「明日を変えられるとしたら、どうする?」
「いきなりどうしたんですか、咲夜さん」
かつて、鬼の棲まう館のメイド長として名を馳せた彼女――十六夜咲夜は、退屈な病床で、唐突にそんな話を始めた。
「別に心理テストとかじゃないから、素直に答えてよ」
「んー、そうですねぇ。変えられるって言っても、元々明日がどうなるかわからないので……」
答えるのは、咲夜がメイド長をしていた頃と姿を全く変えない、館の門番、紅美鈴。交代で課せられる、咲夜の暇潰し兼看病役の最中だ。
「あぁ、そうね。普通はわからないわよね」
「普通は、って咲夜さんはわかるみたいじゃないですか」
美鈴の姿がかつてと全く変わらないのに対し、咲夜の姿は、すっかり変わり果てていた。
銀色だった髪は輝きを失い、ただの白髪となった。鋭い眼光を放っていた瞳の周りにも、無数の皺。細くも強く在った腕は、何かの拍子に折れてしまいそうなほどに弱々しく。稟とした佇まいも今は見られず、ただ病床に臥せるのみ。
「わかるかもしれないじゃない」
「うーん、それは羨ましいような羨ましくないような」
聡明な頭は全くボケることなく健在のようだが、それ故咲夜は、内心苦しんでいるだろう。
人がボケるのは、苦しみから逃れるためだという。加齢により思い通りにいかなくなった身体や、今まで歩んできた道で受けたストレス。それらを忘れ、楽しかった時代に戻るため。
「羨ましくなんかないわよ。明日が解るなんて、同じ本を二回読むようなものだわ」
「私、同じ本を二回読むの、好きですけどね。二回目だからようやく解ることとか、ありますし」
しかし咲夜には、それができない。かつての、もう戻らない自分をふと思いだす度に、今の自分を嘆くことしかできない。
主人のために捧げる身を持つ咲夜は、館を守る咲夜は、強かった咲夜は、もう居ない。ここに居るのは、主人の厚い恩寵によってようやく生かされているだけの、館の面倒の一つで、とても弱い、ただの老人だ。
「二回読む、っていうのも違うかもね。ラストだけ教えられているの」
「あぁ、それはちょっと嫌かもしれないですね」
咲夜が自らそれを口に出して嘲ることはない。口に出したところで何の意味もないと知っているからだ。自分がかつての自分とはかけ離れた、弱い存在であることなど、皆知っている。解っている。
「そうよ。だから、知っているなら変えたくなるじゃない」
「あぁ、変えるって、自分の好きなように、ってことじゃなくてですか」
自分から何かをする必要は、最早ない。ただ、時間が自分を奪っていくのを、最後に何も残らなくなるまで、待てばいい。
身が朽ち、誰からも忘れ去られるまで。
それに、どれだけの時間が必要かは解らない。だが、その間咲夜が一人で苦しめば、全ての煩いは終わる。少なくとも咲夜は、そう思っているようだ。
「例えるなら、確率変動かしらね」
「明日何が起こるかわからなくする、ってことですか」
手を伸ばそうとする咲夜の代わりに、美鈴が水差しを取ってやった。コップに注いで、咲夜に差し出す。咲夜はありがとうと言ってそれを受け取り、話を続けた。
「運命を操る力、だと自分の意志に沿って変えられるのかしら」
「レミリア様の話ですか?」
咲夜は、少しだけ楽しそうな顔になった。主人であるレミリアの話を始めとした、館の住人たちの話や、昔の話をするとき。咲夜の表情は若かった頃の輝きを少しだけ取り戻す。
「あの方の力を今得たら、私はどうするのかな」
「私だったら、明日もここに来られるようにしますかね」
しかしその話が終わった途端、咲夜がいつにも増して寂しそうな、虚しそうな表情を隠せなくなることも、美鈴は知っていた。
だからせめて、楽しそうなときは精一杯楽しめるようにしてあげようと、美鈴は努めて楽しそうに振る舞った。
