永い夜が訪れる前の、夏の終わりの夜のことでした。
「師匠、実家へ帰らせていただきます」
「だめ」
「理由も聞かずに!?」
「……言ってみなさい」
肩をすくめるやれやれという仕草に、少しほっとしました。
なんだかんだいって人の良い師匠です。
「月に、地上人が攻めてくるそうなんです、
だから一緒に月を守ってもらえませんか?」
「だめね」
気のせいでした。
性悪な師匠です。でも引き下がるわけにはいきません。
一歩踏み出して、背筋と耳を伸ばし、拳を握って師匠の目をまっすぐ見据えます。
「月のみんなが危ないんです」
「知った事じゃないわ」
「このままだと月の餅も絶滅の危機に」
「それは困ったわね」
「……」
「……」
師匠にとっての月って何なんでしょう。
「それなら、戦ってもらえますか?」
「それとこれは別」
取り付く島もない態度に私は我慢できなくなりました。
「もういいです!」
飛び出しました。
屋敷の前で立ち止まって、耳を澄ましてみます。
追ってくる気配は微塵もありません。
しばらくして、足音がしました。
遠ざかっていきました。
結局甘えようとしていた自分に気づき、とぼとぼと竹林を歩きます。
一人で帰るしかないのかな、と思うと溜息が出ました。
そういえば。月から逃げてきた時のことは必死でよく覚えていませんが、
こちらから月へ行くにはどうしたらいいんでしょう。
///
「姫。ウドンゲが月へ帰ると言っておりますが」
「月へ? 今頃なんでまた」
「なんでも地上人が月へ攻め込んでくるらしく」
「ふぅん。地上人がねぇ。で、永琳はどう答えたの」
「駄目、と」
「あらあら、可愛い弟子の頼みなのに」
「それは」
「可愛いからこそ、かしら」
「――そうかもしれません」
「月へ行かせない方法はないの?」
「縛っておくだけなら簡単ですが」
「縛るだなんて、嫌らしい」
「どうしてそうなるんですか!」
「どうしても帰りたいって?」
「一度見捨てて来たという引け目もあるのでしょうね」
「月なんて放っておけばいいのに」
「まったくです。が、姫はウドンゲが居なくなっても構いませんか?」
「何を言っているの永琳。イナバごときに拘りはないわ」
「そう、ですか」
「でもからかい甲斐のあるイナバをみすみす逃すのも惜しいわね」
「姫――」
「簡単じゃない方法ならあるんでしょう、月の頭脳」
「はい。ついでに月の民もこちらに来られなくできる術が」
「そんなのは来たって追い返せばいいわ。まぁ、そちらを理由にしようかしら」
「姫。――そんなにウドンゲに感謝されるのが怖いのですか?」
「もちろん。私は死なないモノしか相手にしないの」
「ええ……そうですね」
「あのね、念のために言っておくけど、私は楽しめればそれでいいのよ」
「ふふふ、承知しております」
///
竹林の中は、ところどころで開けた場所があります。
姫様と藤原妹紅が戦った跡でしょうか。
穿たれた弾痕と焼けた土を眺めていると、色々なことを考えてしまいます。
月で戦争が起これば、月面中がこういう状態になると思います。
また仲間たちが倒れるでしょう。
目を閉じれば、かつて私を逃がしてくれた仲間たちの顔が浮かびます。
今、私一人戻った所でどうなるものでもないことは、わかります。
月の仲間も期待してはいないでしょう。
それでも、私はみんなと肩を並べて戦いたいと思います。
この日のために、師匠に厳しい教えを受けてきたのですから。
私はここの生活が好きでした。
みんな変人ですけど、家族だと思っていました。
でも、そう思っていたのは私だけかも知れません。
師匠も姫も、私には理解できるような存在ではなかったのです。
私の気持ちを伝えることも無理だと、今になって気づきました。
