Coolier - 新生・東方創想話

紫の色

2013/02/10 09:47:03
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『それでそれで? 他にはどんなところに行ったの?』
『そうね。貴方は海に行ったことはある?』
『うみ? んー、聞いたことはあるけど行ったことはないわ』
『じゃあ、次はその話をしようかしら』
『うん! 聴かせて! 旅人さん!』




 体が重い。目が覚めて最初に思ったのはそれだった。というか、その寝苦しさのせいで目が覚めてしまったというべきか。
 寝る前に疲れるようなことはしてないし、寝るだけで疲れるような年齢でもない。ないったらない。
 目蓋に残る眠気に逆らって、なんとか目を開ける。しかし、私の体が重いというよりも物理的に重さを感じるような。

「おはよう紫。もうお昼近いけどね」

 その疑問はあっさりと解決された。私は溜息をつき、精一杯の嫌味を込めて言う。

「おはよう天子。貴方に私の寝起きを襲う趣味があったなんて知りませんでしたわ」

 道理で重いはずだ。いくら少女と言っても人ひとりが馬乗りになっていて寝苦しくならないはずがない。
 しかし、天子は嫌味をあっさり流していけしゃあしゃあと応える。

「藍から許可はもらってるわよ。『紫様を起こしてくれるならなんだっていい』って」
「藍め……」

 あの狐には主人の睡眠時間を守ろうという気持ちはないのかしら。
 不義理な式を持ったことに嘆きたくなるが、それよりもまずすべきは。

「あ、紫ってば。いい加減起きなさいよ。ほら、布団から出る」

 潜り込んだ私から布団を剥ぎ取ろうとする天子。私も裾を握りしめそれに対抗する。

「貴方が退くのが先よ」
「なんでよ。どうせ、そう言ってまた眠りこける気なんでしょ」
「違うわよ。いいから早く退いてちょうだい」
「納得できる応えを求めるっ」
「だ、だから……寝起きを見られるのが、その……」

 ああもう察しなさいよこの鈍い天人略してニブテン。私だって少女なんだからそれくらい気にするんです。
 私がやきもきしていると、不意に布団を引っ張る手が緩んだ。諦めたのかと気を抜いた瞬間、

「えっ、なんでなんで? どうして黒くなってるの?」

 驚きに満ちた天子の声が耳に届く。何のことかと、ちらっと布団から顔を出して確かめる。
 彼女は、私の髪の一房をしげしげと不思議そうに見ていた。本来金色であるはずのそれは、先端に近づくにつれて黒く染まっていたのだ。

「ああ……さっきまで夢を見ていたから。それに引きずられたのね」
 
 人間も悲しい夢から覚めたとき涙を流すことがあるように、妖怪も夢に影響されることがある。
 精神的なウエイトが大きい妖怪は環境の影響を受けやすく、それが姿形に反映されやすいのだ。
 特に、私のように自分の意志で姿形を変えられるような妖怪は尚更だ。

「それじゃあ、他の色にも変わるの?」

 かぶりついてきそうな勢いの天子は、ずいっと顔を近づけてくる。
 私は慌てて顔を隠し、手を振って退くよう催促するが、彼女は聞く耳を持たない。
 
「話なら後でしてあげるから。とにかく退いてってば」
「いいじゃないのよ。別に何が減るわけでもないのに」
「女子力とかそういうのが減るんです!」
 
 ったく、言ってもわからない天人はこうだ!
 私は天子の真下にスキマを開いて強制退出させる。天子は声を上げる間もなくスキマに落ちていき、一瞬遅れて部屋の外から人が転んだような音と文句が聞こえてきた。
 それを聞き流し、布団から抜け出して着替えを始める。

「まったくもう……現実が夢に引きずられ過ぎじゃないかしら」

 独り言ちながら、夢の内容を思い出そうと試みる。
 焼け焦げたフィルムを映写しているような曖昧で断続的な映像が浮かんでいき、そしてラストシーンへとたどり着く。

『また、海を見られる?』
『……幻想もいつか現実になるかもしれない。私にはそれしか言えませんわ』
『そっか……』

 日が昇る水平線、広げた手のひらをじっと見つめる黒髪の少女、その隣にいるのは私だ。
 これも縁だと、朝焼けを見せるために彼女を連れだして夢を叶えてやった。そして、二度目はあるのかと訊ねる彼女に、私は事実上の否定をした。
 私は妖怪で彼女は人間だ。人は妖怪に怯え、妖怪は人を脅かさなければならない。
 これは名前も知らない者同士の逢引に過ぎない。その気まぐれに、二度目があってはならないのだ。
 そして、人と妖怪が共存する幻想が叶うまでには、彼女は亡くなっているだろう。だから、せめて希望だけでも持たせようとした。
 その応えに彼女は、どんな顔をしていただろうか。諦めか、それとも――
 
