『母上、私も一度町に出てみとうございます』
『そうね………一緒に町を歩けたのなら、それはどんなに楽しい事かしらね』
『………』
『町どころかこの屋敷の外にすら連れ出してやれない。どうかこんな母を許しておくれ………』
『いいんです。私こそ無理を言ってしまって………ごめんなさい』
『でもね──、これだけは覚えていてほしいの』
『なんでしょう?』
『今はまだつらい日々が続くかもしれない。でもこれから貴女が歩いていく道の先はきっと優しい光に照らされている。だから──、どうかその時まで強く生きてほしいの』
『母上………』
『この世に望まれていない命なんてものはないわ。貴女もそう。だって貴女はこんなにも私に幸せを与えてくれるんですもの。父上もきっと同じ事を想ってくれているはずよ』
『………はい!』
∽
「ん………」
目を開ければ、その目に入ったのは見慣れた天井。首を横に倒せば見慣れた壁。
一瞬前まで見えていた光景はそこには無く、上半身を起こしてみればそこは確かに昨夜自分が眠った場所だった。
「夢………か」
最早記憶の底からも消えてしまったかと思っていた遙か昔のその出来事はやはり懐かしく、けれど太陽のように照らし過ぎず、月の光のような優しさを感じた。
少しの間、夢の余韻と起き抜けのまどろみに身を任せて体を揺らしていたが、ふいに聞こえてきた木戸を開ける音に夢は霧散し、無意識の内に音のした方へと注意を向けてしまった。
「なんだ、今日は早起きだな」
聞こえてきた声に返事をしようとしたが、まだ頭の方が完全に目覚めていないのか、上手く言葉が出てこない。
なんとかこくんと頷いてそれを返事とすると、声をかけてきた人物はやれやれと溜息をひとつついて近づいてきた。
側まで来ると、手に持っていた葉で包まれた物と竹筒を置いた。
「ほら、朝食だ。ちゃんと食べるんだぞ?」
言って包みを紐解いて開けると、そこにあったのは白い握り飯が三個と付け合せの漬物。ともすれば竹筒の方は水だろうか。
なんとか物事を考えれるまでに覚めてきた頭でそう考えると、それでもまだ眠気が残っているのか、ゆっくりとした動作で目の前の人物へと視線を向けた。
「あー………ありがとう」
「まったく。早起きは三文の徳というかが、そんな調子では折角積んだ徳も逃げてしまうぞ?」
言われた事も聞こえていないのか、どこかふわふわとした様子で握り飯を食べる姿を見ていると、何を言っても無駄に思えてきたので黙って食べ終わるのを待っていた。
やがて全部食べ終え、竹筒の水を飲んでいるところへ声をかけた。
「もう目は覚めたか?」
「おかげさまで」
竹筒から口を離し、それだけ応えるとまた水を飲んでいく。
最近はすっかり暑くなってきて夜も多少寝苦しい日が続いていた。かくいう昨日もそうだったので、寝起きならば喉も渇いているのだろう。
その様子を見てそんな事を考えていたが、飲み干したのか、竹筒を逆さに向けて残念そうに中を覗いているところを見るとやはり図星だったのだろうか。
物足りなさそうな目でこちらを見てきたが、首を左右に振るとまだ半分納得していないような顔で竹筒を渡してきた。
「私はもう里の方に行くが、今日はどうするんだ?」
竹筒を受け取りながら聞くまでもない事を聞いてみると、案の定、いつも通りの返事が返ってきた。
「夜まではここにいるよ」
それを聞いていつも通り、そうか、と応えて立ち上がる。そして再び交わされる今までに幾度と無く繰り返してきた会話。
「妹紅、あまり無茶はするなよ」
「だから私に無茶なんて言葉は通じないよ」
「それもそうか」
「慧音こそ、毎日大変じゃないの?」
「好きでやってる事だよ」
そう言って木戸を閉めた。
内にも外にも、後に残るのは僅かな静寂。
どこからか聞こえてくるのは気の早い蝉の声。
