ここは幻想郷の一角にある骨董品屋。
香霖堂にも春の兆しが見え始めてきた。
「そろそろ桜も咲いてきたし、居心地も良くなったな」
香霖堂には爽やかな日が差し込み、品物を煌びやかに照らす。
「ふぅっ」
霖之助は椅子に腰掛け客を待つ。
ガチャ
香霖堂のドア開く。
「ようっ、香霖、また来たぜ」
魔理沙は手を上げて軽く挨拶する。
「魔理沙か」
霖之助は再び椅子に座り読んでいた本の続きを読み始める。
「なんだはないだろ…ひどいぜ」
魔理沙はいじけた振りをする。
「じゃあなんだい、魔理沙はちゃんと買い物に来たのかい?」
「そういわれると…今日はちょっと聞きたい事があってきたんだ」
魔理沙は売り物の壺の上に座り話始める。
「あっ、それは売り物だから気をつけてくれ」
「どうせ、誰も買わないんだからいいじゃないか」
「むぅ…まあいい、で、話とはなんだい?」
魔理沙は霖之助に問う。
「香霖…桜の花弁…ってあるか?」
「桜の花弁?
外の桜じゃ駄目なのか?」
「あれじゃ、駄目なんだ。
今年の桜には魔力がまだまだ少ないからな…
ちょうど桜が満開近い時の花弁がいいんだが…あるか?」
「満開時の花弁か…ちょっと待ってくれ………
確か去年桜の花弁でジャムを作ったはず」
「その時の残りの花弁あるか?」
「確かあったと思うが…ちょっと待っててくれ、今店の奥を探してくるから」
「頼むぜ」
霖之助は店の奥に桜の花弁を探しに行った。
「ふぅ…流石に去年の桜なら幽々子に聞いた方が早かったかなぁ…
でも、あいつに頼むとありえない事要求されそうだしな…」
魔理沙はそのままぷらぷらと壺の上で足を動かしていた。
春の日差しが暗い香霖堂を明るく照らす。
魔理沙もそれに含まれる。
「日差しが眩しいぜ…」
魔理沙はそのままうとうとし始めて、壺の上で眠ってしまった。
「……………」
「魔理沙…魔理沙…起きなさい」
魔理沙の小さい体を揺する。
「ん……ふぇ……」
魔理沙は寝起きでパジャマ姿のままだ。
「あっ、こーりん」
「魔理沙、今日は二人で草原にいく約束していただろう」
「あっ、そういえばそうだね。
じゃあ、ちょっと待っててね、着替えるから」
魔理沙は香霖の前で着替え始める。
魔理沙は下着姿で香霖の前をいったりきたりしている。
「ははっ、魔理沙は忙しい着替えをするんだね」
「むー、ならこーりん手伝ってよ」
「分かりました、お嬢の仰せのままに」
霖之助は魔理沙の着替えを持ってきて、魔理沙に着せる。
「あれ、こーりん前が見えないよ~」
「御免、何回着せても慣れないものだな…魔道服というのは…」
「うんしょうんしょ………できた!」
魔理沙は着替えが完了してぴょんぴょん跳ねている。
「じゃあ、いこっ。こーりん」
「そうだね、その前に僕の部屋によってくれないかな…魔理沙と一緒に食べる為に料理を作っておいたから」
「ほんと!?楽しみ~」
魔理沙と霖之助は一度部屋に行き、料理を持って草原へ歩き始めた。
「わぁ~~~、気持ちいいね、こーりん」
「ああ、風が吹き抜ける………太陽も眩しい」
魔理沙はその場でくるくると回る。
スカートがふわっと踊る。
カシャ
霖之助は鞄から、何かを取り出し魔理沙を撮る。
「ん~、それなあに、こーりん」
「これはね、小型映写機と行って今の時間を止めて絵にしてくれるんだよ」
魔理沙は興味津々だ。
「ほら」
霖之助は先程撮った写真を魔理沙に渡す。
「わ~、ほんとだ~、私がいる」
「だから、これがあれば魔理沙との思い出もいつまでも忘れないって事さ」
「これがあれば私とこーりんはいつも一緒だね」
「ああ、いつも一緒だ」
魔理沙と霖之助はお昼が過ぎたのを忘れて遊んだ。
「魔理沙、そろそろ食事にしないか?
もう、お昼過ぎてるぞ」
「え、ほんとう?