「紫ー。早くしなさいよー。いつまでかかってるのよー」
「……はぁ、まったくあの娘は」
 
 催促する天子に、今行きますわ、と応え、黒く変色した髪を指でなぞる。夢から覚めたみたいに、髪は本来の色を取り戻した。


 

『いいなぁ、私も海に行ってみたいなぁ』
『貴方が大人になったら行けますわ』
『ううん、大人になったらもっと遊べなくると思うの。お父様たちを見てるとそんな気がする』
『家系、というものかしら。人間は縛られるものが多くて大変ね』
『旅人さんは違うの?』
『あー……私は気楽な根無し草ですので』
『ふーん……誰か私を連れ出してくれる人がいないかなぁ』




「それで? 寝起きを襲って、散々準備を急かさせて、私の奢りで食べるクリームソーダは美味しいかしら?」
「すっごく美味しい」

 二度目の嫌味も煌びやかな笑顔で躱される。ちくしょう、可愛いじゃないの。
 対面に座る天子は、エメラルドグリーンの海に浮かぶアイスを一口掬って口まで運ぶ。目を細めてそれを味わう彼女は、上機嫌に続ける。

「いいじゃない、こんな美少女と同じテーブルに座れるなんて、とても名誉なことだと思うわ」

 自信満々に言う彼女の科白もあながち間違いというわけではない。
 実際に彼女は、この小さな喫茶店での視線を独占していた。立ち振舞はお嬢様そのものであるし、容姿だって美少女と言っていいだろう。

「はいはい。で、今日は何の用があったのかしら?」
 
 尤も、口さえ開かなければという条件付きだが。それを知っている私は適当に応える。
 
「外の世界の話を聴かせて。それか漫画とか本を貸して。もしくは両方」
 
 ほら、口を開けばこれだ。物を頼むならもっと言い方があるでしょうに。

「お願いゆかりん、あなたのお話が聴きたいのっ」

 1オクターブ高い声でぶりっこポーズをとる天子。
 素で引いた。キャラからズレ過ぎでしょう……。

「べ、別にあんたの話なんて聴きたくないんだからっ! ただ、あんたが退屈そうだったからなんだからねっ! 勘違いしないでよ!」

 腕を組み顔を逸らしながら早口でテンプレ科白を言う天子。
 それも何か違うと思う。

「その……私は紫とお喋りしてるだけで楽しいからさ……。紫は、違うの?」

 顔を俯かせ、伏し目がちにこちらの反応を窺う天子。
 ――あ、どうしよう今普通にきゅんっと来た。普段押せ押せな娘が急にしおらしくなるだけでこの破壊力とはいやしかし相手は天子だし今のはたまたま偶然琴線に触れただけであって――

「紫ー? 何で急に黙るのよ。冗談に反応がないんじゃつまらないでしょ」
「あ、冗談。冗談ね、わかってますわ」
「なら、リアクションをしなさいよ。変なの」

 言って天子はくすくすと可笑しそうに笑う。
 その反応に気恥ずかしくなった私は、誤魔化すために扇で口元を隠しながら応える。
 
「何から話したものかと考えていたのよ。思い出すのに時間がかかってしまいまして」
「へえ? いつもは面倒くさがるのに、珍しいじゃない」
「そういう気分、ということですわ」

 誤魔化し半分ではあったが、『そういう気分』と言うのも嘘ではない。
 今朝、ずいぶん懐かしい夢を見たというのもあるし、たまには思い出話も悪くない。遠い記憶を思い出してみれば、思いがけない何かを得ることが出来るかもしれないから。
 ……あ、そう言えば藍に借りたお金返してないような。いや、きっと気のせい、気のせいにしておこう。
 不都合な記憶は片隅に捨てて、私は何を話そうかと考える。真っ先に浮かんだのは今朝の夢だった。
 私に旅の話をねだった中途半端に伸びた黒髪の少女。おぼろげな彼女を思い出すついでに、それに至るまでの話をしようかしら。

「そうね……昔の私は旅をしていたの。世界中をね」

 昔――幻想郷がまだ空想の物だったときのことだ。
 当時の私は、気の向くまま風の吹くままに世界を巡っていた。
 自分と同じ幻想の者たちと出会うためであり、いつかはと考えていた『幻想郷』の基盤を作るためであり、そして壮大な暇つぶしであった。

「暇つぶし?」
「ええ、妖怪なんて程度の差こそあれ、みんな暇なのよ。今のあなたみたいにね」
「好きで暇な訳じゃないわよ」
「私もそうだったの。だから、国から国を渡り歩いたり、たまに人をからかって遊んだりしてたの」

