熱い!夏だ!慧音だ!
妹紅は慧音のことを信頼できる友人だと思っていた。でも、夏休み中は嫌いだった。
「ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ!!!! 妹紅! 湖に行かない?」
終点寺小屋休業、熱いから夏休み!
教え子達は誰もいない。だから、普通誰にも見せない顔とテンションで同居人、妹紅を遊びに慧音は誘った。
「湖? 行ってもいいけど」
少々よりもやや大目に、妹紅は困惑しながら答えた。だって、妖怪専用ビーチボールを持っているのだから。
お話は湖に変わって。
「咲夜、湖の水全部飲んでみて」
「はい、お嬢さま」
到底無理な命令を、レミリアは咲夜に出した。今日は、熱いから湖まで来て二人は涼んでいた。
特別やることもなく、後ろで咲夜が日傘をさしているだけなので、残酷な吸血鬼なので意地悪したくなった。
「ごめん、今のはうそ」
「え? そうだったんですか?」
そんな意地悪を真に受けて、咲夜は本当に湖の水を飲む気だったらしい。
証拠に、偶々持っていたストローを取り出して蝶のごとく咥えて臨戦態勢をとっていた。レミリアは悪い吸血鬼なのに悪いことをしたなぁとバツが悪い気分になった。
そんな二人のところに、突然ボーリングの玉が落ちてきた。
「すしししし、ボールとってください!!!!」
今日はまだ昼間で満月でもない、そんな日なのに角がニョキっと生えた。慧音が妙にうれしそうに、ボールを拾ってくれと頼んだ。
そんな、慧音の後ろで妹紅は首を振った。半妖ならいざ知らず。不死身とはいえ妹紅は人間だ。
20ポンドもあるやつで、非常に重い。こんなので、ビーチバレーは出来ない、出来るわけない。
だから、慧音が打った球をわざと避けたのだ。
「うん? あぁ、咲夜投げ返してあげなさい」
「はい、お嬢様わかりました」
やっぱり、レミリアは残酷な吸血鬼だ。妹紅のジェスチャーを勘違いして、早く返して暮れと勘違いしたのだった。
あくまで、残酷だから勘違いしたのだ。
咲夜は砂利の地面に食い込んだ、ボーリングの玉を拾い上げた。
そのとき、咲夜は気付いてしまった。重い、とてもじゃないが投げ返すのは無理だ。
「ねぇ! 早くぅう! 返してよ!」
もはや、まじめな教師の原型を留めていない、慧音は無意味にその場で大ジャンプして催促する。
それでも、ボーリングの玉は重いので咲夜は投げ返すことが出来ない。だって、女の子だからナイフより重いものは持ったことは無いんだもの。
ちょっとだけ内心泣きそうになる咲夜、それをレミリアは残酷な吸血鬼だから咲夜が可哀想になった。
「咲夜、それこっちに渡しなさい!」
レミリアは、咲夜がボールを拾いに行く前に渡して行った日傘をたたんだ。焼け付く太陽の日差しがレミリアのその白い肌にささる。
特段かわったことは無い、帽子も被っているから熱中症にもならないだろう。
そして、咲夜からボーリングの玉を受け取った。ちょっと、遊んであげる気持ちだった。
「慧音返すわよ!」
やっぱり、レミリアはすごい三つあいた穴に指をいれて投げ返した。99マイルは出ているだろう。
「ありがとう!」
でも、この慧音はそれを片手で受け止めた。
「結構なお手前ね。先生」
「ナイス! パス! レミリアもこっちに来て遊ばない?」
「……いいわね。丁度、暇してたところなのよ」
それが合図になって、今度は慧音は激しいサーブを繰り出した。弾幕より早いそれは、レミリアに向かってきた。
ところが、レミリアもすごいそれを片手で打ち返す。余裕だ!ごめんちょっと強がりだ。
ボーリング玉は、妹紅のところに音速で飛んできた。避ける暇など無かった。一回リザレクションしてしまった。
「なに? 妹紅! ボールを見ないとだめよ」
「なあ、慧音。ちょっと、疲れたから休んできてもいい?」
「しょうがないなぁ! レミリア二人で遊びましょう!」
スロー再生でみれば二人のビーチバレーは普通に見える。けれども、音速を超えるのは普通で、時にマッハ4を記録していた。
そんな二人の遊びを唖然と見つめる、咲夜のところに、妹紅が近づいてきた。
端的に、愚痴を言いに来たのであった。
