Coolier - 新生・東方創想話

椛と趣味4

2013/09/25 11:48:30
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※この話は作品集188「椛と趣味」「椛と趣味2」「椛と趣味3」の続きになっています。
 読んでいない方でも、椛の趣味は将棋などのゲーム、彼女の休日の話、とだけわかれば問題ないと思います。









犬走椛は妖怪の山に住む白狼天狗である。彼女は非番になると妖怪の山の外に行くことも多くなった。
彼女の優先順位はにとりとの対局が一番だが、にとりは忙しい為に大抵流れてしまう。というより、改めて考えてみれば今までもにとりとの対局は一月に一度程度、多くても数回だった。妖怪は寿命が長いので、つい気を長くもってしまう。
次点として人間の里や博麗神社、紅魔館などに赴くのだがこれが増えた。人里は大抵暇人がいるし霊夢は基本的に博麗神社にいるのでいつでも行ける。
雨が降ったら出かけずに、メモを纏める。
何となくではあるが、彼女の休日の過ごし方が固まってきたある日のことだ。



夏の熱気も収まり、朝晩の気候も過ごしやすく食べ物がおいしくなる季節になった。
椛の非番の前日、休みだった上司が山でたくさんの梨を採ってきた。椛も分けて貰ったのだが一人分が多い。一抱えもする大きな袋にごっそり入っている。しかも出荷する為の大きな袋だ。梨は好きだが一人で食べきれる量ではない。既に近所の者に梨を配った後だが、まだ大量に残っている。
豪快な所がある上司の趣味が山菜取りや魚釣りなのは知っていたが、こんな大量に梨を取ってくるとは。長い付き合いだが、初めての事だった。
一体、これだけの量をどうやって運んだのだろうか。それと、まさかと思うが採りつくしてはいないだろうか。
そんな事を考えながら、椛は数個ずつ小分けにし小さな袋に入れる。これはにとりやミスティアの分、忘れていた者が居た場合に備えて何袋か自宅に残し、残り小袋を大きな袋に入れ直す。非番の今日、親交のある者たちに分けようと椛は大きな袋に入れた分の梨を背負い朝から博麗神社に向かったのだが……。



「信仰の集め方?」
「はい!! 教えてください」
いつもの縁側にいた東風谷早苗に会って早々、質問をされた。
何を言ってるんだろう、この子。
そんな感想を持った椛は霊夢に目を向けるが、霊夢も興味津々という顔している。確かに博麗神社の巫女としては信仰は重要だろう。しかし、何故椛に聞くのか納得いかなかった。
「私、妖怪ですよ」
「いつの間にか、椛さんは将棋のお姉ちゃんとして里で浸透しているでしょう。あの子たちは将来の有望な信者になります」
邪な。
「とりあえず、荷物降ろしていいですか? 先に用件を済ましたいので」
「ええ、どうぞ」
呆れ顔の椛は、にこにこ笑顔の早苗と椛の顔をじっと見ている霊夢の間に袋を置く。剣と楯も置くと、袋から小分けにした袋を取り出して二人に渡した。
「貰い物ですが二人ともどうぞ。おすそ分けです」
二人が渡された袋の中身を見た後、大きな袋に視線を移して目を丸くした。
「これ全部梨ですか?」
「ええ、妖怪の山の梨です。甘いですよ。
 後で紅魔館と人里に持っていこうと思っています。寺子屋の慧音先生に渡しておけば、子供たちも持っていくでしょうし。
 ああ、霊夢。香霖堂へ近いうちに行きますか?」
「明日あたり行こうと思っているけど」
「じゃあ、霖之助さんに持って行ってくれますか? あそこに行くと話が長くて」
「ん」
霊夢が追加で小袋を受け取った
「なるほど、こういう気配りが信仰につながるのですね」
「違うと思いますよ」
ふむふむと、勝手に納得している早苗に椛は釘を刺す。
「確かに人里の子供達に懐かれていますが、それは慧音先生に紹介されたり直接遊んだ結果です。信仰を得ようとしているわけではないですよ」
「確かにそうですけど、事実ですから」
ふむ、と椛は少し考える。早苗はじっと何かを期待するように椛を見つめていた。
「私に何か気になることでも?」
「いえいえ、そういうわけでは」
ああ、そうか。
「早苗さんは真面目で元気なのは良いですが、ちょっと食いつき過ぎな気がします。
 何と言いますか、がっついているというか、暴走気味というか……」
固まる早苗。
「実際、私が神社に来て早々これですし……少し引かれるかも」
助けを求めるように早苗は霊夢に視線を移すが、霊夢は沈痛な面持ちで顔を背けた。返答に困ったのだろう。
「言われてみると心当たりが。そんなぁ……私がやったことは逆効果だったのですね」
がっくりと早苗は肩を落とす。ああ、言い過ぎたか、これは悪い癖だと椛は思いフォローを考える。
「そうですね、もう顔は覚えてもらっていますし、自分を抑えられれば多少変わってくると思いますよ。
 真面目すぎるんですよ。少し肩の力を抜けばいいと思います」
「そうですかね?」
こちらを見上げ、子犬の様な目で見る早苗。
「そうですよ」
返す椛。
「そうですかね?」
「そうですよ」
「そうですかね?」
「そうですよ」
「そうですかね?」
「そうですよ」
「いい加減止めさないって。堂々巡りよ」
繰り返される二人の問いと答えに呆れた霊夢が強制的に止めた。
「霊夢さんは……私と間逆でしょうか?」
半眼の早苗が首を霊夢に向けて言う。椛はそれを聞いて愕然とした。
「確かに。霊夢と早苗さんを足して二で割れば理想的な巫女かもしれません」
「椛、アンタも真面目過ぎ」
霊夢は大きなため息を付いた。



