暑い夏の昼下がり
「あー、レティだー」
「行っちゃダメ――――――――――――――っ!!」
* * * * *
永遠亭にて
「あれ、永琳。何ソレ?」
「はい、これは先程香霖堂にて購入してきましたものです。店主曰く『夏の風物詩』だとか」
「ふーん、どうするの?」
「はい。文献によりますと、まずこの筒に特製の火薬球を入れます」
「ふんふん」
「そして、人を入れます」
「ほうほう」
「そして点火致しますと人もろとも火薬球が撃ち上げられ上空で爆発します。その様を観察するのです」
「楽しいの?それ」
「とてもキレイだそうですよ。火花や血や内臓が辺り一面に降り注ぐんだそうです」
「へぇ~、ね、それ貸して」
「別に良いですが…どうするのです?」
「決まってるでしょ。もこたんとこ行ってくるね」
「なるほど。行ってらっしゃいませ」
「…よし」
「どうしたんですか?師匠」
「何でもないわ。あ、コレ貴方も読む?」
「何ですか?…『パノラマ島奇譚』?」
「今夜が楽しみね」
* * * * *
香霖堂にて
「…この世に、不思議なものなど何もないのだよ。魔理沙」
「んじゃあ、霊夢が飛ぶ原理教えろ」
「ピアノ線」
「帰れ」
* * * * *
森の奥にて
「ルーミアっ!今こそ私の季節なのよっ!!」
「そーなのかー。元々アレって熱帯の生き物だしねー」
「私はゴキじゃ無いっ!?」
「そんなことより、リグルって蛍モドキだから光るの?」
「モドキは余計だ――っ!!普通の蛍と同じよっ!」
「つーことはー……えっち…(ぽっ)」
「なんでそうなるっ?!つか赤くなるな手をワキワキさすなお尻に熱視線を送るなっ!!」
「caved!!」
「黙れっ!蛍ってのはお腹が光るのよ、お・な・かっ!!ほら、ここっ!!」
ばっ
「そーなのかー」
「って、ちょ、何さわ……ひえぇぇぇぇぇぇ………」
* * * * *
永遠亭にて
「しかし、恋っていいわねぇ」
「……」
「……」
「こらこら、そこの二人。何で泣きながら葬式の用意をし始める?」
「…すみません師匠。そんなに症状が進んでたのに気付かなかったなんて…」
「…れーせん、かわいそう…」
「既に手遅れっ!?何よ、私が甘い恋心を感じてもいいじゃない」
「ダメですよっ!永遠亭が滅しますっ!!」
「そーだよっ!幻想郷が消えちゃうよっ!!」
「…花火玉二つ追加ね」
「ふんだ、いーもん。いざとなったら皆薬漬けにしてハーレム作ってやるもん」
何気に幻想郷の危機
* * * * *
紅魔館門前にて
「中国…何してるの?」
「あ、咲夜さん。実は」
「ふーん昼間っからいちゃいちゃねちょねちょとしかも私の前でへぇほぅいい度胸しとんのぅワレ」
「いやなんか勘違いしてません!?私はただ熱中症起こしたチルノちゃんの冷『気』を調節してあげてるんですよっ!!」
「そ、そうですよっ!中国さんは悪くありませんっ!」
「(ぐさっ)」
「…あー、ショック受けるのはいいけど手を休めてるとその氷精天に召されるわよ?」
「あっ!やばっ!!こうなったら一気にやるしか……すぅ」
ふ――――
「「あ――――――っ!?」」
「…よし、コレで…」
「…今何したの?」
「え?いや、人工呼吸の要領で私の気を送ったんですが」
「ああ、なるほど。じゃ死刑」
「え――――っ!!な、なんでですかっ!?いや――っ!!お仕置きはいや―――っ!!もう荒縄は………(ずるずるずる)」
「…行っちゃった」
「…う――ん」
「あ、チルノちゃんっ!」
「…あー、大妖精か――……あれ、ここ、えっと、美鈴は?」
「む……さぁ、知らない」
「? うー、頭痛い」
「あ、じゃあもうちょっと日陰で休もうか」
「うん…」
(…チルノちゃんのファーストキス、私が欲しかったなぁ…あ、でも本人気付いてないからまだチャンスは!?ね、寝てる間に…はぁはぁ)
何気に大妖精攻め派
* * * * *
妹紅庵にて
「暑いねー」
「暑いなー」
「…戦いたくないなー」
「あー、確かに妹紅の技はどれも熱いからなぁ」
「ねぇ、なのに」
