その日の夜の暗がりは、春の一等よいところで塗られていた。
月はおぼろにかすみ、絹のようなきらめきを落としている。ちぎられた夜闇は咲き誇る花を隠し切れず、甘い香りがゆるやかな風に乗って、辺り一面に漂っている。やわらかな夜空の中を、レミリア・スカーレットがすさまじい速度で落下している。
なんともいえない風情を抱かせる、春夜のひと時にちがいない。
なかでも、レミリアの落下にはすばらしいものがあった。
彼女が身に着けている、目に優しい桃色の洋装は、見るものに散る桜の儚さを想起させる。その美しい幻覚が、彼女の落下運動を情緒深いものに仕立て上げていた。
そのため、レミリアの落下は春の季語にも数えられている。くるりくるりと落ちる様は、時節の訪れが目に見えるようで快いのだ。
ところが、こうした事実はレミリアの落下に意義を持たせることはあっても、彼女自身が墜落をよしとする理由にはなりえなかった。
というのは、彼女にはどうして自分が落下しているのか、まるでわからなかったのである。
「むーん。どうやら夢ではないようね」
レミリアは幻想郷上空を真っ逆さまになって落ちながら、もっともらしく頷いた。
すでに彼女が落下を始めてから数時間が経過していたが、それだけの時間を費やして導き出された結論がこれだった。脳がない種族というのは、得てして知性が残念なものである。
だが、誰がレミリアを哀れに思うだろうか。
思うまい。彼女には、ほかの誰よりも可愛らしいという美点が備わっているのだから。
愛らしさとは知性と相反するもので、ときに可愛い子の言動はちょっとなにかが足りないのではと思わせることがある。
疑うのであれば、東風谷早苗を見るといい。あの若さというべき瑞々しい可愛らしさが、なんの代償もなしに得られる道理はないことを知るだろう。
もちろん、レミリアも例外ではない。もはや愛想笑いを浮かべることで評価としたいその知性は、そのまま彼女の絶大的な可愛さにつながっているのだ。
その可愛い吸血鬼はというと、自分の帽子についた赤いリボンがはためくのを気にしていた。お気に入りの角度が崩れてしまったらしい。
落ちる身でありながらお洒落に気をつかうという、レミリアののんびりとした心構えを、人は愚かと見るかもしれない。
だが、この愚かさこそ、彼女の貴い徳であった。世が軋み合ってない頃に誰もが持ち合わせていながら、今となっては忘れられた精神である。人々の理知の及ばぬところに、易々と思考を飛び立たせるのも、彼女にとって難しいことではなかった。
しかし、貴族のような気高さと格式を好むレミリアが、気づいたら落ちていた、などという異常な事態に直面して、理性的な対処をしないわけにはいかなかった。
落ちているなら、飛べばいい。
至極当然の発想である。
むしろ、なぜ今まで飛ばずに落ち続けていたのだろうか。誰もが思う疑問に、レミリア自身も不思議そうな顔をした。
だが、レミリアの小首をかしげる仕草がとてもチャーミングだったため、まあ可愛いからいいかと人々は考えることを放棄した。
おかしなことではない。可愛いは暴力であり、より強大な可愛さがなければそれに屈服するのみなのだ。
意気揚々と翼を広げ、レミリアは今まさに飛ぼうとする。
赤褐色の皮膜をいっぱいに張って、暴風を巻き起こすような力強い羽ばたきを起こした。
ごう、と空気のうなりが聞こえる。レミリアがそう思った瞬間、実に奇妙なことが起こった。「ぐうっ! お、お、おお! な、なに、重い!」レミリアの体は飛んでいるにも関わらず、浮かび上がることはなく、その場にぴたりと留まるだけだった。いや、留まることもできず、じりじりと高度が下がりつつあった。「ふぁいとおおおおお!」レミリアは高らかに叫び、自らを奮い立たせた。翼は猛烈な勢いで羽ばたき続けた。それでも彼女の落下は、速度が大幅に下がりはしたが、止まることはなかった。まるで、なにか見えない力に伸し掛かられているようだった。レミリアの背に、得体の知れない重みがある。それは吸血鬼の筋力をものともしない、おそるべき力だった。「……もっ……む、り……」ぜいぜいと途切れる息をちいさな口から吐き出していたレミリアは、ついに飛ぶことをあきらめた。
