幻想郷にしろ旧地獄にしろ、今の世の中は妖怪が跋扈している。
それは別に変わった事という訳では無くて、かくいうあたいも妖怪だし、親友や主人も『地獄烏』や『覚り』と妖怪が勢ぞろいだ。
だからあたいの見ている世界には妖怪ばかりが映っているのだけど、時には逆に『目に見えない妖怪』が現れる事もある。
「ね、ねえ、お燐」
妖怪と怨霊のひしめく旧都の街道で、横を歩いていたお空――こと霊烏路空は、あたいの腕にしがみ付きながら声をかけてきた。
お空の声は、路傍に捨てられた子猫のように頼りなく震えている。どうしてこんなに怯えているのか。その理由は、例の『見えない妖怪』のせいだ。
「なんだい、お空?」
「え、ええと、その……やっぱり地霊殿に帰ろうよ」
「どうして」あたいは微笑を見せる。「こんなのパパッとやって帰ればいいだけの話じゃないか。いつものお空はどこへいったのさ」
お空は困った様子で視線を泳がせる。普段の傍若無人さはどこ吹く風に、依然としてあたいの腕にしがみついたままだ。
こんな有様のお空と清々した顔で歩いているあたいの凸凹コンビは、街道の中でもたいそう浮いた存在になっている事だろうね。さっきからチラチラと刺さってくる視線がけっこう痛い。
そういう訳で『見えない妖怪』ってのは、1妖怪の挙動をここまで変えてしまうのだ。じゃあ、その『見えない妖怪』が何かって? ふふ、それはねえ。
「一瞬だけ痛くて、後はいつの間にか終わってるもんじゃないか……予防接種なんてさ」
「うう、でも怖いものは怖いのっ!」
『見えない妖怪』――その名を『予防接種』という。
◇
霊烏路空の天敵はお注射だ。
「あんなに痛いのに我慢なんてできる筈ないよぉ」と、以前お空は力無く語った。今回『古明地さとり』とサインの入った『予防接種のお知らせ』の手紙が来た時も、お空の顔色がさっと青くなったのを覚えている。
ま、あたいにとっては全く苦にならない痛みだから、お空の気持ちはどうも分からないんだけどね。
「一瞬チクっとして終わりだと思うんだけどなぁ」
「あのアルマゲドン的激痛がチクで済むなんて、お燐は鈍感にも程があるよっ」
「そりゃ悪うございましたね」むしろ終末レベルの痛みを感じる方がおかしいと思います。
こんな風に、あたいとお空の間に横たわる感覚の齟齬が『見えない妖怪』を生み出している、って訳。
例えあたいにとって些細な出来事であっても、お空にとっては恐怖的な出来事なんだ。恐怖心がお空に根付いている限りは、この『見えない妖怪』は生き長らえる。
だからあたいにはどうしようも出来ないんだけど、別にあたいに危害を加えてくる訳でも無いし、まあいいや。
「だから、ねえ、お燐……注射なんていいから帰ろうよー」
「さとり様の命令なんだから、仕方ないじゃないか。それに予防接種を受けないとフィラリアとかいう怖い病気になるかもしれないって聞いたけどねえ」
「う……でもそっちの方が美味しそうだもん!」
「美味しくねえよ」そもそも食べ物じゃねえよ!