「なんだか、お互い大変ねえ」
「そんなこと無いです」
咲夜は望んでここにいる。だから、レミリアに不満などなく妹紅の話に取り合わなかった。
とりあって貰え無かった。
だから、一人抱え込むことになった。普段何事にも理知的でみんなの慧音はこの時期になるとこうなってしまうのであろう。
そう、慧音は何故か夏休み壊れる。
悩んだ。一人悩んだ。不老不死の身時間はたくさんある。
「あの? 何悩んでるんですか?」
「いや、ちょっと慧音のことで」
「慧音は何かいつもと違いますね」
そう、咲夜はこういうときだけ瀟洒に働き、そして報告する。
「おお、咲夜はわかってくれるか」
なんだか、感動した模様の妹紅は無意味に沸きあがる気の持ちの裏腹にもう既によからぬ心配を抱いていた。
「きっと、慧音は悩んでるんですよ。抱きしめてあげてください」
「やっぱり、そういう結論になるのか? 前輝夜にも同じことを言われたんだ」
妹紅はかつて輝夜に同じことを言われて、慧音を抱きしめて悩みがあるなら相談してほしいと言った。
ところが、慧音はなんだかうれしそうな表情を浮かべたかと思うと、妹紅を押し倒した。
そして、息をするたびに水蒸気をだして怖かった。この後のことはおぼろげにしか覚えていない。
さて、レミリアと慧音の二人がビーチバレーをしていると、寺小屋の悪餓鬼が湖で妖精をいじめていた。
それを見た慧音は急にまじめになって、悪餓鬼を叱った。
「ねえ、あれ見てみ? 慧音は子供の前ではまじめなんだよ」
妹紅は咲夜に話かける。ところが返事は無かった。
夕飯の支度があるので帰ってしまったのである。
叱られた、悪餓鬼は反省して帰って行く。
それを、見送る慧音の表情はつらそうだ。実は子供の面倒見るのは結構めんどくさかったりして、ストレスを貯めているのである。だから、夏休みはハメを外してこうなってしまう。
ビーチボールの落下する振動だけが伝わってくる。
妹紅は夏休みが早く終わってくれればいいと改めて思った。
妹紅は慧音のことを信頼できる友人だと思っていた。でも、夏休み中は嫌いだった。
「ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ!!!! 妹紅! 湖に行かない?」
終点寺小屋休業、熱いから夏休み!
教え子達は誰もいない。だから、普通誰にも見せない顔とテンションで同居人、妹紅を遊びに慧音は誘った。
「湖? 行ってもいいけど」
少々よりもやや大目に、妹紅は困惑しながら答えた。だって、妖怪専用ビーチボールを持っているのだから。
お話は湖に変わって。
「咲夜、湖の水全部飲んでみて」
「はい、お嬢さま」
到底無理な命令を、レミリアは咲夜に出した。今日は、熱いから湖まで来て二人は涼んでいた。
特別やることもなく、後ろで咲夜が日傘をさしているだけなので、残酷な吸血鬼なので意地悪したくなった。
「ごめん、今のはうそ」
「え? そうだったんですか?」
そんな意地悪を真に受けて、咲夜は本当に湖の水を飲む気だったらしい。
証拠に、偶々持っていたストローを取り出して蝶のごとく咥えて臨戦態勢をとっていた。レミリアは悪い吸血鬼なのに悪いことをしたなぁとバツが悪い気分になった。
そんな二人のところに、突然ボーリングの玉が落ちてきた。
「すしししし、ボールとってください!!!!」
今日はまだ昼間で満月でもない、そんな日なのに角がニョキっと生えた。慧音が妙にうれしそうに、ボールを拾ってくれと頼んだ。
そんな、慧音の後ろで妹紅は首を振った。半妖ならいざ知らず。不死身とはいえ妹紅は人間だ。
20ポンドもあるやつで、非常に重い。こんなので、ビーチバレーは出来ない、出来るわけない。
だから、慧音が打った球をわざと避けたのだ。
「うん? あぁ、咲夜投げ返してあげなさい」
「はい、お嬢様わかりました」
やっぱり、レミリアは残酷な吸血鬼だ。妹紅のジェスチャーを勘違いして、早く返して暮れと勘違いしたのだった。
あくまで、残酷だから勘違いしたのだ。
咲夜は砂利の地面に食い込んだ、ボーリングの玉を拾い上げた。
そのとき、咲夜は気付いてしまった。重い、とてもじゃないが投げ返すのは無理だ。
