Coolier - 新生・東方創想話

加糖ハチミツ

2013/05/04 02:04:47
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「ミツバチが減少しているわ」

「どうしました。レミリアお嬢様」

「咲夜、ミツバチが減少しているの」

「それは、聞きました」

「これって、異変じゃない?」

「……異変なのですか?」

「ミツバチ異変」

「ミツバチ妖怪の反乱ですか?」

「そうね、きっとミツバチの妖怪が関係しているわ」

「誰かが解決しないとですね」

「ねえ、咲夜」

「はい、何でしょう?」

「この異変を、私達で解決しない?」

「そうですね。この異変を解決して英雌になるのもいいですね」

「あ、でも。やっぱり、面倒だからやめるわ」

「それがいいですね。お嬢様」

「そうね。でも、退屈なのよ」

「退屈ですか?」

「ええ、とっても退屈よ。何か退屈しのぎを考えなさい」

「う~ん、うん、うん!」

「何か思いついた?」

「申し訳ありません。お嬢様! 何も思い付きません!」

「もう、大きな声出して堂々と言うのね」

「罰してください! 私は、お嬢様のお役に立てませんでした。どんな、罰でも潔く受けます」

「いや、別に罰とか与える気は無いのだけれども」

「しかし、お嬢様!」

「だから、別に咲夜を罰するつもりはないわ」

「……お嬢様はなんて慈悲深いお方」

「いいの? 私はこんなことで慈悲深いと言われていいの?」

「はい、お嬢様は慈悲深いです」

「なんていうのか、咲夜は従者の鏡ね」

「え? 鏡ですか?」

「そう、鏡よ」

「申しわけありません。お嬢様! 私は鏡を持っていません」

「ねえ、それ、ボケよね。そのボケはわざとなの?」

「あ、え? ばれましたか?」

「ええ」

「……申し訳ありません」

「ねえ。今度はどうしたの?」

「…………もうし、う、わけありません」

「何? 泣いてるの?」

「いいえ、泣いて、う、う、いません」

「明らかに、泣いてるわ」

「だ、って、私は、おじょう、様をたばかりました。とんでもない、従者です」

「なんていうのか。本当に気にしていないわ。咲夜なりに何か退屈しのぎを考えたのよね?」

「はい、考えました」

「じゃあ、良いじゃない」

「それもそうですね」

「もう、涙が乾いてる? なんて、変わり身の速さなの」

「お嬢様、いつまでも悔やんでいては、メイド長は務まりません」

「それもそうね」

「私は、メイド長です!」

「そうね、私が任命したのだから知っているわ」

「私は、メイド長です!」

「だから、言っているでしょう。咲夜をメイド長に任命したのは私だって」

「フランお嬢様は、レミリアお嬢様にとってなんですか?」

「妹よ」

「美鈴はなんですか?」

「門番よ」

「じゃあ、パチチー様は何ですか?」

「パチチーって誰よ?」

「あ、ばれてしまいましたか」

「何がばれたの? 明らかにパチェとは発音が違うわ」

「……実は、私は小悪魔だったのです」

「それは、無理な話ね」

「……あ、お食事の時間です!」

「逃げた!」

「逃げてません。私は逃げてません」

「明らかに、逃げたでしょ」

「この、懐中時計を見てください。お食事の時間です」

「本当だもうこんな時間なのね」

「……ふう、助かった」

「ところで、私の食事っていったい何時からなの?」

「……異変ですね!」

「異変じゃ無いわ」

「そんな、ここにこんな料理があるのに!」

「あ、いつの間にか料理がある」

「でしょう? だから、お食事の時間なんです」

「能力を使ったのね?」

「へ? なんのことですか?」

「良いわ。食事が終わるまでに何か退屈しのぎを考えるのよ」

「はい、お嬢様!」
レミリアが食事を終えると、咲夜は急にイタリア語を喋り出して暇をつぶそうとした。

余りにも、その光景は退屈でレミリアはお昼寝を始めてしまった。

咲夜は、レミリアをベットに移動して寝かせた。

それから、退屈しのぎ作るために急いでミツバチの巣をたくさん集めに行った。

そして、レミリアが起きる前にこの巣を合体させて巨大なオブジェにし異変にしなくてはならない。
ギョウヘルインニ
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コメント



0.550簡易評価
2.100名前が無い程度の能力削除
やべぇ何これ不思議
と思ったら貴殿でしたか
流石です
8.70名前が無い程度の能力削除
クスッと笑える短編でした
個人的にはパチチーがうけた
9.100名前が無い程度の能力削除
何もかもやりつくされた感じの、レミ咲でこれだけ新鮮な内容が書けることに感動しました。
パチチーw
10.90名前が無い程度の能力削除
ほんとこういうの得意な人だなあ
13.無評価名前が無い程度の能力削除
アインシュタインだっけ
15.無評価名前が無い程度の能力削除
蜜蜂が居なくなると三年で地球が亡びるってやつだな。
恐るべし
16.90名前が無い程度の能力削除
パチチーって!おま!この!ふざけんっ、、、!(爆笑
17.90名前が無い程度の能力削除
この咲夜さんは紅茶に蜂の巣を加えるタイプの咲夜さんだ。
18.90名前が無い程度の能力削除
そして蜂の巣製の非想天測Mk2が幻想郷中を蜂蜜でベトベトのネトネトにする異変が起こされたのであった―
20.100小野田削除
掌編も掌編、本当に短い作品ですね。でも、あなたの作品はいつも面白い。
不思議作家!
21.100名前が無い程度の能力削除
ギョウヘルインニさんですね
22.100名前が無い程度の能力削除
ハチチー異変
23.100名前が無い程度の能力削除
ぱちちー
24.90奇声を発する程度の能力削除
パチチーww
26.803削除
なんて難しいSSなんだ……
話の流れというものがまるで存在しないように見える
27.100名前が無い程度の能力削除
なんでこんなに面白いんだろ
28.10名前が無い程度の能力削除
面白くはないですね
29.無評価名前が無い程度の能力削除
すごい
30.100名前が無い程度の能力削除
すごい
31.無評価名前が無い程度の能力削除
が無い程度の能力■2013/05/04 02:41:27削除やべぇ何これ不思議
と思ったら貴殿でしたか
流石です8.70点名前が無い程度の能力■2013/05/04 10:29:59削除クスッと笑える短編でした
個人的にはパチチーがうけた
32.100名前が無い程度の能力削除
31.無評価名前が無い程度の能力■2018/07/22 00:58:02削除が無い程度の能力■2013/05/04 02:41:27削除やべぇ何これ不思議
と思ったら貴殿でしたか
流石です8.70点名前が無い程度の能力■2013/05/04 10:29:59削除クスッと笑える短編でした
個人的にはパチチーがうけた