私は魔理沙が嫌いだ。
「おい、アリス。話聞いてくれよー」
「聞いてあげるからもうちょっと待ってなさい」
一人で静かに人形を縫っていたところ、突然ドアが強く開かれボロボロの――具体的に言えばさっきまで弾幕勝負やってて負けてきました、みたいな感じの――魔理沙が入ってきたのはついさっきの話だ。
私はそれを見てため息をつきながら紅茶を準備しにいったから、その後からずっと魔理沙はあんな感じである。
招いていないとはいえ、客は客。図々しくも来客用のテーブルに陣取っている魔理沙に紅茶を差し出した。茶請けがないぜ、と言うがそれはいきなりアポもなしに来る魔理沙が悪い。
「それで?」
「霊夢に負けた」
一応話を促すと、魔理沙は実に不機嫌そうに言って、それから紅茶に手をつけた。
がさつなイメージが先行する魔理沙だが、ティーカップを傾ける姿はなかなか様になっていて、育ちの良さが垣間見える。それを指摘すると話が逸れるので言わないが。
「だから?」
「霊夢対策本部を立ち上げよう。アリスだって、あいつに負けっぱなしは嫌だろう!?」
別にそんなことどうでもいいんだけど。本日二度目のため息をつく。
それにしてもこうやって人に意見を聞こうという魔理沙は珍しい。よっぽど今日の負けがこたえたのだろう。暇つぶしぐらいにはなるだろうと、手では人形を弄りながら今日の勝負についてそれとなく尋ねる。
「正面から突っ込んでぶっ放したらあっさり躱されて終わったぜ」
「待ちなさい」
思わずツッコんでしまった。なんだそれは、数ある愚策の中でもぶっちぎりでナンバーワン、って感じの愚策じゃないか。そんな策を取らないといけないほど、切羽詰まっていたのか。
魔理沙は弾幕はパワーを信条としつつも実際には慎重かつ狡猾で策を弄するタイプでもある、と認識している。だからこそ、幾つかの異変のとき、私は魔理沙をパートナーに選んだ。
先ほど聞いた魔理沙の試合展開はらしくないと思えた。が、その理由はあっさりとしたものである。
「今回の勝負に限っては私のスピードとパワーがどれほど通用するか試したかったという面もある。そしてわかったことだが、あの腋巫女の勘の前では無力だったな」
ということらしい。考えれば大体わかりそうだが、それを実戦にて試してしまおうというのは、いかにも魔理沙らしい。
大方行き詰まったあとに、もしかしたら一発であっさりケリがつくかもしれん!と思い立って何も考えず神社まで行ったに違いない。
私はため息をついて寺子屋にいる子どもを諭すように言った。
「だからいつも言ってるでしょう。弾幕はブレイン、もっと頭を使って戦いなさいと」
「いーや、弾幕はパワーだぜ」
聞きゃしねえ。
確かに魔理沙のパワーは脅威である。スピードもあるし、そういう意味では力押しが最良の戦術になる可能性も高いのだろう。
しかし、それはあくまで自分より力の劣るものの場合だ。強者が相手の場合はそう簡単にはいかない。
魔理沙はそういう時は頭を使う。元々頭は悪くなく、使う方向がおかしいだけだ。事実、魔理沙は得意の騙し討ちで格上に打ち勝つことも多かった。
だがここにも問題がある。騙し討ちとはその名の通り、相手を騙さなければ意味がないのだ。初見の相手ならいざ知らず、年がら年中嘘をついている魔理沙を知っている人物に騙し討ちを果たすには膨大な労力が必要だ。裏の裏は、表なのである。
ましてや、その相手が博麗の巫女となればどうだろう?