そんな会話を繰り広げつつ。どれだけ予防接種を受けたくないのか、お空は街中にも関わらず駄々をこねて座り込んでしまう。
私に危害を加えてくる訳でも無い、そう考えていた頃があたいにもありました。今や大衆の視線はロンギヌスの槍だ。こりゃまずい。
「ちょっと、お空。そんな所で座ったって駄目だよ」
「やだー! 注射受けるくらいだったら死ぬ! 腹を切る!」
「武士道か」
「とにかく痛いのは駄目! 注射の中身をシロップにしてくれるなら飲む!」
このお空、完全に退行している。あたいはお母さんポジションだ。
大衆の反応がだんだんとクスクス笑いに変わり恥ずかしさがMAXになったので、慌てて近くの茶屋へ引きずり込む。
2人分の団子を店員さんに頼んで、あたいは向かいに座るお空へ声をかけた。
「はあ……お空、その、痛いのは分かったからさ。でも我慢すれば一瞬だって」
「お燐はとぼけた生活してるから私と時間の感覚が違うんだよ……」
「なにそれひどい」普通に落ち込むぞおい。「でも今から帰ったって、結局さとり様に見つかったら同じ羽目になると思うけどねえ」
その言葉に、お空は突然「それだっ」とあたいを指差す。
「さとり様が悪いんだよ、こんなに残酷な事を私達にやらせるなんて鬼畜の所業!」
「そういう言葉は知ってるんだね」鳥頭のクセして変な言葉だけ覚えるんだよこの子は。「でもさ、お空。どうしてさとり様があたい達にこういう事をさせるか、分かるかい?」
あたいの問いかけに、お空はキョトンと目を丸くする。
それから腕を組み、ううんと唸りながら首を傾げ始めた。
「……なんでだろ? 私がさとり様のブラックサンダー食べたのバレちゃった?」
「寧ろさとり様相手にバレないと思う方がおかしい」てか1番最初に出てくる心当たりがなんでブラックサンダーなんだよ!
その後も「じゃあ昨日さとり様をマリオカートでボコボコにしたからかなぁ……」などと全く要領を得ない回答を繰り広げるお空。こりゃいつまで経っても気付きそうにない。
あたいはもう1度大きなため息をついてから、未だ分からない様子のお空に理由を教えてあげる。
「さとり様は、あたい達の事が心配だから、こういう事をしてくれるんだよ」
「……心配? 私達が?」
「そー。あたい達が変な病気になったらさとり様も悲しむから、こういう予防接種を受けさせてくれるんだ。そもそも、さとり様があたい達にそんな理由で仕返しなんてしっこないだろ?」
「……むー」
ていうか、あたいはブラックサンダーを食べてもないし、マリオカートもやってないし。
それでもお空は、納得いかなそうな表情のままお冷やをあおる。
最早言いたい事も言いきってしまったのか、力無い手つきでお冷やのグラスを机に置いて、ボソリと呟くように言う。
「……それでも、注射なんかより『ふぃらりあ』の方が美味しいし」
「だから美味しくねえよ」虫だよ。
「ドMのお燐と違って、注射に快楽を見出す事も出来ないし」
「あたいをろくでもない変態にしないでくれるかな!」徐々に世間評価を下げるのやめろや!
身を乗り出してお空に突っ込んでいると、ちょうど店員さんが2人前の団子を持って現れる。その営業スマイルは明らかに引き攣っていた。スミマセン……
しばらく黙って団子を頬張る事にする。団子はお皿に3本乗っかっていて、それぞれ『みたらし』『あんこ』『他人の不幸』だった。他人の不幸は蜜の味、ふふふ。ってどんな味だよ。
自分で自分に突っ込むとかいう気持ち悪い事をしてたのはともかく(この茶屋がどこぞの橋姫経営だったのもともかく)……あたいとお空がお団子を平らげた時、お空は何か決心したような表情で、あたいに言葉を向けてきた。
「……お燐」
「ん」
「私、頑張って我慢する。さとり様が心配してくれてるんだもん、ドMじゃないけど頑張って我慢する!」
「お空……」
言葉の節々に悪意が残っている気がするけれど、この際そんなのはどうでもいい事にしよう。
お空の目を正面から見つめれば、その瞳には確かな勇気が宿っているように思えた。
お空が退行したって言ったけど、あれは嘘だ。お空は確かに大人の階段を一歩一歩踏みしめながら登っているのだ。
とってもおかしな『見えない妖怪』に怯える日々にも終わりが来るかもしれないね。
「……そっか。じゃあ行こう、戦いの場に」