手伝ってもらうのは諦めて、私一人送ってもらおうと思います。
と、決心して振り返れば、いつのまにか師匠が腕を組んで立っていました。
もしかして迎えに来てくれたのでしょうか。
「月の民が鬱陶しいから、月を隠して行き来できないようにすることにしたわ」
「え……ぇ! それじゃ、私帰れないじゃないですか」
「そうなるわね」
期待した自分が馬鹿でした。
そんなに私の邪魔をしたいのでしょうか。
「ひどい、です、師匠」
「否定はしないわ」
「私の気持ちなんて師匠は――不老不死な師匠にはわかんないですよね」
つい言ってしまってから、はっとなりました。
師匠は一瞬だけ息を止めたのです。
普段なら、今のはナシですと謝って、笑いながら意地悪されて終わるところです。
が、今日は気まずい沈黙になってしまいました。
「ふん……まぁそういうことだから、お前はごろごろしてるといいわ」
投げやりに告げて、師匠は戻っていきました。
途方にくれました。
仕方がないので地面に転がってごろごろします。
服が汚れますがあまり気になりません。
空を見上げれば月。偽物の月です。
手をかざせば隠れてしまうほど小さく。
と、また誰かの歩いてくる震動が地面から響いてきます。
顔を向ければ、てゐです。耳が持ち上がって、機嫌が悪そうです。
「鈴仙。さっきの聞いた。前々からばかな子だとは思ってたけど」
「?」
「本当にばかね。みそこなったわ」
体を起こす間もなく、そう言い捨てると踵を返して行ってしまいました。
わけもわからず、待って、と言いかけて伸ばした手の行き場がなくなります。
怒ったような後ろ姿が気になりました。
もうすぐ秋だからでしょうか。
肌寒くなってきました。
何もかも、幻視ではありません。
あっという間に独りぼっちになってしまったように感じます。
どうしてでしょうか。
私は、どこに帰りたいんでしょうか。
両手で目を押さえてみると、さわさわと笹がそよぐ音だけがします。
もう足音は聞こえてきません。
いつもなら姫様と師匠とてゐ、4人で晩御飯を囲む時間です。
今日は人参のたっぷり入ったクリームシチューにする予定でした。
いつもは私が作りますが、今日は支度もしていません。
やっぱり御飯だけでも炊いてこようと立ち上がり、服をはたいて砂を落とし、
でも誰かに出くわすと嫌なので違う道で帰ろう、と思って、はたと気づきました。
私が帰れないということは。
地上人も月へ行けないということでしょうか。
落ち着いてよく考えます。
今まで隠れてきたのに、急に月を隠すなんて積極的になるのは変です。
だから私への嫌がらせだと思っていたのです。
――私は、とても大事なことを勘違いしていたのでしょうか。
屋敷に裏から入ると、なにか焦げた匂いがします。
台所では、珍しくエプロンをした師匠がおたま片手に立っていました。
「ウドンゲ、皿とスプーンと箸を出しておいて」
「あ、えっと……はい」
言いたいことはいろいろあったはずですが、言いそびれました。
テーブルに食器とパンを並べつつ、横目で盗み見ると、
師匠は具にいっぱい入った鍋を睨みながら、火加減を調節しているようです。
と、師匠がおたまに掬ったシチューを、舌でぺろりとなめました。
熱かったのでしょう、舌を出してふぅふぅと息を吐いています。
こちらを見ないまま、師匠はぽつりと言いました。
「お前は地上人を殺したいの?」
「そういうわけでは」
ありません、という言葉はしかし、
「フライにすれば良かったわ」
「おなかすいたー」
部屋に入ってきた姫様とてゐの声に消えました。
二人は焼けた魚を網に乗せたまま持ってきて、テーブルに置きます。
焦げた匂いのもとはこれだったのでしょうか。
二人はいつも通りにそれぞれの定位置に座ります。
「明日から忙しくなるから、しっかり食べなさい」
