今日も今日とて一仕事を終え、縁側でお茶を啜る日々。時刻は11時を過ぎ、そろそろお客さんが来てもよい時間である。
お客さんといっても、うちの神様を拝むわけでも、御札を買うわけでもない。ただの集合場所だったり、お茶を飲みに来たり、宴会の開場としてだけ使ったりと別に饗す必要の無いように見える人たちばかりだ。
それでも私は彼女らをお客さんと呼び、お饗しをするようにしている。昼ごろに来たならば昼食を作ってやり、お茶の時間だったら茶菓子も出してあげ、宴会だったらお酒の提供をする。
これは私が彼女らに作っている境界であり、施しをする側とされる側、その区別を分かるようにしている。この境界を超えられないように、超えてしまわないように、私は彼女らを饗す。仲良くなり別れが辛くならないように。相手を知らなすぎて別れを軽視しないように。
今日は誰も来ないのであろうか。珍しい日もあるものだ。昼を過ぎそんな事を考えながら縁側で横たわる。人が来ないのはそれで寂しいものである。誰も来ない日なら偶の昼寝もいいだろう。少し肌寒い季節ではあるがこの時間なら太陽が当たってぽかぽかで気持ちいい。
次に気がついたときは布団の中に居た。外を見ると日は沈んでいる。最初は寝ぼけていたためか何も不思議に思わなかったが、次第に何故布団に入っているのかと疑問に感じてきた。意識もはっきりとし、台所から何やら声がする。紅魔館の瀟洒な従者、白玉楼の庭師、山の巫女。それと、霧雨魔理沙。
なにをやっているのか気になったため台所へと向かう。
「あ、霊夢さん。おはようございます、よく眠れましたか?」
巫女が声をかけてくる。適当に返事をして何をやっているのかを聞く。
「宴会の準備ですわ。あ、台所勝手に借りて悪いわね。」
従者が言う。今日宴会をやるなんて話聞いてないわよ?
「それはさっき紫様からやるって言われたものですから」
庭師が答える。いきなりの呼びかけにしては外に大勢集まっているようだ。
「まぁ、いきなりの開催だからってこの宴会をパスする奴は中々にいないぜ。」
魔理沙が心を読んだかのように言う。この宴会には何か特別な意味があるらしい。手っ取り早く宴会の意味を知るためにスキマ妖怪を呼ぶ。
「あら?あなたは自分の誕生日の事も忘れてしまったの?」
「霊夢、誕生日おめでとう。」
そうは言ったが博麗霊夢はぽかぽかの縁側でお昼寝中であった。しかし、もうすぐ日が暮れ、ここも寒くなるだろう。仕方ないので私は霊夢を彼女の寝室まで連れていき布団で寝かせることにした。
「誕生日だけの特別輸送サービスだぜ。」
霊夢が寝ているとなると、今日誕生日宴会をやるっていう話ができない。仕方ない、ここは強行で行おう。しかし、プレゼントの用意をしていたら少し遅くなってしまった。今から幻想郷中を飛び回り宴会の告知をするのは少し酷である。しかたないのでワイルドカードに頼むとする。
「ゆかりー、悪いんだけどそういうことなんで宴会の告知をしてくれないか?」
「あら?高く付くわよ?」
「まぁ、しょうがないな。」
紫に告知を任せ私は宴会の準備に取り掛かる。準備をしていると、察しのいい従者や庭師、巫女などが来てくれて準備を手伝ってくれた。
準備をしていると寝ていた霊夢が何もわかっていない様子で起きてきた。
宴会もそろそろお開きになるだろう。今日はみんなに饗してもらった。こういうのも偶にはいいものである。いつもと違う感覚、嬉しい、久しぶりに味わった気がする。
そうして宴会もお開きになり、魔理沙が最後まで片付けをして残っていた。
「これで終わりだな。」
魔理沙が言う。これが終わればまたいつも通りの日々か来るのだろう。それを私は望んでいる。饗す側、それは下手に出る上手である。私にピッタリだ。
「おっと、最後にこれを忘れてたぜ。」
「霊夢、誕生日おめでとう。」
魔理沙がなにやら渡してきた。どうやら竹箒らしい。
「初めて自分で一からつくったからちょっと下手っぴかもしれないけど、良ければ使ってくれだぜ。」
そう言うと恥ずかしかったのか魔理沙はすぐに飛んでいってしまった。
魔理沙とならみんなと違う関係でもいいかも知れない。
なんてことを思った。
