空を飛ぶには良い日だった。
オフィスビルの屋上はといえば昼休みだというのに人がおらず、しめしめ、こんなときくらい羽を伸ばしてもいいだろうと思った。
なにせ私は霧雨魔理沙。同僚らには決して言えないが、私には魔法使いとして生きてきた過去がある。
箒は、そうだな、あったほうがいい。私が空を飛ぶとなれば箒は必須アイテムだ。
清掃ロッカー、うむ、それでいい、ちょっと見栄えは良くないがそれがかえって伊達というものだろう。
いや、それにしても天気が良い。
春の空の、この清々しさっていうのは幻想郷も都会も変わらないものだな。
なにやらベリベリナイスな気分になってきたぞ。こんな手すり程度のフェンスならば一跨ぎだ、それ。
うーん、斜め上から見下ろすビル群っていうのも、なかなか不思議なものだ。
普段は地に這いつくばって生きてるからな。やっぱそんなんじゃダメだ。どんなちっぽけな存在でもこの視点を忘れちゃいけない。
社会なんて、見下してナンボだろう?
ひゅう、高いぜ。クラクラする。なにせ久々だからな。
小さな人間たちが私を見上げて驚いてる。おいおい、そんな目で私を見るなよ。
頭はイカれてない。いや、そもそもイカれてるってなんだ?私とあんたらで、どこがどう違うっていうんだ?
人間って、ほんとうは空を飛べる。それはほんとうに本当のことなんだ。
私みたいに軽やかに一歩を踏み出せば、ほれみろ、そぉら。
なんだろうこの万能感。今日の私は「珍しく」ちょっとおかしい。
少女だった頃の私、霧雨魔理沙を名乗ってた頃の私は、思えばいつもおかしかった。
どっかおかしかった。幻想郷みたいなおかしな世界で生きてたんだから、そのおかしな幻想郷をまったく疑わずに生きてたんだから、そりゃちょっとおかしい。
風変わりって言葉じゃ表しきれないような、神様、妖精、妖怪、吸血鬼、そんな連中ばっかで、その中心に人間の私がいて、うん、良かったな。あの頃。
それでさ、昼間っから酒とか呑んでさ、当時の私なんて未成年だったっていうのにさ、この都会じゃ即補導かな。そんなもんだな。
でも、いつからだろうな。そんなんばっかじゃダメだって気付いたんだ。
それは、たしか、生理、私に遅ればせながらの初潮が訪れたときだったと思う。
聞けば、幻想郷に住む住人たちにとっては生理なんて来ないらしい。
そりゃそうだ、神様が、妖精が、妖怪が、吸血鬼が、性交なんかで増えると思うか?
ああいう生々しいのは人間だけで充分だって、ええっと、なんだっけ、八雲、そうだ、八雲紫に言われた気がする。
それ聞いて、なんだか急に冷めちゃったんだよな。
所詮、私は人間であって、あいつらのようなファンタジーな存在じゃないって気付かされたんだ。
まぁ、そんなことずっと前から知ってたんだけど、ちょっとだけショックだった。ああ、私とあいつらは違うんだって思った。
あいつらって、みんな少女の姿をしてるだろう?