「そういえばカードはやらないんですね」
ゲーム後の休憩がてら、三人で梨を摘まんでいると早苗がそんなことを言ってきた。
「カード?」
霊夢が聞き直す。椛も首を傾げた。
「例えば花札とか、トランプ、ウノですよ」
ああ、と霊夢が納得する。
「イカサマが簡単だからね」
霊夢が梨を一摘まみするうちに、椛が続ける。
「例えばすり替えやがん付けとかありますね。
 能力なら例えば私の『千里先まで見通す程度の能力』で相手の札が見えますし、早苗さんも『奇跡を起こす程度の能力』なら有利なカードを引き放題でしょう。話に聞くレミリア・スカーレットさんも似たようなものかな? 咲夜さんはイカサマし放題ですね。時間を止められたら、何されても気が付きませんから。他にもいると思いますよ。
 やる、やらないでは無くて、やろうと思えばできてしまうので後で難癖つけようとすればできます。絶対揉めますって」
「……確かに楽しめませんね」
早苗が納得する。
「その点、将棋やオセロとかは最悪でも、最初から手順をやり直せばいいだけですからね」
椛が一つ梨を摘まみながら言った。
「……椛さん。ひょっとして、最初から最後まで手順を覚えているんですか?」
早苗がおそるおそる問いかける。
「ええ、その日位は。帰ってから手順をまとめてますし」
しゃくしゃくと、椛が梨を咀嚼する音が妙に響いた。
「どうやったらそんな事できるんですか!? 確かにプロはできるって聞いたことありますけど」
「慣れですかね」
「いやいや、そういう問題じゃないから。天狗だから? それとも指した時間?」
「人間でもできますよ。実際に何人か知っていますし、お二人より年下もいます。
 後、早苗さんが今言ったじゃないですか。外の世界の人間でもできますって」
二人は信じられないようなものを見る様な目で椛を見て、椛は反論する。
そんなこんなで時は過ぎて行った。