竹の葉を揺らす風は幾分の涼しさと共に春を持ち去り、幾分の暑さと共に夏を連れてくる。
今日もまた暑くなりそうだな。
雲ひとつない空を見上げてそんな事を思ったとある日のこと。
∽
慧音も行ってしまい、妹紅は一人暇を潰していた。
といってもこれといってする事もなく、ただただ天上を眺めて過ごすのみ。
永きに亘る時の中でそんな事にも慣れてしまっていた。しかし、それでも常に何かを考えてしまうのはまだ人である証拠なのだろうか。
今朝に見た夢の所為か、何故か昔の記憶が次々と頭の中をよぎっていく。
そんな中で気に止まった言葉がひとつ。
「不死人なんてのはな、過去の幻影に捕らわれたまま、魂さえもその場に縛られて動けなくなった可哀相な奴らだぜ」
果たしてそれは誰が言った言葉だったか。果ての無い記憶の海を彷徨えどもその姿が浮かんでくる事はなかった。
しかし、中々に面白い言葉だ。
確かに私は輝夜という過去に縛られたまま、不死の体となったあの時から一歩も前に進めずにいる。
ならば、輝夜という過去を完全に消し去れた時、私に訪れる明日は一体どんなものなのか。
輝夜を消したとしても、この不死の体は変わらない。ならば訪れるのはいずれにせよ日の当たらぬ闇の世界。
それでもこの煉獄の炎で焼かれ続けるような日々に比べればどれほどに魅力的だろう。
けれど、そんな明日は絶対に訪れない。
同じ不死である輝夜を消し去るなどという事は不可能であるし、いかに煉獄の炎でも私を焼き切る事はできない。
明日も今日と同じ。
明後日も明日と同じ。
明々後日も明後日と同じ。
そうして後どれだけの月日を過ごすのだろうか。
意味の無い考えは考えるだけ無駄である。
身を起こし、外へと向かう。
木戸を開けると、足元には一匹の猫。
もう数えるのも面倒になった程の昔からずっとここに代々住み着いている家系の猫だった。
妖怪たちが跋扈するこの竹林も、この庵の周りだけは何重にも結界が張られているので近づいてくる事はない。
人も妖も、この庵の事などとうの昔に忘れてしまっていた。
今となってはここを知るのは妹紅と慧音、そしてこの猫くらいである。
「そんな所でどうしたんだ?」
いつもなら向こうから自分の前に姿を現すなどという事はしないのだが、その日の猫はじっと妹紅を見つめたまま動こうとしなかった。
そんな猫の視線にどこか違和感を感じながら訝しげな表情をする妹紅だったが、その目が自分ではなくその背後、庵の屋根の上に注がれているのに気付くと、猫に倣って屋根の上を見やった。
すると、そこには一匹の子猫がうずくまって震えているのが見えた。
「なるほど。上ったはいいが下りれなくなった、と」
先程の違和感の正体はいつも一緒にいるはずの子猫が居なかったからか。
そんな事を思いつつも、妹紅はそっと飛び上がり子猫に向けて手を伸ばした。
しかし目を閉じて震えている子猫はその手に気付かずにうずくまったまま動こうとしなかった。
妹紅は苦笑しつつももう一方の手を伸ばし、子猫を抱きかかえて地面へと下りた。
それを見ていた親猫はさっさと茂みの中へと駆けていったが、どれほどの時間あの場所にいたのか、子猫は地面に下ろされてからも暫く足が竦んでいたようだった。
だが次第に自分のいる場所が地の上だと解ってきたのか、まだあどけなさの残る足取りで親猫の後を追っていった。
「しかし、毎度毎度どこで貰ってくるのか」
この結界の中であの母猫以外は見たことがない。
ともすれば結界の外に父親がいるのだろうが、よくも結界の外に出て無事なものだ。
そしてよくこの結界の中に再び戻ってこれるものだと、妹紅は一人感心していた。
この場所は熟練した者が確固たる意思を持って決まった道を通ってこなければ辿り着けない。
ただひたすらに何も考えずに歩いていたらたまたま辿り着いてしまったなどという事はほぼ皆無だ。
少しでも道順を誤ればそこに広がるは無限の竹林。