「もこたーんっ!!二人で一輪の花になりましょ―――っ!」
「なんで来るかなあのアホは」
「まったくだ…つか何故に元気なんだ?」
「あー、アレよ。真冬なのに犬が走りまわったり、真暗なのに鳥目の巫女が飛び回るのと一緒よ」
「よくわからん」
* * * * *
上空(魔理沙の箒の上)にて
「で、何故に僕まで連れて行かれるんだ」
「ん、なんか永琳の奴が『いいものを見せてあげる』って言ってたからな。ついでだしたまには外に出ろ引き篭もり」
「…これでも仕事のために行商へ出たりはしてるんだが…ふむ、もしやアレか?」
「なんか知ってるのか?つかまた変なの売ったのか?ウドンゲ泣いてたぞ?」
「君だってあの写真集の購読者だろうが……あー、魔理沙。君はモツは好きか?」
「へ?ああ、まぁ鍋とかはな。今は勘弁だが」
「…そうか、じゃ、大丈夫だろ。多分」
「待てなんか嫌な予感がっつーか何売ったんだお前はっ!?」
「安心しろ。周りが赤くなるだけだ」
「返り血!?」
* * * * *
妹紅庵にて
「さぁ、空に輝く百合の花となりましょうっ!!」
「何持ってきやがったんだお前は…あー、これは」
「妹紅、知ってるのか?」
「うん、下界彷徨ってるときにちょっとね。慧音は?」
「もちろん知っている」
「そう良かった。あ、そこの荒縄取って」
「うむ」
* * * * *
永遠亭にて
「よ」
「こんばんは」
「来たわね。あら香霖堂さん」
「お邪魔致します。今夜見せるものとは…アレですか?」
「アレですよ。大丈夫、範囲外で発射するように姫をそその…もとい頼みましたから」
「お前本当に輝夜の従者か?」
「もちろん…あ、そろそろね」
* * * * *
妹紅庵から離れた竹薮にて
「もこたんったらこんなプレイが好きだったのね…ぽっ」
「おーし。慧音、用意は出来たー?」
「ああ、大丈夫だ」
「うわーさっきから放置プレイ?」
「んじゃいくよー。10、9…」
「いやーんもこたんに一緒に飛んでよー。んで二人で塵になって「あーもういいや、点火」って早っ!?」
ぼっ
* * * * *
上空にて
「ねー、機嫌直してよー。ただ飽きるまでなでなでもみもみなめなめはむはむしただけじゃないー」
「うっさいうっさいうっさいっ!!つかなんで嘗め回すのよっ!…あぅ、まだ気持ち悪い…」
「いや、リグルの味ってやっぱゲテモノ類に入るのかな?」
「すっげ失礼なっ!?」
「いやいや美味しかったよ、甘くてしょっぱくてやわらかくて。途中からのもだえ声もナイスっ!」
「…今度昼寝中に油蝉の大群仕掛けてやる…」
「ん?あ、ねぇねぇアレ見てっ!」
「何よ一体……うわぁ、キレイ」
* * * * *
紅魔館門前にて
「……ん、あれ、もう夜?」
「(キスするべきか否かキスするべきか否かキスするべきか否かキスするべきか否かキスするべきか否か……)」
「…大妖精?」
「ふひゃうっ!?お、起きてたの!?」
「あ、うん。今起きたんだけど…ゴメンなこんな暗くなるまで膝枕してもらっちゃって」
「う、ううん。私も堪能――いやいや、なんでもないよ?やっぱやれば良かったなんて思ってないよ?」
「? あ、あれ、美鈴たちかな?」
「え?」
「うぅ…やっと解放してもらえたよぅ…」
「アンタが悪いのよ。きっと、多分」
「……あ、チルノちゃんたちだ」
「え?」
「こんばんは。良かった、元気になったのね」
「え?あ、うん」
「…うー(思い出し中)」
「…むぅ(思い出し中)」
「チルノちゃんね、熱中症起こして危ないところを大妖精ちゃんに連れてきてもらったのよ」
「え、そうだったの!?」
「ええ、だから大妖精ちゃんに感謝しなきゃね」
「うん、大妖精、ありがとうね」
にぱっ
「へぅっ!?あ、い、いえ、こ、こちらこそ…(ごめんなさいチルノちゃん。私は悪い女の子です…)」
「……(←良心痛み中の咲夜さん)…あら?アレなにかしら」
ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……………ボッ!