「チェスならできるわよ。将棋はわからないけど慣れれば多分できるわ」
「やったことがないわ」
「無理ですね」
紅魔館の大図書館、一つの机の片隅で霊夢と十六夜咲夜と本将棋を指し、椛と早苗、パチュリー、小悪魔は二人の周りで対局を眺めている。
最初から最後まで棋譜を覚えていられるか。その問いに咲夜はおそらく可能、パチュリーは不明、小悪魔はできないという回答だった。
「やっぱり瀟洒なメイドは違うのか」
霊夢が何故か悔しそうだ。咲夜が薄く笑いながら次の手を指す。
早苗はうんうん頷きながら、更においしくなった咲夜お手製クッキーをハムスターの様に頬張っている。悔しいのか何なのか、満面の笑みでは正直わからない。同じくクッキーを食べている椛も尻尾がパタパタ動いている。我慢が出来なかったようだ。
「ふぉういえば」
「口の物を飲んでからにしなさい」
早苗が口を開き、咲夜に注意される。ごくりと嚥下し早苗が再度口を開いた。
「さっきトランプとかカードをやりませんね、って聞いたんですよ。紅魔館の皆さんはどうですか?」
早苗の問いに、紅魔館の面々は少し考え、パチュリーが答えた。
「紅魔館内ならトランプ位やるわ。他ではあまりやらないわね。大抵はレミィが持ち込むし……咲夜、その辺はどうなの?」
レミィとは紅魔館の主であるレミリア・スカーレットの愛称だ。パチュリーだけがそう呼ぶのを許されている。
「最近、花札に興味を示されましたわ。博麗神社に置いてあったようです」
盤面を見ながら、咲夜が補足する。
「そういえば、そんなことあったわね」
「なら、その内やるかもしれないわね」
霊夢の発言の後、パチュリーは肩をすくめた。
「そういえば、レミリアは? 寝てるの?」
思い出したかのように、霊夢が言った。そういえば椛は何度か紅魔館を訪れたが、一度も姿を見ていなかった。
「いるわよ」
頭上から子供の声がした。全員で上を見るとそこには少女が浮いていた。
真紅の瞳と青みがかった銀髪、小さな体に不釣り合いな大きな羽、500年以上の歳月を持つ吸血鬼レミリア・スカーレット。彼女はそのままゆっくり降りてくると、椛の前に立つ。
魅入られたままだった椛も反射的に椅子から立ち上がる。
「挨拶するのは初めてね。レミリア・スカーレットよ。よろしく」
「白狼天狗の犬走椛です」
差し出された右手を椛は握り返した。
「あなた、なかなか面白い運命をしているわね」
「え?」
「楽しみにしているわ」
レミリアは猫の様な目を細め、クスクスと笑った。
「あんた、何を見たのよ」
霊夢が胡乱げな眼差しでレミリアを見る。
「その内わかるわよ」
返すレミリアは、非常に楽しげだった。