じゃあ、お昼御飯たべよ~」
霖之助は持ってきたお弁当を開いた。
「わあ~、おいしそー」
「いっぱい食べてくれ、魔理沙の為につくったんだから」
「いただきまーす」
魔理沙はさっそく食べ始めた。
「おいしい~、こーりん、私のおよめさんになって」
「ははっ、およめさんじゃなくておむこさんだろ魔理沙」
「そうだったね、あははっ」
「じゃあ、おむこさんになってくれる?」
「もう少し大きくなったらな」
「ほんとうだよ、約束だからね」
「ああ、約束だ」
霖之助もお昼を食べながら、魔理沙と会話をする。
「そろそろ日も暮れてきたし、帰ろうか」
「じゃあ、こーりんおんぶして~」
「仕方ないな、はい」
霖之助はしゃがむと魔理沙に背中を向ける。
「よっと」
「こーりんの背中、大きいね」
「まあ、な」
「家に着いたら起こしてあげるから、眠っててもいいよ」
「うん………そうする………おやすみ、こーりん」
霖之助はゆっくりと歩きながら霧雨邸に着いた。
「魔理沙、魔理沙、着いたよ」
「ん………うん、もう着いたの」
「魔理沙が眠っていた時にちょっと作っていたんだが、ほら、今日の写真を纏めてみたんだ」
「あ、わぁ~、綺麗…」
魔理沙は写真の出来に見とれていた。
「どうする、魔理沙。
これは魔理沙が持っているかい?」
「これはこーりんが持ってていいよ。
私といつも一緒にいられるように…」
二人は魔理沙のベッドに座って、話をしている。
「そうか………分かった、これは僕が持っている事にするよ」
「うん………こーりんが大事に………してくれるなら………私も………うれ……い………」
トスッ
魔理沙は霖之助の肩を借りて再び眠ってしまった。
「やれやれ、今日は本当に疲れたみたいだな……よっと」
霖之助は毛布を魔理沙の肩にかけた。
霖之助も魔理沙の寝顔を見ていたらうとうとし始めてきた。
「こーりん………好き………大好き」
「ああ、僕もさ………魔理沙」
霖之助も眠りについた。
「魔理沙、見つかったぞ………って、眠っているのか…」
魔理沙は壺の上で器用に眠っている。
「流石に春先でもここは冷えるからな、毛布位かけといてやるか」
霖之助は店の奥から毛布を持ってきて魔理沙にかける。
「こーりん………好き………大好き」
「!」
「いったい、何の夢をみてるんだか」
霖之助は魔理沙を起こすのもなんだしと、そのまま寝かせてあげる事にした。
「う…うん?
あ、眠っちゃったのか………昨日徹夜だったからなぁ…
それにしても、懐かしい夢を見たなぁ」
「おはよう、魔理沙」
魔理沙に挨拶をする。
「香霖!」
魔理沙はいきなりの挨拶に驚く。
(あ、この毛布………あの時と同じ、あいつまだ持ってたのか)
「香霖、桜の花弁、あったのか?」
魔理沙は当初の目的を言う。
「ああ、残り少ないがあった」
「どれだ?」
「これで、いいのか?」
霖之助は見つけた桜の花弁を魔理沙に渡す。
「おお、こいつだぜ。
魔力も充実しているし、これだけあればだいじょうぶだぜ」
魔理沙は渡された桜の花弁を見て、魔力の胎動を感じる。
「それと………懐かしい物が出てきてな………」
霖之助は魔理沙にそれを手渡す。
「これは………」
(私が夢で見てた物と同じ物だぜ)
「懐かしいな………」
「あの頃の魔理沙は可愛かったんだけどなぁ」
「それじゃあ、今が可愛くないみたいじゃないか」
「そんなことはないが………」
魔理沙は写真を黙々と見続ける。
「なあ、香霖」
「どうした?」
「これ、ちょっと借りていってもいいか?」
「そのアルバムを………かまわないが」
「ありがと、じゃ!」
魔理沙は帰ろうとするが………
「魔理沙、ちなみに桜の花弁を使って何をするつもりなんだい?」
「最近、寝付けなくてな。
それのアロマでもつくろうかなと、思ってさ」
「ほう、それはいいな。できたら僕にも一つ分けてくれないか?」
「ああ、いいぜ」
「期待してるよ」
「じゃあな!」
魔理沙は香霖堂を後にした。
「それにしても恥ずかしい夢だぜ………
あの時は香霖をお婿さんにしたいって…
しかも約束したけど………香霖がおぼえているかどうか
大きくなったら、って言っていたし………
私はまだ大きくないって事か」
魔理沙はそんな事を思いながら自宅へと向かった。
「さっきのアルバムに魔理沙と指きりしている写真があったが………
そうか………あの時、僕は魔理沙と婚約したんだったな………
魔理沙が覚えているかどうかだな」
春の香霖堂………
香霖堂にも明るく日差しが入り込む。
桜が咲き誇り、太陽も明るく降り注ぐ。
過去に秘めた………恋の想い………
そこには恋の始まりがある。
香霖堂にも春の兆しが見え始めてきた。
「そろそろ桜も咲いてきたし、居心地も良くなったな」
香霖堂には爽やかな日が差し込み、品物を煌びやかに照らす。
「ふぅっ」
霖之助は椅子に腰掛け客を待つ。
ガチャ
香霖堂のドア開く。
「ようっ、香霖、また来たぜ」
魔理沙は手を上げて軽く挨拶する。
「魔理沙か」
霖之助は再び椅子に座り読んでいた本の続きを読み始める。
「なんだはないだろ…ひどいぜ」
魔理沙はいじけた振りをする。
「じゃあなんだい、魔理沙はちゃんと買い物に来たのかい?」
「そういわれると…今日はちょっと聞きたい事があってきたんだ」
魔理沙は売り物の壺の上に座り話始める。
「あっ、それは売り物だから気をつけてくれ」
「どうせ、誰も買わないんだからいいじゃないか」
「むぅ…まあいい、で、話とはなんだい?」
魔理沙は霖之助に問う。
「香霖…桜の花弁…ってあるか?」
「桜の花弁?