すると、それまでレミリアにまとわりついていた息苦しさのようなものは、吹き飛んだようにすっかりなくなった。
同時に、落下は速度を順調に取り戻した。レミリアはふたたび、落下する身となってしまったのだった。
「なによもう! 上手く飛べないじゃない。どういうことなのよ」
レミリアはぷりぷりと怒った。事態が自分の思うところから外れたことが、我慢ならなかったのだ。
そうしてしばらく、誰に向けてでもない文句のようなものをこぼしていたが、突然彼女の目は稲光が走ったように真っ白に輝いた。
自分の翼はどこかがおかしくなっているのかもしれない、とレミリアは考え付いたのだ。
上手く飛べる状態なのかを確かめなければならない。
そう思い立ったレミリアは、浮き上がるのではなく、下降しようとした。いまだ、体力は全快したわけではなく、下降するならばそこまで疲れるわけではない。とにかく、自分の翼がしっかりと動くかどうかを彼女は確かめたかった。
見上げれば、まだ地上は遠く、落下を加速させたところで激突する危険はない。
すう、と一呼吸置いてから、レミリアは羽を広げ、下降を始めた。
ひゅん、と
空気を裂きながら
レミリアは落下する。
「なんだ」
「ちゃんと」
「動くじゃないか」
得意げに
レミリアは言った。
それから
さらに加速する。
「うん?」
ここで
レミリアは
違和感を覚えた。
先ほどのような
息苦しさはないのだが
なんだか
気が落ち着かないのだ。
白紙をじっと
眺めるような
あるいは空虚な壁に
心を終始圧迫される
そのような錯覚が
彼女の胸に
どっと押し寄せた。
そこで、レミリアはすぐに降下するのをやめた。
途端に、夜の清涼な空気が彼女を包み込んだ。肺にすっと染み込む、かすかな冷たさが彼女の心をほぐした。
落下も自分というものを取り戻したようで、性急であった動きに落ち着きを払うようになった。
やがて、レミリアは胸の底に沈んだ憂鬱を追い出すように、一息ついた。
それにしてもなんとおかしなことだろう、とレミリアは白い頬を強張らせた。
とにかく翼は動くのだ。しかし、浮き上がるにしても、落ちるにしても、疲労にも似たような不吉の目にあう。机に置かれた小物の類を整列させた後に、それをかき回して乱すような、焦燥とも嫌悪とも取れる胸のざわつきを自覚する。そうなれば、気を落とすほかないのである。
しかし、それが良かったのかもしれない。
気の張りをすっかりなくしたレミリアは、身じろぐことなく落下していたが、ふと自分の行く先を見つめていて、あっと声をあげたのだ。
「まだ、遠いままじゃない」
レミリアは疑わしげに頭上をあらためて見やった。
彼女の目には、うんざりするような黒い木々の群れや、油のようにてらてらと光る湖や、見慣れた自分の館が、遠くに映っている。だが、どうしたことか、それは先ほど彼女が降下を始める前と、ほとんど変わらない光景だった。いや、まったく同じと言ってもいい。大分落ちたはずだった。それにも関わらず、地上との距離に変化はないのだ。
レミリアの理性は、この実情にすっかり参ってしまった。
変わらず、落下は続いている。ごお、おおお、ごお、おおお、と空気の裂く音が、彼女の耳の奥でずっと鳴り響いている。
落ちている。
今、この瞬間も確かに落下している。
それなのに、地上にたどり着くことができないとは、一体どういうことなのだろうか。
「やっぱり、これ、夢なんじゃないかしら。ねえ」
自分に問いただすように、レミリアはつぶやいた。
この奇怪な事態は、やはり夢でしかないのではないか。無限の落下など、悪夢の得意とするところ。そもそも、いつ、なぜ、どうやって落下を始めたかも定かではないのだから、これはどうしたところで夢なのだ。
レミリアがそう考えるのも無理からぬことだった。
そう、これは夢だ、と彼女の頭は決め付けようとした。