「素晴らしいです」
人間の里、略して人里。一緒に遊ぶ子供は皆、上白沢慧音の経営する寺子屋の生徒だ。つまり子供たちに纏めて梨を渡すならここに来ればいい。
霊夢、早苗、椛の三人で喫茶店の主人に常連客の分も含めた小袋を何個か渡した後、寺子屋を訪れると見慣れない彼女が居たのだ。感激した様子で椛の手を取り両手で握る彼女の名は聖白蓮。妖怪寺とも言われる命蓮寺の住職であり大魔法使い。椛はミスティアの屋台で霊夢に暇つぶしとして妙蓮寺を紹介され、現地で彼女と一度顔を合わせていた。
理由はわからないが、彼女は慧音と寺子屋で茶を啜っていた。ここでは歴史を中心に教えるが、方法が基本的に講義ではなく個々に勉強を進める為半ば自習だ。時間も作れるだろう。
だが、出会い頭にこれである。霊夢と早苗は顔を見合わせ苦笑いをする。
「こんにちは」
困惑している椛に関係なく、慧音がマイペースに挨拶をする。
「ええっと、これはどういう……」
「ふむ、挨拶は基本なのだが」
「こんにちは、で、何がどうなっているんですか」
顎に手を当て何かを考えている慧音に椛は助けを求めた。
「貴方について話を伺っていたんですよ」
「はぁ」
慧音に聞いたのだが返答したのは白蓮だった。椛は気の抜けた返事を返す。
白蓮は本来は礼儀正しい人物だが、今の彼女は少し暴走している。しかしその理由が分からなかった。
「人間と妖怪が一緒に遊ぶなんて、時代は変わりました。正に私の理想です」
「はぁ」
「老若男女問わず、好かれるなんて中々できませんよ」
「ここの子供たちや、喫茶店の主人、客の事を言っています?」
もしそうならば、いろいろと纏めすぎている。
「私が人間だったころは……」
「とりあえず、手、放して貰えますか?」
「ああ、これは失礼」
ようやく白蓮が椛から手を放す。椛は正面から白蓮を見る。落ち着いている彼女は、容姿といい物腰といい理想的な聖職者なのだ。
「つまり、私が人間と将棋を指していたことが貴方の理想につながると?」
「ええ。実践されている方がいるので感激をしました。しかも一度寺にお越しになった方の中にいるなんて」
「申し訳ありませんが、命蓮寺に行ったのは暇つぶしですよ。そこにいる霊夢からの紹介でしたし」
「あら、そうなのですか」
椛の後ろであっけにとられていた霊夢に白蓮が目線を移す。放心状態が解けた霊夢は強く頷いた。
「ところで、さっきの話ですが」
白蓮が椛に顔を向ける。
「天狗が人間に何かを教える、或いは一緒に過ごす話は昔からあります。
 それに人里に長年住む妖怪もいますから、少々目立った私よりも其方の方々に伺った方がよろしいのでは?」
「その方たちには既に話をしていますし、寺に来て頂くこともあります」
人間と妖怪の共存を望む白蓮だ。それはそうだろう。
「でしたら妖怪が人里や人間と一緒にいても問題ない世界を作った者にこそ、その称賛を伝えるべきでは?」
「……その通りですね」
考え込む白蓮。ああ、彼女もそうか。彼女も真面目すぎる。
「肩の力を抜きましょうよ。結局、遊んでいるだけなんですし」
「そうですね」
椛の笑顔に釣られ、白蓮も笑った。



寺子屋の授業時間が終わり子供たちに梨に加えて咲夜お手製クッキーを振る舞い、面々が子供たちと過ごしていると時間も経つ。やがて日も落ち始めてきた。
特に小さな子供など、さっきまで椛の尻尾の動きに合わせて体を左右に揺すっていのだが、もう限界に来たのか動きが鈍く、目を擦っている。
頭をフル回転させる将棋は意外と疲れるものでもある。
眠そうな子もいるので、今日はここでお開きとなった。
「姉ちゃんたち、またね~」
「今度はいつ来るの~?」
「次は勝つぞ~」
手を振りながら銘々の言葉を残し、ばらばらに動きながら子供たちが帰っていく。椛たちは玄関から子供たちが見えなくなるまで手を振った。
寺子屋から子供たちが居なくなり、さっきまでの喧騒が嘘だったかのように静まり返る。
「いや、ありがとう。生徒達が喜んでいたよ。咲夜に会ったらおいしかったと伝えてくれ」
「はい」
教室の片づけは生徒達が行うが、食器類は慧音が行う。ひと段落ついたのか、手を拭きながら彼女が奥から出てきた。
「さて、私たちも帰りますか」
霊夢が体をほぐす様に動かしながら言った。
「そうですね。では、私はこれで。皆さまお世話になりました」
商売敵という間柄も今日は無い。帰ると言う白蓮に霊夢が返す。
「ええ、また会いましょう」
最初に白蓮が空を飛んで妙蓮寺へ帰っていく。梨の入った小袋も忘れない。
「ああ、霊夢」
白蓮を見送った後、一緒に帰ろうとした早苗を制して椛が霊夢に話しかける。
「何?」
「はい」
一つ残った小袋を霊夢に差し出す。持ち主が椛なので誰もが不思議に思っていながらも突っ込めなかったのだ。
「今朝貰ったわよ」
不思議そうにその袋を見つめる霊夢。
「今朝からこそこそ隠れている奴の分ですよ」
「ああ、なるほど」
「十中八九、後で取材が待っています。渡しておいて下さい」
苦笑しながら霊夢は受け取る。丸一日付け回しておいて結局姿を現さなかったあいつだ。
「確かに受け取ったわ」
満足げな様子の霊夢。何を考えているのやら。
「ではよろしく。
 慧音さん、お世話になりました」
「私の方こそ来てもらって助かった。礼を言うよ」
にこやかな慧音。きっと子供たちの相手は疲れるのだろう。
「ではまた。早苗さん、行きましょう」
「はい」
霊夢を残し、椛は早苗と共に妖怪の山に帰る為に飛び立った。
空で早苗と取り留めのない話をしていると、ふと早苗が思い出したかのように言った。
「そういえば、信仰についてですが」
「今朝も言っていましたね。私は門外漢ですが、参考程度にはなりましたか?」
「はい」
夕日に照らされた彼女は満足した笑みを浮かべていた。



