Coolier - 新生・東方創想話

キモケーネ、新月の夜に死すっ! ~ペテン~

2005/08/14 09:34:58
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前回のあらすじ

うどんげがくわれた。てゐがくった
ついでに輝夜修羅化









「むーざんむざんー♪」

ハイキングをしている子供のように楽しそうに歌いながら歩く輝夜

「横取りハクタクやっつけろー♪夢も希望も滅んでしまえー♪」

本当に、楽しそうに

「うん、こんな楽しそうな姫は初めて見たわねぇ。長生きはするものだわ」

それを微笑ましそうに見つめる永琳
傍から見ると愉快な親子ハイキングだが、実態は『ドキドキ抜き打ち残虐逆切れお礼参り』である
流石は
『100匹のイナバに訊きました
もし永遠亭が崩壊するとしたらその原因は誰ランキング(機密事項)』にて堂々一位・二位を何十年もキープしてるだけのことはある

「とーちゃくー」
「着きましたね。しかし、姫。飛んできた方が速かったのでは?」
「いいのよ、あんまり遠くはないのだし。少しは運動しとかないと。それに」
「それに?」
「こうしてる間にも色んなアイデアが浮かんでしょうがないのよ」

にたぁ

「……(こわっ!)」
「さぁて、何して遊ぼうかしら…やっぱり精神的に…屈辱、恥辱…生殺し……じわじわ……」
「………」

この人には逆らわないようにしよう
これからも遊ぶならうどんげにしよう
そう誓う永琳1(ドブシュグハァ)歳の夏であった

「…で、これからどうするんですか?」
「殴りこみ」
「いや…あの、姫。念のため様子を確認するのも手かと思われますが…もし違ってたらあの蓬莱人に嫌われるのみの結果に…」
「…ふん。そうね、まぁ私も無意味に奴隷(玩具)を造りたくはないし」
「……姫」
「なに?」
「私にも貸してください。つか造る手伝いさせてください」
「いいわよ」

追伸。永琳にも逆らわないようにしましょう

「さて…それじゃ乗り込みますか」
「何気に無視ですね私の意見」
「いくわよー」

ヴァギャンッ!

「オラ永遠亭の者だっ!!観念して断罪されやが…れ……」
「どうしました?姫…あらあら」

そこにはハクタクは居なかった
ただ

その黒髪は艶やかに
その白い肌は滑らかに
その姿は愛しげに

そんな可愛らしい幼女と呆然とした妹紅が居ただけだった

「……はっ!!お、おいこらそこの不審人物どもっ!!ここに何しにきやがったっ!!」
「ごめんなさい、お取り込み中だったかしら」
「へ、変な想像すんな――――っ!!」
「………」
「…?って、どうしたんだ輝夜。いつもならドーピング法を余裕でオーバーするくらい脳内麻薬垂れ流しの貴様がやけに静かだな」
「…ぅ…………ょ」
「?」
「…誰の子よそれ――――――――――――――――――――――――っ!!!!」
「ぐわぁっ!?」
「ひぃっ!?」

いきなりの咆哮にビックリする妹紅&謎の幼女
だから幼女が妹紅の背中に隠れてブルブルと裾を掴んで怯えたりするのは仕方が無いことであり、むしろ微笑ましいことである
だが、恋するお茶目な1(グシャギャア)歳である輝夜には通用しない

れっつごー修羅場Extra・HELLversion(ボム・残機は無意味無価値無慈悲)

「んー、何処となくあのハクタクに似てますね」
「…(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ)」
「焚き付けんなそこの赤黒っ!!」
「も・こ・た・ん♪(ハート)」
「ひぃ!?」
「そうなの?その子はあの雌豚売女との子なの?じゃ、燃やしましょうか」
「ちょ、ちょっと待てっ!!いや待ってくださいっ!!」

普段の怨恨も忘れるほど新しいタイプの恐怖を感じる
これが『嫉妬』だぜ。幻想郷ではオーソドックスかつ一番強い殺意でもあるぜ(by M・K)

「ぃ…いや…コワイ…」

恐怖とプレッシャーに押し潰され、ただもはや泣く事しかできぬ幼女
その存在を背中で感じながら妹紅は思う。私が助けなければ、と

「よく聞けっ!!この子は…慧音自身だっ!!」
「…もこたん。私は嘘をつくのは大好きだけどつかれるのは反吐が出るほど嫌いって知ってるでしょ?」
「いや、確かにそんな破綻した性格なのは知ってるけど」
「じゃ、なんでその女があのハクタクだなんて嘘つくの?どう見たって人間で幼女で全然違うじゃない。ねぇ?」
「ヒイィッ!?」

