妹紅が転校してきてから1ヶ月あまり経っていた。
輝夜は今、解決したいと思う問題があった。それは妹紅の事だった。
妹紅は1ヶ月経っても周囲に馴染めないままだった。というより、輝夜からは馴染もうとしていないようにしか見えなかった。周りの生徒達も妹紅が馴染めていないのは知っているが、妹紅の第一印象はどう見ても「不良」だった。元々無愛想な態度だったのと、その外見も手伝って、誰も関わろうとしなかった。
輝夜はこの妹紅とクラスのみんなとの橋渡しになりたいと思っていた。あの入学式の日に妹紅に抱いた思いもあるが、ただ純粋に妹紅とクラスを仲良くさせたいという思いもあり、早速家で計画を立てた。
次の日、輝夜は妹紅に話をすることにした。
「ねえ、藤原君。」
「何だ、蓬莱山。」
「あの、今度クラスのみんなで藤原君の歓迎会をしようと思ってるんだけど、どう?」
「そんなのしなくていい。」
「いいじゃない、しましょうよ。」
「だからいいって。」
「でも・・・・・」
「いいって言ってんだろが!」
輝夜はその妹紅の怒りの形相で何も言えず黙り込んでしまった。
だが、頭の中では、疑問が渦巻いていた。なぜここまで頑なに断るのだろうか。
その日の放課後、輝夜は教室に残り、慧音が職員会議を終えるまで待つことにした。
「やっと終わったよ・・・・・・ん、誰か残ってるのか?」
「あの、上白沢先生。」
「なんだ、蓬莱山か。何だってこんな時間まで残ってるんだ?」
「あの、藤原君の事を聞きたくて。」
そうして輝夜は朝、歓迎会を頑なに断った妹紅の事を話した。
その話が終わった後、慧音は重い口を開いた。
「実はな、妹紅が人と関わろうとしないのは、昔あることが起きたからなんだ。」
「あること?」
「小5の時だな。妹紅のクラスでいじめがあったんだよ。いじめっ子は体も大きくて強い奴でな、誰も逆らえなかったんだよ。そのいじめられてたのは、妹紅が好きだった奴なんだ。」
「え?」
「でも、妹紅は逆らえなかったんだよ。いじめっ子が強いのもあるが、そいつ先生の前だと、良い子ぶっていると妹紅から聞いていた。だから、ケンカが強い妹紅でも先生に怒られるからで逆らえなかったんだよ。」
「そんなある日だ。その子が自殺したんだ。そのいじめが原因でな。その日そのいじめっ子が自分が人を自殺まで追い込んだことに怯えてな。そいつが自分で先生に打ち明けたんだ。だけど妹紅の気持ちは晴れなかった。」
「その日、私の前で泣いたことが無かった妹紅が泣きじゃくりながら言ったんだよ。守れなかったって、自分が守ってやればこんな事にはならなかったってな。」
「そんなことが・・・・・・」
「次の日から妹紅は変わったよ。人に嫌われる態度や口調をするようになった。私はすぐにあいつの考えが分かったよ。」
「どういうことですか?」
「例えば、誰かがいじめられているとする。それを妹紅が止める。そうするといじめっ子は妹紅を恨むだろ。でも真っ正面から妹紅とケンカしたって勝てるもんじゃ無い。ケンカが恐ろしく強いからな。だとするとだ。次に標的にされるのは、妹紅が手を出しにくくするために、妹紅の友達になるだろ。」
「あ、もしかして・・・・・・」
「そうだよ。そうだとしたら、最初から友達なんていなければいい。だから友達がいなくなるような態度とかを取ってるんだよ。」
そこまで聞いた輝夜は、自分の歓迎会を断った妹紅の気持ちが分かったような気がした。
きっと妹紅は、本当は友達が欲しいのだ。けれども、その自分の考えが先に行ってしまって、そんな態度を取るしかないのだ。
そんな様々な考えを巡らせていると慧音が話しかけてきた。
「蓬莱山。行けよ。妹紅の所へ。」
「え、でも。」
「これが鍵だ。」
「先生・・・・・どうして?」
「妹紅のこと、好きなんだろ?」
その言葉を言われた瞬間、輝夜は顔が火でも吹いたかのように真っ赤になった。その顔を見て慧音
笑いながら言った。
「見てて分かるよ。誰にも分け隔て無く接してるお前が、妹紅の前だと縮こまるんだから。」
そうしてひとしきり笑った後、真面目な表情に戻って言った。
「言ってこい。蓬莱山。多分お前なら、妹紅を助けられるかもしれない。さあ、行け。」
輝夜は走り出していた。真っ直ぐひたすらに。
(待ってて藤原君、絶対伝えるから!)
この春、少女はひたすら走る。愛しい人への思いと共に・・・・・・
東方でやる意味無しかと
正直、あんた向いてないよ
これは東方でやる意味がないと思います
文章力向上の為には色々やらないといけない事はあると思いますが、
とりあえず、30kb程度のお話を一度書いてみてはどうでしょうか?
そうすれば、プロットの必要性を感じる事が出きると思います。
ストーリーその物に関してはノーコメントで。
向上心があるのは素晴らしいことだけど、残念ながらどの作品も評価に値しない。
なんというか、単に勢いで書いただけでキャラへの愛が全然感じられない。
学園パロディってのは想像以上に難しいものだと思うよ。
少なくともこれは、東方キャラの名前を登場させただけ、でしかない。
学園モノと、東方キャラの特徴をよくつかんで書かなければ、↑の人達が言っているように、東方でやる意味は全く無い。
何回もコメントされているだろうけど、もう一回言う。
他の人達の素晴らしい作品を見て、学ぼう。じゃなきゃ、この先何回投稿しても結果は同じかもよ。
楽しいですよねえ。そんな物語、皆にも知って楽しんでほしいですよね
それには相応の時間が必要になります。特に作者さんには描写表現力が圧倒的に足りません
好きなライトノベルはあります? なくても作者さんのご年齢でしたら、すぐにお気に入り、が出来るかと思います
そんなお気に入りの作品をいっぱい読んでください。勝手にある程度は吸収されるはずですよ
そんなわけで期待を込めてこの点数で
昭和の作家だとそうでもないですが、最近では会話文の文末の「。」は省きます。
「え、でも。」→「え、でも」
作品は基本的に面白いと思ってます。
全体に表現が未熟なのでたたかれることは多いと思いますががんばってください。