百歳だろうが千歳だろうが、みんなそう。
なんのこだわりがあるんだか知らんが、まぁ、あいつらにとっての花盛りってあれくらいの年齢ってことなんだろうな。
ほとんど時間が止まっているかのような幻想郷をさておいて、私の身体は私の意志とは関係なしにちょっとずつ変化していった。
鏡を見るたびに胸は膨らんでいったし、背も伸びていった。
あいつ、なんだっけ、どうも昔のことだから思い出すのが億劫になるな、そうだ、アリス、アリス・マーガロイド、やがてあいつの身長も越えてしまった。
ずっと一緒だったのになぁ。みんなを置き去りにして私だけが成長していく。
困ったことに、そのうち精神も。
年を取るって、たぶん自分の寿命を自覚するってことだと思う。
少女を通り越して、一人前の成人女性の形が整った頃、私は悟ってしまったんだ。ああ、私の身体は、これ以降、衰えるだけなんだ、と。
そうなるとな、人間ってなんだか急にセコい考え方を始めてしまうんだ。
衰えても残るものって、なんだろうって、そんな考え方。たとえば知識とか、技術とか、経験とか、金とか物とか。
「それまでの」私は、あくまで純粋な好奇心でそれらを求めていた。
でも、己の衰退を目前に想定した者にとっては、それって老後のための蓄財でしかないんだよな。
おかしな話だ。年老いた先を考えて若い頃を犠牲にするだなんて、なんだか本末転倒な気がする。
でもな、余裕が無いんだよ、人間って。切実なんだ。
もしかしたら喰いっぱぐれるんじゃないかって、落ちこぼれるんじゃないかって、惨めな思いをするんじゃなかって、そう思うと居ても立ってもいられなくなる。
紫も、アリスも、そんな人間の事情をなんとなく悟っていたらしく、セコセコとくだらない実学なんぞを学び始めた私を、バカにするでもなく黙って見ていた。
おいおい魔法はどうしたんだよって、言ってもくれなかった。
マスタースパークがお前の代名詞だろなんて、言ってくれなかった。ただ黙って遠目で見ていた。
その目がまるで私を責めているような気がして、たまんなくなって、当り散らして、ずいぶん迷惑かけたっけ。
ええと、あいつだ、えっと、そうだ、パチュリーに出会ったとき、あいつは「もう使わないなら返してよね、本」って言ってきた。
たまんなかった。死ぬまで返さないって言ったのに、まだ死んじゃいないのに、しれっとそんなことを言ってきた。
私は「まだ」霧雨魔理沙だ。そう言ってやりたかった。
でも結局返しちゃったんだよなぁ。実際、もう二度と使わないだろうって予感があったんだ。事実、魔道書を二度と使わなかった。
パチュリーも、そんな私を黙って見送った。
みんなそうだった。私はいずれ立ち去る人間だと見做されていて、そこにいるのに、すでにそこに居ないものとして扱われた。
こうなると、魔法使いになるって道も、何度も考えた。
あまりに短い有限の時間を背負った人間でいることが、つらくて。
そんなことをアリスに相談しに行ったらな、「もう無理よ」って言われたんだ。
何が「もう無理」なのか、分からなかったが、外の世界での資格の勉強なんて始めていた私が、今更幻想少女になれないってことだけは、なんとなく分かった。
私はすでに人間すぎるほど人間であって、幻想の世界へ戻ることなど二度とできない。
いよいよ白髪が出てきた。まだ20代前半だというのに。
そういえばあれほど夢中になっていた弾幕遊びなんて、全然していない。
その代わりに国家資格の過去問なんぞを繰る日々が続いていて、その数年は生きた心地なんてまるでしなかった。
なのに、身体はちょっとずつ綻びへと向かっていて、結局、若さって何だったんだろうって考えるとわけがわからなくなった。
幻想郷に住んでいた人間は、私だけじゃない。
霊夢。この名前だけは忘れない。あいつは、あいつは人間の身でありながら、妖怪たちと同じ目で私を見てた。
とっくにスタイルも良くなって、いい年こいて似合わない巫女の格好しながら、少女だった頃と同じように境内に腰掛けて、私のことを黙って見ていた。
なんだったんだろう。あいつ。
あの目は妖怪じみていた。死ぬこととか、衰えることとか、まったく考えない目だった。
きっと、私の四苦八苦をやつらと同じ目線で見守ってたんだろうな。前々から思ってたけど、あいつはどこか人間離れしてる。
私はああいうふうに生きることはできない。
そう悟った日。
それはちょうど白玉楼で年に一度の宴会が行われる日と同じだった。
咲かぬ桜、西行妖を眺めてお花見という酔狂な催し。
天気は良かった。ちょうどそう、今日のベリベリナイスな春の空のように。
私は宴席には向かわず、あの頃と何も変わらず騒ぎ立てるドンチャンを遠くに聞きながら、紫だけを呼び出した。
