Coolier - 新生・東方創想話

博麗霊夢の消失―前編―

2012/05/08 12:22:35
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―もう疲れた。何が博麗の巫女だ。私がいなくたって、この世界は成り立ってるじゃないか。
異変を解決して、たまに宴会を開いて、それで終わり。それの繰り返しを延々とやるというのか。
馬鹿らしい、あぁ馬鹿らしい。もういい。辞めてやる。私の代わりなんて、いくらでもいるんデショ?
さよなら。私はもう此処に戻る気はない。博麗霊夢は・・・・・・消える―


 

その日、博麗の巫女は、幻想郷から消えた。誰にも知られずに




この異変に、最初に気づいたのは魔理沙だった。
私は、いつも通りに博麗神社へと向かい、お茶を貰うつもりだった。
霊夢はいなかった。いつもは寝てるか、だらけている霊夢がいない事に、私は不審に思ったが、「まぁすぐ帰って来るだろう」と思い、その事を放置していた。

だが、何時間も帰って来ない

少し不安になった私は、紅魔館や白玉楼、迷いの竹林に永遠亭、守矢神社に八雲家、我が家からアリスの家へと行き、地霊殿へまで歩み、博麗神社へと戻って来た。
探して無い場所もあったが、あいつがそんな遠い場所まで行く訳が無いと、分かっていた。
一応、「霊夢が来たら伝えてくれ」と言ったが、その日には何の連絡も来なかった。

次の日、そのまた次の日になっても、霊夢は帰って来なかった。

「これはおかしい。いくら霊夢でも連絡ぐらいはする筈だ」
私は、八雲家へと全速力で箒で飛んだ。嫌な予感がしたからだ。
八雲家に着くなり、藍に事情を手早に話し、紫を呼んでもらった。
紫は冷静だった。私の話を即座に受け入れ、境界から休憩中だった文を呼び出し、私より手早く話を伝えた。そして、「霊夢を幻想郷全域で探す様新聞を書きなさい」と言った。
文は、いつになく真面目な顔で「はい」と答えた。三秒後、文は姿を消した。
私は、これが異変だという事に今更気付いた。

一週間、幻想郷の住人全員が動いた。だが、霊夢は見つからない。痕跡すら見つからない。

私は、毎日神社に訪れた。縁側でのんびりお茶を飲んでる霊夢がいる事を期待して、賽銭箱のフタを開けて、うがー!と叫んでいる霊夢がいる事を期待して、毎日訪れた。

だけど、霊夢はいない。どこにもいない。

「・・・・・・・・・・・・・・・」
私は、賽銭箱の前に立ち、帽子を取って、貯金箱を取り出した。
貯金箱を勢い良く割り、小銭を、賽銭箱にぶちまけた。
空になった貯金箱を投げ捨て、ポケットから簡素なサイフを取り出す。
マジックアイテムを買う為に、コツコツと貯めていた小銭と札束を全部取り出し、賽銭箱の中に入れた。
「見ろよ霊夢!!お前の賽銭箱にお金が一杯入ってるぜ!良かったなぁ!嘘だと思うか?私の全財産を全部お前の賽銭箱に入れてやったぜ!?だから霊夢!今すぐ帰って来いよ!何かあったのか!?私が相談に乗ってやるぜ!?不安?言っとくが私は相談の魔理沙さんだぜ!?だから、心配はいらないぜ!さぁ、帰ってきな霊夢!なぁ・・・・・・帰って・・・来てくれよ・・・・・・・・・」
もう何も言えなかった。涙が零れて、私は、賽銭箱に持たれかかった。
手で、何度も涙を拭ったけど、止まらなかった。
「はは・・・・・・心配するなよ私。まだ二週間ちょっとしか経ってないじゃないか・・・・・・。アイツの事だからひょっこり帰って来るって・・・・・・」
自分で言い聞かせるつもりだった。だが、その声は涙で震えていた。

