Coolier - 新生・東方創想話

これからむらさ

2013/08/21 17:20:56
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 夜。残暑の縁側。ひぐらしの声が遠くから聴こえる。障子の前で声をかけた。
「水蜜、いる? 入るわよ」
 彼女は文机の燭台を灯し、頼りなげな明かりの中で筆を執っていた。私は借りていた外界の本を机に端に置いた。
「何を書いてるの?」
「今は秘密。書き上がったら最初に読ませてやるよ」
 水蜜はぞんざいな片膝の格好で、極細の毛筆をさらさら紙に滑らせている。仏典のように細かく記された草書を、それとなく盗み読んでみようとしたが、薄明かりのせいでどれも同じ文字に見えた。
「私の作務衣姿も板についてきただろ」
 変わらず筆を走らせている。
「てっきりまた三日で飽きるものだと」
「この前、と言ってもあれはもう去年の話か。お勤めをし始めると早いものだね。とにかくあれから十月と十日で私は変わったようだよ。こんなふうに書をしたためるのなんて、聖輦船を動かしていた頃には想像もできなかった」
「写経、早くなったわよね。私より」
「悔しいかい? 一輪」
「水蜜が真面目に修行してて嬉しいわ」
「存外楽しくてさ、言葉の意味をもっと知ろうって気になるんだ」
 筆を止めて、彼女は穏やかに微笑んだ。
「変わったわよね、あんた。普段明るいのはそのままだけど、去年まではどこか影があるというか、何かの拍子で、突然ものすごく暗い顔になったから」
「そうだっけか。自分のことは分からんもんだね」
「でも今はそういうの無くなったわ」
「修行の賜物というべきか、修行のおかげというか。いや、本当はそういうことだけじゃなくてだな、つまり一輪や白蓮や、他のヤツらのおかげというか、まあ、そういうことなんだろうな」
「ほんと、変わった」
 彼女はまた微笑んだ。



 ――残暑の折。盆地の幻想郷は、湿り気を帯びた暑気を余すところなく抱きかかえ、余計なお世話様にも我々の脆弱な肉体を二六時中温めてくれる。脳みそを蕩かす陽気は命蓮寺の伽藍にまで侵食し、座禅や瞑想における心頭滅却の精神を嘲笑うがごとく身体に滝の汗を滴らせた。作務衣の首筋や腋に残る、現身が外界に反応した証拠には、私が肉体を持っていることを改めて認識させられた。
 お勤めをしていても、精神の在り方で身体を超越すること不可能だ。特に人間は食べなければ死ぬ。寝なければ死ぬ。排泄をしなければ死ぬ。性欲を持て余すこともしばしばあるようだ。私も汗を垂れるし、暑気に当てられて正常な思考を阻害されることもある。肉体は精神の墓場とはよく言ったもので、どんなに強靭な精神を有した存在であっても、肉体に魂を宿している間は、肉体が現世に存在し続けるための制約から逃れることは出来ない。例えば生きるために命を食べることは人間の業として避けられない。植物も命だから、菜食主義者もこの業を免れることは出来ない。食べられるために存在する命という解釈は冷徹に達観すればこそあるもので、鮎も雉も大根も、人間に食われようと考えて育っているわけではあるまい。
 私は幽霊故に、食らわなくとも死なないが、命を喰らう。命蓮寺の面々と同じ生活をすることを当然のものとして習慣化している。何故かと問えば、そもそも不殺生は多くの仏教において重要な戒律だが、命蓮寺は違う。それには、妖怪は人間を喰らうものであるが故に、人間が作った仏教を妖怪に適応するのが困難であるという事情がある。妖怪は人間が想像し、創造するものである。妖怪は人間が抱く恐怖や不可思議が具現化したものである。人間が妖怪を恐れなければ、また、不可思議が現世からなくなりゆけば、妖怪は消えてゆく。幻想郷の妖怪は常に人間を恐怖させる必要がある。その手段が人喰いであり、不可思議な現象を起こすことである。そんな妖怪に不殺生を働けというのは、ゆるやかな自殺を喚起することに他ならない。仮にも仏教にそんな真似は出来ない。そういう理由で命蓮寺に不殺生は無い。表向きにはあっても、それとなく肉や魚の少ない掛盤が並べられるお膳立てだとしても、それは、体裁のようなものだ。さもなくば、私は彼らと食事を摂ることを白蓮に許されるはずがない。
 業の解釈は仏教における関心事の一つだが、一番の目的は幸福になる手段を模索することだ。故に、私が生きるために不必要な食事を摂る殺生の業よりも、私が食事を摂ることによって共に彼らと生活を共有する幸福の方が重要、などという詭弁のような思考もまかり通ると今は思う――




