Coolier - 新生・東方創想話

第一回!霧雨魔理沙争奪戦・愛の逃避行~

2005/08/03 12:28:08
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   注
    ・15禁ぐらいかもしれません。
    ・キャラが壊れてます。多分半端ないです。
    ・15歳以上でも血とか汁ちかダメなひとはやめたほうがいいです。
    ・ろくなものじゃないです。
    ・以上のことを黙認できる方のみ先へおすすみください。
 








 



















「……あ?」
「あら、起きた?」
 目が覚めたら、体がラッピングされていた。動けない。
 頭には大きなリボン。邪魔。
 首には賞品と書かれた大きなプレートがぶら下がっていた。重い。
 どういう状況なのかはまったく理解出来ないが、魔理沙は何かの賞品として櫓の上に拉致されていた。
「賞品も起きたところで始めましょうか」
「おい!紫!どういうことだよ!」
 何故か目の前にいる紫を怒鳴りつける。
 紫は意に介した様子もなく言葉を続ける。華麗なスルーパス。誰も相手がいないからただの無視だ。いや、初めからわかってたけど。
「第一回!霧雨魔理沙争奪戦・愛の逃避行~(パフパフ)」
「ってなんじゃそりゃー!?」

「包装されて動けない魔理沙もいいかも……」
「しょ、賞品なら仕方ないわね。本当は魔理沙なんかいらないけど、どうせ優勝するから仕方なく貰ってやるわ」
「……待ってて、魔理沙。私達の愛は幻想郷一だという事を証明して見せるわ」

 上から霊夢、アリス、パチュリーの台詞だった。
 この三人の周りだけ温度が上昇していた。
 ものすっごい燃えていた。萌えていたのもいるかもしれない。
 彼女達の他にも、何故か幻想郷のメンバーがほとんど集まっていた。
 暇……だったのだろう。
 
「よく見たらここ何処だ!?何で櫓の下、人やら妖怪やら幽霊やらに囲まれてるんだよ!?」
「もう、うるさいわねー、競技が始まったら説明してあげるからちょっと黙ってなさい」
 ペタ。
 口にガムテープを貼られた。
「モガモガ!(何すんだよ!)」
「ルールを説明します。魔理沙を奪って逃げて下さい。日の出までに魔理沙を所持していた人が優勝です。もちろん賞品は霧雨魔理沙。説明終わり」
「モガー(所持とか言うな!!)」
「あぁ、そうそう、言い忘れてたわ。所持している間はナニをしても構いません。所有権はその時の所持者にあります」
「モッガー!!(私の人権は無視か!!そもそも人として扱われてる気がしないぜ!)」
 ベリッ
「あ痛!」
「ではスタートです!!」
「おい、説明しろよ!」
「夢想封印!!」
「おおう!?」
 破壊音が響く。
 開始早々霊夢が仕掛けた。
 初めにライバルを全滅させて、ゆっくりと魔理沙を味わうためだ。

「あなたは暇つぶしの賞品になりました。説明終わり」
「説明それだけ!?」
 逆にわかりやすい。
 そして納得できない。
「大丈夫、逃げきれば誰のモノにもならないから」
「この状態でどう逃げろってんだ!!」
「それじゃあ私はスキマの影から見守ってるわ♪」
「うぉい!せめてこの包装を……待て!待ってーー!!」
 紫、スキマにフェードアウト。
「……なんで私がこんな目に……」
 魔理沙、いじける。



