小町は激怒した。必ず、あの杓子定規の上司を退かねばならぬと決意した。
小町にはクーリエの規則がわからぬ。小町は、水先アナイ人である。文壇とは無縁の生活を送ってきた。
で、あるからして、駄文を投稿し、それがいかに取るに足らん落書きだ、チラシの裏だ、場違いだ去ね、と罵られようとも
それを恥とは思わず、それらの叱咤を、激励と捉えては喜んでいた。
けれども、けれども削除に関しては人一倍敏感であった。好きに貶すがよい、こき下ろすがよい、それは名無しさんの御自由であろう。
我儘は書き手の罪。それを赦さないのは読み手の罪。
然し削除となれば話は別である。いかなTPO弁えぬ駄文であったとしても、規定は遵守しているし、人様にご迷惑かけている訳でもなし、
削除されるいわれは皆無であろう筈。それが見よ、このザマである。
小町はノックも忘れ、いやドアを蹴破る勢いで局長室になだれ込んだ。小さくも偉大なる上司は、書類整理に忙殺されている様子だったが、
今の小町に気遣いなどというものを求むるは無謀な相談であった。
開口一番。
「映姫さま!不当判決にございます!場合によっては上告も辞さぬ所存です!」
「なんですか、やぶから棒に。とりあえずモチツキなさい」
「兎でもあるまいに、餅などついている場合ですか!何故、なぜ拙作を削除なさったのか、胸の内をお聞かせ願いたい!今日という今日は、貴方という人が見えなくなりました」
「意味がわかりません。順序立てて説明なさい」
小町はまくし立てた。香霖堂にて格安で購入したPCなる魔法の箱をいじくっているうちに、これが外の世界に通じている品だと判かり、勤務もそっちのけで没頭していたところ
(ここでお叱りを受けたのは言うまでもない)文章投稿サイトを発見し、創作意欲が湧いたので勤務もそっちのけで作品を練り(ここでもお叱りを(略 )完成品を喜び勇んで投稿した。
これが賛否両論、いや、否の方が幅を利かせていた気もするがそれはどうでもよい。兎にも角にもウサミミにもその作品が、一夜にして忽然と姿を消しているではありませんか。
「そんな芸道ができるのは、映姫様をおいて他に誰がおりましょう!サボりについてはあたいだって反省してます。始末書も書きます、
謹慎、PC没収もやむなしと心得てます。しかし、何の警告もなくいきなり削除ってなぁ、これはあまりにも無慈悲なお灸」
部下の弾幕にも似た直訴をひとしきり聞き終えた少女は、容姿と不釣り合いな薄鈍色の湯呑に淹れた宇治やぶきたをちゅるりと啜ったのち、上目遣いの視線を送りたもうた。小町は不覚にも、かわええなあと内心悶えた。
「話は分かりました。貴方の処遇はおいおい考えるとして。・・・結論から言いますと、その削除の件に関して、私は身に覚えがありません」
「は・・・(゚Д゚)ハァ~?」
小町は硬直した。豆鉄砲を食らった鳩の如く、階段を降ろされてしまったポルナレフの如く。
「貴方ね、早合点が過ぎますよ。まず常識的に考えて、そのサイトの権利を掌握しているのは誰ですか?」
「・・・・管理人さん?」
「なかなか、りかいがおそい。つまり、その管理人様のご意向に沿わず、『これは東方の二次創作の範疇ではない』、そう判断され」
「削除された、と?」
至極もっともな推察に思えた。
「そうか・・・あたいはてっきり」
「または」
小町の思考を遮り、映姫は続けた。
「悪意ある第三者の手によって、抹消された。」
「!?」
「編集パスワードは、複雑なものにしましたか?」
「・・・い、いやーその、簡単なアルファベット三文字でして・・・・・」
額に悔悟棒が飛んできた。
「あたっ!」
「粗忽者めが。貴方への処罰が決まりました。今、私が決めました。反省文を404ペエジ書いて、クーリエに投稿すること。期限はそうね、三日後の日没まで。ちょっと遅れて書くがよい。」
死神は、ひどく赤面した。
小町にはクーリエの規則がわからぬ。小町は、水先アナイ人である。文壇とは無縁の生活を送ってきた。
で、あるからして、駄文を投稿し、それがいかに取るに足らん落書きだ、チラシの裏だ、場違いだ去ね、と罵られようとも