「あら、どんな大層な欲望が飛び出すかと思えば、そんなこと?」
「私なんかがそんな強大な力を得たところで、きっと使いこなせないでしょうから。だから身の丈に合った使い方をするんです」
夢はないけど、賢いわね。咲夜は言った。コップの水で唇を湿らせて、じっと天井を眺める。美鈴も、同じところに目を向けた。
「明日、変えたいなぁ」
「ふふ、私もです」
二人は、少女のように笑う。
「もしもさ。私が死んで、百年とか経ってから、貴方が私を思い出したら……、私はどっちの姿で思い出されるのかしら」
「どっち、というと」
「私がメイド長やってた頃の姿と、今の……この姿よ」
『今の無様な姿』と言い掛けて、自嘲的にならぬよう、それを止める。
「んー、どっちも、だと思いますよ」
「どっちも?」
半分まで飲んだコップを、咲夜は一度美鈴に預けた。
「思い出って、色んなことが、一瞬で、一気に頭に浮かぶじゃないですか。だから、昔の咲夜さんも、今の咲夜さんも、一遍に思い出すかなぁと」
「ふぅん、なるほどね」
「咲夜さんは、どっちを思い出して欲しいんですか?」
「ん、どっちかしらね」
先ほどまで、咲夜の中では答えは決まっているはずだった。けれど、美鈴の『両方一緒に思い出す』という言葉から、その答えを言えなくなってしまったのだ。
咲夜にだって、人並みに名誉欲はある。だから当然、若かった頃を、強かった頃を、美しかった頃を思い出して欲しいと、そう答えるはずだった。
「それに、今から死んだ後の話なんてやめましょうよ」
「死んだ後にはできないのよ? できない内に、人は案外簡単に死んじゃうんだから」
でもそれは、結局自嘲であることに気づいたのだ。今も昔も、咲夜は咲夜であると、美鈴が教えてくれたがために。
「私が死んだらあの方をよろしくね、なんて。今言っても、既に私はあの方のために何かをしてあげられる存在じゃないと一緒」
それは、自嘲ではなかった。ただの、事実だった。レミリアの身の周りの世話をしているのは、咲夜ではなく、別の者だ。今更誰かに任せる仕事もない。
「元気なときに言っておけばよかったかな」
「咲夜さん、そんな話はもう止めましょう?」
「これが人間の年寄りの健康法なのよ。覚えておきなさい」
咲夜は、美鈴からコップを受け取った。残っていた水を一気に飲み干して、また美鈴に返す。
「こんな与太話に付き合ってもらって悪かったわね。少し寝るわ」
「はい、おやすみなさい」
布団を肩まで被って、咲夜は目を閉じた。
「お嬢様」
「何よ」
ベッドに背を向けたまま直立しているのは、館の主レミリア。そして、背を向けられたベッドに臥せているのは――最早言うまでもないだろう。
「私ならまだ大丈夫ですから、お部屋でお休みください」
「お断りよ」
レミリアは、すっぱりと言った。迷いも間もない返答に、咲夜は少し呆れているようだ。咲夜が予想していた通りの答えであるだけに、尚更。
「それに、別にお前のためにここに居るわけじゃない」
「……ふふ」
皺だらけな咲夜の笑顔は、しかし嘗てと変わってはいないようにも見えた。
「ねぇお嬢様」
「何よ」
「私が居なくなったあと、寂しがっちゃだめですよ?」
「あのねぇ、私を何だと思ってるのよ」
「じゃあ、皆にそう言っておいてください」
「……解ったわよ」
渋々、致し方なしに。そういう雰囲気を出そうとしているレミリアが、咲夜にはほほえましく思えた。
「じゃあ、こっちから」
「はい、なんでしょう」
「吸血鬼になる気は、ないのね?」
「えぇ。人間らしく、人間のまま、人間として、私は死にます」
「物好き」
「えぇ。吸血鬼に仕えていたくらいですもの」
咲夜のその言葉は、皮肉でこそあるものの、皮肉らしい毒はなかった。
