さ~と~り~お~ね~ちゃん
こいし、なにかよう?
私たち友達だよね
姉妹だけど
「うあああああああ。そんなのいやぁ!」
そういうわけで、姉妹は一旦書類上姉妹じゃなくなった。こいしはさとりと友達になりたい。
「お姉ちゃん。じゃなかった。さとりちゃん友達になって」
「いいけどさ、いや別に」
こうして、二人は友達になった。
「友達、友達、友達。友引、……お姉ちゃん。万引きしたでしょう」
「何言ってるの?」
こいし:私見てたんだから。
さとり:してないって
こいし:お姉ちゃんが、お店で買い物をしてレジ袋に入れるところ
さとり:……
こいし:万引きは犯罪だよ。友達として、お姉ちゃんがまじめに生きてほしいからあえて言っているの
さとり:……え?
お燐「あ~、これ、会計してますよ。こいし様の死角で、この手口は買い物に慣れていますよ。小銭とかぴったり払ってますよ」
うつほ「こういう、時に1円玉とか使うんですね。今まで何に使うのかわかりませんでした」
「…………」
うつほ「さすが、さとり様」
「お姉ちゃん。私は信じているよ。全部私のためだったんだよね」
「ええ、そうよ。あなたが好きな食べ物を買ったの」
こいしの平手が、さとりを襲う。その破壊力は手で卓球ができるほどだった。
「痛いよ。何するの?」
「私は、友達のお姉ちゃんが犯罪してまで私の好きな食べ物を買って来てほしいなんて思ってないよ」
それは、紛れも無い事実だった。
「正直に、言ったほうがいいよ。ほら、あそこにお燐が居るから正直に言おうよ」
「わかったわ。言えば良いんでしょう? それで、こいしが満足ならそれで良いわ」
防犯カメラを見ていたお燐にさとりは近寄って話しかけた。
「ねえ、こいしの誤解を解いてほしいのだけれども」
「さとり様、確かにあなたは泥棒です」
「何で? レシートもあるわ」
「いいえ、あなたは確かに盗んで行きました」
「え? 何を?」
「……こいし様の心です」
「その破壊力は手で卓球ができるほどだった。」と言う表現は、一見つまらない所かどこが面白いのか分からない寒く陳腐な表現ですが、それをあえてギャグとして採用する志を尊敬致します。ただ、前衛的すぎて私の様な一般人には理解が難しかったです。
こいしの心を盗んだと言うのは「カリオストロの城」の銭形の台詞をパロディしたものでしょうか?東方で言えばIOSISがパロディし有名になったこのネタを、あえて一番大事なオチに使うと言うのも今まで誰もやらなかった表現ですね。
意外性のさらに裏をかく、その作風はまるで新しく、戸隠殿は文学の新しい道を開拓したと言っても良いでしょう。その素晴らしい作品の冒頭では「暇なときに読んで下さい」と書いています。これは、他の人が使ったらまるで保険をかけていると思うような言葉ですが、このレベルの作品ならば単に作者が謙遜している様に思えますね(笑)
そして最後には「週休七日になれ」と言うとても面白い台詞もあります。一週間は七日だから、週休七日なら毎日休みじゃないですか(笑)こんなに素晴らしい作品を残して、照れ隠しで書いた様にも見えますね(笑)
無評価でもいいのだが作者のモチベのために特別な点数を入れておく。なんとか頑張ってください。
そんなにカッカする理由のほうがよくわかんない
と思ったけど、コメントも含めてなんかジワジワくるものがありますねw
応援してます。作者様の次回作に期待