いかに強大な力を持つ妖怪といえど、この結界を破って進入する事は不可能である。
もしそんな事ができるとするのならば、それはこの世に現存する妹紅以外の不死人であるあの二人だけだろう。
もっとも、奴らはそんな事はしない。
こちらから出向くのが解っているからわざわざ攻め込んできたりはしないのだ。
しかしその時、猫が駆けていったのとは逆側の茂みがガサガサと音を立てた。
起きるはずのない出来事に一瞬その思考を止められた妹紅だったが、はたしてそこから姿を現したのは
「うぅ………ひっく………」
まだ十にも満たないだろう、両目を擦りながら嗚咽を漏らす少女だった。
存在するはずのないその少女に警戒心を強める妹紅だったが、見れど探れどその少女は完全にただの人間だった。
竹林で迷った所で更に結界に入り込んでしまったのか。
どっちにしろよほどの強運の持ち主なのだろう。普通ならば今頃は妖怪どもの腹の中にいてもおかしくはない。
どう見てもなんの力も持っておらず、特別な気配も感じない。そんな普通の少女を前にして妹紅は柄にも無く安堵の息を吐いた。
「どうした。迷子か?」
この場所に来る時点で迷子なのだが、とりあえず落ち着かせようとできる限り優しい声音で少女に声をかけた。
「お姉ちゃん………誰………?」
突然聞こえてきた声にびく、っと肩を震わせたが、目の前にいたのが人の形をした者である事を確認すると、おずおずと少女は問い返した。
「私か?私は妹紅だ」
「も………こう?」
「あぁ、そうだよ」
まだ少ししゃくり上げていたが、暫くすると今度は途端にあははは、と笑い出した。
「お、おい。どうした?」
「もこーだって、変な名前ー」
「む………」
先程まで泣いていたとは思えないその豹変ぶりについ慌ててしまったが、まさかそんな返事が返ってくるとは思わなかった。
腹を抱えて文字通り笑い転げている少女を見下ろして妹紅は一瞬よからぬ衝動に駆られたが、子供の言う事だとなんとか思いとどまった。
「それじゃぁ、お前の名前はなんていうんだ?」
不貞腐れたような顔で聞いてくる妹紅に向かって、転げまわっていた少女はまってましたと言わんばかりに、起き上がると両手を腰に当てて胸を張った。
「よく聞いてくれたわね。私の名前は────」
しかし、少女がそう切り出した時、ちょうど聞こえてきた声によってその応えは止められてしまった。
「あぁ、よかった。こんな所にいたのか」
振り向いてみると、そこに居たのは慧音だった。
その様子から察するに、この少女の事を探していたのだろうか。
本当によかった、と安堵の息を吐く慧音に向かって少女が駆けていく。
「けいねーちゃん!」
飛びつくように抱きついた少女の勢いそのままにその場で数回転すると、腰元に抱きついたままの少女の頭を撫でながら妹紅の方を向いた。
「それにしても珍しいな。子供といえど妹紅が人の前に姿を現すなんて」
「そっちが勝手に現れたんだよ」
妹紅のそっけない返事を聞いて、慧音は心底びっくりしたようだった。
それもそのはず、彼女もまたこの結界の仕組みを誰よりも理解している一人だったのだから。
「よかったな。お前は運がいい」
そう言って再び少女の頭を撫でていたが、少女の方はといえばなんの事か解らないといった顔で慧音を見上げていた。
解らなくていいんだよ、と優しく言うと、両手を少女の肩に乗せて同じ目線にまで屈みこんだ。
「さ、ご両親も心配しておられるぞ。私と一緒に里まで帰ろうか」
「うん!あ、でも………」
元気よく返事をした少女だったが、ふいに妹紅の方を見て口ごもってしまった。
「私の事は気にするな。それよりもう竹林には入るなよ。ここは危ないからな」
ひらひらと手を振って早く帰れという妹紅に、少女は少し名残惜しそうにしながらもやはりそわそわと落ち着かない素振りを見せた。
