!注意!
多少オリ設定を含む箇所あるのでそういうのが苦手の方はバックすることをオススメします!
この人間は何の用があって魔界に来たんだろう。急に近づいてきたから殴り倒してしまった。神綺様に相談してみるかな。
「あれ、サラ、魔界の入り口の番は。」
「番なんかやっても暇なだけだよ。それより夢子姉さん、神綺様どこにいる。さっき魔界の入り口でこれ拾ったから確認してもらおうと思って。」
「誰それ、人間じゃないみたいだけれど。まあ、いいわ神綺様なら自分の部屋にいるわよ。」
「そう、ありがとう。それじゃあ行ってくるわ。」
神綺様はいつも部屋いるからな。もっと仕事をしてほしいと思う。ほとんど夢子姉さんがパンデモニウムを仕切っている。
コンコン
「だれ~夢子ちゃん?」
「私ですよ」
「サラちゃん、どうしたの。なんか問題でもあった。」
「問題というほどでもないんですが。これを拾いまして。」
そういって私はまだ気絶している男を床に置いた。急に暴れるといけないからロープでグルグルまきしてある。まあ暴れようにも気絶してるのだが。
「半妖ね、珍しいじゃない。どこにいたの魔界にはいないはずだし。ここ最近は魔界の住民は増えてないはずだけど。」
驚いた神綺様はちゃんと魔界の人たちのことを見ていた。いつも夢子姉さんに任せきりだとと思っていたのに。神綺様を少しでもだらけていると思っていた自分が恥ずかしい。
「それで神綺様、この半妖はどうしましょう。このままグルグル巻きにしておくのもかわいそうかと。」
「そうね、ベッドに寝かせてあげなさい。」
少女運送中…
ここに運んできてから2時間たつけどこの男は起きないな。それよりこの男は何のために魔界に来たのだろう。侵略というには弱すぎるし、迷い込んだにしては動揺が少なかったし、どちらかといえば喜んでいた感じがするしなあ。起きたら聞いてみよ。
「んん、ああ」
「あ、目が覚めた。待ってて今、夢子姉さん呼んでくるから。」
「ここはどこだ?」
起きたら僕は知らない部屋にいた。壁や床が鮮やかな赤で統一された紅魔館のような洋館だ。なぜ、僕はこんなところにいるのだろう。魔界へ来ようとして小さな女の子に会ったとこまでは覚えているんだがその先が思い出せない。わからないことは考えないでおこう。いずれ思い出すだろう
「目が覚めたみたいね。私は夢子このパンデモニウムに住んでいる娘の長女、よろしくね。そしてこっちが末っ子のサラよ。」
「さっきはいきなり攻撃したりしてごめんなさい。驚いてとっさに攻撃しちゃったの。」
「ああ君だったのか、こちらこそ驚かせてすまなかった。僕は森近霖之助、地上で古道具屋を営んでいる。こちらこそよろしく頼むよ。」
「紅茶の用意ができてるけど飲む?」
「ああ、お願いするよ。それとひとつ聞きたいのだが、ここは魔界なのかい。」
「ええそうよ、はいアールグレイよ。」
「ありがとう。ん、うまい。いつもは緑茶ばかりだからあまり飲んだことなかったが自分でも入れてみようかな。」
「そう、口に合ってよかったわ。」
「後でいいんだが、魔界について話を聞かせてくれないか。」
「ええ、いいですよ。でも先にあなたがどんな用で魔界に来たのか確認をしてからね。まあ今話していて私は大丈夫だと思ったけどね。サラはどう思う。」
急に振られ私は今までのことを思い出して安全かどうか考えた。
「私も問題ないと思うよ。霖之助さん弱いし。」
「一言多いよ。確かに僕は戦いはしないよ。だがそう言ってくれるとありがたいよ。」
「またあとで呼びに来るからそれまでゆっくりしていて。」
そう行って夢子は部屋から出て行きサラと2人きりになった。
「ねえ、霖之助は何のために魔界に来たの?」
私は最初から気になっていたことを聞いた。
「ああ、その事かい。後でここの人たちに話すつもりだからそのときではだめかい?」
「べつにいいけど気になるから。」
私は1度気になるとわかるまで追求してしまう性質だからできれば答えてほしかった。
「時間もあることだし話そうか。」
「ただいま」
「あらルイズおかえり。今回の旅行は帰りが早かったわね」
「そういえば姉さん、入り口にサラがいなかったけど何かあったの?」
「ああそれね、さっき魔界の外から人、ではなくて半妖が来たのよ。今は客室でサラが見張ってるわ。」
「へー外の人か。気になるから見てくる。」
外の人なら何か情報が聞けるかも知れないし見に行く価値は大いにある。そして半妖にも興味があるからね。半妖なんて今までに1人しか会ってないから。確か客室だったはず。
客室についた私は扉を開けて驚いた。
「霖之助?!」
「おや、その声はルイズかい。」
まさか昔会った半妖の霖之助にまた会えるなんて。
「何年ぶりだろうね君と会うのは。」
「久しぶりね、覚えててくれてたんだ。」
何年も前に会ってそれ以来会っていなかったのに霖之助が私のことを覚えてくれていたことがすごく嬉しかった。
「二人とも知り合いなの?」
サラが聞いてきた。
「ええ、昔お世話になったことがあるの。」
「まあルイズその辺の話もみんなに説明するときにしよう。」
「そうね。」
それから夢子さんが呼びに来るまで1時間ほど僕たちは三人で話をしていた。
の部分で「サラ魔界」ってなんだって思ったけど、「サラ、魔界の入り口の番は。」のことだと気がついた。つまり、そこの部分が少し分かりにくい表現だなぁ、と思いました。