 例えば? と天子。

「枯れた桜の木に灰をかけて咲かしたり、アヒルを白鳥にしたり、道を行く人に同じ所をずっと歩かせてみたり」
「……要するに、ろくでもない事をしていたってことね」
「たまには人のためになりましてよ?」
「嘘くさいわ」

 天子はにべもなく言って、クリームソーダの最後の一口を運ぶ。私は肩をすくめた。
 そこで、ふと記憶にかするものがあった。何かと考え、すぐに思い出す。今朝の夢のワンシーンだ。
 あの時、私と少女は茶屋で団子を食べていた。旅の話に目を輝かせたり、疑ってたりしていた少女は、最後の一串を食べ終えこう言ったのだ。

「ねえ、もうひとつ頼んでもいい?」

 一字一句変わらない彼女の台詞に、思わず吹き出してしまう。
 本当に今日は面白い日だ。懐かしい記憶が今という時間で繰り返されている。

「あ、何笑ってんのよ。美味しかったんだからもう一つくらい食べたい、っていう少女の可愛らしい願いじゃないの」

 食欲を笑われたと思ったのか、憤慨する天子。別人のはずなのに、そんな表情も記憶の中の彼女とよく似ていた。
 なのに、彼女がどんな顔をしていたのか覚えていない。どんな表情をしていたとのかは覚えている。
 それが、余計胸の中に靄をかけていく。

「紫? なにぼけっとしてるの?」
「ちょっと昔を思い出していただけですわ。そう言えば、貴方が昔どうだったのか訊いたことはなかったわね」
「別に面白い話はないわよ。人間だった子どもの頃はあんまり覚えてないし、天人になってからは退屈だったし」

 まぁ、名前とか色々変わったことはあるけどさ。
 そう天子は嘆息するように言って、蒼天のように青い長髪を撫でる。

「今の名前は嫌い?」
「うーん……昔は嫌いだったな。急に違う名前で呼ばれて、私じゃない誰かを呼んでるみたいだったし、私じゃなくて私の家系を呼んでるみたいっていうか……」

 でも、と天子は続ける。

「今は私を呼んでくれるていうか……なんて言うか、家柄とかそういうのでなく、『私の名前』を呼んでくれる人がいるから。だから、嫌いじゃないわ」

 照れくさそうに、彼女はそう言って微笑んだ。
 私も微笑み返し応える。

「……そう。なら、よかった。それを大事にしなさい。天と地、両方持てる者は少ないのだから」
「名前には力があるっていうこと? だったら、私は世界を手に出来るのかしら」
「かもしれませんわ。私で実証済みですから」
「紫が? どういうこと?」
「それは……」

 真剣な顔をする天子に、私は近づくように促す。
 彼女は周囲を窺うように視線を動かし、ゆっくりと顔をこちらに近づける。
 私はそっと彼女の耳に真剣な声色で、それを告げる。 

「紫は美人の色。だから、私は美人でしてよ」

 聴き終えた天子は先程と同様にゆっくりと、体を戻し考え込むように腕を組む。
 視線を天井や周囲の客に向け、最後に私と目を合わせる。
 そして、真顔で言った。

「いいーーわねぇーー。すごくいいわ! 超イケてる。ブン屋辺りに提供しようとしたら、もう一杯クリームソーダを奢ってくれそうっていう所がとてもいい!」




『ほら、起きなさい。あなたが見たがったものよ』
『んっ・・・・・・あれ、旅人さん? どうして?』
『そんなことより目の前の光景を焼き付けなさいな。あまりここにはいられないから』
『えっ? あ、えっ!? ここって!』
『ええ、そうよ。ここが海』




「何かお菓子でも探してくるから、座って待ってて」
「あら、気が効くようになったのね」
「これでもお嬢様ですので。やろうと思えば出来るのよ、私は」

 だったらいつもそうすればいいのに、と思ったが私は何も言わず肩をすくめる。
 喫茶店でスキマから本や漫画やらを取り出すわけにはいかないので、私たちは天子の部屋に場所を移した。
 意外と片付いている部屋の机には、図書館から借りたと思われる海洋図鑑や私が貸した漫画などが積み上がっていた。
 彼女は相当に未知のモノに対する興味関心が強い。未知のモノに対して興味を失わない、その姿勢は天人らしくはなくとも、人間らしくはある。
 私は、彼女のそういう所は好みである。少し危なっかしい所は見守る側としてはハラハラしっぱなしだが。
 
「勝手に机の中とか箪笥の中とか見ないでよ」
「そんなことはしませんわ」

 ドアから顔だけを出して釘を刺す天子に、ひらひらと手を振って応える。
 彼女は疑わしそうな顔はしていたが、それ以上は何も言わずにドアを閉めた。足音が遠ざかっていくのを確認し、私は立ち上がる。
 ええ、そんなこと『は』しませんよ?
 