いくら魔理沙が完璧なストーリーを描き、それを演じたところで、クライマックスに差し掛かったあたりで、なんかおかしいわ、とか言って結末を変えてしまうに違いない。
だから今魔理沙に必要なのは、騙し討ちに頼るのではなく、相手を確実に追い立て勝利に近づく作戦を展開する力なのだ。
そしてそれをなし得るだけのスペックを、魔理沙は備えている。
そういうことを私は頭の中で何度も咀嚼し、わかりやすく筋道立てて魔理沙に語った。で、
「ははは、お前も話の分からんやつだ。私の勝利を近づける作戦はいつだって近づいてドカンだぜ」
返ってきた答えがこれである。ぶん殴ってやろうか。
もう何を言っても聞かないと判断して、私はため息をついて作業を再開することにした。
すると魔理沙が、客が来てるのにそれはないんじゃないか、なんて言ってくる。
私は魔理沙が嫌いだ。
話を聞きに来てるくせに、全く話を聞く気がない。
その上、こちらが話を遮ると、こうやって屁理屈をこねて文句を言うのである。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「アリス先生、もう他に言うことはないのか?」
それと紅茶おかわり、と悪びれず言う魔理沙に私はもうため息をつくしかない。律儀に紅茶を注ぐ私も私なのだが。
「アンタが人形遣いだったら、もっとアドバイスもしてあげられるんだけどね」
「バカじゃねーの? 人形遣いなんて人形以外に友達がいないコミュ障がやることだぜ」
「お前も人形にしてやろうか」
「お前はどこの閣下だぜ?」
私がちょっぴり嫌味を込めた言葉にも、余裕たっぷりで返してくる。
待て、慌てるな。こいつ相手に冷静さを失っては終わりなのだ。他愛もない話をしていたはずなのに、いつの間にか弾幕勝負のような緊張感を強いられているのは、何故だ。
「それよりさっきのは、私に友達になってほしい、という解釈でいいのか?」
「っ!? バカ! そんなはずないでしょバカ!! …………もう、ほんっとにバカ……」
「ひどいな。バカっていうほうがバカだぜ」
そう言って魔理沙はいやらしく笑う。――少し淋しそうに見えたのは、きっと気のせいだ。
赤くなった顔を見られないように、手元の作業に集中する。心頭滅却すれば火もまた涼し、集中していればノイズは聞こえないのである。
「お前は、どうなんだ?」
その声がハッキリと聴こえたのは、ノイズと判断しなかったためだろう。そう思わせるだけの何かが、込められているからだろう。
しかしその何かがわからない。唐突に聞かれたというのもあるし、今の魔理沙の問いかけは文の体を成していない。主語か、目的語かが抜けているのだ。
「何の話よ」
「お前は霊夢に負けても悔しくないのか? それともまさかお前、霊夢に勝ち越してるのか?」
心底不思議そうな顔で魔理沙が私を見る。
自分と霊夢の対戦成績は…………母数が少なく、記憶も曖昧だが、少なくとも勝ち越してはいないはずだ。自分より霊夢のほうが、強い。
霊夢と最後にやりあったのはいつだろう? その時のことを必死に思い出す。あの時自分は悔しかったのか?
「…………別に悔しくなんかないわ。勝ち越してもいない」
「何故だ? 自分の力が劣ると突きつけられて、何故お前はそのままでいられる?」
魔理沙の視線が痛いくらいに真っ直ぐ私を射抜いたから、私もちゃんとした答えを返さないといけないのだと思った。
――けれど、私は答えることができない。
そんなこと考えたこともなかったのだ、とわかった。だから自分は答えられない。答えを持っていれば、自分はそれを返すだけでいいのだから。
「強くなりたいとは思わないのか? お前の最終目標が弾幕勝負の勝利じゃなく、自律人形の完成だというのは知っている。でも、勝負で負けると悔しいものだろう?」
強くなりたいと思う。いや、自分は充分強いと思っている。
確かに霊夢には劣る。鬼にも劣るし、天人にも劣る。もっと言えば紅魔館の吸血鬼や、白玉楼の亡霊にも私は劣っている。
それでも自分はそれなりに強いほうだと思っている。事実、魔理沙との対戦成績は五分といったところのはずだ。こちらも、母数が少ないので参考にならないかもしれないが。
「人間だった時からお前はそうなのか? それとも捨食の術を使った時に感情も捨てたのか? だとしたら長生きも良し悪しだぜ」
魔理沙の言葉は、私の心をこれ以上なく正確に切り裂いていった。
人間だった時からそうだったか? わからない。でもあまり他人に関心を持つタイプではなかったと思う。
感情を捨てたのか? そうかもしれない。人形に感情を植え付けることに執心しすぎて、私が犠牲にしたのは、自分の感情だっただろうか。
何か言い返さないと。そう思うが、自分の口はうまく動いてくれなかった。何も、言い返せないからだ。
「…………すまん、言い過ぎた」
申し訳なさそうに魔理沙が謝るから、私はよっぽどひどい顔をしていたのだろう。
別に構わないわ、と自嘲気味に呟くのが精一杯だった。
紅茶飲むか、と気遣うように魔理沙が言う。