【第一回!霧雨魔理沙争奪戦・愛の逃避行~】



 破壊音が激しくなってきた。
「そろそろ誰か登ってくるころか?……真人間がいいなあ」
 もっとも、真人間は暇つぶし程度にしか思っていないので、本気で魔理沙を獲りにくるとは思えなかったが。
 というかこられても困る。
 結局誰にこられても困る。
 そもそも真人間って誰だ。
 魔理沙の周りにはいないことだけは確かだ。
 ちょっと霧雨魔理沙をやめたくなった。
「魔理沙」
「ん?おお、レミリアじゃないか」
 (こいつならまぁ大丈夫か)
「お前も紅魔館の主の癖に暇だよなあ」
「主だから暇なのよ、大体のことは咲夜に任せてあるし」
「その咲夜はどうしたんだ?」
「誰も登ってこられないように番をさせているわ、とはいっても、みんな弾幕ごっこに夢中だから私がここにいることすら気付いてないでしょうけど」
「そうか……で、なんでお前はここにいるんだ?」
「だって、所有権のある間は何をしてもいいんでしょう?」
「あー……すまん。お前の言わんとするところがわからないんだが」
 こめかみから汗が伝う。
「魔理沙の血は美味しそうね」
「ああ、そうだな。あとでちょっと献血してやるからここは見逃そう!な!」
「血は生絞りに限るのよ」
 し、絞られる!?
「誰か助け……むぐう」
 叫ぼうとしたが手で抑えられる。
「そうはいかない、あなたが助けを呼ぶとどこからともなく厄介なやつらが沸いて出るからね」
「(い、息が)」
「さて、どんな味がするのかしら?」
「(苦しい……)」
「大丈夫、痛いのは初めだけ」
 カプ……ちゅーちゅー
「(吸われとるーー!!)」
「魔理沙とちゅーちゅーしてるのは誰!?」
「パチュリー!?」
「レミィ!?」
 (まずいことになったわね)
「(いい加減にしないとマジで死ぬぜ?)」
「魔理沙をちゅーちゅーしたのはとりあえずおいといて、とりあえず手を離したほうがいいと思うの」
「あ、気付かなかった」
「ゲッホ、ゲホ……ハァハァ……こ、殺す気かー!!」
 輪郭のぼやけたおばあちゃんがみえた。もう少しで、おばあちゃんの全貌が明らかになる、というところで引き戻された。
 実は紙一重だったかもしれない。
「で、咲夜はどうしたの?」
「無視すん……むぐう」
「鼻を押さえなければいいよね?」
「そうね、邪魔を呼ばれても困るし」
「(私にはまともに突っ込みを入れることすら許されないというのか?)」
「咲夜にはレミィ寝顔コレクションの315番をあげたわ。その日あらかじめ設置カメラを壊しておいたの。あの子、泣いて喜んでたわよ。やっぱり、強敵には交渉材料を用意しておかないと」
「さくやーーーーーー!!きしゃーーーーーー!!」
 奇声をあげ、レミリアは消えた。
 下の方で「お嬢様激しい!」とかなんとか聞こえた気がするが、ここは紫直伝のスルーパスをパチュリーに試してみる。
 ……スルーパスをスルー、するー。……だった。
「まぁそんなわけで、魔理沙、今貴女の所有権は私にあるわ」
 パチュリー・ノーレッジ、興奮。
 鼻血がだらだら出血しているが気にしない。気付いてない。
 魔理沙に、愛を一歩一歩確かめるように近づいていく。
 余談だが、一歩一歩鼻血の量も増量していく。
「魔、魔理沙が私のものにーーーー!!」
「ぎゃーーー!!鼻血!!鼻血がーーー!!」
 ゼロ距離噴射、愛の汁(怪しい
 トラウマだった。
 パチュリーはそのまま血液不順で倒れた。早々に輸血しないとあれはまずい。



「はい、こんにちは」
「う……あんたか……」
 次に現れたのは月の頭脳の偉名をもつ八意永琳。
「それにしてもなにがあったの。ここ。まるで殺人現場ね。完全犯罪!容疑者はラッピング少女!」
「何も言うな……」
 プス
「!!??」
 永琳が隠し持っていた注射器を目にも留まらぬ速度で魔理沙にうつ。
「じゃあ私はこれで」
「待て!なんの薬だ!」
 何なんだ……。



「魔理沙」
「今度はアリスか」
「……なんであんた血まみれなの」
「……」
「まあいいわ、でもまぁそういうわけで、不本意ながら、勝つためにはあなたを持ってないとだめみたいね」
「だから、人扱いをしろ」
「って、魔ぁ理沙ーーーーーー!!」
「ひゃん!?」
 突如奇声をあげるアリス。
 その声に思わず奇声(?)をあげる魔理沙。
「あ、あな、あなた……」
「……?」
「いつの間に頭にきのこなんて生やしやがったのよーーー!」よーー……よーl(エコー)
 アリスの言うとおり、魔理沙の頭には、見事なきのこが生えていた。
「なんじゃこりゃーーー!!」
 魔理沙、絶叫。今日は叫んでばかりだ。
 (くそう、さっきの薬のせいだな)
「そのきのこを食べたら魔理沙の味がするのかしら」
「しるか!」
 アリス、ふらふらと魔理沙に近寄る。

 カプ

「!?」
 アリスが魔理沙のきのこにしゃぶりついた。
 どことなくエロい画だ。
「やめろアリス!!よだれ!よだれがーー!!」
「魔理沙のきのこ……美味しい……」
「表現的にきわどいから!!ってだからよだれがーー!!」
 魔理沙は、アリスが正気を取り戻す三十分後まで、ずっと叫び続けた。
 誰も来なかった……。
 魔理沙は鼻血によだれでえらいことになっていたが、アリスは逆に上機嫌だった。
「ごめんなさいねー、きっとなにか食欲を誘う効果も含まれてたのよー」
「よだれを増量させる効果もな……」
「さて、逃げましょうか」
「話の脈絡がわからないぜ……」
「ここにいたらなにがくるかわかったものじゃないわ」
「ああ、そうだな、人の頭に生えたきのこしゃぶってよだれを大量に放出するAさんとかな」
「照れない照れない」
「……」