「仕えていた、じゃなくて仕えているのよ。メイドを辞めさせた覚えはないわ」
レミリアの表情は、咲夜からは見えない。声もいつになく平坦で、レミリアが何を考えているのか、会話から伺うことは難い。
「私など、もう何のお役にも立てないのに」
「福寿草の恩を、返していないからね」
「あら、どんな恩返しをいただけるのかしら」
それからしばらく、二人は無言だった。
咲夜は臥せったままで、レミリアも背を向けたまま。
「少し、昔のことを思い出した」
沈黙を静かに破ったのは、レミリアの方だった。
「昔のこと、というと」
「お前がここに来たばかりのこと、だな」
「あら、ふふ。お恥ずかしい」
「それが毒を盛るようになって、そして今はこうだ。時間の流れというのは解らんものだな」
「運命、でございますわ」
「新しいメイド長も人間にしたらまた面白いものが見られるか」
「ふふ、そうなったら嫉妬してしまいますわ」
背中を向けているはずなのに、咲夜にはレミリアの表情がはっきりと思い浮かんだ。或いはそれは咲夜の妄想に過ぎないのかもしれないが。
「いや、やっぱり人間は止めだ。妖怪か、いいのが見つからなかったら妖精で手を打つ」
「妖精なら余計なことは考えませんものね」
「くく、そうでもないらしいがな?」
くつくつと笑う背中。
「しかし、毒は入れないだろうし……仕事の途中に倒れてもすぐに戻ってくる」
「ご期待に沿えず申し訳ありませんわ」
「いや充分さ――今まで、ご苦労」
「えぇ、こちらこそ今までお世話になりましたわ」
レミリアはようやく振り向いた。とても、従者には見せられない顔で。
従者は、それを見なかった。とても、主以外には見せられない笑顔で。
「いきなりどうしたんですか、咲夜さん」
かつて、鬼の棲まう館のメイド長として名を馳せた彼女――十六夜咲夜は、退屈な病床で、唐突にそんな話を始めた。
「別に心理テストとかじゃないから、素直に答えてよ」
「んー、そうですねぇ。変えられるって言っても、元々明日がどうなるかわからないので……」
答えるのは、咲夜がメイド長をしていた頃と姿を全く変えない、館の門番、紅美鈴。交代で課せられる、咲夜の暇潰し兼看病役の最中だ。
「あぁ、そうね。普通はわからないわよね」
「普通は、って咲夜さんはわかるみたいじゃないですか」
美鈴の姿がかつてと全く変わらないのに対し、咲夜の姿は、すっかり変わり果てていた。
銀色だった髪は輝きを失い、ただの白髪となった。鋭い眼光を放っていた瞳の周りにも、無数の皺。細くも強く在った腕は、何かの拍子に折れてしまいそうなほどに弱々しく。稟とした佇まいも今は見られず、ただ病床に臥せるのみ。
「わかるかもしれないじゃない」
「うーん、それは羨ましいような羨ましくないような」
聡明な頭は全くボケることなく健在のようだが、それ故咲夜は、内心苦しんでいるだろう。
人がボケるのは、苦しみから逃れるためだという。加齢により思い通りにいかなくなった身体や、今まで歩んできた道で受けたストレス。それらを忘れ、楽しかった時代に戻るため。
「羨ましくなんかないわよ。明日が解るなんて、同じ本を二回読むようなものだわ」
「私、同じ本を二回読むの、好きですけどね。二回目だからようやく解ることとか、ありますし」
しかし咲夜には、それができない。かつての、もう戻らない自分をふと思いだす度に、今の自分を嘆くことしかできない。
主人のために捧げる身を持つ咲夜は、館を守る咲夜は、強かった咲夜は、もう居ない。ここに居るのは、主人の厚い恩寵によってようやく生かされているだけの、館の面倒の一つで、とても弱い、ただの老人だ。
「二回読む、っていうのも違うかもね。ラストだけ教えられているの」
「あぁ、それはちょっと嫌かもしれないですね」