「…うわぁ、キレイ」
「…うん、キレイだね」
「…スゴイ弾幕ですね…何処の使い手?」
「ええ…今一瞬真ん中辺りに人影が…?」
* * * * *
永遠亭にて
「おおー」
「圧巻だな…これほどとは」
「うわー…すっごい…」
「おっきいねー」
「姫…こんなにもお美しくなって…」
「…いや待て今なんか嫌な予感のする台詞吐かなかったか?」
「気のせいよ♪……さて、そろそろかしら?」
「へ?何が……うっ!?」
「…っ!?こ、この胸の辺りとか色々ヤバイとこに起きる無駄にシツコイ愛しさと切なさとむず痒さは…っ!?」
「そ、えーりん印の媚薬♪」
「い、いつの間に…」
「いやちょっと花火の爆発と同時に幻想郷一帯にばら撒かれるようにちょこちょこっと。姫の血も混じって効果は絶大よー♪」
「このおーばかやろ――――――っ!!?だ、ダメだっ!!アリスんとこ行ってくるっ!!」
血走った眼でこれまでにないスピードで飛び去る魔理沙
「…え、えと、ね?お願いだからてゐ、落ち着いて…」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ…」
「(野生に帰ってる――っ!?つか肉食動物じゃないでしょウサギって―――っ!!)」
「あら、兎の性欲は抜群よ♪」
「てめぇこの師匠のアホ―――っ!!いつかそのうちなんかしてやる――――っ!!」
「隙あり――――っ!!」
「しまっ…ぎゃ―――――――――――っ!!」
「で…あら、準備がよろしいですのね」
「ええ、まぁ、こうなってしまっては僕も参加したほうが良いでしょうからね」
「ええ、祭りとは参加することに意義があるものですからね」
「…ご協力いただけますか?」
「ええ、喜んで」
「しかしガスマスク持参とは本当に準備がよろしいですね」
「貴方のことだから念のためと思いまして…この前仕入れておいてよかったですよ」
「では、私は何をすれば」
「ではこの写真機で撮ってください。私はこの映写機で撮りますので」
「はい…しかし、貴方も悪ですねぇ♪」
「生活かかってますので」
* * * * *
その後、あらゆる場所で『燃え狂うリビドー猛獣まっしぐら』的に傍目にヤバ気な乱痴気騒ぎが起きたが
薬の効果が一晩で切れ、また副作用で人々の記憶を奪ったので騒動にはならなかったそうな
こうして、僕らの幻想郷は救われた
だがしかし、いつか第二第三の永琳が表れるかもしれない
そのときは…まぁ、また売るか
―――香琳書房 『うさぎ幼女の生態 ~竹薮のお祭り騒ぎ~』後書きより抜粋 ―――
「あー、レティだー」
「行っちゃダメ――――――――――――――っ!!」
* * * * *
永遠亭にて
「あれ、永琳。何ソレ?」
「はい、これは先程香霖堂にて購入してきましたものです。店主曰く『夏の風物詩』だとか」
「ふーん、どうするの?」
「はい。文献によりますと、まずこの筒に特製の火薬球を入れます」
「ふんふん」
「そして、人を入れます」
「ほうほう」
「そして点火致しますと人もろとも火薬球が撃ち上げられ上空で爆発します。その様を観察するのです」
「楽しいの?それ」
「とてもキレイだそうですよ。火花や血や内臓が辺り一面に降り注ぐんだそうです」
「へぇ~、ね、それ貸して」
「別に良いですが…どうするのです?」
「決まってるでしょ。もこたんとこ行ってくるね」
「なるほど。行ってらっしゃいませ」
「…よし」
「どうしたんですか?師匠」
「何でもないわ。あ、コレ貴方も読む?」
「何ですか?…『パノラマ島奇譚』?」
