「雛、話があるのちょっとこっちにきて」
「なんですか? にとりさん」
「いいから、こっちにきて」
「はいはい、仕方ないですね」
「……ごめん、雛の大事にしている雛人形を壊しちゃった」
「バラバラ、何でこんなにバラバラにしてしまったのですか?」
「上海人形に改造しようと思って。ごめんね。また私は雛を傷つけるようなことしちゃった」
「どうしたら、私の雛人形が上海人形になるんですか?」
「人形遣いのアリスの真似して、作りなおせば上海人形になると思ったんだ」
「…………」
「……ごめん。ちゃんと、上海人形にしてあげられなかった。これじゃあ、蓬莱人形だよね」
「…………」
「怒ってる? 今度はちゃんと上海人形にするから」
「にとりさん」
「何? どうしたの? 雛? なんだか、凄く怖い表情だけど」
「仮に、私の人形を作り直して上海人形になったとしますよね」
「うんうん、分かってくれた? 本当はそうなるはずだったんだ」
「で、そうすると、私の人形はこれからずっと上海人形になってしまいます」
「たしかに、そうだね」
「そうすると、私の大事な雛人形は無くなってしまいますよね」
「あ、そういうことか。それで、怒っているんだ」
「わかって、くれましたか?」
「大丈夫、大丈夫、ちゃんと対策は考えているから。良く雛が言っているでしょ。石橋叩いて渡れって」
「そんなこと、言っていません。それよりも、何が大丈夫なんですか?」
「うん、ちゃんと、雛の人形の模造品は作っているから。問題ないでしょ?」
「……問題ない?」
「そうそう、問題ない」
「この際、私の人形を壊したことは眼をつぶりましょう。反省しているかわかりませんが、隠さず正直に謝っていますから」
「ごめん、許してくれるんだね」
「でも、人形の複製品が作れるなら。なんで、最初から上海人形を作らなかったのですか?」
「あ! 言われてみればそうだった!」
「なんですか? にとりさん」
「いいから、こっちにきて」
「はいはい、仕方ないですね」
「……ごめん、雛の大事にしている雛人形を壊しちゃった」
「バラバラ、何でこんなにバラバラにしてしまったのですか?」
「上海人形に改造しようと思って。ごめんね。また私は雛を傷つけるようなことしちゃった」
「どうしたら、私の雛人形が上海人形になるんですか?」
「人形遣いのアリスの真似して、作りなおせば上海人形になると思ったんだ」
「…………」
「……ごめん。ちゃんと、上海人形にしてあげられなかった。これじゃあ、蓬莱人形だよね」
「…………」
「怒ってる? 今度はちゃんと上海人形にするから」
「にとりさん」
「何? どうしたの? 雛? なんだか、凄く怖い表情だけど」
「仮に、私の人形を作り直して上海人形になったとしますよね」
「うんうん、分かってくれた? 本当はそうなるはずだったんだ」
「で、そうすると、私の人形はこれからずっと上海人形になってしまいます」
「たしかに、そうだね」
「そうすると、私の大事な雛人形は無くなってしまいますよね」
「あ、そういうことか。それで、怒っているんだ」
「わかって、くれましたか?」
「大丈夫、大丈夫、ちゃんと対策は考えているから。良く雛が言っているでしょ。石橋叩いて渡れって」
「そんなこと、言っていません。それよりも、何が大丈夫なんですか?」
「うん、ちゃんと、雛の人形の模造品は作っているから。問題ないでしょ?」
「……問題ない?」
「そうそう、問題ない」
「この際、私の人形を壊したことは眼をつぶりましょう。反省しているかわかりませんが、隠さず正直に謝っていますから」
「ごめん、許してくれるんだね」
「でも、人形の複製品が作れるなら。なんで、最初から上海人形を作らなかったのですか?」
「あ! 言われてみればそうだった!」
こういう小話は大好物です。次回作もお待ちしてます
ここに投稿する向けじゃない気が…
しかし、一作品としてはちょっと物足りないかも。もっとシーン増やして一つの物語として仕上げるか、あるいはこういう掌編をあつめて短編集みたくして投稿するとボリュームがあって私は好みです。
ただのワンシーン見せられても
とにかく短いのが問題かもしれません。
作品の長さで点数を決めたくはありませんが、この作品は魅力を伝えきれていない感じがします。
しかし何と分類したら良いのでしょうかね、シュール?