彼女は見てしまった。『恐怖』を表す笑顔を
ガクガクブルブルと気を失いかける寸前にまで追い詰められる幼女
半泣きを通り越しもはや絶望に泣き崩れる寸前だ。保護欲と加虐欲が刺激される
だが妹紅は前者を選んだのだ
後者に囚われて『うわ、(自主規制)してぇ』とか思ってる永琳と違って

「だ、だからマジだってっ!!おい、そこのクネクネしてる赤黒薬剤師っ!!今日は新月だろっ!?」
「…はっ!?私としたことが…ええ、確かに月は消えてるわ」
「それが理由なんだよっ!!」
「何を……ああ、なるほど」
「あら、永琳。何か知ってるの?」
「ええ、まぁ、多分。つまり」

「『れみりゃ化現象』ですね」










『れみりゃ化現象』

そもそも『運命』『歴史』といった元々不完全な概念を自由に操る能力とは幻想郷という『世界』を歪ませる能力を意味する
幻想郷という『世界』の一部となり、また『世界』の恩恵を受けた上で能力者は力を発揮することができる
そのために地形や天候等の状況変化によっては能力者の精神または身体に影響が現れてしまう

例えばレミリア・スカーレットの場合
夜の眷属である彼女は月光に含まれる魔力を浴びることにより『運命操作』という『世界を歪ませる能力』が可能である
だが、もし新月などにより月光の魔力が弱ってしまったらどうなるか
彼女の能力者としての魔力は極端なまでに減ってしまうのである
さらには生まれつき持っている巨大な魔力の維持のために精神が身体にあった年齢にまで退化してしまう

この状態を『れみりゃ』と言い、また同じ様に状況変化によって精神もしくは身体に異変が起きる現象を『れみりゃ化現象』という
つーか萌えだぜ、いやっはー


                 ―――香琳書房『ドキドキ♪はじめてのメイドさん ~精神崩壊。もう戻れない~』より抜粋―――










「で、今の慧音は」
「新月になると『半人半獣』ではなく『殆ど人間』になってしまう。そういうわけだ…はぁ」

ようやく落ち着いた輝夜(まだ少し拗ねてる)と、死の恐怖と予感がとりあえず退いたのでなんとか泣き止んだ慧音(まだ怯えてる)を見ながら思う
修羅場は去った。平和の尊さを感じる。通算三桁以上いったかしら

「しかし、見るからに人間の子供ねぇ」
「う…じ、じっと見るなぁ……」

そう言って永琳の目線(下心67%)から避けるためにまた妹紅の背中に隠れてしまう

「…ふむ、どうやら精神年齢低下の気もあるようね」
「ああ、現在進行形で子供化している。強がりで恥ずかしがり屋さんで寂しんぼうで怖がりだね、今のけぇねは」
「そ、そんなことないぞっ!!」

慌てて妹紅の言葉に反論する。が、裾を掴んだままでは説得力は皆無だ。いやむしろ

「萌え…ね」
「だろ?裏とは思いっきり正反対に性格が変わっちゃうんだよ。カワイイってマジで」
「な、か、カワイイって、その、う、あぅ」

顔を真っ赤にして照れまくる。普段の凛々しい姿とのギャップがまた素晴らしい

「うーん、今の状態を表すなら『キモケーネ』ならぬ『テレケーネ』、かしら?」
「妖しい呪文みたいだなおい。一応『けぇね』としてるけどね」
「うん、そっちの方がいいわね…で、貴方がこうしてけぇねの処にいるのは」
「ああ、今のけぇねは完璧に無力に等しいからな。今日みたいに妖怪どもが襲うかもしれんだろ?だから戻るまで守ってるんだ。
 それにさっきも言ったが寂しがりやでねぇ。私がいないととにかく怯えちゃって」
「う、うるさいぞっ!!もこっ!!」
「お?そんな口きくのか?あーショックだなぁ。このまま帰ってふて寝でもしようかなぁ。けぇねは一人でも大丈夫だもんねぇ」
「えっ!?あ…う、その…だ、大丈夫にきまってるだろっ!」
「ふーん?ここは出るぞ?お化けが出るぞ?例えるなら食欲魔人みたいなのが」
「うっ」
「あと妖怪だな。噂じゃ角の生えた兎の妖怪が『もーいやだーっ』と泣き叫びながらスッパで走り回るとか」
「うぅっ…」
「あとは…うん。こーゆー変態どもとか」