後日、『文々。新聞』の一面に椛の休日が(無断で)掲載されたが、内容は意外と好意的であり周囲を驚かせた。最後の一文は「ごちそうさま」であった。
ちなみに上司は梨を採り過ぎていた様だ。だが管理職の大天狗も梨を貰っていたのであまり怒られなかったらしい。



「ところで慧音」
「何だ?」
椛と早苗を見送った後、霊夢が慧音に問いかける。
「人間と妖怪のバランスを取るのが私の役割だけど、時々馬鹿馬鹿しくなるわけよ。そんなの不要だって。
 それともこれは博麗の巫女として、少しは成果が出てきたのかしら?」
「……そうだな。確かに成果とも言えるだろう。
 そいつがどうかで種族は関係無い。人間にも腐ったものはいる。そんな認識を与えただけでも十分だ」
「ところで咲夜の手作りクッキー、美味しかったわよね。あれ、レミリアが持っていきなさいって言ったのよ。
 ああ、中に変なものは入っていないから。食べた私の感だけど」
「私の能力であのクッキーがどのように作られたのか歴史を見た。実に美味しかったよ。
 本当に時代は変わりつつある」
二人の間を風が通る。
「まぁいいわ。私も帰るから」
「ああ。今日はありがとう」
霊夢も宙を舞う。慧音は霊夢が見えなくなると縁側に腰を掛け、夕日を眺めながら考え込む。
彼女の幻想郷に対する見方がまた少し変わった日であった。
梨を食べて思いついた話。でも時間はかかった。

最後まで読んで頂き、有難うございます。
今回で五作目になります。

さてこの話、射命丸文は出たことになるのでしょうか。


感想がありましたら、よろしくお願いします。

-追記-
概要に一文追加 少し修正
ガラスサイコロ
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コメント



0.1120簡易評価
1.70沙門削除
 待ってましたー。続きが来て嬉しいよーん。
 椛もいいけど脇を固めるキャラ達もいい味だしてるなー。
 次はレミリアと将棋を指すのかな?
 次作楽しみにして待ってます。
2.100名前が無い程度の能力削除
椛の尻尾モフりたくなる話だった
5.100絶望を司る程度の能力削除
てか上司の天狗はどんだけ梨を採取してんだww
17.100名前が無い程度の能力削除
全然出てこない文が妙にかわいい
相変わらずマイペースな椛がいい感じ
若干大きな話に繋がりそうな気配も出てきましたが、果たしてどうなることか
24.80名前が無い程度の能力削除
人と妖怪は、ごっこでも良いから対立して、攫い攫われ喰い喰われ退治され退治する関係でなければならない、と。少なくとも霊夢は、そうして華仙に説教をしていました。
しかし椛の行動により、人妖間での将棋の対戦という新たな関係性の枠組みが出てきてしまっています。
妖怪は、人間と将棋で戦ってもその存在意義を守れるのか?そして、仮に守れるとしても(吸血鬼異変のときのように)バランスが崩れ、腑抜けてしまうことにならないか?
運命は椛の手の中にあります。