「うん、私は左腕を突き刺す白銀の針なんかに負けないよっ!」
「ふふ、良い意気込みだね!」
若干中二じみた言葉と共に、あたいとお空は手を取り合って席を立ち上がった。
◇
街道沿いから少し離れた場所に、そのお屋敷――予防接種を受ける病院はあった。
『予防接種のお知らせ』に書いてあった地図の通り来たおかげか、1度も迷わずに辿り着くことが出来た。
因みに、あたい達以外の人影は無い。手紙を貰ってすぐに来たからか、あたい達が1番乗りなのかもしれない。
「さ、入ろうか」
「う……うん……!」
ギィ、と玄関の扉を押し開けると、すぐそこにスリッパの並んだ棚を見つけた。
スリッパに履き替えて中に入ると、柔らかな笑顔を浮かべた看護婦さんがカウンターに佇んでいる。
「あ、あのう。あたい……じゃない、私達予防接種に来たんですけど」
看護婦さんに例の手紙を見せると、看護婦さんは笑ったまま診察室の方へ手を差し伸べる。
……別に怖いものじゃないって分かってても、やっぱり緊張するなあ。あたいの心臓はやけに強く胸を打ちつけている。
けれど、扉を開けた先に座っていたおじいちゃんのお医者さんの笑顔を見て、少しだけその動悸は収まった。
「え、ええと……今日はよろしくお願いします」
「はは、そんなに固くならなくてもいいんだよ。楽にやろうじゃないか」
……なんだ。とても優しそうな先生じゃないか。
丸い顔をしたおじいちゃんに、お空の緊張も幾らか解けたようだった。そこに座って、と椅子に目を向けるおじいちゃんの言葉に、あたいとお空は顔を見合わせる。
「……どうする、お空?」
「う、うう……お燐が先にやっていいよぉ」
あはは、やっぱりまだ怖いんだねえ。まあ、しょうがないか。
あたいはおじいちゃんの正面に座って、左の袖をたくし上げる。少し待っていると、さっきの看護婦さんが鉄のトレイに入った2本の注射を持ってきた。
「少しだけチクっとするからね」と、私の腕を消毒しながらおじいちゃんが言う。
あたいは黙って頷いてから、鋭利に尖った注射針を前に1度深呼吸。
親指を拳の中に入れて、グッと力を込める。ゆっくりと、あたいの二の腕に、おじいちゃんが注射を刺し入れる――
……。
…………。
「はい、終わりですよ」
数秒ののち、おじいちゃんはあたいにそう言った。
……え?
……本当に終わり?
「……お、お燐。痛かった?」
震えた声でお空が問いかけてくるけど、あたいは呆けた声で「いや、ぜんぜん」と返す他ない。
勿論、全く痛くないなんて事は無かった。けれど、これからもっと痛くなるんだろうなあなんて考えているうちに、いつの間にか終わっていた。
「お空。大丈夫、これ全然痛くないよ」
あたいは笑顔でお空に言う。それぐらいの余裕が出来る程、その予防接種は痛くなかった。
「うぅ……そんなの嘘だよ」
「嘘じゃないよ。ねえ、先生?」
「はは、痛くなかったなら私も嬉しいよ」
おじいちゃんが笑うと、後ろに立っていた看護婦さんもマスクに手を当てて笑った。
あたいもビックリするくらいに、とても穏やかな空気が流れていた。お空もしばらく戸惑っていたけれど、何だかんだでおじいちゃんの正面に座った。
そして、お空はおじいちゃんの丸い顔をまじまじと見つめて、「本当に痛くない……?」と問いかける。
「出来るだけ痛くなくするよ」とおじいちゃん。大丈夫、あたいがまったく痛みを感じなかったんだから、お空だって楽に終えられるよ。
「さ、お空。袖を上げなきゃ」
「……うん」
震える右手で、お空は左腕の袖をたくし上げる。
その左腕にガーゼ消毒をしながら、おじいちゃんは予防接種の注射を看護婦さんから受け取った。
お空がまじまじと注射針を目で追っている。おじいちゃんが針のキャップを取ると、その鋭利な針先を見てお空は一度身体を震わせる。
「お、お燐……ちゃんとそこに居てね」
「分かってるよ、大丈夫だって」
緊張が解けるように、なるたけ軽い口調であたいは応える。
お空は一度唾を飲み込んで、口を真一文字に結んだ。さあ、お空、あと少し。注射なんて本当に一瞬だから。
針の先端が、お空の二の腕に近づく。近づき、ゆっくりとお空の腕に刺さって――――
「……ぁぁあああやっぱりだめえぇぇー!!」
と――お空がフリーの右腕で、注射を持つおじいちゃんの右腕を思い切りはね上げた!