輝夜を指差す。和やかに手招きされた

「うわあぁぁぁぁぁぁんっ!!ごめんなさいっ!!」
「よし、よく言えた。安心しろ。私が守ってやるからなぁ」

泣きついてきたけぇねを優しく抱きしめて、頭を撫でてやる
その姿は本当の姉妹のようだった

「うーん、なに?この虚しさ」
「それが心の傷であり、身から出た錆ですよ。姫」
「ま、いいわ。しかし羨ましいわー………(じー)」
「…んだよ輝夜。言っておくがけぇねに手を出したら灰にして固めて湖の底に沈めるぞ?」
「あらあら、そんなことしたら水が汚染されちゃって幻想郷が狂うわよ?」
「…前から思ってたが、アンタ本当に輝夜の従者か?」
「……ね、もこたん。私も抱いて」
「断固断る」
「えー…じゃ、抱かせて。それ」
「あー、けぇね。ちょっと待っててねー。今すぐアイツぶっ倒して犯罪を未然に防ぐから」
「弁解の余地なしっ!?ちょっ、ストップっ!!子供の前でのDVは情操教育によくないわよっ!?」
「いつから家族になったんだお前は…まぁ、確かにそうだが……これもけぇねのためだ」
「いやいやいやいや。さっきは暴走しちゃったけど流石の私もこんな罪の無い純粋な瞳をした子を襲わないわよ」
「説得力ねぇし」
「あれよ。『外道となって生きて鬼となったものが女神の優しい光に包まれて浄化される』って感じ?」
「もしくは『ミューズにやられるバイ○ンマン』ですかね」
「…自分で穢れたものと認めんなよお前ら。いやそうだけど」
「だから、今夜は休戦しましょ?」
「ええ。妖怪から守るというのならば我々が手を組めばもはや敵なしですよ」
「…あー…つか帰れよ」
「…もこ。もこ」

くぃくぃ

おとなしめに袖を引っ張って呼ぶけぇね

「ん、なんだ?けぇね」
「ケンカしちゃ、ダメっ!」
「むっ…うーん…つってもなぁ」

お前襲われるかもしんないじゃん。つかケンカとかそんな問題じゃないじゃん
そうとは言えない。流石に

「……みんなと、一緒にあそぼ?」
「ぐっ!?そ、そんな捨てられた子犬のような目で見るな…分かったよ。今夜は休戦だ」
「ばんざーい。合法的に幼女が抱けるー♪」
「そうと決まったら早速遊びましょうか、けぃねちゃん♪もちろん大人のア・ソ・びぎゃ」

妹紅のネリチャギが輝夜のテンプルにヒット
効果は絶大だ

「やっぱ帰れてめぇらっ!!」
「もこっ!ケンカしちゃダメっ!!」
「ぐっ…いやだがしかし」
「む―――」
「うぅっ…わ、わかった…私が悪かった。だからそんな目で見るな…」
「わかればよろしい」

いばりっ、って感じで小さな手を腰に当てて小さな胸を張るけぇね
あーやべ、撫で回してぇ

「…はっ!?ち、ちがうぞっ!?私はペドじゃないっ!!」
「え、じゃあネクロフィリア?」
「やりましたね姫。今ここで割腹自殺すれば彼女の心は貴方のものですよ」
「やるわっ!」
「すんなっ!けぇねに何見せようとしとんじゃっ!!」
「ね、もこ。ねくらふぃりあってなに?」
「…お前にはまだ早い。つか一生知らなくていいんだ、そのまま綺麗な精神でいてくれ…」
「もこー、泣いてるの?」
「まぁ、泣いてるもこたんはやっぱいいわね」
「世間に疲れ果て、愛娘の成長を恐れる父親像のようですね」

外野、黙れ








「と、いうわけで『チキチキ♪けぇねと遊ぼう ~そして誰もいなくなった~』を始めまーす」
「なんなんだその不穏な副タイトル」
「いぇ~」

ハイテンションな輝夜に楽しそうなけぇね
考えたら、今まで遊び相手私しかいなかったしな。新しい友達が嬉しいのだろう
……しかし…何故に輝夜か。せめて常識人が欲しかった……

「ルールは簡単っ!けぇねちゃんが目を瞑ってる間に私たちが隠れるのよ。そしてけぇねちゃんは私たちを探すの」
「ただのかくれんぼじゃん」
「で、私たちは半泣きになって一生懸命なけぇねちゃんをハァハァしながら見守るのよ」
「やっぱそうきたかこの外道っ!」
「けぇね、泣かないもんっ!」
「いや、怒るところが違うぞオイっ!」