 自室にて、二人で香を聞いて遊んでいたが、すぐに二人共飽きて、畳に並んで寝転がった。
「日本中で年ごとに強くなるこの暑気は、百年後には五十や六十を超えるんじゃないかね。テンテルダイジンサマにはもう少しお手柔らかに願いたいね」
「水蜜、アマテラスよ」
「女神様なんだからテンテルダイジンの方が可愛らしくて良くないか。なあ、いっちゃん」
「何よいっちゃんって」
「一輪だからいっちゃん、可愛いだろう」
「別に可愛くしなくていいわよ。天照大御神も私も」
「そっか、いっちゃんは可愛いより美人の方がいいか。こいつは失敗」
「ねえ、氷でも食べましょうか、暑くてかなわないわ」
「え、氷室まで行ってくれるのか? さすがいっちゃんは優しいなあ」
「まあ、言い出しっぺだから行くわよ、どれくらい食べる?」
「これくらい」
 起き上がった私に向かって、彼女は寝たまま親指と人差指で輪を作った。
「そうだ水蜜。切子ガラスの風鈴でも買わない? 里で流行ってるらしいわよ」
「風鈴か」
 なんとなく私は、無防備に寝転がる彼女の掌から肘を、指先でするするなぞった。



 ――幻想郷に雨が降る。私の頭にも、君の肩にも雨が降る。自然は、動物を別け隔てしない。津波や地震、台風、山火事はどの動物も恐れる。とりわけ人間は財を有する動物なので、災害に対する恐怖は他の動物より大きい。失う恐怖が健全な精神を害することがあるため、仏教では不必要に物を持つことを悪しとする。人間も妖怪も他の命を必要とする以上、未来の自身を保証されないから、蓄えを欲するのが正常な思考だが、行き過ぎると精神を害する。霞を食らって身一つで生き続けられるような存在でなければ、そういった恐怖を、業として負うことを免れ得ない。
 私は死なず、老いることがない。生老病死、すなわち、生きる苦しみ、老いる苦しみ、病の苦しみ、死ぬ苦しみ、四つの苦しみの内、二つは私にはない。必然、私の修行の目的は残り二つを克服することになる。病は患ったことがないので捨て置き、私の生きる苦しみとはなにか、これが修行生活において初めの問いだった――



 往来の白砂が強烈な太陽光線に照らされてまばゆく刺すように光っている。視界の至るところで子供が竹とんぼやシャボンなどで遊び回っていて騒がしい。汗をほとばしらせて籠を運ぶ紙屋とすれ違うと、男臭くて芳しい香りがした。
「そこの尼さん方、草履はいらんかね」「そこのべっぴんさん、編笠はいらんかね、涼しいよ」
 残暑の里は活気に溢れ、どこの店屋も威勢よく私達に声をかけた。
「いっちゃんは里にはあんまり来ないんじゃなかったかね」
「響子から色々教えてもらうのよ。里のこと、好きだから」
「なに、里が好き。それは里を滅ぼさねばならないな。愛ゆえに」
「はいはい怖い怖い。怖いからやめてよ、ほんとに」
「でも里好きなのか。なんで?」
「賑やかで、色んな物があるから。あと、季節で景色が変わるのが好き。私達もそうだけど、人間の生活って自然の中にあると思うとなんだか楽しい気分になるわ」
「季節で景色が変わるってのは、夏に縁日が出たり冬に雪が降り積もったりすることを言ってるのか?」
「あとは売られてる服とか食べ物とか」
「なるほど、分かるような気がする。我々も旬の物を食うからな。格好は年中変わらんが」
「着物の色に流行りがあるのよ。今年は抹茶なのかしら」
 道行く人間の着物には抹茶が多いような気がした。