そして、私はひっそりと誰にも届かぬ別れを告げて、幻想郷の外へと向かう結界の先へと向かった。
そして都会に降り立った。
外の世界といえば妖怪はおろか神様なんておらず、ただただ人間だけがそこにおり、大勢の人間に囲まれながらも擦れ違う者はみんな他人だった。借りたワンルームはといえばコンクリートを角切りにしたような実用性に富んだまこと味気ない建物の一角で、なるほど、そこそこ眺めは良いが、合理的な電線の配置が腹立たしい。新入社員として配属された先はよく分からぬ中小企業で、取締役は霊力を欠いたぬらりひょんのような怪人の顔をしていた。私に優しく接する者がいても、どこか利害ばかりがちらついて、これならいっそ罵倒されたほうが余程ましだと思いながらも、いざ罵倒されると本気の殺意を望んで罵倒してくるのだから嫌になる。直属の上司は三十を過ぎた八重歯の女で、仕事なんぞまったく教えてくれず、なるほど、下に仕事を教えなければ三十路女は自分だけにしか出来ない仕事、つまりある意味での既得権益を得られるのだろう。幻想郷で生きてきた私には常識というものがどこか分からず、「でも」だの「だって」だのという言葉を連発しては軽蔑され、結局、私個人の意見なんぞ誰も求めてはいないことを知る。次第に居心地は悪くなり、ああ、なるほど、そういえば私より先に辞めていった者は、上にあげるという言葉の元に些細なミスを周囲に密告されていたっけと気付いたのだが、時はすでに遅く、私をどうしても排除したい者が私の一挙一動を盗み見する。こうなると中途半端に資格など持っているのがかえってアダとなり、完全に無能な人間は見下せるがゆえに誰からも愛されるが、中途半端な者は毎日こうべを垂れ続けねば生きていけない。傲慢だ不遜だ、そんな言葉が四方八方から空気として伝わってきて、あれもこれもが悪いほうに解釈されると、いよいよ出社拒否の心持になり、それでも出社せねば食い扶持を無くす。社会は厳しいだのとしたり顔で言う者がいるが、そう思っている人間が社会を厳しくしていることに、彼らは気付いているのだろうか?私は、幻想郷の、あの空気が今でも忘れられない。
・・・オフィスビルの屋上はといえば昼休みだというのに人がおらず、しめしめ、こんなときくらい羽を伸ばしてもいいだろうと思った。
なにせ私は霧雨魔理沙。同僚らには決して言えないが、私には魔法使いとして生きてきた過去がある。
箒は、そうだな、あったほうがいい。私が空を飛ぶとなれば箒は必須アイテムだ。
清掃ロッカー、うむ、それでいい、ちょっと見栄えは良くないがそれがかえって伊達というものだろう。
いや、それにしても天気が良い。
春の空の、この清々しさっていうのは幻想郷も都会も変わらないものだな。
なにやらベリベリナイスな気分になってきたぞ。こんな手すり程度のフェンスならば一跨ぎだ、それ。
うーん、斜め上から見下ろすビル群っていうのも、なかなか不思議なものだ。
普段は地に這いつくばって生きてるからな。やっぱそんなんじゃダメだ。どんなちっぽけな存在でもこの視点を忘れちゃいけない。
社会なんて、見下してナンボだろう?
ひゅう、高いぜ。クラクラする。なにせ久々だからな。
小さな人間たちが私を見上げて驚いてる。おいおい、そんな目で私を見るなよ。
頭はイカれてない。いや、そもそもイカれてるってなんだ?私とあんたらで、どこがどう違うっていうんだ?
人間って、ほんとうは空を飛べる。それはほんとうに本当のことなんだ。
私みたいに軽やかに一歩を踏み出せば、ほれみろ、そぉら。
私は、まだ、霧雨魔理沙であるはずだ。
最近では精神の調子を崩し、ふらふらと引きずられるままに病院になど向かったこともある。骸骨みたいに細った医師からは妄想癖があると言われた。
ひょっとしたら、私は魔法使いでもなんでも無い、自らを霧雨魔理沙だと思い込んだイカれた女なのかもしれないと、最近では思っている。
コンクリの地面が猛スピードで迫ってきて、もう、すぐそこまで。
みんな心の中に幻想郷を持っている。
[四月・ベリベリナイスディ]
創想話でも似たようなのはもう何作もあるけど、どうしてかこの手の話は飽きないんだよねえ
好き嫌いを大きく左右するような作品だという感はありましたが、この作品は今まで見た作品とはまったく別の形の「幻想」でした。
内容がこれなのに一気に読める良い意味での軽い作品でした
今回のも例にもれず。
オチはぶっちゃけ読めちゃったけどとても楽しめました
これからの創作もとても期待しています
あとは誤字報告 進入社員→新入社員
……ゆかりんお願いだからコンクリにスキマ開いてあげてぇ!!