それを恥とは思わず、それらの叱咤を、激励と捉えては喜んでいた。
けれども、けれども削除に関しては人一倍敏感であった。好きに貶すがよい、こき下ろすがよい、それは名無しさんの御自由であろう。
我儘は書き手の罪。それを赦さないのは読み手の罪。
然し削除となれば話は別である。いかなTPO弁えぬ駄文であったとしても、規定は遵守しているし、人様にご迷惑かけている訳でもなし、
削除されるいわれは皆無であろう筈。それが見よ、このザマである。
小町はノックも忘れ、いやドアを蹴破る勢いで局長室になだれ込んだ。小さくも偉大なる上司は、書類整理に忙殺されている様子だったが、
今の小町に気遣いなどというものを求むるは無謀な相談であった。
開口一番。
「映姫さま!不当判決にございます!場合によっては上告も辞さぬ所存です!」
「なんですか、やぶから棒に。とりあえずモチツキなさい」
「兎でもあるまいに、餅などついている場合ですか!何故、なぜ拙作を削除なさったのか、胸の内をお聞かせ願いたい!今日という今日は、貴方という人が見えなくなりました」
「意味がわかりません。順序立てて説明なさい」
小町はまくし立てた。香霖堂にて格安で購入したPCなる魔法の箱をいじくっているうちに、これが外の世界に通じている品だと判かり、勤務もそっちのけで没頭していたところ
(ここでお叱りを受けたのは言うまでもない)文章投稿サイトを発見し、創作意欲が湧いたので勤務もそっちのけで作品を練り(ここでもお叱りを(略 )完成品を喜び勇んで投稿した。
これが賛否両論、いや、否の方が幅を利かせていた気もするがそれはどうでもよい。兎にも角にもウサミミにもその作品が、一夜にして忽然と姿を消しているではありませんか。
「そんな芸道ができるのは、映姫様をおいて他に誰がおりましょう!サボりについてはあたいだって反省してます。始末書も書きます、
謹慎、PC没収もやむなしと心得てます。しかし、何の警告もなくいきなり削除ってなぁ、これはあまりにも無慈悲なお灸」
部下の弾幕にも似た直訴をひとしきり聞き終えた少女は、容姿と不釣り合いな薄鈍色の湯呑に淹れた宇治やぶきたをちゅるりと啜ったのち、上目遣いの視線を送りたもうた。小町は不覚にも、かわええなあと内心悶えた。
「話は分かりました。貴方の処遇はおいおい考えるとして。・・・結論から言いますと、その削除の件に関して、私は身に覚えがありません」
「は・・・(゚Д゚)ハァ~?」
小町は硬直した。豆鉄砲を食らった鳩の如く、階段を降ろされてしまったポルナレフの如く。
「貴方ね、早合点が過ぎますよ。まず常識的に考えて、そのサイトの権利を掌握しているのは誰ですか?」
「・・・・管理人さん?」
「なかなか、りかいがおそい。つまり、その管理人様のご意向に沿わず、『これは東方の二次創作の範疇ではない』、そう判断され」
「削除された、と?」
至極もっともな推察に思えた。
「そうか・・・あたいはてっきり」
「または」
小町の思考を遮り、映姫は続けた。
「悪意ある第三者の手によって、抹消された。」
「!?」
「編集パスワードは、複雑なものにしましたか?」
「・・・い、いやーその、簡単なアルファベット三文字でして・・・・・」
額に悔悟棒が飛んできた。
「あたっ!」
「粗忽者めが。貴方への処罰が決まりました。今、私が決めました。反省文を404ペエジ書いて、クーリエに投稿すること。期限はそうね、三日後の日没まで。ちょっと遅れて書くがよい。」
死神は、ひどく赤面した。
私は先の作品を見たときは
ああ、この人もやってしまったな、
いなくなってしまうのか
と、思っていましたが
よもやそれをネタに取り込むとは。
これも賛否両論あるかと思われますが
私は応援します。誰がなんと言おうと
小町を主人公に1話で完結してしかも落ちまでちゃんと準備している。これは前作の削除まで計算された伏線……は考えすぎですかね。
但し、出会いさえ良ければ、ですが
見る側に混じり気のない面白さを感じさせる作品をお待ちします
前の作品はここにはあわなかっただけだ
理想郷にでも投稿したら?
