Coolier - 新生・東方創想話

ぶりーてぃ

2005/08/07 12:08:11
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ぴんぽんぱんぽーん(上がり調子で)

・このお話は死神代行人のあの漫画とのクロスオーバーです。
・見てられないと思った方は途中で戻ったほうが懸命だと思われます。

ぴんぽんぱんぽーん(下がり調子で)

 


















 その日、妖夢は珍しく真剣な顔をした幽々子に呼び出された。
「妖夢……今まで隠してきたけど……実はここ白玉楼、またの名を『尸魂界(ソウル・ソサエティ)』と言うの」
「そうるそさえてぃ?」
 聞いたことのない言葉だった。
「そうよ、妖夢」
「はぁ……で、それって何なんですか」
「落ち着いて聞くのよ、妖夢」
 滅多に見せることのない真剣な目。
「あなたには死神になって貰います」
「は?それって人間の魂を狩るっていうあの死神ですか?」
「違うわ、あなたに狩って貰いたいのは……コレ!!」
 そういうと幽々子は懐からなにやら本を取り出し、その本の中に描いてある怪物を指差す。
「って漫画じゃないですかーー!!」
「そうよ」
 胸をはって答える幽々子、胸をはらないでください、劣等感が……。
「いるわけないじゃないですか、こんなの!!」
「そこはほら、紫に現実と空想の境界をいじって貰ったから大丈夫」
「何やってるんですか!?大丈夫じゃないですよ、紫様もなにしてくれちゃってるんですか!?」
「妖夢、そんなことを言ってる場合じゃないわ。急がないと幻想郷が恐怖のどん底に突き落とされるわ」
「幽々子様と紫様の手によってですけどね」
「さあいくのよ妖夢!!この斬魄刀をもって虚(ホロウ)をぶった切るのよ」
「く……こうなったら仕方ない。行って参ります」
「妖夢は物分りがよくて助かるわ~、紫が召喚した虚は三体」
「まぁそのくらいなら……」
「いくのよ妖夢!幻想郷の平和を守るのよ!」



   ぶりーてぃ



「この霊圧……近いな」
 死魄装と呼ばれる黒い着物に身を包み、妖夢は虚の霊圧を探っていた。
 妖夢は半分霊体なので、霊圧を探ることなど朝飯前なのだ。(新説)
「きゃあーーーー!!」
「!?こっちか!?」
 悲鳴の聞こえた方へ急ぐ妖夢。
 (おかしいな、悲鳴の聞こえた方に近づくにつれ、霊圧が遠のいていく)



「あ、助けてくれ妖夢!!ケダモノが!!」
「逃がさないわよ、魔理沙、さあ共に紅白の入り混じる世界へ旅立ちましょう?」
「いーーーやーーー!!」
 そこは博麗神社だった。
 逃げる魔理沙に襲い掛かる霊夢。
 (……)
「紛らわしい!」
 とりあえず斬った。



「……つまらぬものを斬ってしまった」
「そんなことを言っているからこんにゃくが斬れないのよ」
「幽々子様!?……それに紫様も!」
 隙間を開けて現れたのは自分の主とその友。
「あなたが桃色を斬ってる間にも誰かが襲われているかもしれないのよ?さあこの隙間にお入りなさい」
「え、ちょ、待っ……わぁ!?」
 


 ぺいっ……ぼす。

 隙間から投げ出される妖夢。何かの生物の上に着地した。
 ……いや、それは生物ではない。自分と同じ死の先の存在。
「アァアァアアアアアア!!!」
「ホ、虚!?」
 背中から振り落とされる。慌てて受身を取り、幽々子から渡された刀を構える。
 (確か仮面を斬れと言われたな……)
「はあ!」
 掛け声とともに一閃。
「オオオオオオオオオオオ!!」
 断末魔を上げ、消滅する虚。
「お見事!」
「流石妖夢」
 またもいつの間にか現れた幽々子と紫。
 (手伝ってくれてもいいのに……)
「でもこれはどうかしらね?」
 再び隙間に投げ出される妖夢。



 ぺいっ

「な!?」
 そこには先程とは比べ物にならないほど大きな虚がいた。
「大虚(メノスグランデ)……さあ妖夢、あなたにあれが倒せるかしら?」
 感じる霊圧からもそれが只の虚ではないことは明らかだった。
「くっ」
 妖夢は大虚の霊圧に気圧されていた。
「……負けるものか!いくぞ!!」
 大虚目指して刀を振り下ろす妖夢。