 ――以前、家出をしたことがあったね。里に出回った求聞史紀口授にある私についての記載が命蓮寺の評判を落とすから、という口実だったが、真実は去年の冬に話した通りだ。あの時は君を悩ませて済まなかった。それで、君に勧められて本格的に修行を始めたわけだが、殊の外楽しくてね。目的を持って生活するというのは実に素晴らしいことだ。私の目的は、自身の存在を解釈することだった。こういう小難しい話は千年の間に考えたことがなかった。正確には、海の底に居た頃や聖輦船を動かしていた頃にも、考えたことはあったのだけれど、すぐに答えを決めて思い込むだけで、理知的な営みとは到底言えなかった。白蓮のように、指針を持って物を解釈する術を心得ている者の助けがなければ、私は、今のように澄み切った心境には至らなかったろう。
 そして、私なりの解釈だが、考えてみれば私はなかなか奇妙な存在だ。あの時に話したことだが、私は人間の命を奪うだけで、食うことをしない。幻想郷の妖怪の多くは生きるために人間を喰らう。食べて生きるために、結果として人間を殺すことになるが、私は違う。殺すのが目的というわけではないけれど、起こすことが目的で水難事故を起こし、その結果がどうなろうと知ったこっちゃない。生き物としては不自然な存在だが、これには理由がある。そもそも、私は水難事故によって死んだ人間達の思念が凝り固まって発生した幽霊だ。海をゆく舟を捕まえ、柄杓で水を汲んでは転覆させることになっている。水夫達の水難事故に対する恐怖が具現化したものが私なのだから、私の存在理由も行動原理もそれに従うのが当然だ。悲劇なのは私自身がそれ以外の存在理由や行動原理を見つけたことなんだと思う。つまり、君達との生活が楽しいから、私は舟幽霊としての私を律さねばならなかった。舟幽霊としての私は、それこそ私の全てだったのに、いつの間にかそれが私の業となっていたんだ。人間や妖怪が命を喰らう業を抱えているように、私の存在理由が、払拭できぬ業として私を苛んだ。初めに隠岐の島で白蓮に拾われた時、彼女は私の業を断ち切れるものと考えていたのだと思う。けれど、千年経って、上っ面は平静で過ごす術を身につけはしたが、私はずっと、耐えていたんだ。その苦しみが生老病死の生の苦しみなのだと思う。初めから白蓮に出会わなければ、私はずっと人殺しの舟幽霊として人間に恐れられながら、自然に在り続けたのに、その摂理をわざわざ曲げ、人造の宗教の下に克服できると勝手に値踏みした彼女は、とんでもないロマンチストかも知れない。これは白蓮に不敬を働くつもりで言うのではないよ。そうとも考えられるということだ。そういった思考も経て、現今の私は、白蓮には山より高く、海より深い感謝と恩を感じている。それは色々と教えてもらったり修行に付き合ってくれたこともそうだが、やはり、君達と共に生活する穏やかな時の流れが、透明だった私の心を鮮やかに彩る、何物にも代え難き価値のある物だからだ――



「幾何学的に交差した切り込みが涼しげだ。これに氷を入れて食べたいね」
 ガラスの皿やコップが棚に整然と並べられた店内。外が眩しいせいか、うす暗い印象だ。水蜜は藍色をした切子ガラスの器をしげしげ眺めている。
「おじさん、この風鈴おいくらですか?」
 以前から目を付けていた風鈴が残り一つしかなかったので、悩むことなくそれを手に取った。
「水蜜も何か要る? 氷を入れる容器、お揃いで買おうか」
「よしいっちゃん、この夫婦グラスを買おう」
「じゃあ、あれもお願いします」
 その後は二人で氷室へ行き、命蓮寺に戻って氷を食べた。