三ヶ月が経って、私は紫から紅魔館に来いと言われた。霊夢はまだ見つからない。

正直私はもう何もしたくなかったが、何か吉報があると期待して、普段着へと着替え、外へ出た。
外は雨が降っていた。出鼻を挫かれた気分だが、もう行くしかない。箒で思いっきり飛ばした。
紅魔館へは五分程度で着いた。門の前には咲夜が立っていた。美鈴ではないのか。
少し気になったので、話しかけて見る。
「どうしたんだ咲夜。まさかのメイド長失格か?」
出来るだけ茶化して言ってみた。霊夢がいなくなってから、咲夜も相当へこんでいたらしい。
レミリアやパチュリーなんかはあまり動じていないらしいが・・・・・・。やはり長く生きると違うものなのだろうか。
「今日は外での仕事なの。雨が降るとは思わなかったけどね」
咲夜は苦笑交じりで答えて来た。ちょっと意外だ。もっと冷たい反応をされると思った。
集合時間まで少し時間があるので、話を続ける事にした。
「うーむ、流石のメイド長さんも雨に弱いと見た」
「何で私が吸血鬼になってるのよ。まぁ、雨は嫌いだけどね。洗濯物が全然乾かない」
「お前の基準はそこなのか・・・・・・」
私は軽く笑えた。こんなやり取りをするのはずいぶん久し振りだった。
その後も、他愛無い会話を続けた。私はずっとキノコの話や魔法の話をした。咲夜は微笑みながらそれを聞いてた。咲夜は、美鈴の話をした。霊夢探索中寝ているのを咲夜に見つかって、ボコボコにされたらしい。
美鈴は休みを取らなければいけない傷を負った。あぁ、だから咲夜が門番やってんのか。
あっという間に時間は過ぎ、紫が言っていた時間になった。
「やべ、そろそろ行かないと。じゃあな、咲夜。お前と話せて良かったよ」
魔理沙は、素早く片手を挙げると、中に入っていった。
途中で後ろを振り向くと、咲夜が手を振っていた。

「では、会議を始めます。本日はお集まり頂き、誠に有難う御座います」
紫が丁寧な動作でそう言った。全員が軽く会釈をするのを私も真似る。
周りをぐるっと見回す。紫の旧友である幽々子や神奈子、永淋は勿論、レミリアやさとりといった大物妖怪
に、白蓮も来ていた。どうやら異変を起こしたグループの代表が集まったっていう感じだ。
私はまぁ、霊夢の友達だからっていう事だろう。それに対して特に文句は無い。
とりあえず会議内容を聞いている限り、やはり霊夢の話だった。
紫が各代表に聞いていってるのは、霊夢についての情報収集だろう。そう言えば、部屋の隅っこの方で文が何かをメモしていた。おそらく今の話の内容だろう。
私には特に何も聞かれなかった。答えたのは、最後にいつ霊夢とあったか、という質問。
でも、その時の霊夢はいつも通りだった。私が来たのを見ると、めんどくさそうにお茶とお菓子を持ってきて、つまらない話で盛り上がった。アイツは、私の話をいつも聞いてくれた。微かに微笑んで、いつも。
会いたいよ、霊夢。今すぐお前に。帰ってきたら宴会をしたい。そして、一緒に酒を飲むんだ。
ふざけて、笑いあって、楽しい日々を送りたい。
「会いたいよ・・・・・・霊夢」
気付けば泣いていた。声も出ていた。他の連中にも聞こえていた筈だ。だけど、誰も私に声をかけなかった。唯一紫が、私を見て、少し泣いていた。

そこから会議の内容は、あまり覚えていない。ただ、聞こえていた。次の博麗の巫女に関する話題を。

会議は終わり、私はふらふらと自分の家へと向かった。
紫や咲夜から何か言われたが覚えていない。
外の雨は強くなっていた。だけど、そんな事はもうどうでも良かった。
ただ、紫の言った一言が頭から離れない。

「このまま博麗の巫女が見つからない場合、新しい巫女を呼び出します」

新しい巫女?じゃあ霊夢はどうなるんだ。博麗の力を失えば霊夢はただの人間になる。
霊夢が途中で妖怪と遭遇したらどうなるんだ?霊夢はいつも通り妖怪を倒そうとして、夢想封印をするが
弾幕が出ない。そのまま霊夢は―
「・・・・・・・・・・・・っくそ!」
箒を思い切り地面に叩き付けた。霊夢が困ってるかもしれない。食に飢えてるかもしれない、なのに、
「私は何も出来ないっていうのか・・・・・・!」
己の弱さを実感した。この八掛炉で全てを吹き飛ばしたい。私は、天に向かって八掛炉を構えた。
スペルを詠唱すると、練成陣が出て来る。周りの空気が変わった。
そして、私は叫んだ。

「この世に神がいる事は知ってる!現に存在してるからな!!だから、私はお前なんぞには頼みはしない!
お前はいつだって、人を見下して来た!今もお前は私の事を憐れな人間だと思ってるのだろう!」