私が用意した紅茶でしょ、と笑いながらありがたくいただくことにした。
私は魔理沙が嫌いだ。
傷つけるだけ、傷つけて。
それなのに私が傷ついたようにすると、自分が傷つく。
なんて自分勝手なやつだろう。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「そんなに勝ちたいなら、寝込みでも襲ったらどうなのよ」
こんなことを言い出すのは、疲れてしまったからかもしれない。作業に熱中しすぎて、十分な睡眠を取れていなかったようだと、心の中で言い訳する。
魔理沙の反応も、冗談にしても面白くないぜ、と芳しくないものだった。当然だが。
「正面からやりあって近づいてドカンで勝たなくては意味がないだろう」
「近づいてドカンからはそろそろ離れなさいよ。やり方変えてみたらどう?」
今度は至極真っ当な提案だった。静寂が訪れた後ため息をつく。ため息と言うのは躊躇われるような大きなため息をついたのは――――魔理沙だった。
「やれやれ。本当に何もわかっちゃいないな、アリス先生は」
と、小馬鹿にしたように言うので、私もちょっとむっとなってしまった。
「何がわかっていないのよ」
「いいか。私は別に弾幕で最強になりたいわけでも、ましてや霊夢が負けるところをみたいわけでもない」
今ひとつ意図がつかめない。魔理沙は一体何が言いたいのか。
もどかしくて、つい目つきが鋭くなってしまったようだ。魔理沙が、慌てるなよ、とジェスチャーで示す。
「私があいつに勝つ、霧雨魔理沙が博麗霊夢に勝つってことが重要なんだ。私のやり方じゃない勝利は、私の勝利にならん」
だから最後は近づいてドカンだ、と堂々と言い切ってみせた。
魔理沙は何かをやり遂げた後のように、清々しい顔でうんうんと頷いている。こいつ、自分に酔ってやがる。
「それって要はアンタの意地でしょ?」
「その言い方は良くないな。矜持といってくれ、そっちのほうがかっこいいぜ」
またよく分からないことを言う。私はため息をつかざるをえない。
勝利という結果よりも、自分らしいという過程が大事なのだろうか。それともどうせ勝利するなら、そこにらしさを加えようと欲張っているのか。いずれにせよ、
「バカよバカ。大バカよ。バカとしか言えないわ」
話にならないな、と斬り捨てた。本末転倒、二兎追うものは一兎をも得ず、だ。
魔理沙は納得がいかないように眉間にしわを寄せ、
「お前の人形はどうなんだよ? 人形なんて使わないで、パチュリーみたいに戦ったほうが強いんじゃないのか?」
という。挙げ句の果てには、それとも唯一の友達は裏切れないか、とか言うから思わず手が出たけど、私は悪くない。
「私の場合は目標の達成に勝利は必要不可欠なものではないからよ。アンタの場合は勝利が必要なんじゃなくて?」
「その通りだぜ。そして同時に、私のやり方であることも必要不可欠だ」
「…………呆れた。本気で言ってるの、それ?」
「本気に決まってるだろう。私は生まれてこの方嘘をついたことがないんだ。霊夢のところの神様に誓ってもいいぜ」
「いるかいないかわからないじゃない」
「はっはっは。あんな寂れた神社に神様なんているわけ無いだろう」
アリスはバカだなあ、と付け足さなければ、脛は蹴らなかったかもしれない。
脛を押さえて呻き声を上げる魔理沙を見て、私は今日一番深いため息をついた。
私は魔理沙が嫌いだ。
どこまで本気で言っているのかわからない。
これは嘘だろうと思ったら、本人は至って真面目だったりする。
これは本気であってほしいと願ったら、謀ったように嘘だったりする。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「…………あんた、なんでそんなに霊夢に拘るのよ」
立て直すようにため息をついてから、魔理沙に問う。
それは今日の魔理沙が持ってきた――いや、気付いたのが今日というだけで本当はずっと前からあった――違和感だ。
自慢じゃないが、自分だって魔理沙とはいい勝負しているのだ。
強者を求めるというのなら、霊夢以外にもたくさんいるはずだ。
「何故、か……それは、言わなくちゃならんことか?」
「別に言わなくてもいいわ。私が知りたいだけ」
そうだ、私は知りたい。
霧雨魔理沙が、博麗霊夢に拘る理由。
貴方と同じ人間だから? 私も貴方と同じ魔法使いなのに。
昔からの顔馴染みだから? 私だって付き合いは相当長いほうだ。
「そうか。なら答えにゃならんな。恥ずかしいから他言無用にしてくれると助かるんだが」
「構わないわ。それに私は、人形ぐらいしか話し相手がいないしね?」
「ははは、それもそうだな。…………霊夢は私の目標であり、憧れなんだよ」
照れたようにはにかみながら、魔理沙が応えた。
意外と言っていい答えだったと思う。霊夢と魔理沙では、スタイルが明らかに異なるからだ。
何も考えずに戦に挑み、それでもその場のアドリブで最善手を導き出す霊夢。
何も考えていないようで冷静に戦況を見つめ、時間をかけて最善手を導き出す魔理沙。
パワーとスピードで劣るも、抜群の対応力で絶対の安定感を誇る霊夢。