そのとき、レミリアの脳裏に強烈なイメージがよぎった。
次の瞬間、息をはさむ間もなく、一面の壁が押し寄せてきたのである。その壁が今まで見ていた地上であったことに、彼女は気づく暇もなかった。落下の速度が早まったわけでもないのに、彼女の体は突然地上との距離をセンチメートル単位にまで縮めていたのだ。
レミリアは、わっと口を開いた。もうすでに壁は彼女の鼻先に触れていた。
そっと触れるその感触は、コンマ数秒後におとずれる壮絶な衝突など、夢にも思わないほど優しかった。
月はおぼろにかすみ、絹のようなきらめきを落としている。ちぎられた夜闇は咲き誇る花を隠し切れず、甘い香りがゆるやかな風に乗って、辺り一面に漂っている。やわらかな夜空の中を、レミリア・スカーレットがすさまじい速度で落下している。
なんともいえない風情を抱かせる、春夜のひと時にちがいない。
なかでも、レミリアの落下にはすばらしいものがあった。
彼女が身に着けている、目に優しい桃色の洋装は、見るものに散る桜の儚さを想起させる。その美しい幻覚が、彼女の落下運動を情緒深いものに仕立て上げていた。
そのため、レミリアの落下は春の季語にも数えられている。くるりくるりと落ちる様は、時節の訪れが目に見えるようで快いのだ。
ところが、こうした事実はレミリアの落下に意義を持たせることはあっても、彼女自身が墜落をよしとする理由にはなりえなかった。
というのは、彼女にはどうして自分が落下しているのか、まるでわからなかったのである。
「むーん。どうやら夢ではないようね」
レミリアは幻想郷上空を真っ逆さまになって落ちながら、もっともらしく頷いた。
すでに彼女が落下を始めてから数時間が経過していたが、それだけの時間を費やして導き出された結論がこれだった。脳がない種族というのは、得てして知性が残念なものである。
だが、誰がレミリアを哀れに思うだろうか。
思うまい。彼女には、ほかの誰よりも可愛らしいという美点が備わっているのだから。
愛らしさとは知性と相反するもので、ときに可愛い子の言動はちょっとなにかが足りないのではと思わせることがある。
疑うのであれば、東風谷早苗を見るといい。あの若さというべき瑞々しい可愛らしさが、なんの代償もなしに得られる道理はないことを知るだろう。
もちろん、レミリアも例外ではない。もはや愛想笑いを浮かべることで評価としたいその知性は、そのまま彼女の絶大的な可愛さにつながっているのだ。
その可愛い吸血鬼はというと、自分の帽子についた赤いリボンがはためくのを気にしていた。お気に入りの角度が崩れてしまったらしい。
落ちる身でありながらお洒落に気をつかうという、レミリアののんびりとした心構えを、人は愚かと見るかもしれない。
だが、この愚かさこそ、彼女の貴い徳であった。世が軋み合ってない頃に誰もが持ち合わせていながら、今となっては忘れられた精神である。人々の理知の及ばぬところに、易々と思考を飛び立たせるのも、彼女にとって難しいことではなかった。
しかし、貴族のような気高さと格式を好むレミリアが、気づいたら落ちていた、などという異常な事態に直面して、理性的な対処をしないわけにはいかなかった。
落ちているなら、飛べばいい。
至極当然の発想である。
むしろ、なぜ今まで飛ばずに落ち続けていたのだろうか。誰もが思う疑問に、レミリア自身も不思議そうな顔をした。
だが、レミリアの小首をかしげる仕草がとてもチャーミングだったため、まあ可愛いからいいかと人々は考えることを放棄した。
おかしなことではない。可愛いは暴力であり、より強大な可愛さがなければそれに屈服するのみなのだ。
意気揚々と翼を広げ、レミリアは今まさに飛ぼうとする。
赤褐色の皮膜をいっぱいに張って、暴風を巻き起こすような力強い羽ばたきを起こした。