手に力を込める。八掛炉が壊れそうなぐらい。

「だが、私はお前なんかとは違う!傍観するだけでは無く!自ら動く!今すぐ動く!そして、目標の為に
前へと突き進んでやるぜ!!霊夢は、私が必ず見つけだしてやる!」

とうとう八掛炉にヒビが入った。そして、極限までに光を集める。

「これが、私の想いだぜ!!受け取れ、霊夢!!」

やがて、八掛炉は砕けた。光が、あふれ出した。

「マスタァァァァァスパァァァァァァク!!」

放出。七色の光線は、一直線に天へと向かって伸びて行った。

その光を、幻想郷の住人全員が見ていた。
「あれ・・・・・・絶対魔理沙ね・・・」
「マリサハバカジャナイノカー」
「知ってるわ
「デモアリスハマリサがスキー」
「なななな何でそうなんのよ!ていうか何でそんな事分かるのよ!!」
「クックックーーー」
「まぁ良いわ・・・」


「ったく、やってくれるなぁあの馬鹿は」
「そうですね、お嬢様」
「ま、ああいう馬鹿は嫌いじゃないさ。咲夜、紅茶プリーズ」
「レミィは、霊夢がいなくたってもあまり変わらないのね」
「・・・・・・ッハ。霊夢がいなくたって、次の巫女がいるさ」
「その巫女はあなたと仲良くしてくれるのかしらね」
「むぅ・・・あぁもう!咲夜、早く紅茶!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「咲夜?早く紅茶を・・・・・って」
「泣いてるわね。人間って理解し難いわ」
「・・・・・・うぅ、ぐ・・・・・・ひぐ・・・」
「さ、咲夜?私のせい?う~・・・・・・だぁぁ!分かったって!謝るから咲夜!やっぱり霊夢が一番だって!!ていうか、本当にアイツはどこ行ったんだぁぁぁぁぁ!」
「あ、綺麗なレーザーですね。小悪魔さん」
「ホントですねぇ。美鈴さんも早く体を治してくださいね?」
「面目ない」
「おおおおおおおおおお!!凄い凄い!あれって魔理沙だーーー!!」
「フランうっさい!」
「うわー!魔理沙格好良い!!」「だんまくはぱわーだね!魔理沙!」「ひゃっほーい!魔理沙ーー!!」
「こっち向いてーー!!ひゅーひゅー!」
「フォーオブアカインドすんじゃねぇぇぇぇぇ!!」
「「「「カリスマレッドキターーーーーーーー\(^o^)/」」」」
「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
「はぁ、騒がしいわここ」


「師匠!外に何か光の光線が出てるんですが!?」
「あーお疲れー」カグヤノコウゲキ!ミルドラースニ150ノダメージ!!
「輝夜様?って、またゲームですか・・・・・・」
「このニートはしゃあない」
「あ、てゐ。師匠知らない?」
「えーりんなら会議に行くとか行ってたわよ」ビアンカハメラゾーマヲハナッタ!120ノダメージ!
「あーそういえばそうでしたね」
「ご苦労だねぇ。そういや、霊夢が行方不明になったって?」
「あれ?てゐも知ってたの?」
「師匠がいつもと様子が違ってたし、噂話も絶えないしねぇ」
「そうなんだ・・・・・・。はぁ、霊夢ったらどこに行ったのかしら」
「ま、私には関係ないけどねー・・・・・・ッチ!ミルドの野郎痛恨の一撃やりやがった。ビアンカ弱過ぎるでしょこれ」ビアンカニ350ノダメージ!ビアンカハタオレタ!
「ここはもう賭けちゃおうよ・・・・・・ポチッとな」カグヤハパルプンテヲトナエタ!
「あ、ちょっと何してくれてんのよ!主人公HP無いし、仲間もほとんど死んでんのよ!」
「いいじゃないかいいじゃないか」
「ふざけんな馬鹿兎!!・・・・・・ってあれ?全員全快?」カグヤノHPガカイフクシタ!ビアンカハイキカエッタ!キラーマハHPガカイフクシタ!コゴレムスハイキカエッタ!
「ほれ、見た事か!」
「・・・・・・・・・・・・」
「あれ?ニート姫?って、なんで座薬も逃げるの?・・・・・・・・・あっ」ミルドラースノHPガカイフクシタ!!
「ふりだしじゃあああああああ!!」
「アッーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