パワーとスピードで勝るも、一度崩れるともろく、しかしハマれば強さを発揮する魔理沙。
正反対、百八十度違うといってもおかしくない。
それなのに魔理沙は霊夢の何を目標にし、何に憧れたのだろう。
「私も夢想封印したい!、とかじゃないぞ?」
「わかってるわよ、そんなこと」
「私が憧れるのはあいつの人望、あいつが受ける信頼だよ」
続けて明らかにした理由は、先程よりも意外に思えた。
魔理沙の交友関係の広さは幻想郷でも一、二を争う。そんな魔理沙が、霊夢の人望や信頼に憧れるという。私からすれば、魔理沙のそれですら羨望の対象だ。
「人々はあいつが負けることなんで想像だにしてない。異変が起こっても、霊夢がいるだけでみんな安心してるんだ。あいつが普段何をやっているか知っているか? 何もしていないぜ」
真面目な話にもネタを挟むのは実に魔理沙らしかった。だからこそ、ギャップが際立ってしまう。
「私もああいう風になりたかったんだよ。いるだけで、誰かを笑わせられる。そんな存在に」
窓の外、朱色に染まる空を見て、黒白の魔法使いは一体何を感じたのだろう。
肘をついて、目を細めながら、夕陽の光を浴びるその顔には、何が浮かんでいるのだろう。
暫くの間、時計の針が動く音だけが喧しく響いた。
「だから、なろうって思った。なりたかったら、なればいいんじゃないかってな。どうだ、私は天才だろ。褒めてくれていいぜ」
いきなり私の方を向いて、満面の笑みでそういうもんだから、私は吹き出してしまった。
おかしくって、涙が出てくる。確かに魔理沙は天才かもしれない。
「前向きなのね、貴方」
「前向きだぜ。後ろ向いてる余裕なんてないからな。前見て全力疾走でやっと離されないで済んでるのに、後ろ走りなんかしてちゃ、差が広がる一方だ」
魔理沙は知らない。――いや、知っていても関係ないのだ。
貴方の前には、霊夢以外にもたくさんいることに。
貴方の後ろには、それよりもたくさんいることに。
貴方の周りには、霊夢にも負けないほどの人妖が集まっていることに。
魔理沙の目には、きっと霊夢しか映っていないのだろうから。
魔理沙。私は貴方の、どこにいるのかな。
隣にいれればいいと思う。
私は魔理沙が嫌いだ。
魔理沙は霊夢しか見ないから。
まるで私が軽んじられているような気がする。
私をそんな気分にさせるから。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「こんなことしてる場合じゃないな。帰って研究でもするか」
一人ですべて決めてしまう。私に相談しにきたのは、なんだったんだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「もうすぐ晩ご飯にするから、食べていけばいいのに」
「そこまでしてもらうのは悪い。次にお前とやりあう時に情が出てはいけないからな。家に帰って食べる」
情けをかけたことなんてないくせに。どうせ何も食べずに研究に勤しむんだろう。サンドイッチぐらいなら、片手で食べられるかな?
「じゃあな。また邪魔するぜ」
「あっ、こら待て!」
待てと言われて待つバカはいないぜー、と言いながら飛んでいってしまう。こうなってはどうしようもないので、私は今日何度目かわからないため息をついた。
私は魔理沙が嫌いだ。
次に来る日を言っていけば、クッキーぐらい用意するのに。
おもてなしもろくに出来ないようでは、都会派魔法使いの名折れじゃないか。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
「おい、アリス。話聞いてくれよー」
「聞いてあげるからもうちょっと待ってなさい」
一人で静かに人形を縫っていたところ、突然ドアが強く開かれボロボロの――具体的に言えばさっきまで弾幕勝負やってて負けてきました、みたいな感じの――魔理沙が入ってきたのはついさっきの話だ。
私はそれを見てため息をつきながら紅茶を準備しにいったから、その後からずっと魔理沙はあんな感じである。
招いていないとはいえ、客は客。図々しくも来客用のテーブルに陣取っている魔理沙に紅茶を差し出した。茶請けがないぜ、と言うがそれはいきなりアポもなしに来る魔理沙が悪い。
「それで?」
「霊夢に負けた」
一応話を促すと、魔理沙は実に不機嫌そうに言って、それから紅茶に手をつけた。
がさつなイメージが先行する魔理沙だが、ティーカップを傾ける姿はなかなか様になっていて、育ちの良さが垣間見える。それを指摘すると話が逸れるので言わないが。
「だから?」
「霊夢対策本部を立ち上げよう。アリスだって、あいつに負けっぱなしは嫌だろう!?」
別にそんなことどうでもいいんだけど。本日二度目のため息をつく。
それにしてもこうやって人に意見を聞こうという魔理沙は珍しい。よっぽど今日の負けがこたえたのだろう。暇つぶしぐらいにはなるだろうと、手では人形を弄りながら今日の勝負についてそれとなく尋ねる。
「正面から突っ込んでぶっ放したらあっさり躱されて終わったぜ」