妥当なところで鬼ごっこに変更
厳正なるジャンケンの結果

「私かぁ…メンドイわね」
「うん、ぴったりだな」
「頑張ってね」
「姫、捕まえた者は喰らうのが鬼ですよ」
「ちょっと待てっ!!」
「ヤるわっ!」
「ヤるなっ!」
「んじゃよーいどん」
「やる気なっ!?」
「れ―――――っつ、3ピ――――――――――――――――――っ!!」
「くそっ!?けぇね、掴まれっ!!逃げるぞっ!!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」




地獄絵図

なのでダイレクトカットでお楽しみください




「貴方は、私から逃げられない」

「けーね、けーねえぇぇぇぇぇえっ!!」

「もこ…ずっと、いっしょ、だよ」

「全ては計画どおり…」

「奴は…『生きてるんだ』」

「私は…妹紅を……」

「諦めたまえ、彼女はすでに政府によって『削除』された」

「まさか…穏やかな心を持ちながら、激しい怒りに目覚めたというのっ!?」

「エヘヘ、マッテクレヨー」

「カレーライスがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」

「なんて淫らな水銀コバルトカドニウムっ!?」



  ※~~一部、他方の電波が入り混じったことをお詫び申し上げます~~※









数時間後
妹紅の庵にて

「すーすー」
「くーくー」
「きゅーきゅー」

「…ホント、気持ちよさそうに寝てるわね」

力尽きたかのように熟睡する三人を優しく、母のように見守る永琳
この三人のことだから無理するのは目に見えてたので、できるだけ目立たないようにしてたのは正解だった
あんま巻き込まれたくないから焚きつけるだけ焚いて傍観決め込んでたわけじゃあない。多分

「…ふわ……私も寝ようかしらね」








「…ん?」

風が…戸が開いている?
誰か進入した…気配はないわね
…むしろ、減っている?
誰が、外に?

半分寝ぼけた頭を必死に覚醒させながら、現在の状況を把握
…まぁ、とにかく、外に出てみますか






「…………」
「こんばんは、けぇねちゃん」
「っ!? …あ、なんだ。えーりんおb……ねぇさんか」
「うん、いい子ね」

この短期間で殺気を感じ取るのが巧くなったけぇねだった

「で、どうしたの?起きちゃったの?」
「…うん」
「…何か、悩み事?」
「………」

黙って空を見上げる。そこには満天の星空

「…あたし、寂しい」
「何が?」
「だって…たった一晩しかいることができないんだもん
 もっと、遊びたい。もこといっぱいお話したい。もっと…もこと一緒にいたい」
「…」
「でも…ダメだよね。あたしがいると、もこ大変だもん。迷惑かけちゃうもん。だから…」
「バカねぇ」
「っ!」
「貴方たちはいつも一緒にいるじゃない」
「…えっ?」
「それに、あの蓬莱人は貴方のことが大好きでしょうがないのよ?迷惑なんて感じないわよ」
「でも…!」
「ね? 妹紅?」
「っ!?」

「…気付いてたか」

「も、もこ…なんで」
「お前が居なくなっても寝続けられるほど精神太くはないんでね」
「…さて、私はもう一眠りするわ。あとはお二人でどーぞ」
「ああ…永琳」
「なに?」
「さんきゅ」
「どういたしまして」






「もこ…」
「…あのな、けぇね」
「もこは、あたしのこときらい?」
「…なんでそう思うんだ?」
「だって…角が生えちゃうともこの嫌がることするし…」
「っ!…記憶があるのか」
「それに、あたし、もこのことを守れるほど強くないもんっ!だから、いつも迷惑かけて…」
「…ぷっ、あはははははははっ!!」
「な、なんでわらうのっ!!」
「何を言ってるんだ、けぇね。私は随分お前に助けてもらってるぞ?」
「えっ」
「お前が居てくれるから…私は、ここに居られるんだ。
 裏の奴も、あれはあれでいいところもあるんだぞ?…………最近、気持ちよくなってきたし(ぽそっ)」
「なんか言った?」
「いやいやいやいやっ!!何でもないぞっ!?うん、気にするな。したら負けだと思っている」
「…?」
「ごほんっ!…とにかく、私はお前のことが好きだ。だから、気にしなくていいんだ。いつでも傍にいてやるよ」
「…いいの?また角生えるよ?」
「いいさ」
「…またこうして、けぇねとお話してくれる?」
「ああ、好きなだけ一緒にいてやるよ」
「……もこっ!!」

