味噌でも、漬けても、キムチでも、そして生でも美味しい食べ物、きゅうり。ノーベル賞で有名なマリーさんとは無関係である。
数ある野菜のなかでもトップクラスの人気を誇り、外の世界では宮崎県と群馬県でよくとれる。ちなみに我が県にも群馬産のそれがたくさん入ってきてお、値段以上で取引されている。
きゅうりはトマトやナスといった上級者向けの野菜よりもちびっこには人気がある。平仮名表記でも違和感が少ないからかもしれない。
そしてここにもきゅうりを愛する者が一人。河童の職人河城にとりだ。彼女は幻想郷きっての理工系として知られてゐる。
妖怪の山の工房、その裏手ににとりは小さな家庭菜園を作り、きゅうりを育てている。
「わーたしーはふんふんふんふんふんふふん、でーもほんとはー♪」
うろ覚えの歌を口ずさみながら一本しかないきゅうりに水をあげている。もうすぐ収穫できそうだ。幻想郷では作物がよく育つ。
「うん、外来人がくれたこのきゅうりは成長が早いね」
機械いじりも好きだが、好物のきゅうり栽培も好き。にとりは農業系なのかもしれない。河城あぐり。
それにしてもこのきゅうりはとてもおいしそうだ。
「こっちのはもう食べられそうかな?」
大きくなった実の一つをもいでみよう。もぎもぎベジタブルも悪くない。空腹ゆえにそんな考えが浮かぶ。
にとりのきゅうりへの愛はエベレストより高く、マリアナ海溝より深いのだ。つまり20キロ弱。
にとりがきゅうりに手を伸ばしたその瞬間、
「わー!にげろー!」
「ひゅいっ!?」
高速で飛行する物体がにとりの前を通過、貴重なきゅうりの苗をブチッと箒に巻き付け飛び去った。遠ざかる頭には白黒の帽子。
一瞬の出来事に開いた口が塞がらないにとり。一本しかない収穫寸前の苗を持っていかれてしまった。
箒に絡み付き抜けてしまったきゅうりの根の残骸が痛々しい。なぜだろう、にとりの目からしょっぱい水が溢れる。
そこへ、。追跡者が着陸した。切り株にちょこんと腰かける。
「はぁーっ。また見失った」
魔理沙から本を取り返すべく派遣されたナズーリンだ。相当飛び回っているらしく肩で息をしている。にとりに気づいた。
「やぁ、河童さん。ここらで高速で飛ぶ魔法使いを見なかったかい?」
気さくに話しかけるナズーリン。
「来た見たかっぱ」
あまりのショックで返答が怪しい。しかしナズーリンには十分だったようだ。
「そうか……それにしても河童さん、元気がないね。どうしたんだい?」
にとりは先ほどの出来事をきゅうりへの愛を交えて話した。ダイジェストで一時間半に編集したロストマイキューカンバストーリーである。
「ふむ。つまり河童さんもあの高速飛行物体に用があるわけか」
「そうなんだよ。あぁ私の愛しいきゅうり」
魔理沙はキノコ大好きキノコ丸なのできゅうりはあまり食べないだろう。はやく追い付けば取り返せる可能性は十分にある。ナズーリンはそう考えた。
にとりの肩をぽんぽんと叩く。
「よし、ここは河鼠連合といこうじゃないか。河童さんの科学と私のダウジングをもってすれば魔法使いなんてビビンバブーッ、だ」
ビビンバブーとは何かよく分からなかったが、にとりは成り行きに任せナズーリンと手を組むことにした。
こうして、魔理沙を追う者がまた増える。
数ある野菜のなかでもトップクラスの人気を誇り、外の世界では宮崎県と群馬県でよくとれる。ちなみに我が県にも群馬産のそれがたくさん入ってきてお、値段以上で取引されている。
きゅうりはトマトやナスといった上級者向けの野菜よりもちびっこには人気がある。平仮名表記でも違和感が少ないからかもしれない。
そしてここにもきゅうりを愛する者が一人。河童の職人河城にとりだ。彼女は幻想郷きっての理工系として知られてゐる。
妖怪の山の工房、その裏手ににとりは小さな家庭菜園を作り、きゅうりを育てている。
「わーたしーはふんふんふんふんふんふふん、でーもほんとはー♪」
うろ覚えの歌を口ずさみながら一本しかないきゅうりに水をあげている。もうすぐ収穫できそうだ。幻想郷では作物がよく育つ。
「うん、外来人がくれたこのきゅうりは成長が早いね」
機械いじりも好きだが、好物のきゅうり栽培も好き。にとりは農業系なのかもしれない。河城あぐり。
それにしてもこのきゅうりはとてもおいしそうだ。
「こっちのはもう食べられそうかな?」
大きくなった実の一つをもいでみよう。もぎもぎベジタブルも悪くない。空腹ゆえにそんな考えが浮かぶ。
にとりのきゅうりへの愛はエベレストより高く、マリアナ海溝より深いのだ。つまり20キロ弱。
にとりがきゅうりに手を伸ばしたその瞬間、
「わー!にげろー!」
「ひゅいっ!?」
高速で飛行する物体がにとりの前を通過、貴重なきゅうりの苗をブチッと箒に巻き付け飛び去った。遠ざかる頭には白黒の帽子。
一瞬の出来事に開いた口が塞がらないにとり。一本しかない収穫寸前の苗を持っていかれてしまった。
箒に絡み付き抜けてしまったきゅうりの根の残骸が痛々しい。なぜだろう、にとりの目からしょっぱい水が溢れる。
そこへ、。追跡者が着陸した。切り株にちょこんと腰かける。
「はぁーっ。また見失った」
魔理沙から本を取り返すべく派遣されたナズーリンだ。相当飛び回っているらしく肩で息をしている。にとりに気づいた。
「やぁ、河童さん。ここらで高速で飛ぶ魔法使いを見なかったかい?」
気さくに話しかけるナズーリン。
「来た見たかっぱ」
あまりのショックで返答が怪しい。しかしナズーリンには十分だったようだ。
「そうか……それにしても河童さん、元気がないね。どうしたんだい?」
にとりは先ほどの出来事をきゅうりへの愛を交えて話した。ダイジェストで一時間半に編集したロストマイキューカンバストーリーである。
「ふむ。つまり河童さんもあの高速飛行物体に用があるわけか」
「そうなんだよ。あぁ私の愛しいきゅうり」
魔理沙はキノコ大好きキノコ丸なのできゅうりはあまり食べないだろう。はやく追い付けば取り返せる可能性は十分にある。ナズーリンはそう考えた。
にとりの肩をぽんぽんと叩く。
「よし、ここは河鼠連合といこうじゃないか。河童さんの科学と私のダウジングをもってすれば魔法使いなんてビビンバブーッ、だ」
ビビンバブーとは何かよく分からなかったが、にとりは成り行きに任せナズーリンと手を組むことにした。
こうして、魔理沙を追う者がまた増える。
で、漸く中盤ってことでよろしいのですか?
しかしこの作品も面白味が少ない。
一本にしたら良いと思うのになあ……
作品を投稿するたびに批判され続けるのって楽しいですか?
自己満足の作品を投稿するだけじゃ面白くないでしょうに。
自己満足だけでやるには、このサイトはつらいと思うよ。
他の作品よりはいい出来だと思いますよ。