「待ちなさい」
思わずツッコんでしまった。なんだそれは、数ある愚策の中でもぶっちぎりでナンバーワン、って感じの愚策じゃないか。そんな策を取らないといけないほど、切羽詰まっていたのか。
魔理沙は弾幕はパワーを信条としつつも実際には慎重かつ狡猾で策を弄するタイプでもある、と認識している。だからこそ、幾つかの異変のとき、私は魔理沙をパートナーに選んだ。
先ほど聞いた魔理沙の試合展開はらしくないと思えた。が、その理由はあっさりとしたものである。
「今回の勝負に限っては私のスピードとパワーがどれほど通用するか試したかったという面もある。そしてわかったことだが、あの腋巫女の勘の前では無力だったな」
ということらしい。考えれば大体わかりそうだが、それを実戦にて試してしまおうというのは、いかにも魔理沙らしい。
大方行き詰まったあとに、もしかしたら一発であっさりケリがつくかもしれん!と思い立って何も考えず神社まで行ったに違いない。
私はため息をついて寺子屋にいる子どもを諭すように言った。
「だからいつも言ってるでしょう。弾幕はブレイン、もっと頭を使って戦いなさいと」
「いーや、弾幕はパワーだぜ」
聞きゃしねえ。
確かに魔理沙のパワーは脅威である。スピードもあるし、そういう意味では力押しが最良の戦術になる可能性も高いのだろう。
しかし、それはあくまで自分より力の劣るものの場合だ。強者が相手の場合はそう簡単にはいかない。
魔理沙はそういう時は頭を使う。元々頭は悪くなく、使う方向がおかしいだけだ。事実、魔理沙は得意の騙し討ちで格上に打ち勝つことも多かった。
だがここにも問題がある。騙し討ちとはその名の通り、相手を騙さなければ意味がないのだ。初見の相手ならいざ知らず、年がら年中嘘をついている魔理沙を知っている人物に騙し討ちを果たすには膨大な労力が必要だ。裏の裏は、表なのである。
ましてや、その相手が博麗の巫女となればどうだろう?
いくら魔理沙が完璧なストーリーを描き、それを演じたところで、クライマックスに差し掛かったあたりで、なんかおかしいわ、とか言って結末を変えてしまうに違いない。
だから今魔理沙に必要なのは、騙し討ちに頼るのではなく、相手を確実に追い立て勝利に近づく作戦を展開する力なのだ。
そしてそれをなし得るだけのスペックを、魔理沙は備えている。
そういうことを私は頭の中で何度も咀嚼し、わかりやすく筋道立てて魔理沙に語った。で、
「ははは、お前も話の分からんやつだ。私の勝利を近づける作戦はいつだって近づいてドカンだぜ」
返ってきた答えがこれである。ぶん殴ってやろうか。
もう何を言っても聞かないと判断して、私はため息をついて作業を再開することにした。
すると魔理沙が、客が来てるのにそれはないんじゃないか、なんて言ってくる。
私は魔理沙が嫌いだ。
話を聞きに来てるくせに、全く話を聞く気がない。
その上、こちらが話を遮ると、こうやって屁理屈をこねて文句を言うのである。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「アリス先生、もう他に言うことはないのか?」
それと紅茶おかわり、と悪びれず言う魔理沙に私はもうため息をつくしかない。律儀に紅茶を注ぐ私も私なのだが。
「アンタが人形遣いだったら、もっとアドバイスもしてあげられるんだけどね」
「バカじゃねーの? 人形遣いなんて人形以外に友達がいないコミュ障がやることだぜ」
「お前も人形にしてやろうか」
「お前はどこの閣下だぜ?」
私がちょっぴり嫌味を込めた言葉にも、余裕たっぷりで返してくる。
待て、慌てるな。こいつ相手に冷静さを失っては終わりなのだ。他愛もない話をしていたはずなのに、いつの間にか弾幕勝負のような緊張感を強いられているのは、何故だ。
「それよりさっきのは、私に友達になってほしい、という解釈でいいのか?」
「っ!? バカ! そんなはずないでしょバカ!! …………もう、ほんっとにバカ……」
「ひどいな。バカっていうほうがバカだぜ」
そう言って魔理沙はいやらしく笑う。――少し淋しそうに見えたのは、きっと気のせいだ。
赤くなった顔を見られないように、手元の作業に集中する。心頭滅却すれば火もまた涼し、集中していればノイズは聞こえないのである。
「お前は、どうなんだ?」
その声がハッキリと聴こえたのは、ノイズと判断しなかったためだろう。そう思わせるだけの何かが、込められているからだろう。
しかしその何かがわからない。唐突に聞かれたというのもあるし、今の魔理沙の問いかけは文の体を成していない。主語か、目的語かが抜けているのだ。
「何の話よ」
「お前は霊夢に負けても悔しくないのか? それともまさかお前、霊夢に勝ち越してるのか?」
心底不思議そうな顔で魔理沙が私を見る。
自分と霊夢の対戦成績は…………母数が少なく、記憶も曖昧だが、少なくとも勝ち越してはいないはずだ。自分より霊夢のほうが、強い。
霊夢と最後にやりあったのはいつだろう? その時のことを必死に思い出す。あの時自分は悔しかったのか?