「ねぇ! 早くぅう! 返してよ!」
もはや、まじめな教師の原型を留めていない、慧音は無意味にその場で大ジャンプして催促する。
それでも、ボーリングの玉は重いので咲夜は投げ返すことが出来ない。だって、女の子だからナイフより重いものは持ったことは無いんだもの。
ちょっとだけ内心泣きそうになる咲夜、それをレミリアは残酷な吸血鬼だから咲夜が可哀想になった。
「咲夜、それこっちに渡しなさい!」
レミリアは、咲夜がボールを拾いに行く前に渡して行った日傘をたたんだ。焼け付く太陽の日差しがレミリアのその白い肌にささる。
特段かわったことは無い、帽子も被っているから熱中症にもならないだろう。
そして、咲夜からボーリングの玉を受け取った。ちょっと、遊んであげる気持ちだった。
「慧音返すわよ!」
やっぱり、レミリアはすごい三つあいた穴に指をいれて投げ返した。99マイルは出ているだろう。
「ありがとう!」
でも、この慧音はそれを片手で受け止めた。
「結構なお手前ね。先生」
「ナイス! パス! レミリアもこっちに来て遊ばない?」
「……いいわね。丁度、暇してたところなのよ」
それが合図になって、今度は慧音は激しいサーブを繰り出した。弾幕より早いそれは、レミリアに向かってきた。
ところが、レミリアもすごいそれを片手で打ち返す。余裕だ!ごめんちょっと強がりだ。
ボーリング玉は、妹紅のところに音速で飛んできた。避ける暇など無かった。一回リザレクションしてしまった。
「なに? 妹紅! ボールを見ないとだめよ」
「なあ、慧音。ちょっと、疲れたから休んできてもいい?」
「しょうがないなぁ! レミリア二人で遊びましょう!」
スロー再生でみれば二人のビーチバレーは普通に見える。けれども、音速を超えるのは普通で、時にマッハ4を記録していた。
そんな二人の遊びを唖然と見つめる、咲夜のところに、妹紅が近づいてきた。
端的に、愚痴を言いに来たのであった。
「なんだか、お互い大変ねえ」
「そんなこと無いです」
咲夜は望んでここにいる。だから、レミリアに不満などなく妹紅の話に取り合わなかった。
とりあって貰え無かった。
だから、一人抱え込むことになった。普段何事にも理知的でみんなの慧音はこの時期になるとこうなってしまうのであろう。
そう、慧音は何故か夏休み壊れる。
悩んだ。一人悩んだ。不老不死の身時間はたくさんある。
「あの? 何悩んでるんですか?」
「いや、ちょっと慧音のことで」
「慧音は何かいつもと違いますね」
そう、咲夜はこういうときだけ瀟洒に働き、そして報告する。
「おお、咲夜はわかってくれるか」
なんだか、感動した模様の妹紅は無意味に沸きあがる気の持ちの裏腹にもう既によからぬ心配を抱いていた。
「きっと、慧音は悩んでるんですよ。抱きしめてあげてください」
「やっぱり、そういう結論になるのか? 前輝夜にも同じことを言われたんだ」
妹紅はかつて輝夜に同じことを言われて、慧音を抱きしめて悩みがあるなら相談してほしいと言った。
ところが、慧音はなんだかうれしそうな表情を浮かべたかと思うと、妹紅を押し倒した。
そして、息をするたびに水蒸気をだして怖かった。この後のことはおぼろげにしか覚えていない。
さて、レミリアと慧音の二人がビーチバレーをしていると、寺小屋の悪餓鬼が湖で妖精をいじめていた。
それを見た慧音は急にまじめになって、悪餓鬼を叱った。
「ねえ、あれ見てみ? 慧音は子供の前ではまじめなんだよ」
妹紅は咲夜に話かける。ところが返事は無かった。
夕飯の支度があるので帰ってしまったのである。
叱られた、悪餓鬼は反省して帰って行く。
それを、見送る慧音の表情はつらそうだ。実は子供の面倒見るのは結構めんどくさかったりして、ストレスを貯めているのである。だから、夏休みはハメを外してこうなってしまう。
ビーチボールの落下する振動だけが伝わってくる。
妹紅は夏休みが早く終わってくれればいいと改めて思った。
具体的なことを言えなくて辛いけど、とにかく、気に入った。
でもちょっと誤字多すぎるかな。
なんか全体的に慧音がキモくてわろた。
バレーの光景を想像したらシュールすぎていとわろた。