二つセットのうちの一つ分て事でこの点数で
ブログにでも書いてろ
何か自己主張したいのは分かるが、どうやれば面白さに繋がるのか分かってない感じだな
このままバッシング続きだと辛いだけだろうし、読書量増やすのをお勧めする
「どうやったら他人から面白いと思われるか、不快に思われないか」は
どんな生き方でも日常生活でも必要になる思考なので少しずつ社会で学んでいってください
全てを忘れてまっさらになってから出直すのに期待です
前作に関してはBBSに指摘が入った結果削除されたようです。
つまり紛うことなき「規約違反による管理人削除」です。
少なくとも今回の件については悪意を持った第三者なんて者は存在しませんのでご安心を。
削除理由の詳細については実際にBBSを参照なさるのがよろしいかと思います。
>ちょっと遅れて書くがよい
がツボだった。完全に処罰目的のSMプレイじゃないですかやだー。
…返す言葉も御座いません、一晩経って見返すと独りよがりな罵詈雑言にしかなっておりませんでした
どうかお気を悪くなさらず…執筆頑張って下さい
私も以前、似たような経験をしました。
簡潔な表現で極めて真面目に謝罪をし、後は沈黙するのが最も効果的です。
そして「・・・」ではなく三点リーダを偶数個使いましょう。「……」←こういうものです。これが正しい日本語の作法です。
貴方の文章自体は、全く魅力が無いという訳ではありません。ほんの少し周りを見渡して、原作と小説への敬意を払えば非常に良いものが仕上がる気がします。頑張ってくださいね。
失敗は後の糧ですよ。
炎上で盛り上げるのではなくSSの内容で盛り上げてもらいたいです
最初から最後まで空回り。しかもそれが自分のチョロい見落としなんだからあきれて物も言えない。
冗談混じりの長い後書きなんて恥の上塗りもいいところ。
技法などに関しては稚拙ですが、話のテンポの良さと自身の状況を(勘違いとはいえ)作品に変えた発想は面白いものでした。
厳しい見方をするならば単体としては作品の体を為していないとも言えます。
ですから点数はごめんなさい。もし次があるとして一つの物として完結した時まで待っていただきたいです。
地の文はテンポを遅くしますが、登場人物や周りの情景を表すには欠かせません。感情だけに終わらず、動きや風景なども描写されていればというのが感想です。作品の性質上敢えて削ったということでしたら申し訳ありません。
本来はあとがきに関してはコメントするべきでないのでしょうが一つだけ
私個人でいえばこの東方創想話で面白い作品を見たくて来ています。作品を読めばあとがきも読みますしコメントも見ます。コメントの方にも言える事ですが、これを読んで不快になるかもしれないと思えば言葉づかい等に気をつけていただきたいと思います。
最後に
『ネット社会』の意味を間違っていると思われます。
『インターネットによって情報が共有される社会』のことを言います。インターネット上のコミュニケーションのことではないのでお気を付けください。
>兎にも角にもウサミミにも
これが面白かったので+10点。