Coolier - 新生・東方創想話

常識にとらわれない

2012/11/17 23:51:39
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「最近思うのだけど」

「はい、何でしょう?」

「ねえ咲夜、私は、本当に吸血鬼なの?」

「え? レミリアお嬢様は吸血鬼ですよ」

「だって、吸血鬼って棺桶の中で寝るのよね」

「イメージ的にはそうですね」

「でも、私はベットで寝てる」

「あんまり重要ではないのでしょう」

「あとそれに、血とか最近飲まないし」

「あれですよ、飲んでるんですが大人の事情で割愛されているんですよ」

「割愛? どういうこと?」

「あ、今のは忘れてください」

「まあ、いいわ。ほかにも、夜行動しないで普通に昼行動しているわ」

「常識にとらわれない、それが幻想郷です」

「う~ん、うん。私は、まだ吸血鬼だということね」

「まだと言うよりこれからも、吸血鬼です」

「ふーん」

「その様子は納得してもらえたようですね」

「そうね、ところで、フランは吸血鬼なの?」

「え? レミリア様が吸血鬼なのですから当然妹のフラン様も吸血鬼ですよ」

「そこが、疑問なのよ」

「はい?」

「実際、フランは血を飲むけれど実際人から直接飲んだことはないわ」

「そうですが、では、フラン様はなんなのですか?」

「……宇宙人?」

「……お嬢様!」

「何よ」

「なんなのかわからないからといって何でも宇宙人って言うのやめてください」

「じゃあ、何なのよ」

「ですから、吸血鬼ですよ」

「結局そこに落ち着くのね」

「いや、落ち着くもなにも」

「じゃあ、咲夜は吸血鬼なの?」

「私は吸血鬼じゃないですよ」

「じゃあ、宇宙人なの?」

「いいえ」

「え? 宇宙人じゃない?」

「宇宙人じゃないです」

「え? そんなことって」

「そもそも、私を何だと思ってるんですか?」

「さっきまで、人間だと思っていたけれど」

「けれど、なんですか?」

「常識にとらわれないから、私は吸血鬼よね」

「ええ、結論的には」

「じゃあ、常識的に考えると咲夜は人間よね」

「はい」

「じゃあ、常識にとらわれない幻想郷で咲夜はいったいなんなの?」

「……あ、私にも私が何なのか分からなくなりました」
歯磨き中に考えたお話でした。
ギョウヘルインニ
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コメント



0.950簡易評価
3.70名前が無い程度の能力削除
単純そうで、一度よく考えてみると
頭がうにゅ?ってなったw
4.70名前が無い程度の能力削除
|ZUN|┗(☋` )┓三
( ◠‿◠ )☛そこに気付いたか・・
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああ
大人の事情って大事だと再確認
10.80奇声を発する程度の能力削除
私もむ?ってなったw
13.80名前が無い程度の能力削除
我は人間である。確たる証をもってこう言い切れる存在は、幻想郷に果たしているのか。常識に囚われないということはすべてを疑ってかからねばならんと言うことか。
16.70名前が無い程度の能力削除
れみりゃは公式でベットの上に棺桶置いて、その中で寝てますぞ。
あと紅茶=血なんで。ZUN氏も「あれを紅茶と呼んでいいものか(笑)」とか言ってたらしいですし。
21.80名前が無い程度の能力削除
なんか頭ん中がこんがらがってきた
23.80名前が無い程度の能力削除
こういう言葉遊び好きですw
24.70名無しな程度の能力削除
あ、たしかにわからなくなってしまった
30.100名前が無い程度の能力削除
ぐぬぬ
31.80名前が無い程度の能力削除
常識っていったい
32.100名前が無い程度の能力削除
オモロ