「茶番は終わりよ。さぁ、犯人は何処の何奴?あなたの頭脳か変梃な道具でさっさと犯人候補を絞り出してリストに挙げなさいな。親愛なる咲夜が逐一訪問して全員ぶちのめしてくれるわ。人海戦術よ」
パチュリーはツッコミを入れたい衝動を辛くも抑えた。やがて、彼女は重い溜息を吐くと懐から水晶玉を取り出し、テーブルに散乱した本の隙間に配する。彼女の占いは精密な未来予知も勿論、世に点在するあらゆる有象無象も見逃しはしない。パチュリーは瞳を閉じ、両手を水晶玉に突き出し、神経を集中させる。やがて、予言は始まった。
「うーん・・・・・・これは・・・・・・山?妖怪がやたらいるわね・・・妖怪の山かしら。そして見えるは・・・木ね・・・・・・よく見ると桃が生ってるわ。隣にあるのは・・・剣ね、剣がぷかぷか空中に浮かんでるわ・・・もう少しで犯人が見えてきそ」
「もういいわ」
レミリアは水晶玉をヒョイと取り上げると、半ば占いに根を詰めていたパチュリーは両手を宙に翳したままテーブルに突っ伏す。彼女は天真爛漫なレミリアの行動に腹の一つでも立てようかと思ったが、どうせ徒労に終わるだけなのだと、無表情のまま顔を上げた。
「断片的な情報ではあったけど、限定的ではあったから犯人の絞り込みは容易ね。聡明な貴女達ならもうお分かりになったんじゃないの?」
咲夜とレミリアは彼女の問いに頷く。彼女たちの脳裏には鮮明に犯人のビジョンが刻み込まれていた。
「えぇ、よぉーく、とても、明瞭に理解にできたわ。御陰様で闘志が湧いてきたわ、殴り込みに行くね」
レミリアは両腕を無邪気にブンブン振り回す。ぶん殴る気満々というところだが、手に持った水晶玉がすっぽ抜けて吹っ飛んでいきそうなのでパチュリーは止めてほしかった。
「そう、それじゃあ私はこれでお役御免ね。あとはカチコミ頑張ってね。できればお礼の一つでも言ってほしかったけど」
皮肉の一つで事を為し終えたかったが、眼前の吸血鬼はそう甘くはない。半ば予想していた台詞が光臨する。
「え?何言ってるのよ?私たちは運命共同体でしょ?第一、雨が降ってちゃ私が行動できないの知ってるわよね?咲夜の傘だけじゃ心細いからあんたも傘代わりになるのよ、上等でしょ」
今日はついてない、薄幸少女の紫もやしは内心呟くと憂鬱になる。レミリアの我が儘に付き合うのは慣れっこであっても、気苦労を重ねるのとは話が別だ。パチュリーは咲夜を一瞥すると、彼女も主君の為に息巻いているというのが彼女の真剣な表情から伝播してきた。せめて、咲夜がもう一人いればな、と彼女は思った。そういえば今年のおみくじは末吉だったな、と逡巡する。
「もちろん、犯人がどこの誰だか心得てるわよね?再確認のために復唱しておきましょうか、念のためにね」
「せーの!」
「河城にとり!」
「犬走椛ですね!」
「天人」
三人は顔を見合わせた。
「「「・・・・・・アレ?」」」
境→郷
これだけではまだ薄いので後々、評価を改めていきます。
二択から離れすぎている「後者」の二回目とか、一度も口にしてないのに復唱とか、そういう突っ込みどころがあると、ついでに定番の「ヴワル魔法図書館」、アウトー!も言いたくなっちゃいますよね。
表現も引っかかるとこがある気がする。