「…………別に悔しくなんかないわ。勝ち越してもいない」
「何故だ? 自分の力が劣ると突きつけられて、何故お前はそのままでいられる?」
魔理沙の視線が痛いくらいに真っ直ぐ私を射抜いたから、私もちゃんとした答えを返さないといけないのだと思った。
――けれど、私は答えることができない。
そんなこと考えたこともなかったのだ、とわかった。だから自分は答えられない。答えを持っていれば、自分はそれを返すだけでいいのだから。
「強くなりたいとは思わないのか? お前の最終目標が弾幕勝負の勝利じゃなく、自律人形の完成だというのは知っている。でも、勝負で負けると悔しいものだろう?」
強くなりたいと思う。いや、自分は充分強いと思っている。
確かに霊夢には劣る。鬼にも劣るし、天人にも劣る。もっと言えば紅魔館の吸血鬼や、白玉楼の亡霊にも私は劣っている。
それでも自分はそれなりに強いほうだと思っている。事実、魔理沙との対戦成績は五分といったところのはずだ。こちらも、母数が少ないので参考にならないかもしれないが。
「人間だった時からお前はそうなのか? それとも捨食の術を使った時に感情も捨てたのか? だとしたら長生きも良し悪しだぜ」
魔理沙の言葉は、私の心をこれ以上なく正確に切り裂いていった。
人間だった時からそうだったか? わからない。でもあまり他人に関心を持つタイプではなかったと思う。
感情を捨てたのか? そうかもしれない。人形に感情を植え付けることに執心しすぎて、私が犠牲にしたのは、自分の感情だっただろうか。
何か言い返さないと。そう思うが、自分の口はうまく動いてくれなかった。何も、言い返せないからだ。
「…………すまん、言い過ぎた」
申し訳なさそうに魔理沙が謝るから、私はよっぽどひどい顔をしていたのだろう。
別に構わないわ、と自嘲気味に呟くのが精一杯だった。
紅茶飲むか、と気遣うように魔理沙が言う。
私が用意した紅茶でしょ、と笑いながらありがたくいただくことにした。
私は魔理沙が嫌いだ。
傷つけるだけ、傷つけて。
それなのに私が傷ついたようにすると、自分が傷つく。
なんて自分勝手なやつだろう。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「そんなに勝ちたいなら、寝込みでも襲ったらどうなのよ」
こんなことを言い出すのは、疲れてしまったからかもしれない。作業に熱中しすぎて、十分な睡眠を取れていなかったようだと、心の中で言い訳する。
魔理沙の反応も、冗談にしても面白くないぜ、と芳しくないものだった。当然だが。
「正面からやりあって近づいてドカンで勝たなくては意味がないだろう」
「近づいてドカンからはそろそろ離れなさいよ。やり方変えてみたらどう?」
今度は至極真っ当な提案だった。静寂が訪れた後ため息をつく。ため息と言うのは躊躇われるような大きなため息をついたのは――――魔理沙だった。
「やれやれ。本当に何もわかっちゃいないな、アリス先生は」
と、小馬鹿にしたように言うので、私もちょっとむっとなってしまった。
「何がわかっていないのよ」
「いいか。私は別に弾幕で最強になりたいわけでも、ましてや霊夢が負けるところをみたいわけでもない」
今ひとつ意図がつかめない。魔理沙は一体何が言いたいのか。
もどかしくて、つい目つきが鋭くなってしまったようだ。魔理沙が、慌てるなよ、とジェスチャーで示す。
「私があいつに勝つ、霧雨魔理沙が博麗霊夢に勝つってことが重要なんだ。私のやり方じゃない勝利は、私の勝利にならん」
だから最後は近づいてドカンだ、と堂々と言い切ってみせた。
魔理沙は何かをやり遂げた後のように、清々しい顔でうんうんと頷いている。こいつ、自分に酔ってやがる。
「それって要はアンタの意地でしょ?」
「その言い方は良くないな。矜持といってくれ、そっちのほうがかっこいいぜ」
またよく分からないことを言う。私はため息をつかざるをえない。
勝利という結果よりも、自分らしいという過程が大事なのだろうか。それともどうせ勝利するなら、そこにらしさを加えようと欲張っているのか。いずれにせよ、
「バカよバカ。大バカよ。バカとしか言えないわ」
話にならないな、と斬り捨てた。本末転倒、二兎追うものは一兎をも得ず、だ。