師匠がみんなの皿にシチューをよそいながら、そう言いました。
じゃがいもの芽が取られていないように見えたのは幻視でしょうか。
師匠も席につくと、胸の前で手を合わせます。
「じゃぁ、いただきましょう」
「ひただきまふ」「いああいあう」
といっても、姫様はすでにパンを千切ってもぐもぐとしていましたし、
てゐは直接パンに齧り付いて頬を膨らませています。
私もスプーンを手に取り、師匠を上目で見ながら言います。
「……いただきます」
音を立てないように、一口。
外で転がっていたせいか冷えた体に、温かいシチューが染み込んでいきます。
ちょっと薄味でしょうか。今度はパンを浸そうとしていると、
「ウドンゲ、お前も働いてもらうことになるわ」
「は、はい?」
「侵入者を迷わせる無限回廊。できるわね?」
師匠と目が合いました。
「はい!」
そして師匠と姫様は、焼き魚を箸で分けながらこう続けるのです。
「期待してないから、強そうなのは私の方へ通して構わないけれど」
「私も遊びたいから適当でいいわよ」
私は口にものが入っていたので、こくこくと頷いて返しました。
師匠は何か言いたそうに姫様を見て、魚に視線を戻しました。
「ところで永琳、ちょっと具が大きすぎない?」
「鈴仙、飲み込む前によく噛まないとダメだよ」
「あぁ、消化をよくする薬も出しましょうか、姫」
「む、なんか私のだけ人参少なくないですか?」
シチューも鍋の底のほうが焦げていました。
でもみんなおかわりして、きれいに食べ切りました。
「師匠、実家へ帰らせていただきます」
「だめ」
「理由も聞かずに!?」
「……言ってみなさい」
肩をすくめるやれやれという仕草に、少しほっとしました。
なんだかんだいって人の良い師匠です。
「月に、地上人が攻めてくるそうなんです、
だから一緒に月を守ってもらえませんか?」
「だめね」
気のせいでした。
性悪な師匠です。でも引き下がるわけにはいきません。
一歩踏み出して、背筋と耳を伸ばし、拳を握って師匠の目をまっすぐ見据えます。
「月のみんなが危ないんです」
「知った事じゃないわ」
「このままだと月の餅も絶滅の危機に」
「それは困ったわね」
「……」
「……」
師匠にとっての月って何なんでしょう。
「それなら、戦ってもらえますか?」
「それとこれは別」
取り付く島もない態度に私は我慢できなくなりました。
「もういいです!」
飛び出しました。
屋敷の前で立ち止まって、耳を澄ましてみます。
追ってくる気配は微塵もありません。
しばらくして、足音がしました。
遠ざかっていきました。
結局甘えようとしていた自分に気づき、とぼとぼと竹林を歩きます。
一人で帰るしかないのかな、と思うと溜息が出ました。
そういえば。月から逃げてきた時のことは必死でよく覚えていませんが、
こちらから月へ行くにはどうしたらいいんでしょう。
///
「姫。ウドンゲが月へ帰ると言っておりますが」
「月へ? 今頃なんでまた」
「なんでも地上人が月へ攻め込んでくるらしく」
「ふぅん。地上人がねぇ。で、永琳はどう答えたの」
「駄目、と」
「あらあら、可愛い弟子の頼みなのに」
「それは」
「可愛いからこそ、かしら」
「――そうかもしれません」
「月へ行かせない方法はないの?」
「縛っておくだけなら簡単ですが」
「縛るだなんて、嫌らしい」
「どうしてそうなるんですか!」
「どうしても帰りたいって?」
「一度見捨てて来たという引け目もあるのでしょうね」
「月なんて放っておけばいいのに」
「まったくです。が、姫はウドンゲが居なくなっても構いませんか?」
「何を言っているの永琳。イナバごときに拘りはないわ」
「そう、ですか」
「でもからかい甲斐のあるイナバをみすみす逃すのも惜しいわね」