「今夜が楽しみね」
* * * * *
香霖堂にて
「…この世に、不思議なものなど何もないのだよ。魔理沙」
「んじゃあ、霊夢が飛ぶ原理教えろ」
「ピアノ線」
「帰れ」
* * * * *
森の奥にて
「ルーミアっ!今こそ私の季節なのよっ!!」
「そーなのかー。元々アレって熱帯の生き物だしねー」
「私はゴキじゃ無いっ!?」
「そんなことより、リグルって蛍モドキだから光るの?」
「モドキは余計だ――っ!!普通の蛍と同じよっ!」
「つーことはー……えっち…(ぽっ)」
「なんでそうなるっ?!つか赤くなるな手をワキワキさすなお尻に熱視線を送るなっ!!」
「caved!!」
「黙れっ!蛍ってのはお腹が光るのよ、お・な・かっ!!ほら、ここっ!!」
ばっ
「そーなのかー」
「って、ちょ、何さわ……ひえぇぇぇぇぇぇ………」
* * * * *
永遠亭にて
「しかし、恋っていいわねぇ」
「……」
「……」
「こらこら、そこの二人。何で泣きながら葬式の用意をし始める?」
「…すみません師匠。そんなに症状が進んでたのに気付かなかったなんて…」
「…れーせん、かわいそう…」
「既に手遅れっ!?何よ、私が甘い恋心を感じてもいいじゃない」
「ダメですよっ!永遠亭が滅しますっ!!」
「そーだよっ!幻想郷が消えちゃうよっ!!」
「…花火玉二つ追加ね」
「ふんだ、いーもん。いざとなったら皆薬漬けにしてハーレム作ってやるもん」
何気に幻想郷の危機
* * * * *
紅魔館門前にて
「中国…何してるの?」
「あ、咲夜さん。実は」
「ふーん昼間っからいちゃいちゃねちょねちょとしかも私の前でへぇほぅいい度胸しとんのぅワレ」
「いやなんか勘違いしてません!?私はただ熱中症起こしたチルノちゃんの冷『気』を調節してあげてるんですよっ!!」
「そ、そうですよっ!中国さんは悪くありませんっ!」
「(ぐさっ)」
「…あー、ショック受けるのはいいけど手を休めてるとその氷精天に召されるわよ?」
「あっ!やばっ!!こうなったら一気にやるしか……すぅ」
ふ――――
「「あ――――――っ!?」」
「…よし、コレで…」
「…今何したの?」
「え?いや、人工呼吸の要領で私の気を送ったんですが」
「ああ、なるほど。じゃ死刑」
「え――――っ!!な、なんでですかっ!?いや――っ!!お仕置きはいや―――っ!!もう荒縄は………(ずるずるずる)」
「…行っちゃった」
「…う――ん」
「あ、チルノちゃんっ!」
「…あー、大妖精か――……あれ、ここ、えっと、美鈴は?」
「む……さぁ、知らない」
「? うー、頭痛い」
「あ、じゃあもうちょっと日陰で休もうか」
「うん…」
(…チルノちゃんのファーストキス、私が欲しかったなぁ…あ、でも本人気付いてないからまだチャンスは!?ね、寝てる間に…はぁはぁ)
何気に大妖精攻め派
* * * * *
妹紅庵にて
「暑いねー」
「暑いなー」
「…戦いたくないなー」
「あー、確かに妹紅の技はどれも熱いからなぁ」
「ねぇ、なのに」
「もこたーんっ!!二人で一輪の花になりましょ―――っ!」
「なんで来るかなあのアホは」
「まったくだ…つか何故に元気なんだ?」
「あー、アレよ。真冬なのに犬が走りまわったり、真暗なのに鳥目の巫女が飛び回るのと一緒よ」
「よくわからん」
* * * * *
上空(魔理沙の箒の上)にて
「で、何故に僕まで連れて行かれるんだ」
「ん、なんか永琳の奴が『いいものを見せてあげる』って言ってたからな。ついでだしたまには外に出ろ引き篭もり」