魔理沙は納得がいかないように眉間にしわを寄せ、
「お前の人形はどうなんだよ? 人形なんて使わないで、パチュリーみたいに戦ったほうが強いんじゃないのか?」
という。挙げ句の果てには、それとも唯一の友達は裏切れないか、とか言うから思わず手が出たけど、私は悪くない。
「私の場合は目標の達成に勝利は必要不可欠なものではないからよ。アンタの場合は勝利が必要なんじゃなくて?」
「その通りだぜ。そして同時に、私のやり方であることも必要不可欠だ」
「…………呆れた。本気で言ってるの、それ?」
「本気に決まってるだろう。私は生まれてこの方嘘をついたことがないんだ。霊夢のところの神様に誓ってもいいぜ」
「いるかいないかわからないじゃない」
「はっはっは。あんな寂れた神社に神様なんているわけ無いだろう」
アリスはバカだなあ、と付け足さなければ、脛は蹴らなかったかもしれない。
脛を押さえて呻き声を上げる魔理沙を見て、私は今日一番深いため息をついた。
私は魔理沙が嫌いだ。
どこまで本気で言っているのかわからない。
これは嘘だろうと思ったら、本人は至って真面目だったりする。
これは本気であってほしいと願ったら、謀ったように嘘だったりする。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「…………あんた、なんでそんなに霊夢に拘るのよ」
立て直すようにため息をついてから、魔理沙に問う。
それは今日の魔理沙が持ってきた――いや、気付いたのが今日というだけで本当はずっと前からあった――違和感だ。
自慢じゃないが、自分だって魔理沙とはいい勝負しているのだ。
強者を求めるというのなら、霊夢以外にもたくさんいるはずだ。
「何故、か……それは、言わなくちゃならんことか?」
「別に言わなくてもいいわ。私が知りたいだけ」
そうだ、私は知りたい。
霧雨魔理沙が、博麗霊夢に拘る理由。
貴方と同じ人間だから? 私も貴方と同じ魔法使いなのに。
昔からの顔馴染みだから? 私だって付き合いは相当長いほうだ。
「そうか。なら答えにゃならんな。恥ずかしいから他言無用にしてくれると助かるんだが」
「構わないわ。それに私は、人形ぐらいしか話し相手がいないしね?」
「ははは、それもそうだな。…………霊夢は私の目標であり、憧れなんだよ」
照れたようにはにかみながら、魔理沙が応えた。
意外と言っていい答えだったと思う。霊夢と魔理沙では、スタイルが明らかに異なるからだ。
何も考えずに戦に挑み、それでもその場のアドリブで最善手を導き出す霊夢。
何も考えていないようで冷静に戦況を見つめ、時間をかけて最善手を導き出す魔理沙。
パワーとスピードで劣るも、抜群の対応力で絶対の安定感を誇る霊夢。
パワーとスピードで勝るも、一度崩れるともろく、しかしハマれば強さを発揮する魔理沙。
正反対、百八十度違うといってもおかしくない。
それなのに魔理沙は霊夢の何を目標にし、何に憧れたのだろう。
「私も夢想封印したい!、とかじゃないぞ?」
「わかってるわよ、そんなこと」
「私が憧れるのはあいつの人望、あいつが受ける信頼だよ」
続けて明らかにした理由は、先程よりも意外に思えた。
魔理沙の交友関係の広さは幻想郷でも一、二を争う。そんな魔理沙が、霊夢の人望や信頼に憧れるという。私からすれば、魔理沙のそれですら羨望の対象だ。
「人々はあいつが負けることなんで想像だにしてない。異変が起こっても、霊夢がいるだけでみんな安心してるんだ。あいつが普段何をやっているか知っているか? 何もしていないぜ」
真面目な話にもネタを挟むのは実に魔理沙らしかった。だからこそ、ギャップが際立ってしまう。
「私もああいう風になりたかったんだよ。いるだけで、誰かを笑わせられる。そんな存在に」
窓の外、朱色に染まる空を見て、黒白の魔法使いは一体何を感じたのだろう。
肘をついて、目を細めながら、夕陽の光を浴びるその顔には、何が浮かんでいるのだろう。
暫くの間、時計の針が動く音だけが喧しく響いた。
「だから、なろうって思った。なりたかったら、なればいいんじゃないかってな。どうだ、私は天才だろ。褒めてくれていいぜ」
いきなり私の方を向いて、満面の笑みでそういうもんだから、私は吹き出してしまった。