「諏訪子様ーーお昼御飯出来ましたよー」
「はーい!やー楽しみだー!」
「はいどうぞ。カレーを作って見ました・・・・・・おぉぉぉぉぉ!!」
「ど、どしたの早苗?」
「見て下さい諏訪子様!神奈子様が天界と交信してますよ!凄い!オンバシラキャノン凄い!そんな事も出来るとは!」
「出来ないよ・・・・・・。あれは魔理沙のマスパースターク・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・お昼、食べましょうか」
「・・・・・・うん」


「・・・・・・?外が騒がしいわね」
「どしたのおねーちゃん!」モフッスリスリ
「きゃあ!?ちょっとこいし、びっくりするじゃない!」
「無意識だから仕方ないもーん♪」
「貴女、最近そればっかじゃない?」
「ハッ!また無意識にどこかに行ってしまう!さらばだおねーちゃん!」
「(逃げたわね)」
「さとり様ー。作業が終わりましたよー(あうー疲れた)」
「そう、ありがとうね、燐(少し休ませてあげないと)」
「はい、じゃあ続けて頑張ってきますね(でも、もうちょい頑張れ私!)」
「え・・・?い、いや少し休んで良いわよ」
「え?いやー流石にそれは・・・(まずいまずい。まさかさっきの愚痴を読まれたのか)」
「いいから。少し休みなさい」
「は、はい!ありがとうございます!!(感、動!!)」タッタッタッタ・・・・・・
「ふふっ、ちょっと良い気分だわ」
「さとりさまー作業終わりましたー(あれ?私何の作業してたんだっけ)」
「あら、お疲れ様、お空(鳥頭ェ・・・・・・)」
「えーと、あの、私は何をしてたんでしたっけ?」
「霊夢の探索でしょ。全く・・・・・・(あら、心が読めない。つまり心からの質問なのね。悲しいわ)」
「レイム?レイムって誰ですか?(面白い名前だなー)」
「そこまで忘れたの?しょうがないわねー・・・・・・」
「え?本当にレイムって誰ですか?(何言ってんださとり様)」
「はぁ?あのねぇ、霊夢っていう、の、は・・・・・・・・・?」
「さとり様ー?とりあえず作業終わったので、休憩に入りますねー(お腹空いたーなんかたべよーっと)」
「・・・・・・・・・・・・霊夢って、誰、だっけ」



「聖ーーー!見て見てー!魔理沙のマスパが」
「うーん・・・・・・うむぅ・・・・・」
「凄いよー・・・・・・って、どしたの聖」
「あぁ、ぬえですか。ちょっと気になる事がありまして」
「うん?どしたの?私が答えるのなら答えてあげるよ」
「ありがとうございます。じゃあ聞きます」
「うん、どんどんこーい」

「レイムとは、誰でしょうか?」

「・・・・・・え?何言ってんの聖!!霊夢だよ霊夢!この天下の大妖怪様のぬえを倒した霊夢だよ!」
「そうでしたか?いえ、何か引っかかるもので」
「聖大丈夫?ねぇムラサー、霊夢って分かるよねー!?」

「レイム?聞いた事のない名前だねぇ」

「・・・えぇ!?ムラサまで!ねぇ一輪!ナズー!星!霊夢って分かるよねー!?」

「うーん?そんな名前の人いたかな」
「私は知らないね。初めて聞いた名前だ」
「ちょっと分かりませんね。ぬえの知り合いですか?」

「そ、そんな・・・・・・?おかしいのは私?」


「・・・・・・また凄いのを撃ったわね、魔理沙」
紫は、窓からそれを眺めていた。会議が終わったので、私は、自分の家に神奈子と永淋と幽々子、そしておまけに天狗を呼び寄せた。天狗以外は私の旧友である。
「ククッ・・・・・神社では早苗がきゃーきゃー叫んでるんだろうな」
神奈子が低く笑った。少し顔が赤いのは、酒のせいであろう。
「・・・・・・鳥っておいしそう」
「ひぃ!止めて下さいよ?」
幽々子は相変わらずだ。天狗は・・・・・・憐れだ。
私も酒をもう一杯飲もうとして、一升瓶を掴み、自分の椀に注いだ。
その時、神奈子が唐突に変な事を言った。