「…これでも仕事のために行商へ出たりはしてるんだが…ふむ、もしやアレか?」
「なんか知ってるのか?つかまた変なの売ったのか?ウドンゲ泣いてたぞ?」
「君だってあの写真集の購読者だろうが……あー、魔理沙。君はモツは好きか?」
「へ?ああ、まぁ鍋とかはな。今は勘弁だが」
「…そうか、じゃ、大丈夫だろ。多分」
「待てなんか嫌な予感がっつーか何売ったんだお前はっ!?」
「安心しろ。周りが赤くなるだけだ」
「返り血!?」
* * * * *
妹紅庵にて
「さぁ、空に輝く百合の花となりましょうっ!!」
「何持ってきやがったんだお前は…あー、これは」
「妹紅、知ってるのか?」
「うん、下界彷徨ってるときにちょっとね。慧音は?」
「もちろん知っている」
「そう良かった。あ、そこの荒縄取って」
「うむ」
* * * * *
永遠亭にて
「よ」
「こんばんは」
「来たわね。あら香霖堂さん」
「お邪魔致します。今夜見せるものとは…アレですか?」
「アレですよ。大丈夫、範囲外で発射するように姫をそその…もとい頼みましたから」
「お前本当に輝夜の従者か?」
「もちろん…あ、そろそろね」
* * * * *
妹紅庵から離れた竹薮にて
「もこたんったらこんなプレイが好きだったのね…ぽっ」
「おーし。慧音、用意は出来たー?」
「ああ、大丈夫だ」
「うわーさっきから放置プレイ?」
「んじゃいくよー。10、9…」
「いやーんもこたんに一緒に飛んでよー。んで二人で塵になって「あーもういいや、点火」って早っ!?」
ぼっ
* * * * *
上空にて
「ねー、機嫌直してよー。ただ飽きるまでなでなでもみもみなめなめはむはむしただけじゃないー」
「うっさいうっさいうっさいっ!!つかなんで嘗め回すのよっ!…あぅ、まだ気持ち悪い…」
「いや、リグルの味ってやっぱゲテモノ類に入るのかな?」
「すっげ失礼なっ!?」
「いやいや美味しかったよ、甘くてしょっぱくてやわらかくて。途中からのもだえ声もナイスっ!」
「…今度昼寝中に油蝉の大群仕掛けてやる…」
「ん?あ、ねぇねぇアレ見てっ!」
「何よ一体……うわぁ、キレイ」
* * * * *
紅魔館門前にて
「……ん、あれ、もう夜?」
「(キスするべきか否かキスするべきか否かキスするべきか否かキスするべきか否かキスするべきか否か……)」
「…大妖精?」
「ふひゃうっ!?お、起きてたの!?」
「あ、うん。今起きたんだけど…ゴメンなこんな暗くなるまで膝枕してもらっちゃって」
「う、ううん。私も堪能――いやいや、なんでもないよ?やっぱやれば良かったなんて思ってないよ?」
「? あ、あれ、美鈴たちかな?」
「え?」
「うぅ…やっと解放してもらえたよぅ…」
「アンタが悪いのよ。きっと、多分」
「……あ、チルノちゃんたちだ」
「え?」
「こんばんは。良かった、元気になったのね」
「え?あ、うん」
「…うー(思い出し中)」
「…むぅ(思い出し中)」
「チルノちゃんね、熱中症起こして危ないところを大妖精ちゃんに連れてきてもらったのよ」
「え、そうだったの!?」
「ええ、だから大妖精ちゃんに感謝しなきゃね」
「うん、大妖精、ありがとうね」
にぱっ
「へぅっ!?あ、い、いえ、こ、こちらこそ…(ごめんなさいチルノちゃん。私は悪い女の子です…)」
「……(←良心痛み中の咲夜さん)…あら?アレなにかしら」
ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……………ボッ!