 ガキーー……ン

「!!」
 大虚の圧倒的な霊圧に耐え切れず、刀が折れてしまう。
 (こんなの相手に……どうしたら……)
『妖夢……』
 (?)
 どこからともなく、自分を呼ぶ声が聞こえる。
『妖夢……お前に、私の名前が聞こえるか?』
 (名前?)
『そう、私の名は○○だ』
 (……わからない)
『よく耳を澄ませ、お前ならきっと私を使うことが出来る』
 (……貴方は……)
『そうだ妖夢……私の名は……』

「……退けば老いるぞ」
 妖夢を取り巻いていた霊圧がぴたりと止む。
「臆せば死ぬぞ……!!」

「妖夢……たどり着いたのね」
「……始解ってやつね」
 隙間から覗いていた二人がつぶやく。

『叫べ!我が名は……』
「斬月!!!」

「ちょっと……」
「いやまさかそのままパクるとは」
 隙間から覗いていた二人が冷や汗を流す。

「月牙天衝!!」
 二人が冷や汗を書いている間に妖夢は大虚を葬る。

「残り一体……」
「やるわね、妖夢」
「次は大物よ」
 三度隙間へ。



 ぺいっ

「あら……貴方は……」
 周りを見渡すと本ばかりだった。そしてその本達の主は妖夢を見据えて精悍と立っている。
「貴方は……たしか……パチュリーさん?どうしてここに……」
 妖夢は困惑した。虚はどこにいるのか。
「どうして……ですって?いきなり私の図書館に現れたのは貴方よ」
「あ、す、すみません」
 妖夢は慌てて頭を下げた。
「まぁいいわ、せっかくだから、貴方にはコレの実践パートナーになってもらいましょう」
 パチュリーはクスリと笑い、手を翳す。
「おいでなさい、グランドフィッシャー」
 どこに潜んでいたのか、大きな虚が現れる。だが、仮面が外れている。
「そんな……霊圧が感じられなかった。……それにパチュリーさん、これは一体……」
 グランドフィッシャーのあまりの霊圧に、感覚が麻痺していたのだ。
「破面(アランカル)。いえ、もどきね……でも霊圧の大きさもわからないようじゃ、あなたにコレを倒すのは無理そうね」
「地に落ちたか……パチュリー」
 どこからともなく現れた幽々子がパチュリーに向かって言い放つ。
「奢りが過ぎるぞ幽々子……初めから誰も天に立ってなどいない」
「……」
「……あの」
 妖夢はまたも困惑した。自分の知る限りこの二人に大した接点はなかった筈だ。
 ……そこはノリである。
「だがその耐え難い空白も終わる」
 そう言ってパチュリーは眼鏡をはずす。
「あんた眼鏡なんてかけとらんがな」
 妖夢のもっともな突っ込みは誰にも相手にされなかった。
「これからは……、私が天にたつ」
 その言葉と同時にグランドフッシャーがおそいかかってくる。

 ザシュ

 何かが切り裂かれた音がした。
「基本から、教えといてやろう」
「ゆ、幽々子様……?」
 幽々子の右手には、妖夢に渡したそれと同じような刀が握られており、それから、ぽたぽたと血が流れていた。
 グランドフィッシャーの姿が消えていく。
「隊長格クラスの死神はな、みんな斬魄刀のサイズをコントロールしてるんだよ」
「幽々子様なにいってんですか?」
「あーもう、妖夢はうるさいわねえ、せっかくかっこよく決めてたのに」
「いや、今の展開は無理があったと思うわよ」
 パチュリーも今回はのってこなかった。
「それより、ちゃんと崩玉を創ってあげたんだから、例の物……頼むわね?」
「もう……わかってるわ」
「……なんの話ですか?」
 幽々子はパチュリーと取引をしていた。何を……とは敢えて言わないが、先程妖夢が桃色を斬った際に、幽々子は黒白から何かひん剥いていたとか。



「で、結局何がしたかったんですか?最後には結局御自分で勝手に終わらせてしまいましたし」
 でも、あの霊圧を一閃で消してしまう幽々子様はやはりすごい。自分はまだまだ未熟なのだ。
「決まってるじゃない」
 幽々子様は笑う。
「暇つぶしと心変わりよ」
これ書いてるときに絵(霊魔理)描いてたらいっぱいいっぱいになってました。
どうか平にご容赦ください。悪気はなかったんです!ホントです!
leon
http://e-will.hp.infoseek.co.jp/
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コメント



0.620簡易評価
13.40名前が無い程度の能力削除
何だかんだいってワロタw
21.無評価leon削除
名前が無い程度の能力様>色々やってたら返事が遅れてしまいました(汗
ありがとうございます♪