 ――潮時という言葉がある。潮に満潮と干潮があるように、物事には始まりと終りがある。私は食べずとも死なず、老いることもない。自然には死なないから、終わらせるのは自らの意思ということになる。それはもういつでも良い。私は十分にこの生を営んだ。特に幻想郷に越してからの数年は本当に充実していた。初めに海で殺人をしていて、白蓮に拾われたのが千年以上昔、名前も忘れた寺に居たのは数年か数十年だったか。それから地底に封印されて何百年くらいかな。ほとんどは陽の差さない場所で陰鬱な暮らしだったが、幻想郷に越してからはそれまでの暗雲の歴史を吹き飛ばすような楽しい出来事ばかりだったよ。ここでは誰も我々を怖がらないし、糾弾しない。地底の面子も悪くなかったが、ここは本当に良い所だ。
 さて、長々と書いたがそろそろ終わりだ。これを読んだら無縁塚へ行って欲しい。私はそこで死んでいるから、適当に身体を焼いてくれ。そして可能であれば隠岐の島の海へ骨を撒いて欲しい。面倒であれば無縁塚の仏達と一種に埋めてくれ。私は君と共に居られて、本当に幸せだったよ。

 愛する一輪へ 村紗水蜜より――



「そうだ、いっちゃん。あれ、書き終わったから、夕食の後に部屋に来てくれよ。私が居なかったら勝手に入っていいよ。机の上に置いておくから読んでおくれ」
 氷を食べた後、水蜜が言った。
「今じゃ駄目なの?」
「一応、なんというか、心の準備がいるんだよ」
「フフフ、分かった。水蜜がどんなものを書いたのか楽しみにしているわ」

10

 ――息を切らせて走る獣道。鬱蒼と茂る森の奥深く。無縁塚の湿った大気で、喉が詰まりそうになった。
「悪いね。思ったより死ぬのに時間がかかるみたいだ」
 朽ち果てた墓標の下で、水蜜が仰向けていた。作務衣の背中が真っ赤に染まっている。右手の横に果物ナイフが落ちている。私は彼女の傍らに正座した。
「腋にある太い動脈を切ったんだ。私は幽霊だが、身体はその辺の人間と同じ作りをしている。血が流れ続ければ、いずれ出血性ショックってやつで死ぬ。素朴な方法だが、今まで気づかなかったな」
 菩薩のように穏やかな顔。半目で、唇が青白んでいる。
「寒い。もう血がないみたいだ。君に、看取ってもらえるなんて、考えてなかったから、嬉しいよ」
「生きればいいじゃないのよ。あんたが死んだって誰も得しないのに、どうして」
「けじめだよ、一輪」
 唇は殆ど動かない。消え入りそうな、か細い声。
「そんな顔するなよ。少し寂しいけれど、悲しむことじゃない。私は今、とても安らかな気分なんだ。これで、今まで殺した人間達と同じになれる。自然と一つになれる」
 彼女は私の顔に、ゆっくりと手を伸ばした。
 目の下を撫でて、私の涙を払った。
 そして、目を閉じた。
 白い腕が、だらりと下がった。
 私はその腕を掴んだ。
 冷たかった。
「水蜜?」
 冗談をやっているんじゃないかと思った。そうであれば良いと思った。
「水蜜」
 もう一度。綺麗な寝顔は沈黙だけを返した。
 どれだけ待っても返事がないことを悟った私は、彼女の冷たい頬を撫で、涙を流した――