大方私も一緒に行かないか、とでも言うのだろうと妹紅は思っていたが、それはできない相談であった。
自分のような者が人と関わってしまってはいささか面倒な事になる。それに慧音がずっと守ってきた里の者にも迷惑をかける事になりかねない。
「ごめんな、私は今からちょっと行かなきゃならない所があるんだ」
片手を顔の前に出して、少女に向かって軽い謝罪の言葉をかける。
その言葉を聞いて残念そうにしていた少女の上から、妹紅に向かって声がかけられた。
「やはり今日も行くのか?」
「不死人ってのは過去の幻影に縛られた可哀相な奴なんだとさ」
少女に向けていた視線を上げて応える妹紅だったが、慧音にはいまひとつ意味が解らなかったのか頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。
「私も少し明日を見てみたくなったよ。だから私を縛る過去はちゃんと消し去らないとな」
少女に向かって笑いながらそう言ったのを見て、慧音はほぉ、と感嘆の声を上げた。
「まぁ、無茶だけはするなよ」
「だから私に無茶なんて言葉は通じないよ」
「そうだったな」
「それじゃあ、私たちは里へ帰ろうか」
苦笑する二人を見ていた少女は会話の内容が理解できずにぽかんとしていたが、自分に声がかけられたと解ると再びうん、と元気よく頷いた。
慧音に手を引かれて歩いていくその背を見送っていると、ふいに少女が振り向いて妹紅に向かって叫んだ。
「おねーちゃん、ありがとー」
それが一体何に対する礼だったのかは解らなかったが、ぶんぶんと手を振っている少女を見て
「私は何もしてないよ」
と小さく呟くと、妹紅は手を振り返してやった。
それを見た少女はより一層手を振り回していたが、やがてその姿も竹林の向こうへと消えていった。
姿が見えなくなってからも暫く手を振っていたが、二人が無事に結界の外へ出た事を感じると、さて、と振り返って空を見上げた。
上空を埋め尽くさんばかりにその葉を揺らす竹の間から覗くまだ赤みの残っている空には気の早い十六夜月がうっすらと輝いていた。
「それじゃ消しにいきますか。私を縛る過去の幻影とやらを」
そう言って慧音たちが歩いていったのとは真逆の方向へと歩いていく。
今日は色々と面白い事があった。
今日も昨日と同じ今日だと思っていた。
一昨日と同じ昨日だと思っていた。
こんな一日ならもう暫く続いてもいいんじゃないだろうか、とも思った。
でもまた今日と同じ明日が、明日と同じ明後日が続けばこの思いも消えてしまうだろう。
今日という一日があったからこそ、ふと今日とは違う明日を見てみたくなった。
だから、輝夜には悪いがそろそろ消えてもらおうか。
そんな事を考えながら歩く竹林の中。
聞こえてくるのは気の早い虫の声。
竹の葉を揺らす風は幾分の涼しさと共に夜を運び、幾分の暑さと共に昼を持ち去っていく。
今日はどうにも気分がいい。
これで輝夜さえいなくなれば………。
そんな時だった。
妹紅の歩く林道の先にひとつの人影が見えた。
闇に染まってきたこの空気の中でその様子をはっきりと見る事はできなかったが、間違えるはずもない。蓬莱山 輝夜だった。
「こんな所までお出迎えとはご苦労だな。わざわざ殺されに来てくれたのか?」
しかし、いつもは出会うなり卑下た笑い声を上げる輝夜は何故か大人しく、若干俯いたその顔は前髪に隠れ表情が見えない。
それでもゆっくりとこちらへと近づいてくる輝夜を不審に思いつつも、妹紅もまた輝夜へと近づいていく。
だが、その輝夜から発せられた一言は妹紅が予想だにしていなかった事だった。
『妹紅────貴女と一緒に町を歩けたのなら、それはどんなに楽しい事かしらね』
「なっ………?」
それは確かに今朝見た夢の中、かつて母だった人が自分に言ってくれた言葉。
だが何故輝夜がそれを?
