Coolier - 新生・東方創想話

もしも紅魔卿の自機が雲山だったら 前半

2013/05/04 23:36:16
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注意!
キャラ崩壊や勝手な設定とかあります。
そういうのがダメな人は読まない方が
いいってけーねがいってた。







ここは幻想卿。
どこからともなく紅い霧がたちこめ、
日の光は射さず、川の流れは止まり、
ニンニクは育たなくなり、聖水は
ことごとく力を失い、十字架は倒れる。
......後に紅霧異変と言われる災厄の
始まりであった。
その余りに濃厚で紅い霧の為、
空を漂う雲も最早見えない状態であった。
そして、その雲の中の重鎮、雲山が、
立ち上がった。

☆★☆★☆★☆

魔法の森にて。
「全く。この紅い霧は何者の仕業じゃ。
雲としての本分を全う出来んではないか」
雲山はプンプン怒っていた。
いつもは温厚な雲山であるが、
雲山にも雲としてのプライドがある。
それを踏みにじられたも当然のこの
異変は、温厚な雲山を怒らせ、
異変解決に乗り出させた。
次々に現れる妖精。しかし雲山は、
「女性には優しく、じゃ」
と、本来の意味での紳士であったため、
ショットを撃つこともなく
ひたすらふよふよかわしていた。
そしてそろそろ森を抜けようかという
場所に差し掛かったとき、突然森が
開け、ちょっとした広場に出た。
「あなたは食べてもいいじんる......チッ」
宵闇の妖怪ルーミア。言わずと知れた
人食い妖怪である。
そしてたべてもいいかと聞かれかけた
挙げ句舌打ちされた雲山。
しかし雲山は紳士である。
「おお、こんな所にお散歩かい?
お嬢さん。ささ、家へお帰り。」
不快感をあらわにする所か、
ルーミアの心配までする始末。
逆に失礼ではないだろうか。
「むー。私はルーミア。
妖怪だよーだ。食べられない
みたいだけどちょっと
痛い目見てもらうよ。それっ!」
どう贔屓目に見ても薄すぎる弾幕は
雲山の父性をくすぐるだけで一向に
当たらない。
「仕方のない子じゃのう。」
比護欲を刺激されニコニコしていた
雲山は素早く手をルーミア
目掛けて飛ばし、優しく包む。
「わふっ!?」
「ほれほれ、わしはなにもせんよ。
落ち着いたらどうじゃ、お嬢さん」
それでも暴れ続けるルーミア。
当たり前だ、見上げるような巨体に
いきなり動きを封じられたのだ。
「わ、わ、わ、離せー!
私なんか食べてもおいしくないよーだ!」
「お主なぞ食べやせんわい。
しかし困ったのう......そうじゃ。」
何を血迷ったのか雲山は手を
すーいすーいと振り回し始めた。
これが紳士のすることか、と、お思い
の諸君。心配御無用、
振り回されているルーミアと来たら、
「きゃーー☆
そー、なーの、かぁーっ☆」
「ふっふっふ。これぞ泣く子も笑う
雲符『おやじさんといっしょ』じゃ」
しばらくすいすいやったあとに
揺りかごのように優しく揺らしてやると
ものの数秒で寝息が聞こえてきた。
「うむ。これでバッチリ、
ふぁーすとすてーじ、くりあ、じゃな」
......こんなんで良いのか。

★☆★☆★☆★

ここは霧がよりいっそう
立ち込める霧の湖。
「じんにく~…おいしぃー....」
すっかり寝入ってしまったルーミアを
放っておくわけにもいかず、
雲で即席のベッドを作り、背中に乗せ、
出てくる妖精をかわし、飛んでくる
花セレブとスコッティはルーミアに
当たらぬよう、また起こさぬよう
華麗にかわし、撃ち落としていった。
「ぬぅ。しかしここはこんなに
広かったかのう?そろそろ
抜けてもよさそうなもんじゃが」
「みちにまようのは、ようせいの
しわざなの。あたいはチルノ。
さいきょーだからあんたをぶったおしてもっとさいきょーになってやるわ!」
「おうおう。お転婆なお嬢さんじゃの。
そうじゃ、お主、最強なのじゃろ?
ならばこの上に乗ってみい」
「へへーん!そうだよ、あたいは
さいきょーなの!さいきょーでてんさい
だから、そんなてのひらにのるのだって
かんたんなんだから!」
この妖精、チョロ過ぎである。
そして雲山はチルノをしっかり包み、
「雲符『おやじさんといっしょ』
それーい!」
「あははははは!もっともっとーー!」
2分後。
「すぅ......すぅ。むにゃむにゃ」
いっちょあがりである。
そして雲山はもうひとつ部屋を作り、
チルノを寝かせた......のだが、
「ぬおぉ......さ、寒い......」
入道雲であるところの雲山は、
あまりの冷気でみるみる縮んでしまう。
仕方がないので、湖のほとりに表札に
『さるののいえ』とある家を発見し、
そこに寝かせた。
「ふむ。さるのさんに感謝、じゃな。
なにはともあれせかんどすてーじ、
くりあじゃ。」
「もう食べらんないよぅ......」