咲夜が自らそれを口に出して嘲ることはない。口に出したところで何の意味もないと知っているからだ。自分がかつての自分とはかけ離れた、弱い存在であることなど、皆知っている。解っている。
「そうよ。だから、知っているなら変えたくなるじゃない」
「あぁ、変えるって、自分の好きなように、ってことじゃなくてですか」
自分から何かをする必要は、最早ない。ただ、時間が自分を奪っていくのを、最後に何も残らなくなるまで、待てばいい。
身が朽ち、誰からも忘れ去られるまで。
それに、どれだけの時間が必要かは解らない。だが、その間咲夜が一人で苦しめば、全ての煩いは終わる。少なくとも咲夜は、そう思っているようだ。
「例えるなら、確率変動かしらね」
「明日何が起こるかわからなくする、ってことですか」
手を伸ばそうとする咲夜の代わりに、美鈴が水差しを取ってやった。コップに注いで、咲夜に差し出す。咲夜はありがとうと言ってそれを受け取り、話を続けた。
「運命を操る力、だと自分の意志に沿って変えられるのかしら」
「レミリア様の話ですか?」
咲夜は、少しだけ楽しそうな顔になった。主人であるレミリアの話を始めとした、館の住人たちの話や、昔の話をするとき。咲夜の表情は若かった頃の輝きを少しだけ取り戻す。
「あの方の力を今得たら、私はどうするのかな」
「私だったら、明日もここに来られるようにしますかね」
しかしその話が終わった途端、咲夜がいつにも増して寂しそうな、虚しそうな表情を隠せなくなることも、美鈴は知っていた。
だからせめて、楽しそうなときは精一杯楽しめるようにしてあげようと、美鈴は努めて楽しそうに振る舞った。
「あら、どんな大層な欲望が飛び出すかと思えば、そんなこと?」
「私なんかがそんな強大な力を得たところで、きっと使いこなせないでしょうから。だから身の丈に合った使い方をするんです」
夢はないけど、賢いわね。咲夜は言った。コップの水で唇を湿らせて、じっと天井を眺める。美鈴も、同じところに目を向けた。
「明日、変えたいなぁ」
「ふふ、私もです」
二人は、少女のように笑う。
「もしもさ。私が死んで、百年とか経ってから、貴方が私を思い出したら……、私はどっちの姿で思い出されるのかしら」
「どっち、というと」
「私がメイド長やってた頃の姿と、今の……この姿よ」
『今の無様な姿』と言い掛けて、自嘲的にならぬよう、それを止める。
「んー、どっちも、だと思いますよ」
「どっちも?」
半分まで飲んだコップを、咲夜は一度美鈴に預けた。
「思い出って、色んなことが、一瞬で、一気に頭に浮かぶじゃないですか。だから、昔の咲夜さんも、今の咲夜さんも、一遍に思い出すかなぁと」
「ふぅん、なるほどね」
「咲夜さんは、どっちを思い出して欲しいんですか?」
「ん、どっちかしらね」
先ほどまで、咲夜の中では答えは決まっているはずだった。けれど、美鈴の『両方一緒に思い出す』という言葉から、その答えを言えなくなってしまったのだ。
咲夜にだって、人並みに名誉欲はある。だから当然、若かった頃を、強かった頃を、美しかった頃を思い出して欲しいと、そう答えるはずだった。
「それに、今から死んだ後の話なんてやめましょうよ」
「死んだ後にはできないのよ? できない内に、人は案外簡単に死んじゃうんだから」
でもそれは、結局自嘲であることに気づいたのだ。今も昔も、咲夜は咲夜であると、美鈴が教えてくれたがために。
「私が死んだらあの方をよろしくね、なんて。今言っても、既に私はあの方のために何かをしてあげられる存在じゃないと一緒」
それは、自嘲ではなかった。ただの、事実だった。レミリアの身の周りの世話をしているのは、咲夜ではなく、別の者だ。今更誰かに任せる仕事もない。