「姫――」
「簡単じゃない方法ならあるんでしょう、月の頭脳」
「はい。ついでに月の民もこちらに来られなくできる術が」
「そんなのは来たって追い返せばいいわ。まぁ、そちらを理由にしようかしら」
「姫。――そんなにウドンゲに感謝されるのが怖いのですか?」
「もちろん。私は死なないモノしか相手にしないの」
「ええ……そうですね」
「あのね、念のために言っておくけど、私は楽しめればそれでいいのよ」
「ふふふ、承知しております」
///
竹林の中は、ところどころで開けた場所があります。
姫様と藤原妹紅が戦った跡でしょうか。
穿たれた弾痕と焼けた土を眺めていると、色々なことを考えてしまいます。
月で戦争が起これば、月面中がこういう状態になると思います。
また仲間たちが倒れるでしょう。
目を閉じれば、かつて私を逃がしてくれた仲間たちの顔が浮かびます。
今、私一人戻った所でどうなるものでもないことは、わかります。
月の仲間も期待してはいないでしょう。
それでも、私はみんなと肩を並べて戦いたいと思います。
この日のために、師匠に厳しい教えを受けてきたのですから。
私はここの生活が好きでした。
みんな変人ですけど、家族だと思っていました。
でも、そう思っていたのは私だけかも知れません。
師匠も姫も、私には理解できるような存在ではなかったのです。
私の気持ちを伝えることも無理だと、今になって気づきました。
手伝ってもらうのは諦めて、私一人送ってもらおうと思います。
と、決心して振り返れば、いつのまにか師匠が腕を組んで立っていました。
もしかして迎えに来てくれたのでしょうか。
「月の民が鬱陶しいから、月を隠して行き来できないようにすることにしたわ」
「え……ぇ! それじゃ、私帰れないじゃないですか」
「そうなるわね」
期待した自分が馬鹿でした。
そんなに私の邪魔をしたいのでしょうか。
「ひどい、です、師匠」
「否定はしないわ」
「私の気持ちなんて師匠は――不老不死な師匠にはわかんないですよね」
つい言ってしまってから、はっとなりました。
師匠は一瞬だけ息を止めたのです。
普段なら、今のはナシですと謝って、笑いながら意地悪されて終わるところです。
が、今日は気まずい沈黙になってしまいました。
「ふん……まぁそういうことだから、お前はごろごろしてるといいわ」
投げやりに告げて、師匠は戻っていきました。
途方にくれました。
仕方がないので地面に転がってごろごろします。
服が汚れますがあまり気になりません。
空を見上げれば月。偽物の月です。
手をかざせば隠れてしまうほど小さく。
と、また誰かの歩いてくる震動が地面から響いてきます。
顔を向ければ、てゐです。耳が持ち上がって、機嫌が悪そうです。
「鈴仙。さっきの聞いた。前々からばかな子だとは思ってたけど」
「?」
「本当にばかね。みそこなったわ」
体を起こす間もなく、そう言い捨てると踵を返して行ってしまいました。
わけもわからず、待って、と言いかけて伸ばした手の行き場がなくなります。
怒ったような後ろ姿が気になりました。
もうすぐ秋だからでしょうか。
肌寒くなってきました。
何もかも、幻視ではありません。
あっという間に独りぼっちになってしまったように感じます。
どうしてでしょうか。
私は、どこに帰りたいんでしょうか。
両手で目を押さえてみると、さわさわと笹がそよぐ音だけがします。
もう足音は聞こえてきません。
いつもなら姫様と師匠とてゐ、4人で晩御飯を囲む時間です。
今日は人参のたっぷり入ったクリームシチューにする予定でした。
いつもは私が作りますが、今日は支度もしていません。
やっぱり御飯だけでも炊いてこようと立ち上がり、服をはたいて砂を落とし、