注射針はおじいちゃんの手を離れ、突然の事に目を丸くするあたい、おじいちゃん、看護婦さんの頭上を越えて窓に激突する。
「ちょ、お空なにを……」
「駄目なの、やっぱりだめぇー! ごめんなさい本当にごめんなさいいぃ!!」
そう言い残すと、お空は座っていた椅子から立ち上がって診察室を飛び出して行ってしまう。
ああ、もう……! あたいは溜め息をつきたくなる衝動を堪えると、「本当にすみません、ちょっと連れ戻してきます」とおじいちゃん・看護婦さんに一礼し診察室を後にする。
少しだけ苦笑交じりだったけど、こんな時でもおじいちゃん達は笑顔のままだった。ああ、本当にごめんなさい。はあ……
◇
逃げるお空を追いかけていたら、街道の中にまで戻ってきてしまった。
途中で膝に手を当てて止まったお空は、先程までの勇気はどこへやら、たいそう情けない表情をあたいに向けてくる。
「はあ、はあ…………お空」
「う……ご、ごめんなさい……でも本当に、針が少しずつ迫ってくるのを見ると、うぅ……」
お空は涙目のまま、その心の内を告げてくる。いや、涙目というかガチで泣いていた。
あたいはお空を叱責しようと考えていたんだけど、こんな顔を見てしまうと怒る気も無くなってしまう。お空の恐怖心が分からないからこそ、あたしが軽々しく何か言うべきでもないしねえ……
だから、あたいはそっとお空の肩を抱き寄せてやるんだ。
「……お燐」
「お空、あんたが注射が怖いっていうのはよく分かったよ。だからもう、注射は受けなくてもいい。あたいからさとり様に頼んでおくから」
「お、お燐ん……」
「……でも、さっきおじいちゃん達に迷惑をかけたのは別だよ。ちゃんと謝りに行くんだ、いい?」
「う、うん……謝りに行く!」
軽く言ってしまったものの、さとり様を説得するのは骨が折れるだろう。でも、こんな状態のお空に無理矢理予防接種を受けさせては、それこそあたいも見ていられない。しょうがないけど、今回はこうするしかない、かなぁ。
いずれにせよ、お空は先程の奇行を反省してるみたいだ。ならおじいちゃん達にちゃんと謝れば、それでいいかな。……それでいいよね。あぁ、あたいも甘い。
「……さ、一緒に行こう」
「うん……ごめんね、お燐」
「謝るのはおじいちゃん達に、だろ? あたいはお空の泣いた顔なんて見たくないし……あたいには笑顔を見せておくれよ」
あたいが言うと、お空はもっと泣き出しそうな表情に変わる。
でも、その氾濫をお空は何とか抑えて。今にも消え入ってしまいそうな、小さな笑顔を見せてくれた。
「……貴方達、そんなところで何をしているの?」
と――あたい達の背後から、すっかりと聞き慣れた声が聞こえてくる。
あたいとお空が同時に振り向くと、想像した通りの姿がそこにはあった。あたいのご主人様こと、古明地さとり様だ。
「あ、さとり様。お疲れ様です」
「ええ、ありがとう……って、お空がやたらにベソかいてるけど」
「あはは……実は、これで色々ありまして」
あたいはポケットから出した『予防接種のお知らせ』をさとり様に手渡す。
さとり様はそれに目を通すと、小さく頷きながら納得したようだった。特に驚いたふうでは無い辺り、さとり様もお空の性格が分かっているのだろう。まあ『覚り』だしね。
……ところが、さとり様は手紙の一番下を見た時――その眉をにわかにひそめる。
「……さとり様? どうかしましたか?」
「お燐、これ」
さとり様は手紙を私に見せつける。……? 何も変わったところは無い、先程目を通した通りの『予防接種のお知らせ』だ。
でも、さとり様が見せていたのはそこじゃなかった。さとり様は、先程睨みつけていた手紙の一番下を指差す。
手紙の一番下にあったのは、達筆な文字で書かれた『古明地さとり』というサイン。
「私は、この手紙を見るのも初めてですし、こんなサインはしていません」
……。
……え?