「…うわぁ、キレイ」
「…うん、キレイだね」
「…スゴイ弾幕ですね…何処の使い手?」
「ええ…今一瞬真ん中辺りに人影が…?」
* * * * *
永遠亭にて
「おおー」
「圧巻だな…これほどとは」
「うわー…すっごい…」
「おっきいねー」
「姫…こんなにもお美しくなって…」
「…いや待て今なんか嫌な予感のする台詞吐かなかったか?」
「気のせいよ♪……さて、そろそろかしら?」
「へ?何が……うっ!?」
「…っ!?こ、この胸の辺りとか色々ヤバイとこに起きる無駄にシツコイ愛しさと切なさとむず痒さは…っ!?」
「そ、えーりん印の媚薬♪」
「い、いつの間に…」
「いやちょっと花火の爆発と同時に幻想郷一帯にばら撒かれるようにちょこちょこっと。姫の血も混じって効果は絶大よー♪」
「このおーばかやろ――――――っ!!?だ、ダメだっ!!アリスんとこ行ってくるっ!!」
血走った眼でこれまでにないスピードで飛び去る魔理沙
「…え、えと、ね?お願いだからてゐ、落ち着いて…」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ…」
「(野生に帰ってる――っ!?つか肉食動物じゃないでしょウサギって―――っ!!)」
「あら、兎の性欲は抜群よ♪」
「てめぇこの師匠のアホ―――っ!!いつかそのうちなんかしてやる――――っ!!」
「隙あり――――っ!!」
「しまっ…ぎゃ―――――――――――っ!!」
「で…あら、準備がよろしいですのね」
「ええ、まぁ、こうなってしまっては僕も参加したほうが良いでしょうからね」
「ええ、祭りとは参加することに意義があるものですからね」
「…ご協力いただけますか?」
「ええ、喜んで」
「しかしガスマスク持参とは本当に準備がよろしいですね」
「貴方のことだから念のためと思いまして…この前仕入れておいてよかったですよ」
「では、私は何をすれば」
「ではこの写真機で撮ってください。私はこの映写機で撮りますので」
「はい…しかし、貴方も悪ですねぇ♪」
「生活かかってますので」
* * * * *
その後、あらゆる場所で『燃え狂うリビドー猛獣まっしぐら』的に傍目にヤバ気な乱痴気騒ぎが起きたが
薬の効果が一晩で切れ、また副作用で人々の記憶を奪ったので騒動にはならなかったそうな
こうして、僕らの幻想郷は救われた
だがしかし、いつか第二第三の永琳が表れるかもしれない
そのときは…まぁ、また売るか
―――香琳書房 『うさぎ幼女の生態 ~竹薮のお祭り騒ぎ~』後書きより抜粋 ―――
いつも通りテンポよく爆走するギャグ、GJっすw こーりん黒いよ!!
各地でどんなプレイが発生したのか詳細に記述してあるんですよねっ!
モチロン写真どころかDVD付属でッ!!
・・・失礼、取り乱しました
えーりん&こーりんは腹黒外道確定ですね・・・とはいえ
この腹黒'sが最後の腹黒'sだとは思えない..
きっとまた何かしらやるんだろうなぁ
・・・・・・人間+打ち上げ花火というシチュエーションで
『秘密探偵 JA』の小さな暗殺者を思い出したのは俺だけかな・・・・・・
しかし、えーりんとこーりんのアダルトなカップル誕生か?!
と思ってドキッとしてしまったのは僕だけなんだろうか…?
妹紅「へーこの椅子中々いいじゃない」
輝夜(あぁ……もこたんの太ももが……背中が……口では言えない部分が……ハアハア)
妹紅「あれ? マッサージ機能付? 何か動くけど……」
カクカクカクカクカク……
輝夜(ヒャッハー!!!! 迸れ! 我がリビドゥゥウウウウ!!!)
……心の底からごめんなさい。
今後のえーりんの残虐に期待(ぇ