「それにしても、突然呼び出して、どうしたんだ?」

「―――は?」
訳が分からなかった。会議の後、すぐに呼び出したので突然ではないだろう。
天狗もそう思ったのか、キョトンとしている。
それに続いて、幽々子が言う。

「本当に突然よ、紫。もーまだゆっくり寝たかったのに」

「な、何言ってんのよ。私達は霊夢についての会議をしてたじゃない?」
何かずれてる気がする。それ以上に嫌な予感がする。天狗の方を向くと、彼女は鈍く目を光らせていた。
それにしても、おかしい。二人は、まるで会議がなかった様に話をしている。
そして、神奈子は信じられない事を言った。

「そういえば、レイムっていうのは誰だ?」

紫は、今度こそ言葉を失った。

「あぁ、その名前!私も喉の奥で引っかかってたのよ・・・。で、レイムって知ってる?紫」
―もうやめて、と紫は心中で叫んだ。何故こうなったのか。もう訳が分からない。
それに対し、天狗は冷静だった。
「霊夢とは、博麗霊夢の事です。博麗神社の巫女で、大結界を管理している巫女の事です。ご存じないですか?」
そう説明し、二人の返答を待った。
神奈子と幽々子は、互いに首を傾げた。紫は、緊張した表情で、それを見守った。
最初に声を発したのは神奈子だった。
「博麗は知ってるさ。だけど、博麗レイムとやらは知らないな。」
天狗は、即座に言い返す。
「では、今の博麗の巫女は誰でしょう?」
それに対しては、幽々子が答えた。
「今も何も。博麗神社には巫女なんていないでしょう」
さも当然と言うように、幽々子は言う。あぁもう、私はおかしくなったようだ。
霊夢は存在しないし、博麗神社に巫女はいないと言う。
一体どうなっているのだ。
私が困惑してると、天狗がこちらを見て、軽くウインクをして見せた。
もしかして、任せろとでも言っているのだろうか。反論しようとしたが、彼女は天狗で新聞記者。こういう場面は彼女に任せる方が良いのであろう。
私は、天狗に向かって頷いた見せた。天狗は、少し微笑んで、神奈子と幽々子に向かって言った。
「最近の私は、ちょっと混乱してるんですよ。博麗の巫女について色んな噂が飛び交ってますからねぇ。
そこで、幻想郷のトップクラスの二人にちょっとお話を聞かせてもらいましょうか」
天狗の目は、鋭く輝いていた。
最初は一括で書こうと思ったのですが、あまりにも長くなりそうだったので前半後半に分けました。
後半については、後日書かせていただきます
白麗
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コメント



0.300簡易評価
1.10名前が無い程度の能力削除
中盤どうしちゃったの?
2.無評価名前が無い程度の能力削除
……中盤
飛ばしましたよ

あと長編とかいいつつ前後編とはいかに
3.10名前が無い程度の能力削除
何でこういうのが此処で受けると思ったんだろう…
4.無評価名前が無い程度の能力削除
あまり他の方と比べるのもよくないとは思いますが…
この文章量の数倍~十倍以上の容量で投稿される方もいますし、迂闊に「長編」という単語を用いるのは危険かと
どうしてもいくつかに分けたいのでしたら、最後まで全部書き終えてからいくつかに分け一度に投稿した方が良いのではないでしょうか
貴方の「後日」が1日か2日であることを祈ります
6.40名前が無い程度の能力削除
途中「アレ?」って思う点が合ったのでこの点で。
内容は好きです。
9.50名前が無い程度の能力削除
あまり間が空くと見向きもされなくなっちゃうよ~
今週中には投稿してくれると願ってこの点数で・・・
11.10名前が無い程度の能力削除
色々と突っ込み所はありますが・・・
もうちょっと肉付けしてくださいな。
12.90名前が無い程度の能力削除
私は期待してます
14.100名前が無い程度の能力削除
同じく期待
15.90名前が無い程度の能力削除
顔文字は嫌がる人多いと思う
私は続きが気になるので待ってますよ。
16.無評価うにゅ削除
続き はよ
17.20名前が無い程度の能力削除
マスパ放ったところから酷い。余りにも
21.10名前が無い程度の能力削除
内容は置いといて長編と書いてあるのにかなり短くて笑ったわ
23.無評価名前が無い程度の能力削除
まあ今の質ではどうかと思うんですが、やたらやる気があるのはわかります。
後半も元気であればそこそこ評価もついてくるのではないかと思います。
24.100名前が無い程度の能力削除
続きまってるよー!