 アリス、魔理沙を抱えて逃避行。
 ああ、風が私たちの新しい旅立ちを祝福している……とか思ってたら、後ろから鬼弾幕が襲ってきた。
「giiyaa-----もっときのこが食べたかっただけなのよーー!!」
 アリス、墜落。
 ついでに魔理沙、墜落。
「ついでとか言うな!!それより今この状態でこれはしゃれにならないって!!」
「魔理沙ーーー」
 やつが来た。
 知らないやつは覚えてねー
 あいつのお名前なんてーの?
「幻想郷の愛のカリスマ霊媒師!博麗霊夢ただいま参上!」
「きたーーーー!!」
 魔理沙、恐怖。
 霊夢、悦。
「ああもう、きのこなんて生やしちゃって魔理沙ったら、おちゃめさん♪」
 笑顔が怖い。
「わかったわ、いますぐそのきのこを挿れてあげる」
「いれるって何に!?何処にーー!?」
「んもう、わかってるくせに魔理沙ったらもう~」
「いやあぁぁーーーー!」
「しゅうーりょーー!!」
 紫出現!!
「ぁーー……あ?」
「ちょっと紫、邪魔しないでよ」
「残念、終了よ、霊夢。今まさに日が沈んだわ」
「た、助かったー」
 魔理沙は比喩じゃなく胸をなでおろした。
「っせえよ!年増!」
「んなっ!?」
「がたがた抜かしてっとお前の部屋の棚の三番目に何がはいってるかばらすぞ!!」
「ごめんなさいすいませんそれだけはほんと勘弁してください」
「……なら、わかってるわね?」
「どうぞお好きになさってください」
「待てーーー!!」
「……魔理沙(ニコリ」
「……(ニコリ(ひきつり)」


「いやぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


 魔理沙は思った。絶対に三番目の引き出しの秘密を暴いてやる……と。
 なお、魔理沙はさらにぐしょぐしょになっていたが、具体的になににどうされたのか、不明。
予想外に壊れました。
書いてるときちょっともう疲れてきてたんで、なんか色々不備があうかもしれませんが。
これじたい不備の塊なのでスルーパスしてください。私が受けます(笑
leon
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コメント



0.2850簡易評価
3.70もぬ削除
前作に引き続きアリスがかわええ。魔理沙もかわええ。霊夢容赦ナス。
どんな突発的な展開でも霊夢は伸し上がってきそうだ。
それはそうとスギエェェーなんだこのハイペース執筆は!
更にleon氏はジャンル枠広いですね。各キャラの味が出せてて羨ましい。
7.80てーる削除
霊夢が幻想郷随一の壊れキャラになりつつある・・w

そして315番・・・すると残り314枚あるってことですね・・
レミリア様南無・・w(きしゃー には笑ったw)
9.40K-999削除
激しい争奪戦の末、偶然通りかかった霖之助の上に落ちてきてそこでしゅ~りょ~・・・となると予想したんですが。残念!
10.無評価名前が無い程度の能力削除
第二回の開催もお待ちしていますw
11.90名前が無い程度の能力削除
点数入れ忘れた・・・
12.90秘密の名無し削除
こちら現場です!もの凄い桃色の嵐が吹き荒れています!付近の方は鼻血警報に注意してください!
15.無評価leon削除
もぬ様>うちの霊夢は不死身です(笑 自分でも暇人だなーと思いながら書いてましたが、もう肩が痛いです(笑

てーる様>他にもパチュリーの交渉材料はたくさんあります(笑 ちなみに315番は寝返りをうった際にちょっと服がはだけた瞬間をとったレアものです。

K-999様>その手もありましたネ。でも今回(いつも?)完全に壊れるまでとまりませんでした(笑

名前が無い程度の能力様>第二回ではもうちょっと魔理沙を労わろうと思います。多分……(笑

秘密の名無し様>パチュリーの鼻血は常人なら出血多量で死に至るレベルだったとだけ、いっておきます(笑
20.90名前が無い程度の能力削除
アリスが・・・うぉぁキター
22.100x1号削除
霊夢の壊れっぷりがイイ!
28.60名前がない程度の能力削除
霊媒師だったのか霊夢・・・
絶対になんか面白いもの憑いてるだろ
29.無評価名前が無い程度の能力削除
魔理沙総受け…これはこれでイイ!
30.80名前が無い程度の能力削除
点数忘れw
35.無評価leon削除
名前が無い程度の能力様>途中まではいけそうだったんですけどネ~、結局壊れました(笑

×1号様>霊夢は完全に壊れてます(笑 申し訳ない。

名前が無い程度の能力様>カリスマがそれしか思いつかなくて(汗

名前が無い程度の能力様>愛されてます魔理沙(笑
36.90名前が無い程度の能力削除
部屋が血まみれの殺人現場になりそうでしたよ。
37.70ダビデ削除
場の表現力が足んないけどネタが面白いな
40.無評価leon削除
名前が無い程度の能力様>出血には人が近くにいないかご確認ください(笑

ダビデさま>ありがとうございます。今回とことん壊してみました(笑
76.90名前が無い程度の能力削除
あっはっはっはっは…GJ!