「元気なときに言っておけばよかったかな」
「咲夜さん、そんな話はもう止めましょう?」
「これが人間の年寄りの健康法なのよ。覚えておきなさい」
咲夜は、美鈴からコップを受け取った。残っていた水を一気に飲み干して、また美鈴に返す。
「こんな与太話に付き合ってもらって悪かったわね。少し寝るわ」
「はい、おやすみなさい」
布団を肩まで被って、咲夜は目を閉じた。
「お嬢様」
「何よ」
ベッドに背を向けたまま直立しているのは、館の主レミリア。そして、背を向けられたベッドに臥せているのは――最早言うまでもないだろう。
「私ならまだ大丈夫ですから、お部屋でお休みください」
「お断りよ」
レミリアは、すっぱりと言った。迷いも間もない返答に、咲夜は少し呆れているようだ。咲夜が予想していた通りの答えであるだけに、尚更。
「それに、別にお前のためにここに居るわけじゃない」
「……ふふ」
皺だらけな咲夜の笑顔は、しかし嘗てと変わってはいないようにも見えた。
「ねぇお嬢様」
「何よ」
「私が居なくなったあと、寂しがっちゃだめですよ?」
「あのねぇ、私を何だと思ってるのよ」
「じゃあ、皆にそう言っておいてください」
「……解ったわよ」
渋々、致し方なしに。そういう雰囲気を出そうとしているレミリアが、咲夜にはほほえましく思えた。
「じゃあ、こっちから」
「はい、なんでしょう」
「吸血鬼になる気は、ないのね?」
「えぇ。人間らしく、人間のまま、人間として、私は死にます」
「物好き」
「えぇ。吸血鬼に仕えていたくらいですもの」
咲夜のその言葉は、皮肉でこそあるものの、皮肉らしい毒はなかった。
「仕えていた、じゃなくて仕えているのよ。メイドを辞めさせた覚えはないわ」
レミリアの表情は、咲夜からは見えない。声もいつになく平坦で、レミリアが何を考えているのか、会話から伺うことは難い。
「私など、もう何のお役にも立てないのに」
「福寿草の恩を、返していないからね」
「あら、どんな恩返しをいただけるのかしら」
それからしばらく、二人は無言だった。
咲夜は臥せったままで、レミリアも背を向けたまま。
「少し、昔のことを思い出した」
沈黙を静かに破ったのは、レミリアの方だった。
「昔のこと、というと」
「お前がここに来たばかりのこと、だな」
「あら、ふふ。お恥ずかしい」
「それが毒を盛るようになって、そして今はこうだ。時間の流れというのは解らんものだな」
「運命、でございますわ」
「新しいメイド長も人間にしたらまた面白いものが見られるか」
「ふふ、そうなったら嫉妬してしまいますわ」
背中を向けているはずなのに、咲夜にはレミリアの表情がはっきりと思い浮かんだ。或いはそれは咲夜の妄想に過ぎないのかもしれないが。
「いや、やっぱり人間は止めだ。妖怪か、いいのが見つからなかったら妖精で手を打つ」
「妖精なら余計なことは考えませんものね」
「くく、そうでもないらしいがな?」
くつくつと笑う背中。
「しかし、毒は入れないだろうし……仕事の途中に倒れてもすぐに戻ってくる」
「ご期待に沿えず申し訳ありませんわ」
「いや充分さ――今まで、ご苦労」
「えぇ、こちらこそ今までお世話になりましたわ」
レミリアはようやく振り向いた。とても、従者には見せられない顔で。
従者は、それを見なかった。とても、主以外には見せられない笑顔で。
それは置いといて、こういう話好きです。
それ以上の感想がない。
どのキャラでも共通だけど、能力は明確には設定されていない。
人気のあるキャラだけに考察こそ多いが……答えはまだ出ていない。
このなんとも言えない雰囲気が好きです
この話が決して悪いとは思いませんが、やはり似た話が沢山あることは、
中々評価が入らないのと関係があるかもと思います。