そのたった一言で完全にペースを狂わされた妹紅は思わずその足を止めてしまった。
『町どころかこの屋敷の外にすら連れ出してやれない。どうかこんな母を許しておくれ………』
「やめろ………」
『でもね妹紅、これだけは覚えていてほしいの』
「やめろ………やめろ……やめろ、やめろやめろやめろ………」
『今はまだつらい日々が続くかもしれない』
「やめろやめろやめろやめろやめろやめろ」
『でもこれから貴女が歩いていく道の先はきっと優しい光に照らされている』
「やめろおおおおおおおおお!」
『だから妹紅、どうかその時まで────』
「やめろ!お前のその顔で!その声で!そんな事を言うなぁっ!」
両手で頭を抱えてなお、その頭を振り乱して叫ぶ妹紅に、ようやく輝夜はその口を閉じた。
地面に膝をついて荒い呼吸を繰り返す妹紅はやっと訪れた静寂になんとか息を整え、再び輝夜の方へと目を向ける。
だが、その時に見た光景を妹紅はこの先永遠に忘れる事はないだろう。
相変わらず若干俯いたその顔は前髪に隠れ目は見えず、しかしその口は裂けそうな程に広がり、その両端が釣り上がった、それはまるで悪魔の微笑みのような輝夜の笑顔を。
そしてその口がゆっくりと動いて次の言葉を妹紅に向けた。
『おねーちゃん、ありがとー』
「────っ!」
その瞬間、妹紅の中で何かがガラガラと音を立てて崩れていった。
頭の中は真っ白になって何も考える事ができず、だがしかしその本能はただひとつの使命を果たさんと脳へと叫びつける。
「かぐやああああああああ!」
「あははははははははははははは!」
あぁ妹紅………私の妹紅………、
貴女のその顔が、髪が、仕草が、声が、貴女の全てが私を魅了する。
貴女のその顔が、髪が、仕草が、声が、貴女の全てが愛しくてたまらない。
貴女のその顔が、髪が、仕草が、声が、貴女の全てが憎くてたまらない。
貴女がそんなにも純情で、
貴女がそんなにも可愛いから、
だから、
だから────
ワ タ シ ハ ア ナ タ ヲ コ ワ シ タ ク ナ ル
輝夜ならこれくらいしそうと思ってしまう自分の認識もまた、
歪んでいるのだろうか。
作者さんも言われている通り、少女との掛け合いがもっと深ければ、
もっと怖かったのに。ちょっと勿体無いかも。
元ネタと言っても、
内容とは全然無関係なのでそれ程気にしなくても大丈夫かと。
少女についてはあれ以上喋らせると「=輝夜」で固定されてしまいそうだったので泣く泣く削っていったら削りすぎました・・・。
だからといって少女が輝夜じゃないともまた言い切れないのですが。
もし少女が輝夜なら本物の少女やあの後の慧音はどうなった、とかとか。
その逆もまた然り。
毎回万人受けしないような超マイナー路線で申し訳ないです・・・。
この台詞、怖いですね。妹江のささやかな希望の芽を摘みまくる輝夜様。その後方に、地獄絵図の様な描写があったかもしれないと思うとぞっとします。