☆★☆★☆★☆

雲山の快進撃はまだまだ続く。
次のステージで現れた中華小娘
であるところの美鈴は、
雲山が現れた時に既に眠気でふらふらで、
それでも抵抗を試みたが、雲山の
手の中に包まれたとたんこんこんと
眠り始めた。
そして門番の詰所らしき所に
無駄に豪華な寝床があったため、
そこに寝かせ、雲山は先を急いだ。
窓の無い紅魔館。中で雲山の巨体
でも楽々と入れる大きな扉を発見し、
音もなくそろっと入ると、
「......!......!!」本を前が見えなくなる
くらい抱え込んだ小悪魔が、侵入者の
存在には気づいているが、本は主に
大切に扱えとの命令を受けており、
地べたに置くわけにもいかずしかし
このままではまずい、と、
なにもできず右往左往していた。
「.......」
雲山は黙って小悪魔の意識を
昏睡の彼方へエスコートした。
本は雲山は別に命令を受けてないので
地べたに置き、(でも絨毯の上なんだから
本は別に痛みなどしないのであるが。)
雲山よりも大きな本棚の中を
抜けていくと、なにやら紫色の物体が
現れた。
「......ゴホ。ここを荒らそうというなら
七曜の魔女、パチュリー・ノーレッジが
相手になるわよ。ゴホゴホ。」
「むむ。お嬢さん、喘息を患って
おりますな。なるほどここは、埃が多い
ならば!むんっ!」
ルーミアをパチュリーの側に寝かせ、
己に喝を入れ、自らの体を膨らませ、
パチュリーとルーミアの周囲以外に、
雲を充満させた。
「あ、貴方!何をするというの!
くっ!日符ー!」
「まぁ落ち着きなされお嬢さん。それい」
そう言うと雲山は急速に身体を縮め、
元の大きさより一回り大きいサイズで
落ち着いた。
「......貴方いったい何を......!?
これは!」
雲山が何をしたのかと言えば。
「喉が......痛くない!?呼吸が、
楽になっている!?」
パチュリーの喘息は筋金入りで、
それは魔女である彼女がこれまでの
長い歳月克服できなかったことからも
想像できる。それが、ものの10秒程で
解決してしまったのだ。
驚かない方がおかしい。
「何故?私の喘息は治らないとばかり...」
「お嬢さん。貴女、物心ついてから
この屋敷にいたのですかな?」
「い、いえ、その前は自分の
図書館で本を読んで過ごしていたわ。
でも、生まれてからいつもこのような
密室に居たわね」
流石ラクト・ガールの名を持つだけはある
「お嬢さんの喘息の原因は...ズバリ!
虚弱体質でもなく、運動不足でもない!
埃っぽい部屋に閉じ籠ってるから
なのですよ!」
ピシャーーン!パチュリーに電流走る!
「な、なんてこと......そんな根本的な
要因で苦しめられていたなんて。
で、でも、それで私の喘息が治った
娘との証明にはならないわ!」
「おや?魔女ともあろうお方が
察しが鈍っておられますな。埃が原因。
なら、埃がなくなればいいだけの
話ですよ。私はこの空間の
埃を先程広がった分だけ身体のなかの
水分に溶け込ませ、身体の中に
収めた。ただ、それだけの事です」
「...待ちなさい。そんなことをして
貴方にいったい何の得が」
「私は貴女の苦しみを取り除きたかった
だけですよ、お嬢さん」
「......な!ななな!そんなこと!
......む、きゅー...こんなことで
借りを作ったと思わないことね!
......まぁ、助かったのはホントだから、
き、今日のところは見逃してあげる!
あ、ありがたく思うことね!」
「よいのですかな?通して頂いても」
「な、なに?弾幕ごっこしたいのなら
やってあげてもいいのよ!?」
「ふふ。礼を申し上げますぞ、
優しいお嬢さん」
そう言うと雲山はルーミアを背中に乗せ、
大図書館を後にした。
「むきゅー!今度は絶対
通さないんだからね!
......また来なさいよねっ!」
よく通るようになった声で精一杯
悪態をつくパチュリー。
こんなに大声出したのいつぶりかしら、
とすがすがしい気分の
パチュリーだった。
パチュリー「こ、今度はいつ来るかな」


こんな初心者丸出しの作品を
見てくださってありがとうごさいます。
今回が初の投稿になります。
文章変なところしかないと思うので、
もしよろしければ批評だけでも
くれたらとても嬉しいです。

4......さん!
ありがとうございます、
一つ一つの応援やご指導が
私の糧になります!頑張ります!

5......さん!
雲山のキャラはあまり定まって
いないとおもうので好き勝手
やらせてもらいました(笑)


名無しの権米
[email protected]
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コメント



0.660簡易評価
1.100名無しのてるよ削除
僕は好きですよ
6.100名前が無い程度の能力削除
ほのぼのー
7.90名前が無い程度の能力削除
嘆息が治った娘との証明→治ったことの
紳士雲山いいな。
8.無評価名無しの権米削除
1......さん!
ありがとうございます!
そういっていただけるとは
感謝感激雨あられです!
これからも頑張ります!

2......さん!
はい。ほのぼのーとなればいいな
と思いながら書いた作品です。
ありがとうございます。

3......さん!
何故かパチュリー編だけ甘くなったのは私が意図したわけではなかったん
ですよ(笑)これがキャラが勝手に
動くというやつなんですね(笑)
10.90名前が無い程度の能力削除
このほのぼの感は好きですよ。頑張って下さいね(`∇´ゞ
13.100名前が無い程度の能力削除
し、紳士だ!!これはいい雲山
20.703削除
ナイスアイデア。
全然弾幕ごっこにならんw
23.90名前が無い程度の能力削除
なんだこのやりたい放題のSSは!(褒め言葉)
しかし霊符『おやしさんといっしょ』が強すぎるw