外の桜じゃ駄目なのか?」
「あれじゃ、駄目なんだ。
今年の桜には魔力がまだまだ少ないからな…
ちょうど桜が満開近い時の花弁がいいんだが…あるか?」
「満開時の花弁か…ちょっと待ってくれ………
確か去年桜の花弁でジャムを作ったはず」
「その時の残りの花弁あるか?」
「確かあったと思うが…ちょっと待っててくれ、今店の奥を探してくるから」
「頼むぜ」
霖之助は店の奥に桜の花弁を探しに行った。
「ふぅ…流石に去年の桜なら幽々子に聞いた方が早かったかなぁ…
でも、あいつに頼むとありえない事要求されそうだしな…」
魔理沙はそのままぷらぷらと壺の上で足を動かしていた。
春の日差しが暗い香霖堂を明るく照らす。
魔理沙もそれに含まれる。
「日差しが眩しいぜ…」
魔理沙はそのままうとうとし始めて、壺の上で眠ってしまった。
「……………」
「魔理沙…魔理沙…起きなさい」
魔理沙の小さい体を揺する。
「ん……ふぇ……」
魔理沙は寝起きでパジャマ姿のままだ。
「あっ、こーりん」
「魔理沙、今日は二人で草原にいく約束していただろう」
「あっ、そういえばそうだね。
じゃあ、ちょっと待っててね、着替えるから」
魔理沙は香霖の前で着替え始める。
魔理沙は下着姿で香霖の前をいったりきたりしている。
「ははっ、魔理沙は忙しい着替えをするんだね」
「むー、ならこーりん手伝ってよ」
「分かりました、お嬢の仰せのままに」
霖之助は魔理沙の着替えを持ってきて、魔理沙に着せる。
「あれ、こーりん前が見えないよ~」
「御免、何回着せても慣れないものだな…魔道服というのは…」
「うんしょうんしょ………できた!」
魔理沙は着替えが完了してぴょんぴょん跳ねている。
「じゃあ、いこっ。こーりん」
「そうだね、その前に僕の部屋によってくれないかな…魔理沙と一緒に食べる為に料理を作っておいたから」
「ほんと!?楽しみ~」
魔理沙と霖之助は一度部屋に行き、料理を持って草原へ歩き始めた。
「わぁ~~~、気持ちいいね、こーりん」
「ああ、風が吹き抜ける………太陽も眩しい」
魔理沙はその場でくるくると回る。
スカートがふわっと踊る。
カシャ
霖之助は鞄から、何かを取り出し魔理沙を撮る。
「ん~、それなあに、こーりん」
「これはね、小型映写機と行って今の時間を止めて絵にしてくれるんだよ」
魔理沙は興味津々だ。
「ほら」
霖之助は先程撮った写真を魔理沙に渡す。
「わ~、ほんとだ~、私がいる」
「だから、これがあれば魔理沙との思い出もいつまでも忘れないって事さ」
「これがあれば私とこーりんはいつも一緒だね」
「ああ、いつも一緒だ」
魔理沙と霖之助はお昼が過ぎたのを忘れて遊んだ。
「魔理沙、そろそろ食事にしないか?
もう、お昼過ぎてるぞ」
「え、ほんとう?
