「こんばんは」
「いらっしゃい。 たまには玄関から入ろうとか思わないわけ?」
「門番が通してくれないのよー」
「お前みたいなのがいるから門番ってのがあってだね」
「だから上から落っこちるの。 私みたいなのは妖力が弱くて気付かない」
「そーなのかー」
「そーなのよー」
「で、さも当然のように我が物顔で私の前に座ってる件について」
「折角来てあげたのにひどい言い草だわ」
「招待されてない奴の言葉じゃあないわね」
「パーティーを開く時だって一度だって呼んでくれないじゃない!」
「アンタが住所不定なのが悪い」
「それはまぁ、当然」
「とはいえ歓迎はするわ。
私が起きる夜中では客人は滅多に来ないし、たまに館内をうろつく引きこもりの相手ばかりさせられてうんざりしてた」
「大丈夫よ、私はレミリアのことはお友達だと思ってるわ」
「誰がぼっちと言ったかね」
「誰もあんたに近寄りたがらないでしょ」
「私を畏れているからさ。 吸血鬼の威厳の前には人間だって妖怪だって近づけない」
「私ずっとレミリアのお友達だよ!」
「ぼっちを強調しちゃいないよ!」
「レミリアならすぐに人気者になれると思うのにな。
美味しいお菓子を分けてくれるいいヒトだって解れば巫女よりは信仰が集まるわよ」
「それは私じゃなくてお菓子の人気だと思うの」
「じゃあ、どこを褒め称えれば満足なのよっ」
「おかしいな、どうして私は怒られているのだろうか?」
「褒めてお菓子もらおうとしてるんだけど、うまくいかないから地団駄踏んでるの」
「アンタが言った事が少しも褒め言葉になってない件について」
「あんたが悪いのよ。 褒める所が無いせいだわ」
「ふふふ、どうやらお前はこのレミリア・スカーレットの魅力に気付けないほど哀れな節穴を持ってるようだ」
「吸血鬼以外に特徴あったの?」
「ルーミアは弾幕じゃなくて罵詈雑言で決闘をすれば幻想郷随一なんじゃないかな」
「まぁ、こんな私にも得意分野があるなんて。 ばーか、ばーか」
「褒められた途端に言葉のキレが無くなるのはいただけないわね」
「目立った長所の無い弱小は褒められた事が無いから耐性がついてないのよ」
「かわいい所もあるじゃない。 なんだか新しい犬ができたみたいだからお菓子をくれてやろう」
「気分屋で太っ腹なのね」
「器の広さもカリスマの成せる業なのさ」
「ええ、レミリアのとても良い特徴が一つ見つかったわ」
「おや、それはなにかしら?」
「こっちが卑屈な態度を取ってれば勝手に調子に乗ってくれる」
「……やっぱお菓子あげない」
「えーなんでよー!」
「愚か者め! どこの馬の骨とも知れない下級妖怪に良いように扱われるほど私は安い女じゃないのよ!」
「自分の言葉をすぐに撤回するなんて信用の無い妖怪だって嫌われるわよ」
「いいじゃないか二枚舌。 悪魔らしくて背徳的だわ」
「なら、今の言葉と違う事をすれば一段と悪魔らしくなるんじゃないかしら」
「そんな事したら舌が三枚になるよ。 言葉を回す舌は二枚まで、だからお前は飢えてしまう運命なの」
「およよ、私がいなくなったら誰がレミリアのお友達になってくれるのかしら」
「そのネタはもういい」
「飽きられちゃったら潮時ね、それなら帰らせてもらうわ」
「何を言っているの、この私がこんなに饒舌に話してやっているのだからもっと会話をしてもらうべきだよ」
「嫌よ、そんな事してあげる義理なんてないでしょ」
「関係無いね、私がルーミアに襲い掛かれば否応なしだわ」
「呆れた、やっぱりお友達がいなくて寂しかったんじゃない」
「お黙り! 歓迎すると言ったのだから貴女は私が満足するまで歓迎されなくちゃあならないのよ!」
「えー面倒くさーい」
「いらっしゃい。 たまには玄関から入ろうとか思わないわけ?」