ぽすっ

「うわ、思いっきり抱きつくなっ!!」









「いい話ですね」
「そうね」
「…あら、姫……蜃気楼ってご存知ですか?」
「ええ、今見てるものとは違うわね」
「…あー」
「…安心しなさい。あのけぇねの邪魔をするほど我侭じゃないわよ」
「え」
「まぁ、ライバルが多いほど燃えるってもんよ。それじゃもう一眠りするねー」
「……姫、成長しましたね」

普段からそれくらいキチンとしてれば脈あるかもしれないのになぁ
言わないけど







「…夜明け、か」
「…もう行かなくちゃ」
「…そうだな。また、会おうな」
「うんっ!今度は何して遊ぼうかっ!」
「とりあえず、二人で遊べるのがいい」
「…じゃね、もこ。『お別れしても、また会えたらチャラ』…前に、もこが言ってた」
「ああ、その通りだ。別れも生も死もペテンみたいなもんだからな。正直に受け止めると辛いぞ」
「うん、じゃ、また会おうね」

「ばいばい」








「じゃーねー」
「また来るわねー」
「二度と来るなー」

「…ふぅ、やっと帰ったか」
「…妹紅」
「ん、ああ。慧音」
「すまない。また昨日もアイツになってしまった」
「んーいいのいいの。たまの休みだと思いなさいって」
「しかし…」
「いいのよ。私も楽しかったしね。それより、今日は用事があるんじゃないの?」
「はっ!そ、そうだった。村の祭りの準備を手伝うんだった」
「ほら、行ってらっしゃい」
「あ、ああ。そうだ。妹紅は来るか?」
「へ?…そうね、気が向いたら行くわ」
「楽しみにしてるよ」
「はいはい。ほら急いだほうがいいわよ」
「そ、そうだな。ではまた後で会おうっ!!」

慌てて飛び去っていく慧音を見送る
…さりげなく誘ったつもりなんだろうけど、顔が真っ赤だったよ。慧音
少し笑いがこみ上げてきた


  『じゃ、また会おうね』


「…ま、たまには人の花火も悪くはないか」



また、会おうな










おまけ

「ただいまー…うっ」
「あらあら…」

「やりすぎちゃった。てへっ♪」

「…兎の干物ってなんか効能あるの?」
「ふむ…気になるところですね」





「…また、会ったね」
「…最近よくここに来ますね…まぁ、お茶でも飲みます?」
「あ、うん」

白玉楼の庭師と仲良くなったうどんげだった
なんじゃこりゃ。奏空猫と申します

あー…大半はすでに書いてたものの、途中で辛くなってズルズルと完成が伸びてしまいました。反省

今回のコンセプトは『慧音も「れみりゃ化」してもいいじゃん』です。そのままです
ええ、失敗しました。
…巧い人が書けばもっと萌えるんだろうなぁ……うぅ

余談ですが、『ペテン』という歌の『生も死も全てペテン』という一説は永夜抄メンバーにピッタシだと思う今日この頃です
奏空猫
[email protected]
http://petensi.blog7.fc2.com/
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コメント



0.2600簡易評価
2.70床間たろひ削除
今回はほのぼのですね。
さすがの性犯罪者共も幼女の前では大人しくなるんですね。
しかし慧音。3段階変形か……無敵じゃん!! あらゆるニーズにお答え
出来るじゃん!!
6.80下っぱ削除
何とも軽快で小気味よいリズムで紡がれる桃色叙情。
そのテンポの良さを僅かでも見習いたいものです。
ところでそのけぇねは一体何処に行けば拾えるんですか(変なスイッチが入った)

>『れみりゃ化現象』
完璧な数式とはかくも美しいモノなのか(何)
11.70名前が無い程度の能力削除
充分だ。充分に素っ敵ーだ。
幻想郷に新しい概念を持ち込んでくれた。
そしてうどんげが可哀想すぎる。
16.100名前が無い程度の能力削除
民明書房並みに胡散臭いぞ香琳書房
『ドキドキ♪はじめてのメイドさん ~精神崩壊。もう戻れない~』なんて
マッドネスの極みな本、誰が書いたんだ?
そして誰が買うんだ・・・・・・妄想を暴走させる恋する人たちか?

それにしても幼女かわいいなぁもう
並み居る恋愛バーサーカーどもが大人しく仲良くなるとは・・・恐るべし
17.80削除
慧音が幼女か…素晴らしい……
そしてうどんげがオチ担当な件。妖夢といい友達になれそうだ…
32.70名無し毛玉削除
永遠亭最後の良心がウドンゲだと気がついた今日この頃…。
65.90芳乃奈々樹削除
幼女慧音にもだえさせてもらいましたww



つか新月ネタ既出ですよね~…。
66.90名前が無い程度の能力削除
つーか萌えだぜ、いやっはー