じゃあ、お昼御飯たべよ~」
霖之助は持ってきたお弁当を開いた。
「わあ~、おいしそー」
「いっぱい食べてくれ、魔理沙の為につくったんだから」
「いただきまーす」
魔理沙はさっそく食べ始めた。
「おいしい~、こーりん、私のおよめさんになって」
「ははっ、およめさんじゃなくておむこさんだろ魔理沙」
「そうだったね、あははっ」
「じゃあ、おむこさんになってくれる?」
「もう少し大きくなったらな」
「ほんとうだよ、約束だからね」
「ああ、約束だ」
霖之助もお昼を食べながら、魔理沙と会話をする。
「そろそろ日も暮れてきたし、帰ろうか」
「じゃあ、こーりんおんぶして~」
「仕方ないな、はい」
霖之助はしゃがむと魔理沙に背中を向ける。
「よっと」
「こーりんの背中、大きいね」
「まあ、な」
「家に着いたら起こしてあげるから、眠っててもいいよ」
「うん………そうする………おやすみ、こーりん」
霖之助はゆっくりと歩きながら霧雨邸に着いた。
「魔理沙、魔理沙、着いたよ」
「ん………うん、もう着いたの」
「魔理沙が眠っていた時にちょっと作っていたんだが、ほら、今日の写真を纏めてみたんだ」
「あ、わぁ~、綺麗…」
魔理沙は写真の出来に見とれていた。
「どうする、魔理沙。
これは魔理沙が持っているかい?」
「これはこーりんが持ってていいよ。
私といつも一緒にいられるように…」
二人は魔理沙のベッドに座って、話をしている。
「そうか………分かった、これは僕が持っている事にするよ」
「うん………こーりんが大事に………してくれるなら………私も………うれ……い………」
トスッ
魔理沙は霖之助の肩を借りて再び眠ってしまった。
「やれやれ、今日は本当に疲れたみたいだな……よっと」
霖之助は毛布を魔理沙の肩にかけた。
霖之助も魔理沙の寝顔を見ていたらうとうとし始めてきた。
「こーりん………好き………大好き」
「ああ、僕もさ………魔理沙」
霖之助も眠りについた。
「魔理沙、見つかったぞ………って、眠っているのか…」
魔理沙は壺の上で器用に眠っている。
「流石に春先でもここは冷えるからな、毛布位かけといてやるか」
霖之助は店の奥から毛布を持ってきて魔理沙にかける。
「こーりん………好き………大好き」
「!」
「いったい、何の夢をみてるんだか」
霖之助は魔理沙を起こすのもなんだしと、そのまま寝かせてあげる事にした。
「う…うん?
あ、眠っちゃったのか………昨日徹夜だったからなぁ…
それにしても、懐かしい夢を見たなぁ」
「おはよう、魔理沙」
魔理沙に挨拶をする。
「香霖!」
魔理沙はいきなりの挨拶に驚く。
(あ、この毛布………あの時と同じ、あいつまだ持ってたのか)
「香霖、桜の花弁、あったのか?」
魔理沙は当初の目的を言う。
「ああ、残り少ないがあった」
「どれだ?」
「これで、いいのか?」
霖之助は見つけた桜の花弁を魔理沙に渡す。
「おお、こいつだぜ。
魔力も充実しているし、これだけあればだいじょうぶだぜ」
魔理沙は渡された桜の花弁を見て、魔力の胎動を感じる。
「それと………懐かしい物が出てきてな………」
霖之助は魔理沙にそれを手渡す。
「これは………」
(私が夢で見てた物と同じ物だぜ)
「懐かしいな………」
「あの頃の魔理沙は可愛かったんだけどなぁ」
「それじゃあ、今が可愛くないみたいじゃないか」
「そんなことはないが………」
魔理沙は写真を黙々と見続ける。
「なあ、香霖」
「どうした?」
「これ、ちょっと借りていってもいいか?」
「そのアルバムを………かまわないが」
「ありがと、じゃ!」
魔理沙は帰ろうとするが………
「魔理沙、ちなみに桜の花弁を使って何をするつもりなんだい?」
「最近、寝付けなくてな。
それのアロマでもつくろうかなと、思ってさ」
「ほう、それはいいな。できたら僕にも一つ分けてくれないか?」
「ああ、いいぜ」
「期待してるよ」
「じゃあな!」
魔理沙は香霖堂を後にした。
「それにしても恥ずかしい夢だぜ………
あの時は香霖をお婿さんにしたいって…
しかも約束したけど………香霖がおぼえているかどうか
大きくなったら、って言っていたし………
私はまだ大きくないって事か」
魔理沙はそんな事を思いながら自宅へと向かった。
「さっきのアルバムに魔理沙と指きりしている写真があったが………
そうか………あの時、僕は魔理沙と婚約したんだったな………
魔理沙が覚えているかどうかだな」
春の香霖堂………
香霖堂にも明るく日差しが入り込む。
桜が咲き誇り、太陽も明るく降り注ぐ。
過去に秘めた………恋の想い………
そこには恋の始まりがある。
なんか神主様に挑戦してるイメージがあるし。 17個前の方も同様ですけど。
あとこーりん、その座を譲れ、うわなにをす(以下略
では変更致します。