私の名前はヤマメ
でも、キスメは私のことを
スパイダーと
呼ぶ
「すぱいだー、スパイダー山女」
「たしかに、蜘蛛だけど何かカタカナで呼ばれるのは嫌かも」
キスメはいったい何を
考えているのか全く分からない。それでも、桶の中は幸福に満たされているらしい。
「じゃあ、チョコレート頂戴」
「ちょこれーと?」
「うん」
キスメはチョコレートが欲しいらしいことが分かった。これは、キスメが私の家の井戸で生活し始めて3年半、それの成果というものだ。
「生憎、彼岸花の球根しか持っていない」
「それで良い」
そういうと、キスメは桶から出てきて私から球根を受け取った。
それから、土を適当に桶につめて彼岸花を植えたのだった。
「キスメ、桶に球根を植えてしまったら住むところがなくってしまうような気がする」
「うん、そうだね。でも、お彼岸の季節には彼岸花咲くよ」
それは、そうだけれども
そんな簡単に自分の住むところを失ってしまっていいのだろうか?
そもそも、私が球根を持っていたことに何も疑問をかんじないのだろうか?
「お彼岸まで、結構あるけどどうするの?」
「ヤマメがどうにかしてくれる確立23パーセント」
めちゃくちゃなこを言うキスメ。
と、言うよりもこれは私がどうにかしないといけないの?
23パーセント
確立は低い
でも、結局
「すぱいだー、スパイダー山女」
「わかった、わかった。私がどうにかすればいいんだろ?」
この、この釣瓶落とし
と思うけれども、お彼岸の季節にきれいな彼岸花をキスメと見れればいいと思った。
3年半で初めてキスメを自分の家に招待
したのだった。
でも、キスメは私のことを
スパイダーと
呼ぶ
「すぱいだー、スパイダー山女」
「たしかに、蜘蛛だけど何かカタカナで呼ばれるのは嫌かも」
キスメはいったい何を
考えているのか全く分からない。それでも、桶の中は幸福に満たされているらしい。
「じゃあ、チョコレート頂戴」
「ちょこれーと?」
「うん」
キスメはチョコレートが欲しいらしいことが分かった。これは、キスメが私の家の井戸で生活し始めて3年半、それの成果というものだ。
「生憎、彼岸花の球根しか持っていない」
「それで良い」
そういうと、キスメは桶から出てきて私から球根を受け取った。
それから、土を適当に桶につめて彼岸花を植えたのだった。
「キスメ、桶に球根を植えてしまったら住むところがなくってしまうような気がする」
「うん、そうだね。でも、お彼岸の季節には彼岸花咲くよ」
それは、そうだけれども
そんな簡単に自分の住むところを失ってしまっていいのだろうか?
そもそも、私が球根を持っていたことに何も疑問をかんじないのだろうか?
「お彼岸まで、結構あるけどどうするの?」
「ヤマメがどうにかしてくれる確立23パーセント」
めちゃくちゃなこを言うキスメ。
と、言うよりもこれは私がどうにかしないといけないの?
23パーセント
確立は低い
でも、結局
「すぱいだー、スパイダー山女」
「わかった、わかった。私がどうにかすればいいんだろ?」
この、この釣瓶落とし
と思うけれども、お彼岸の季節にきれいな彼岸花をキスメと見れればいいと思った。
3年半で初めてキスメを自分の家に招待
したのだった。
だけど、何かが私の琴線に触れるんですよね。こういうの、地味に好きですよ。
何でしょう、全然言葉で説明できないんですけど、すごく居心地が良くなるんですよね。意味の判らない加減が丁度良いというか。
好きです。
なぜか和むのはなぜでしょう
こんなに短いのに、何だかとっても温かい気持ちになりました。
なんなんだよ