「ねえ、咲夜は富士山に登ったことある?」
「いえ、富士山上空を通ったことなら有りますが」
「上空って、富士山って3776mくらい有るのよ。その上空だと高度何メートルだと思っているの?」
「8000m位だったと思いますが」
「8000mよ。寒くなかった? 空気とか薄く無かった?」
「厚着してましたし、息を止めてたので大丈夫でした」
「厚着してたから、大丈夫だったのね。息に関してはもう何もいえないわ。たとえば飛行機に乗っていたから大丈夫だった。とかそういう話じゃないのね」
「あの、飛行機ってなんですか?」
「空飛ぶ鉄の塊よ」
「ああ、ロケットですね。私乗ったことありますよ。あれで、月にいけるんですよね」
「そ、そうね。乗ったわね」
「ところで、何で急に富士山なんですか?」
「実は、富士山が世界遺産になることになったのよ」
「凄いですね。富士山も世界遺産になりましたか」
「天狗の新聞でも一面トップだったわよ」
「……もしかして、お嬢様が運命操作して富士山を世界遺産にしたのではないですか?」
「それも考えてたけど、やめてたの。私が操作しなくても富士山がいつか世界遺産に登録されることは分かっていたから」
「レミリアお嬢様の先見の目、お見事です」
「すごいでしょう?」
「はい、すごいです」
「ねえ。じゃあ、咲夜の紅茶とどっちがすごい?」
「え? いやそれは」
「ねえ、どっち?」
「お嬢様の先見の目と紅茶は比べる対象がおかしいですよ」
「おかしくても、仮に比べたとしたらどうなの?」
「そ、それは、私の紅茶です!」
「そう、媚びたり相槌ばかりうっていると思ってたけど、譲れないところはあるのね」
「出すぎたことを言いました。すみません」
「良いのよ。あなたの出してくれる紅茶は美味しいわ。私にはいれることはできないわ」
「お嬢様」
「さっきの質問は、半分冗談だったけど。私のほうが凄いといったら、咲夜のこと嫌いになっていたかもしれないわ」
「嫌われなくて嬉しいです」
「これからもよろしくね」
「はい、お嬢様」
「ところで、幻想郷はいつ世界遺産になるの?」
「え? 幻想郷はもう私達にとっては世界資産じゃないんですか? 偉い人達がなんと言っても、幻想郷は世界遺産ですよ」
「そうだったわね。もう、ここは私達にとっては世界遺産だったわ」
「そうですね。お嬢様」
面白かったです
あなたの作品が好きです
一ヵ所だけ世界資産になってましたよ。
とてもシンプルで面白かったです。
せんけんのめい【先見の明】
〔後漢書 楊彪伝〕
将来どうなるかを前もって見抜く見識。 「彼には-がある」
作品のほうは、もう少し捻りがあればゆるーいやり取りを楽しめたかもしれないですけど
ちょっと薄味すぎて、あまり印象に残りませんでした。
どこが面白いのか分からなかったです。
貴方の作品を読むとほっこりした気持ちになれます
内容なんかなくたってほんわかしました。