おかしくって、涙が出てくる。確かに魔理沙は天才かもしれない。
「前向きなのね、貴方」
「前向きだぜ。後ろ向いてる余裕なんてないからな。前見て全力疾走でやっと離されないで済んでるのに、後ろ走りなんかしてちゃ、差が広がる一方だ」
魔理沙は知らない。――いや、知っていても関係ないのだ。
貴方の前には、霊夢以外にもたくさんいることに。
貴方の後ろには、それよりもたくさんいることに。
貴方の周りには、霊夢にも負けないほどの人妖が集まっていることに。
魔理沙の目には、きっと霊夢しか映っていないのだろうから。
魔理沙。私は貴方の、どこにいるのかな。
隣にいれればいいと思う。
私は魔理沙が嫌いだ。
魔理沙は霊夢しか見ないから。
まるで私が軽んじられているような気がする。
私をそんな気分にさせるから。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「こんなことしてる場合じゃないな。帰って研究でもするか」
一人ですべて決めてしまう。私に相談しにきたのは、なんだったんだ。
私は魔理沙が嫌いだ。
「もうすぐ晩ご飯にするから、食べていけばいいのに」
「そこまでしてもらうのは悪い。次にお前とやりあう時に情が出てはいけないからな。家に帰って食べる」
情けをかけたことなんてないくせに。どうせ何も食べずに研究に勤しむんだろう。サンドイッチぐらいなら、片手で食べられるかな?
「じゃあな。また邪魔するぜ」
「あっ、こら待て!」
待てと言われて待つバカはいないぜー、と言いながら飛んでいってしまう。こうなってはどうしようもないので、私は今日何度目かわからないため息をついた。
私は魔理沙が嫌いだ。
次に来る日を言っていけば、クッキーぐらい用意するのに。
おもてなしもろくに出来ないようでは、都会派魔法使いの名折れじゃないか。
だから私は、魔理沙が嫌いだ。
地文の中で心情を語る時などに空白があるのは、話の内容にもよると思うけど合ってると思いました。
いずれも個人的な感想で恐縮ですが、面白かったです
魔理沙が何だかんだ良い奴っぽくて、アリスがネガティブで何だかんだ惚れてるっぽいみたいな感じ?
もう少し魔理沙をよく見れば魅力的に描写するか、アリス側の感情を工夫するかが必要だったのではないでしょうかね。
いまいち。
恋愛事はあばたもえくぼと言うけれど、この作品は意図せずしてそういう微妙な非論理的部分を走ってる。だから1か0かで見ると0になってしまう(ここは特に完全な関係を求める読者が多い)。
とはいえ、こういうダメな人間関係はある意味非常にリアルではある。それを書き切るのも才能の内。読んでて楽しかった。
魔理沙はだいたいこんな感じのキャラなんじゃないかと思っているので、
特別嫌なやつとか思ったりはしなかったです。
死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し死し
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
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0点て言う選択しないの? 結局それって自分が評価してほしいって言う自己満じゃん。0点だけは嫌なのか?馬鹿なの? 死に値する。私はアンチを続ける。それでも別にいいでしょ?。hey自己満足で投稿してるなら文句は言えないもんね。
結局アンチされても仕方ないもん。恨むならアンチを恨むじゃなくて自分を恨んでと言う話だよね。hey恨まれるなんて全く以て間違っている。別に私は悪くない。悪いのは投稿した自分だ。
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
0点て言う選択しないの? 結局それって自分が評価してほしいって言う自己満じゃん。0点だけは嫌なのか?馬鹿なの? 死に値する。私はアンチを続ける。それでも別にいいでしょ?。hey自己満足で投稿してるなら文句は言えないもんね。
結局アンチされても仕方ないもん。恨むならアンチを恨むじゃなくて自分を恨んでと言う話だよね。hey恨まれるなんて全く以て間違っている。別に私は悪くない。悪いのは投稿した自分だ。