「……で、でも。この予防接種はさとり様があたい達に受けさせてあげようって」
「そんな事いつ言ったの。私が直接貴方達に言ったかしら?」
……言ってない。たったの1度さえ、さとり様から直接その話を聞いた事は無い。
全部、いきなり届いたこの手紙と、その手紙にあった『古明地さとり』のサインを、あたいは信じていた。だけ。
……え。…………え?
「……さとり様、少し失礼します……っ!」
「ちょ……お燐、待ちなさい!」
「……? お燐、どったの?」
制止するさとり様と腫れた目を擦るお空を尻目に、あたいは一目散に街道を駆ける。
手紙の地図を見ながら、あたいは先程予防接種をした病院に向かった。お空を追いかける時、最後におじいちゃん達が見せていた笑顔――それが、果ての無い不気味なものに思えて仕方が無い。
そして、あたいは病院に辿り着く。はぁ、はぁ、と。上がった息を抑えながら、何とかあたいは屋敷を見やる。
でも、そこにあったのは、とても屋敷とは言えないような廃墟。
とても病院とは思えないような――ゴミだらけの廃墟。
「……え、そ、そんな」
訳が分からなかった。そんな、確かに、さっきまではここに病院があったはずだ。
道を間違えたのだろうか? 地図を見直すけど、そんな事は無い。確かに、さっきまではここに病院があった筈、なんだ!
「お、お燐……」
「お燐、いきなりどうしたの……?」
あたいの後を追ってきたさとり様とお空が、呆然と立ち尽くすあたいの背中に声をかけてくる。
そう、あたいには何が何やら分からなかった。だって、そうじゃないか。ここには病院があって、あたいはここで予防接種を受けて――
「……ぁ」
――予防接種を、あたいはここで。
あたいは思わず、左腕の袖をたくし上げてしまう。そこにあるのは、そこに確かにあるのは、あたいの腕を貫いた注射針の、小さな小さな傷痕。
あたいに『予防接種』を注入した、鈍い赤色の小さな点。
「……え、え……?」
じゃあ、いったい、この傷はなんなのだろう?
目の前に広がるのは、よく見ると『旧地獄内科医院』と書かれた、朽ちた看板のかかっている廃墟だけ。
あたいは、この廃墟で――この廃病院で、確かに予防接種を受けたんだ。
「っ……お燐、それを見せなさい」
あたいの心を読んだのか、突如顔を青くしたさとり様があたいの腕を掴む。
でも、あたいの目は廃墟に釘付けになっていた。
『予防接種のお知らせ』をさとり様は知らなくて、ここにあった病院は今はもう廃墟になっていて、あたいはここで予防接種を受けて。
じゃあ。
あたいは、何を、注射されたんだろう?
え……
え?
幽霊病院だから薬も実体がなくて空気だったりしたらやだな……
でもこの医者良心から貧しい人の為にやってたとしたら悲しいな……
結果がどうなるのかわからないところも怖いですね
やっぱり地霊殿組にはホラーが合うな
まぁヤマメが何とかしてくれると信じてます
カユウマー
口授によれば妖怪に害をなすには怨霊感染が効果的とか。
この妖怪病院の成り立ちも怨念に満ちていそうなので危ないですね。
久し振りに良質なホラーを読ませて頂きました。
早く血を吸い出さねば
後からクるねコレ。
してやられた。イイハナシダナーで終わると思ってたのに。
お空は本能で悟ってたんだな。怖ぁ……。
・・・え??
お燐と一緒にぞっとしましたよ…お見事、完敗です
あれ?
注射の痕という痕跡を現実に残すことでより恐怖感をリアルなものに表現している。
オチが強烈な作品はやっぱり読んだ後にざっくり残るものですね。圧倒されました。
<お空は正しかった!!!>
Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y
それにしてもお燐は何を注射されたのだろうか
アセトアミノフェンとかかな
あの病院は1年に1度しか出ない病院なのかも
見えない妖怪は病院だった⁉
他人の不幸味の団子食べてみたい
見えない妖怪は病院だった⁉
他人の不幸味の団子食べてみたい