まずい、とてもまずい昨日はバレンタインだった。特製のチョコレートをお嬢様に渡すつもりだったのに!
不覚にも、咲夜はそのことを忘れていて夕食の準備中に思いだしそう思った。適当に時間を止めたり動かしているうちに時間の感覚が無くなっていたのだった。
さらにチョコレートの準備も忘れていてこのままではレミリアに渡せない。
今、手元にあるのは、モヤシがいくらかあるばかりだった。もはや、これをチョコレートのかわりに代用するしかない。
「まだ、うん何とかなるわ。うん」
あまりにも、重大なミスを犯してしまい、油汗がでる自分に言い聞かせるために独り言を言ってみた。
咲夜はまずチョコレートを渡し忘れた理由を必死に考えた。これが、一番の問題なのだ。
チョコが逃げ出したとか、チョコが愉快な歌を歌い出してチョコと一緒に歌っていたとか適当な言い訳を考えた。
これはでは駄目だ。レミリアがチョコレートが生き物だと勘違いしてしまう。
じゃあ、どうする?
強盗がチョコレートを奪って行った。泥棒が盗んでいった。これも違う。そんなことを話せば、居もしない犯人を地の果てまでレミリアは追って行ってしまうだろう。
どれも、駄目だ。そして、さらに考える。
ここは、幻想郷がある日本で15日だからレミリアの故郷があるヨーロッパあたり辺りは多分まだ14日だ。そこで、レミリアお嬢様の故郷にちなんで今日渡したんですとか迫真の演技でこじつければ何とかなるかもしれない。
よしこれだ、いけると思った。
むしろ、逆にこれはチャンスなんじゃないかと思う。
なんか、ちょっと洒落たサプライズな感じがするのではないかとも思う。
頭の中で結論が出た。
結論が出た後の行動は早かった。
早速、咲夜は熱したフライパンに油を入れ薄く延ばした。レミリアが太ってしまうと悲しいから余計な油は使いたくない。
そして、そこに根を切って下準備したモヤシを投入する。
さらに、各種調味料をいれて蓋をして蒸し焼きにした。
咲夜特製のバレンタインデーの気持ちが完成だ。
「お嬢様のお食事に私の気持ち込めます」
なんだか、うれしくなってきて気持ちが言葉になってしまった。
そして、モヤシ炒めを化粧箱に入れて、きれいにラッピングして夕食を待つレミリアの元に渡しに行くのだった。
咲夜は運んでいる途中にレミリアがバレンタインを貰って喜ぶ姿を、想像すると思わず口元がにやけてしまうのを必死に隠そうとするのだった。
不覚にも、咲夜はそのことを忘れていて夕食の準備中に思いだしそう思った。適当に時間を止めたり動かしているうちに時間の感覚が無くなっていたのだった。
さらにチョコレートの準備も忘れていてこのままではレミリアに渡せない。
今、手元にあるのは、モヤシがいくらかあるばかりだった。もはや、これをチョコレートのかわりに代用するしかない。
「まだ、うん何とかなるわ。うん」
あまりにも、重大なミスを犯してしまい、油汗がでる自分に言い聞かせるために独り言を言ってみた。
咲夜はまずチョコレートを渡し忘れた理由を必死に考えた。これが、一番の問題なのだ。
チョコが逃げ出したとか、チョコが愉快な歌を歌い出してチョコと一緒に歌っていたとか適当な言い訳を考えた。
これはでは駄目だ。レミリアがチョコレートが生き物だと勘違いしてしまう。
じゃあ、どうする?
強盗がチョコレートを奪って行った。泥棒が盗んでいった。これも違う。そんなことを話せば、居もしない犯人を地の果てまでレミリアは追って行ってしまうだろう。
どれも、駄目だ。そして、さらに考える。
ここは、幻想郷がある日本で15日だからレミリアの故郷があるヨーロッパあたり辺りは多分まだ14日だ。そこで、レミリアお嬢様の故郷にちなんで今日渡したんですとか迫真の演技でこじつければ何とかなるかもしれない。
よしこれだ、いけると思った。
むしろ、逆にこれはチャンスなんじゃないかと思う。
なんか、ちょっと洒落たサプライズな感じがするのではないかとも思う。
頭の中で結論が出た。
結論が出た後の行動は早かった。
早速、咲夜は熱したフライパンに油を入れ薄く延ばした。レミリアが太ってしまうと悲しいから余計な油は使いたくない。
そして、そこに根を切って下準備したモヤシを投入する。
さらに、各種調味料をいれて蓋をして蒸し焼きにした。
咲夜特製のバレンタインデーの気持ちが完成だ。
「お嬢様のお食事に私の気持ち込めます」
なんだか、うれしくなってきて気持ちが言葉になってしまった。
そして、モヤシ炒めを化粧箱に入れて、きれいにラッピングして夕食を待つレミリアの元に渡しに行くのだった。
咲夜は運んでいる途中にレミリアがバレンタインを貰って喜ぶ姿を、想像すると思わず口元がにやけてしまうのを必死に隠そうとするのだった。
……で、オチは?
面白かった。
つい気持ちが言葉になってしまった咲夜さんすごい可愛い!
咲夜さんのお嬢さまへの不思議な愛にすごく癒されます。