11

 陽が落ちて、涼しくなった縁側を歩く。手には書の束。
「水蜜、いる? 開けるわよ」
 障子を開けた。薄暗い和室に、行灯が弱々しく灯っている。襟巻きをした水蜜が文机に肘を突いて外界の本を読んでいた。
「読んでくれたか?」
「あんた、前にも言ったけど……」
「いっちゃんに言われたことはよく覚えているよ。安心してくれ、そこに書かれた私は過去の私なんだ。私はこれで過去の私を殺すことができた。いっちゃんには立ち会いをお願いしたんだ」
「よく分からないけど、死ぬつもりがないならいいわ」
「きっとな、これからが私の本番なんだよ。今までは生きようとして生きていなかったから。下手をするとそのお話の私のようになっていたかも知れない」
 机に紙の束を置いた。水蜜は読んでいた本を置き、紙の束と一緒に引き出しへしまい込んだ。
「確かに考えはあの通りだけど、自殺する理由なんてないからね。それに、いっちゃんを泣かせるようなこと、しないよ」
 羽織っていた襟巻きの結び目を解いた。
「もう寝るの?」
「うん。そうだ、いっちゃん。久々に一緒に寝ないか」
 彼女は座ったまま、私のふくらはぎを、人差し指でするりと逆撫でた。
二人が互いにあだ名で呼び合うような軽い調子のお話を目指したのにどうしてこうなった・・・
自分が書くムラいちは躁鬱気味な村紗さんと真面目な一輪さんでできています。
ずっと村紗と苗字で読んでいた一輪さんが、今は水蜜と名前で呼ぶ程度には馴れ馴れしいという設定になっています。
もっと軽くてキャッキャウフフなお話を書けるようになりたいです。

前回の作品にコメントをつけてくださりありがとうございます。
長いものをと考えていましたが、今回は六千字程度とあまり長くありません。
次回はもっと物語らしくて一万字を超えるものを書きたいです。
やくたみ
http://jbbs.livedoor.jp/radio/10119/
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コメント



0.200簡易評価
3.70絶望を司る程度の能力削除
あぁ、そういうことね。最初マジで死んだかと思って焦った・・・
8.90とーなす削除
うん? ちょっと混乱してしまった。
自殺しようとした、というのは村紗自身の創作のお話、ということかな? どこからどこが空想でどこまでが現実なのか、よく分からなかったです。

しかし、退廃的な雰囲気が魅力的な作品でした。
幽霊と仏の教え、というのも考えれば考えるほど相いれないものですね。
それと、ときどき挟まるさりげないいっちゃんのボディタッチが、なんかエロ艶めかしい。
9.80奇声を発する程度の能力削除
雰囲気が素敵でした
10.無評価やくたみ削除
コメントと評価ありがとうございます。

話のつながりが分かりにくいので注釈をば。
ネタバレするとこのお話は、奇数段落は現実、偶数段落は村紗の作文になっている、……という風にしようと思っていたのですが、段落3が2つ続いているというミスをしていて意味なく分かりにくくなっていました。
現在は段落の番号を修正して、村紗の作文は冒頭にも――を付け加えて強調しました。
第10段落も村紗が書いた劇中劇なのですが、文体のせいでこれもまた分かりにくくなっていたと思います。

物語の時系列としては、
13579と二人の日常があり、9の後に一輪が246810の村紗の作文を読み、
11は全部を読んだ一輪が村紗にその作文を返す、という流れになっています。

村紗の作文を小出しにするのは構成上の工夫でしたが、なかなか難しいものですね。
せっかく読んでくださった方々にもやもやさせてしまったようで申し訳ないです。
今後は明快さと表現上の工夫のバランスに気をつけようと思います。
11.90名前が無い程度の能力削除
ムラサの書いた文章が、明治の文豪みたいな不思議な落ち着きを持っていて良かった。
会話の絶妙な距離感もあって、良いムラいちでした。
12.90名前が無い程度の能力削除
最終談だけは表記は変えるのも良かったかもね。
比較的に作家による振れ幅の少ない一輪に比べ、ムラサは悪堕ちから食いしん坊キャラまで多芸なのは面白いよね。
13.703削除
10は村紗の創作ってことでいいのかな?
と思ったら下に作者様のコメントが書いてあったでござる。
何というか、妙に村紗が落ち着いているというか、達観した様子かつ語尾も女らしくなく不思議な印象でした。