「開けないで見える範囲のものを確かめるくらいは構わないってことね」

 詭弁? 都合のいい解釈? 人生なんてそんなものです。
 だいたいのことは人生のせいにしておけば間違いない、って私が言ってた。

「では、漫画の開きグセのチェックでも……」

 机に積まれた本の山、その一番上に積み上がっていた少女漫画を手に取る。
 パラパラとページを捲っていき、それが引っかかるように止まった。

「初々しいわねぇ……」

 キスシーンに動揺するとは、いくら背伸びしてもまだまだ子どもね。
 ふふん、と若干誇らしく思えたが、よく考えると私が歳をとったという――いやこれ以上いけない。
 思考を早々に打ち切り漫画を山の頂上に戻す。その時、珍しいものが目に入った。

「あら、幻想郷で見るとは思わなかったわ」

 口が開きっぱなしの小物入れにあったのは、数枚の桜貝だった。海のない幻想郷では見ることが出来ない物だ。
 薄く優しい桜色をしたそれを手に取ってみる。触れた瞬間、違和感を覚えた。
 表面が薄い樹脂で覆われているような、薄い貝には不似合いな堅実さ。どうやら、何か術で劣化を防いでいるようだ。
 しかし、誰がそんなことを――

『私、もう一回海に行く。今度はたくさん持って帰るの』

 瞬間、フラッシュバックする光景。頭を叩きつけられたような強い衝撃が記憶の沼をかき回し、沈んでいた記憶の砂が舞い上がる。
 舞い上げられた砂が焼き焦げていたフィルムを修復していく。フィルムには、まだ続きがあった。
 二度目は無いと告げられた少女は、諦めるどころか私を見つめてこう言ったのだ。

『だから、心配しなくても大丈夫だよ』

 彼女は、私を気遣うだけの余裕さえ見せて微笑んだ。
 幻想は現実になると、強く信じていた。

「あー、机を漁るなっていったでしょ。って、何? そんな顔しちゃって」

 部屋に戻ってきた天子は、私を見て怪訝そうな顔を作る。
 この術を掛けたのは私だ。『彼女』の髪の色や外見が変わっていたとしても、天子がこれを持っているということは――
 私は、興奮に震える体を抑え彼女に訊ねる。

「……天子。これはどうしたの……?」
「んー? ああ、その貝のこと? 子どもの時からの持ち物なんだけど、何処で拾ったのかは覚えてないのよね」
「……そう」

 そうだ。そんな偶然が早々あるわけが――

「いや、覚えてるっちゃ覚えてるか。誰かに連れられて海で拾った、っていうのがぼんやりあるんだけどさ。そんなわけないのよね、今みたいに自由に外出できたわけじゃないし」

 それがどうかした? その言葉は殆ど聞こえていなかった。
 ただ、『彼女』が笑顔だったことを思い出す事が出来て、もう一度ここで出会えた縁が嬉しくて仕方なかった。
 『縁』? ああ、そうか。そういうことか。

「……天子。やっぱり貴方は世界を手にできるかもね」
「え、何よ急に?」

 だって、私が今実証したから。名前には力があるということを。
 『紫』ゆかり『縁』ゆかりで、『紫』むらさき『縁の色』『ゆかりのいろ』だ。
 今まで思い出せなかったのはこの時のため、なんて言うのは幻想かもしれない。ただ偶然が重なっただけかもしれない。だけど、そうであって欲しいと思うのだ。
 何故なら、ここは幻想が現実になる地だから。

「ねえ、天子」
「……紫? どうして泣いてるの?」

 ああ、そうだ。ここは幻想が現実になる地だ。

「また、海に行きましょうか」

 だから、もう一つの幻想を現実にしましょう。
71作目です。

ゆかてんちゅっちゅっ。
すねいく
http://twitter.com/kitakatasyurain
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コメント



0.1320簡易評価
5.100neko削除
やっぱりゆかてんは最高だぜ!
6.70奇声を発する程度の能力削除
良かったです
10.100電動ドリル削除
ゆかてんちゅっちゅ! ゆかてんちゅっちゅ!
実は昔に出会ったことがあったとかロマンチックでいいですよねぇ
11.100名前が無い程度の能力削除
ゆかてん!ゆかてん!
本人覚えてないけど実は昔会ったことあるのはラブコメの基本ですよね。
12.100名前が無い程度の能力削除
こういう過去からの縁による再開って大好きなんですよー、しかもそれを更に大好きゆかてんで読めるなんて幸せやん
16.100こーろぎ削除
いい話だった
26.100名前が無い程度の能力削除
ゆかてんちゅっちゅ良いじゃないですか
33.100名前が無い程度の能力削除
いいゆかてんご馳走様
34.100名前が無い程度の能力削除
うわああああ

天子ー!
35.90名前が無い程度の能力削除
素敵なゆかてんでした。