ごう、と空気のうなりが聞こえる。レミリアがそう思った瞬間、実に奇妙なことが起こった。「ぐうっ! お、お、おお! な、なに、重い!」レミリアの体は飛んでいるにも関わらず、浮かび上がることはなく、その場にぴたりと留まるだけだった。いや、留まることもできず、じりじりと高度が下がりつつあった。「ふぁいとおおおおお!」レミリアは高らかに叫び、自らを奮い立たせた。翼は猛烈な勢いで羽ばたき続けた。それでも彼女の落下は、速度が大幅に下がりはしたが、止まることはなかった。まるで、なにか見えない力に伸し掛かられているようだった。レミリアの背に、得体の知れない重みがある。それは吸血鬼の筋力をものともしない、おそるべき力だった。「……もっ……む、り……」ぜいぜいと途切れる息をちいさな口から吐き出していたレミリアは、ついに飛ぶことをあきらめた。
すると、それまでレミリアにまとわりついていた息苦しさのようなものは、吹き飛んだようにすっかりなくなった。
同時に、落下は速度を順調に取り戻した。レミリアはふたたび、落下する身となってしまったのだった。
「なによもう! 上手く飛べないじゃない。どういうことなのよ」
レミリアはぷりぷりと怒った。事態が自分の思うところから外れたことが、我慢ならなかったのだ。
そうしてしばらく、誰に向けてでもない文句のようなものをこぼしていたが、突然彼女の目は稲光が走ったように真っ白に輝いた。
自分の翼はどこかがおかしくなっているのかもしれない、とレミリアは考え付いたのだ。
上手く飛べる状態なのかを確かめなければならない。
そう思い立ったレミリアは、浮き上がるのではなく、下降しようとした。いまだ、体力は全快したわけではなく、下降するならばそこまで疲れるわけではない。とにかく、自分の翼がしっかりと動くかどうかを彼女は確かめたかった。
見上げれば、まだ地上は遠く、落下を加速させたところで激突する危険はない。
すう、と一呼吸置いてから、レミリアは羽を広げ、下降を始めた。
ひゅん、と
空気を裂きながら
レミリアは落下する。
「なんだ」
「ちゃんと」
「動くじゃないか」
得意げに
レミリアは言った。
それから
さらに加速する。
「うん?」
ここで
レミリアは
違和感を覚えた。
先ほどのような
息苦しさはないのだが
なんだか
気が落ち着かないのだ。
白紙をじっと
眺めるような
あるいは空虚な壁に
心を終始圧迫される
そのような錯覚が
彼女の胸に
どっと押し寄せた。
そこで、レミリアはすぐに降下するのをやめた。
途端に、夜の清涼な空気が彼女を包み込んだ。肺にすっと染み込む、かすかな冷たさが彼女の心をほぐした。
落下も自分というものを取り戻したようで、性急であった動きに落ち着きを払うようになった。
やがて、レミリアは胸の底に沈んだ憂鬱を追い出すように、一息ついた。
それにしてもなんとおかしなことだろう、とレミリアは白い頬を強張らせた。
とにかく翼は動くのだ。しかし、浮き上がるにしても、落ちるにしても、疲労にも似たような不吉の目にあう。机に置かれた小物の類を整列させた後に、それをかき回して乱すような、焦燥とも嫌悪とも取れる胸のざわつきを自覚する。そうなれば、気を落とすほかないのである。
しかし、それが良かったのかもしれない。
気の張りをすっかりなくしたレミリアは、身じろぐことなく落下していたが、ふと自分の行く先を見つめていて、あっと声をあげたのだ。
「まだ、遠いままじゃない」
レミリアは疑わしげに頭上をあらためて見やった。
彼女の目には、うんざりするような黒い木々の群れや、油のようにてらてらと光る湖や、見慣れた自分の館が、遠くに映っている。だが、どうしたことか、それは先ほど彼女が降下を始める前と、ほとんど変わらない光景だった。いや、まったく同じと言ってもいい。大分落ちたはずだった。それにも関わらず、地上との距離に変化はないのだ。
レミリアの理性は、この実情にすっかり参ってしまった。
変わらず、落下は続いている。ごお、おおお、ごお、おおお、と空気の裂く音が、彼女の耳の奥でずっと鳴り響いている。
落ちている。
今、この瞬間も確かに落下している。
それなのに、地上にたどり着くことができないとは、一体どういうことなのだろうか。
「やっぱり、これ、夢なんじゃないかしら。ねえ」