「門番が通してくれないのよー」
「お前みたいなのがいるから門番ってのがあってだね」
「だから上から落っこちるの。 私みたいなのは妖力が弱くて気付かない」
「そーなのかー」
「そーなのよー」
「で、さも当然のように我が物顔で私の前に座ってる件について」
「折角来てあげたのにひどい言い草だわ」
「招待されてない奴の言葉じゃあないわね」
「パーティーを開く時だって一度だって呼んでくれないじゃない!」
「アンタが住所不定なのが悪い」
「それはまぁ、当然」
「とはいえ歓迎はするわ。
私が起きる夜中では客人は滅多に来ないし、たまに館内をうろつく引きこもりの相手ばかりさせられてうんざりしてた」
「大丈夫よ、私はレミリアのことはお友達だと思ってるわ」
「誰がぼっちと言ったかね」
「誰もあんたに近寄りたがらないでしょ」
「私を畏れているからさ。 吸血鬼の威厳の前には人間だって妖怪だって近づけない」
「私ずっとレミリアのお友達だよ!」
「ぼっちを強調しちゃいないよ!」
「レミリアならすぐに人気者になれると思うのにな。
美味しいお菓子を分けてくれるいいヒトだって解れば巫女よりは信仰が集まるわよ」
「それは私じゃなくてお菓子の人気だと思うの」
「じゃあ、どこを褒め称えれば満足なのよっ」
「おかしいな、どうして私は怒られているのだろうか?」
「褒めてお菓子もらおうとしてるんだけど、うまくいかないから地団駄踏んでるの」
「アンタが言った事が少しも褒め言葉になってない件について」
「あんたが悪いのよ。 褒める所が無いせいだわ」
「ふふふ、どうやらお前はこのレミリア・スカーレットの魅力に気付けないほど哀れな節穴を持ってるようだ」
「吸血鬼以外に特徴あったの?」
「ルーミアは弾幕じゃなくて罵詈雑言で決闘をすれば幻想郷随一なんじゃないかな」
「まぁ、こんな私にも得意分野があるなんて。 ばーか、ばーか」
「褒められた途端に言葉のキレが無くなるのはいただけないわね」
「目立った長所の無い弱小は褒められた事が無いから耐性がついてないのよ」
「かわいい所もあるじゃない。 なんだか新しい犬ができたみたいだからお菓子をくれてやろう」
「気分屋で太っ腹なのね」
「器の広さもカリスマの成せる業なのさ」
「ええ、レミリアのとても良い特徴が一つ見つかったわ」
「おや、それはなにかしら?」
「こっちが卑屈な態度を取ってれば勝手に調子に乗ってくれる」
「……やっぱお菓子あげない」
「えーなんでよー!」
「愚か者め! どこの馬の骨とも知れない下級妖怪に良いように扱われるほど私は安い女じゃないのよ!」
「自分の言葉をすぐに撤回するなんて信用の無い妖怪だって嫌われるわよ」
「いいじゃないか二枚舌。 悪魔らしくて背徳的だわ」
「なら、今の言葉と違う事をすれば一段と悪魔らしくなるんじゃないかしら」
「そんな事したら舌が三枚になるよ。 言葉を回す舌は二枚まで、だからお前は飢えてしまう運命なの」
「およよ、私がいなくなったら誰がレミリアのお友達になってくれるのかしら」
「そのネタはもういい」
「飽きられちゃったら潮時ね、それなら帰らせてもらうわ」
「何を言っているの、この私がこんなに饒舌に話してやっているのだからもっと会話をしてもらうべきだよ」
「嫌よ、そんな事してあげる義理なんてないでしょ」
「関係無いね、私がルーミアに襲い掛かれば否応なしだわ」
「呆れた、やっぱりお友達がいなくて寂しかったんじゃない」
「お黙り! 歓迎すると言ったのだから貴女は私が満足するまで歓迎されなくちゃあならないのよ!」
「えー面倒くさーい」
でも私にとっては今だに平行線。
とりあえずこれからも頑張ってください。
前作チェックしそこねたのでここで
こういうのが一作あるといいですねー。