でも誰かに出くわすと嫌なので違う道で帰ろう、と思って、はたと気づきました。
私が帰れないということは。
地上人も月へ行けないということでしょうか。
落ち着いてよく考えます。
今まで隠れてきたのに、急に月を隠すなんて積極的になるのは変です。
だから私への嫌がらせだと思っていたのです。
――私は、とても大事なことを勘違いしていたのでしょうか。
屋敷に裏から入ると、なにか焦げた匂いがします。
台所では、珍しくエプロンをした師匠がおたま片手に立っていました。
「ウドンゲ、皿とスプーンと箸を出しておいて」
「あ、えっと……はい」
言いたいことはいろいろあったはずですが、言いそびれました。
テーブルに食器とパンを並べつつ、横目で盗み見ると、
師匠は具にいっぱい入った鍋を睨みながら、火加減を調節しているようです。
と、師匠がおたまに掬ったシチューを、舌でぺろりとなめました。
熱かったのでしょう、舌を出してふぅふぅと息を吐いています。
こちらを見ないまま、師匠はぽつりと言いました。
「お前は地上人を殺したいの?」
「そういうわけでは」
ありません、という言葉はしかし、
「フライにすれば良かったわ」
「おなかすいたー」
部屋に入ってきた姫様とてゐの声に消えました。
二人は焼けた魚を網に乗せたまま持ってきて、テーブルに置きます。
焦げた匂いのもとはこれだったのでしょうか。
二人はいつも通りにそれぞれの定位置に座ります。
「明日から忙しくなるから、しっかり食べなさい」
師匠がみんなの皿にシチューをよそいながら、そう言いました。
じゃがいもの芽が取られていないように見えたのは幻視でしょうか。
師匠も席につくと、胸の前で手を合わせます。
「じゃぁ、いただきましょう」
「ひただきまふ」「いああいあう」
といっても、姫様はすでにパンを千切ってもぐもぐとしていましたし、
てゐは直接パンに齧り付いて頬を膨らませています。
私もスプーンを手に取り、師匠を上目で見ながら言います。
「……いただきます」
音を立てないように、一口。
外で転がっていたせいか冷えた体に、温かいシチューが染み込んでいきます。
ちょっと薄味でしょうか。今度はパンを浸そうとしていると、
「ウドンゲ、お前も働いてもらうことになるわ」
「は、はい?」
「侵入者を迷わせる無限回廊。できるわね?」
師匠と目が合いました。
「はい!」
そして師匠と姫様は、焼き魚を箸で分けながらこう続けるのです。
「期待してないから、強そうなのは私の方へ通して構わないけれど」
「私も遊びたいから適当でいいわよ」
私は口にものが入っていたので、こくこくと頷いて返しました。
師匠は何か言いたそうに姫様を見て、魚に視線を戻しました。
「ところで永琳、ちょっと具が大きすぎない?」
「鈴仙、飲み込む前によく噛まないとダメだよ」
「あぁ、消化をよくする薬も出しましょうか、姫」
「む、なんか私のだけ人参少なくないですか?」
シチューも鍋の底のほうが焦げていました。
でもみんなおかわりして、きれいに食べ切りました。
お腹、壊さないといいですけど……もしかしたら色々な意味で鈴仙は必要とされてるのかも、なんて。
――愛があるから大丈夫? …それはごちそうさまです。
でも、内心を見せない二人の気持ち、なんとなくでもきっとレイセンには伝わってるはずですね
>おやつ氏
いえいえ、お粗末様でした。
>懐兎きっさ氏
お腹は壊しそうですね……アフターケアがいいんですよ、多分。
>沙門氏
実際、レイセンも飼われているようなものなんでしょうか。
師弟らしく何か教えるところも書いてみたいですね。
>てーる氏
主とメイドでも庭師でも式神でもない、彼女らなりの繋がりが
きっとあるはずで、お互い必要なのだと思います。