自分に問いただすように、レミリアはつぶやいた。
この奇怪な事態は、やはり夢でしかないのではないか。無限の落下など、悪夢の得意とするところ。そもそも、いつ、なぜ、どうやって落下を始めたかも定かではないのだから、これはどうしたところで夢なのだ。
レミリアがそう考えるのも無理からぬことだった。
そう、これは夢だ、と彼女の頭は決め付けようとした。
そのとき、レミリアの脳裏に強烈なイメージがよぎった。
次の瞬間、息をはさむ間もなく、一面の壁が押し寄せてきたのである。その壁が今まで見ていた地上であったことに、彼女は気づく暇もなかった。落下の速度が早まったわけでもないのに、彼女の体は突然地上との距離をセンチメートル単位にまで縮めていたのだ。
レミリアは、わっと口を開いた。もうすでに壁は彼女の鼻先に触れていた。
そっと触れるその感触は、コンマ数秒後におとずれる壮絶な衝突など、夢にも思わないほど優しかった。
くしゃ智弘
レミリアは、かっと目を見開いた。
懐かしさすら感じる、幻想郷の上空から見上げた地上の風景が、そこにあった。
レミリアの落下は、今も続いていた。地上との距離も変わらず、まだまだ地面とは触れ合えそうにない。
「……ああ、なるほどね」
ほんのちょっぴり、胸の部分がうるさいのを感じながら、レミリアはようやく今の事態を理解した。
彼女は、運命を見通していたのである。生まれついてのその力は、この落下を夢だと断じたときに起こりうる可能性の一面を知らせたのだ。
この落下の正体を、単純に夢の一言で終わらせてしまってはいけない。
ひょっとしたらそういう道理なのでは、とレミリアは奇妙な発想を浮かばせた。
あまりにも急な結論に、物事もその方向に引っ張られたのかもしれない。順序立てて、その正体を暴けば、落下も大人しいものになるのではないか。いつまでも、地上にたどり着けないのも、落下になんらかの中身を持たせていないからでは。
レミリアはくすぐったい気持ちになった。
理不尽ではあるし、不愉快でもあったが、ルールに則った遊びというものに、軽やかな興奮を覚えていた。
弾む心を抑えながら、レミリアは早速思案する。
「そうね、夢でないなら……パチェの実験なんてどうかしら」
レミリアは宣言するように言い放った。
それから、しばらく彼女は押し黙っていた。辺りの夜空に変化はないように見えた。
いけるか、とレミリアの期待が顔をのぞかせた。
「まあ、当然かもしれないわね。パチェのでたらめさなら、このくらいカバーしていて当然」
レミリアが最後まで話すことができなかったのは、もちろん、地上との激突を果たしたからであった。
そのとき、パチュリーは忙しかった。
水にいれるだけで簡単に戻せる『ふえるしょくしゅちゃん』の商品化に情熱を注いでいたのである。智弘
水にいれるだけで簡単に戻せる『ふえるしょくしゅちゃん』の商品化に情熱を注いでいたのである。智弘
個人的には、時間と空間を操る能力を持つ誰かが主犯ではないかと邪推いたしました。此度の春雨は黄昏に染められたが如く輝いているのならば、その人物は傘を差さないのではなかろうか、などと。
大変面白かったです。ありがとうございます。ふえるしょくしゅちゃんの発売はいつでしょうか。
もしかしてすげえ大変な事になるんじゃないかと思うんですがね、
これは素人考えだろうか?
ああ、逆さになってすれば良いとも考えたんですがね
おぜうが逆さになって局部丸出しでそこから変な液体を垂れ流す想像をしたらですね、
その…下品なんですが…フフ…
(ここから先は血でかすれて読めない…)
犯人に心当たりが多すぎる。幻想郷ヤバい。
そして謎の技術(私が無知なだけかもわかりませんが)。
出落ちにもオチにも笑わさせて頂きました。
面白かったです
>疑うのであれば、東風谷早苗を見るといい。あの若さというべき瑞々しい可愛らしさが、なんの代償もなしに得られる道理はないことを知るだろう。
ひでえ
後書きもどきが出てきたのはびっくりしました。
もっと増えろ、こういうSS。