お客さんといっても、うちの神様を拝むわけでも、御札を買うわけでもない。ただの集合場所だったり、お茶を飲みに来たり、宴会の開場としてだけ使ったりと別に饗す必要の無いように見える人たちばかりだ。
それでも私は彼女らをお客さんと呼び、お饗しをするようにしている。昼ごろに来たならば昼食を作ってやり、お茶の時間だったら茶菓子も出してあげ、宴会だったらお酒の提供をする。
これは私が彼女らに作っている境界であり、施しをする側とされる側、その区別を分かるようにしている。この境界を超えられないように、超えてしまわないように、私は彼女らを饗す。仲良くなり別れが辛くならないように。相手を知らなすぎて別れを軽視しないように。
今日は誰も来ないのであろうか。珍しい日もあるものだ。昼を過ぎそんな事を考えながら縁側で横たわる。人が来ないのはそれで寂しいものである。誰も来ない日なら偶の昼寝もいいだろう。少し肌寒い季節ではあるがこの時間なら太陽が当たってぽかぽかで気持ちいい。
次に気がついたときは布団の中に居た。外を見ると日は沈んでいる。最初は寝ぼけていたためか何も不思議に思わなかったが、次第に何故布団に入っているのかと疑問に感じてきた。意識もはっきりとし、台所から何やら声がする。紅魔館の瀟洒な従者、白玉楼の庭師、山の巫女。それと、霧雨魔理沙。
なにをやっているのか気になったため台所へと向かう。
「あ、霊夢さん。おはようございます、よく眠れましたか?」
巫女が声をかけてくる。適当に返事をして何をやっているのかを聞く。
「宴会の準備ですわ。あ、台所勝手に借りて悪いわね。」
従者が言う。今日宴会をやるなんて話聞いてないわよ?
「それはさっき紫様からやるって言われたものですから」
庭師が答える。いきなりの呼びかけにしては外に大勢集まっているようだ。
「まぁ、いきなりの開催だからってこの宴会をパスする奴は中々にいないぜ。」
魔理沙が心を読んだかのように言う。この宴会には何か特別な意味があるらしい。手っ取り早く宴会の意味を知るためにスキマ妖怪を呼ぶ。
「あら?あなたは自分の誕生日の事も忘れてしまったの?」
「霊夢、誕生日おめでとう。」
そうは言ったが博麗霊夢はぽかぽかの縁側でお昼寝中であった。しかし、もうすぐ日が暮れ、ここも寒くなるだろう。仕方ないので私は霊夢を彼女の寝室まで連れていき布団で寝かせることにした。
「誕生日だけの特別輸送サービスだぜ。」
霊夢が寝ているとなると、今日誕生日宴会をやるっていう話ができない。仕方ない、ここは強行で行おう。しかし、プレゼントの用意をしていたら少し遅くなってしまった。今から幻想郷中を飛び回り宴会の告知をするのは少し酷である。しかたないのでワイルドカードに頼むとする。
「ゆかりー、悪いんだけどそういうことなんで宴会の告知をしてくれないか?」
「あら?高く付くわよ?」
「まぁ、しょうがないな。」
紫に告知を任せ私は宴会の準備に取り掛かる。準備をしていると、察しのいい従者や庭師、巫女などが来てくれて準備を手伝ってくれた。
準備をしていると寝ていた霊夢が何もわかっていない様子で起きてきた。
宴会もそろそろお開きになるだろう。今日はみんなに饗してもらった。こういうのも偶にはいいものである。いつもと違う感覚、嬉しい、久しぶりに味わった気がする。
そうして宴会もお開きになり、魔理沙が最後まで片付けをして残っていた。
「これで終わりだな。」
魔理沙が言う。これが終わればまたいつも通りの日々か来るのだろう。それを私は望んでいる。饗す側、それは下手に出る上手である。私にピッタリだ。
「おっと、最後にこれを忘れてたぜ。」
「霊夢、誕生日おめでとう。」
魔理沙がなにやら渡してきた。どうやら竹箒らしい。
「初めて自分で一からつくったからちょっと下手っぴかもしれないけど、良ければ使ってくれだぜ。」
そう言うと恥ずかしかったのか魔理沙はすぐに飛んでいってしまった。
魔理沙とならみんなと違う関係でもいいかも知れない。
なんてことを思った。
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おそらく友情ものなのかなとは思ったが、読み応えが無さ過ぎる。面白くなりそうなのに勿体無い。
それと、題名見たらレイマリでしたね。