辛い時、悲しい時に限って周囲の人達の心の声が鮮明に聞こえてくるのは何故だろう。
凄く陰鬱で、雨が降る前の空みたいに…………どんよりしている。
私はその人達とは関係無いのに、聞いてるこっちまで嫌な気持ちになる。
だけど誰も私の心なんて分からないわ。表では笑顔でいるけれど、心ではいつも叫んでいるの。
本当は今すぐにでも泣きたい、叫びたい。でも叫んだら誰かが土足で私の中にズカズカと入ってくるような気がして……言葉に出来ない。
だから私は毎日が楽しそうな、そんなフリをしている。
ある時ペットが死んだショックから立ち直れなくて落ち込んでいた私にどうしたのと声をかけた人がいたから思っていたことを打ち明けたんだ。
表ではうんうんと頷きながら適当なアドバイスをくれてるけど、心の中は全く違う。『そんなに辛いなら早く死ねば?そうした方がアンタも楽でしょ』
相談した相手を間違えていた。ちょっとだけ、人間不信になったかもしれない。
またある時は気になる人とどうやったら仲良く出来るか悩んでいた時、相談に乗ってくれた人がいた。
だけど私は気付いてしまった。彼の心の中にあるどす黒い下心に。親身になって相談を聞いてくれるのも全て演技。
心の中では私を物にする気満々だった。だから私は満面の笑みでこう言った。
「貴方と付き合う気は一切ないの。」
それまで優しかった彼は豹変した。意見が食い違う度私の意見は愚か人格までも全否定。傷付く事が怖いから私は
黙ってはいはい言い続けた。彼は「俺の事信用してくれてるんだね」と言ったけど違うの。信用なんてしていない。怖いの。貴方が怖いの。
私は弱い。ちょっとでも反抗なんてしたら罵詈雑言だけでは済まない。その大きな手で顔を激しく引っ叩かれるに違いないわ。
まるでマインドコントロールをされているようで怖かった。怖い以上に不安の方が大きかった。私はこれからもずっと、ずっと
悲しい思いをして生き続けるのだろうか。そう考える度に涙が頬を伝った。
――――――わたしはただ、はなしをきいてくれるだけでよかったのです。こころないわるぐちやりふじんなおせっきょうなんてのぞんでいないのです。
その夜、私は胸の中にある「悲しみ」に別れを告げた。
凄く陰鬱で、雨が降る前の空みたいに…………どんよりしている。
私はその人達とは関係無いのに、聞いてるこっちまで嫌な気持ちになる。
だけど誰も私の心なんて分からないわ。表では笑顔でいるけれど、心ではいつも叫んでいるの。
本当は今すぐにでも泣きたい、叫びたい。でも叫んだら誰かが土足で私の中にズカズカと入ってくるような気がして……言葉に出来ない。
だから私は毎日が楽しそうな、そんなフリをしている。
ある時ペットが死んだショックから立ち直れなくて落ち込んでいた私にどうしたのと声をかけた人がいたから思っていたことを打ち明けたんだ。
表ではうんうんと頷きながら適当なアドバイスをくれてるけど、心の中は全く違う。『そんなに辛いなら早く死ねば?そうした方がアンタも楽でしょ』
相談した相手を間違えていた。ちょっとだけ、人間不信になったかもしれない。
またある時は気になる人とどうやったら仲良く出来るか悩んでいた時、相談に乗ってくれた人がいた。
だけど私は気付いてしまった。彼の心の中にあるどす黒い下心に。親身になって相談を聞いてくれるのも全て演技。
心の中では私を物にする気満々だった。だから私は満面の笑みでこう言った。
「貴方と付き合う気は一切ないの。」
それまで優しかった彼は豹変した。意見が食い違う度私の意見は愚か人格までも全否定。傷付く事が怖いから私は
黙ってはいはい言い続けた。彼は「俺の事信用してくれてるんだね」と言ったけど違うの。信用なんてしていない。怖いの。貴方が怖いの。
私は弱い。ちょっとでも反抗なんてしたら罵詈雑言だけでは済まない。その大きな手で顔を激しく引っ叩かれるに違いないわ。
まるでマインドコントロールをされているようで怖かった。怖い以上に不安の方が大きかった。私はこれからもずっと、ずっと
悲しい思いをして生き続けるのだろうか。そう考える度に涙が頬を伝った。
――――――わたしはただ、はなしをきいてくれるだけでよかったのです。こころないわるぐちやりふじんなおせっきょうなんてのぞんでいないのです。
その夜、私は胸の中にある「悲しみ」に別れを告げた。
しんみりとした話は嫌いじゃないです。
実は「悲しみ」に別れを告げたというのは悲しいという感情を捨てた=心(サードアイ)を閉じたという事を意味してたのです・・・
なぜかここだけがいやに鮮明で、訴えてくるものがありました。
でも最後の後書きが!後書きが!
なんだか、「このこいしちゃんは鬱病なんだよ」って答えをバラされたみたいで、もうちょっとぼかして欲しかったっていうか…っ
ああ、でもそそるなあ。こういう胸がちくちくするの。美味しかったです。
ただハッピーエンドも欲しい………報われねぇ