雰囲気も文章の味もとってもいい
お話し自体は、もう一つ、何か価値観を示してくれると最高だったなあ
適切なテンポはここにあると思いますよ!
霊夢やパチュリーとのなんやかんやが印象的
解釈次第でいろんな物語になるような気がする。
39には同意しますね、色々な解釈ができそう。
これでうまくいったらそれこそ幻想だもの
というかそういう解釈でもしないとこういう作品が苦手な自分には読むのが辛かった……
女性による一人称の語りというものは不慣れですが、それだけに書いてて楽しかったです。
同時に、「ああいうこともできるかも」だの「こういうことはできないんだなぁ」だのといったことが頭をちらつき、キーボードがちっとも進まなかった面もありますが。
さて、ここからは筆者による作品語りというまこと痛々しいことをしたいと思いますので、苦手な方はスルーをお願いします。
ここでの『私』は、いったいどの地点にいるのか?詳しい部分はあえて触れませんでしたが、自分では20代後半を想定してします。『幻想郷』でのブランクを踏まえて、少々幼い社会認識をしている人物というふうに描いたつもりですが、やはり>>28>>38のように、そこに稚拙さを覚える方もいらっしゃるようで、ここはもう少し上手く書けるよう反省点として残したいです。
また、『私』が霧雨魔理沙か否かという部分も出てきましたが、これについてはどちらの可能性も残すようにしています。タグに霧雨魔理沙という文字を入れなかったのもそのためですが、それはともかく、仮に『私』が霧雨魔理沙でないとしたら、『私』は誰なのか?どのような実像を持った人物なのか?その辺りの想像の余地を残すために、あまり作品内で言及させませんでしたが、そのせいでかえって像のボヤけた名無しの人物になってしまった感があります。これは上の反省点と関連していますが、もう少し『私』に具体的なことを語らせるべきでした。
そして、仮に魔理沙じゃないとしたら、彼女の言う幻想郷とはどこなのか?この辺りはかなり解釈の自由が利く部分ですが、その幻想郷がみんな(我々)の心の中にもあるという部分で『私』と読者が接続される、という構造を狙ってましたが、なんというか、やっぱり筆者は技巧派ではないみたいです。こういうことができればもっと表現の幅が広がりそうなものなのですが、それはどなたか別の方に頼みたいです。勝手ですが。
などと、書いている自分が結局一番楽しんでるじゃんというツッコミが入りそうですが、ごめんなさい、やったこと無いことはやっぱり楽しいです。あと、私はやっぱり魔理沙が好きです。なんだか東方の中でもっとも身近で、そして生き生きしてる。
次は「幻想郷に陽は落ちて」ですかね?
楽しく読んだんだよーという証明的なものとして
まず魔理沙じゃない現実の人として想像してみました、そのほうが想像の余地が多くて楽しいので。
彼女はきっと魔理沙と似た境遇の人だったのだ。だから魔理沙というキャラクターを好きになって自分を魔理沙だと思い込んでしまった。
彼女は楽しい少女時代を過ごしたのだろう、幻想郷の住人と同じくらいに。そしておそらく夢を持っていた。
アリスは同じ夢を目指した親友かパチュリーは夢を諦める事を察した親か、八雲紫は誰だろう?
霊夢は実在したのだろうか、いやきっと現実に霊夢に対応する人間はいないだろう。
もしも霊夢がいたら「魔理沙」をどんな目で見ただろうかという彼女の妄想。
彼女の地元の人たちは彼女を祝い送り出した。彼女の地元は幻想郷だ。
そして彼女は都心に降り立ち心身を削られて、そんな自分に魔理沙の「もしも」を重ねあわせていくんだね。
幸せな過去を幻想郷に彩って更に幸せなものにして、自分はかつての魔法使いで、そうすればくだらない現実もいくらか彩られて見えたのだろう。
或いは、
幸せな過去などこれっぽっちもなく夢すら持たず只々生きた自分に耐え切れず全くもって有りもしない幻想郷を自分の過去に作り出したのか。
いずれにせよ
彼女はきっと、妄想などしなくても空を飛んだわけで。
結末が変わらないにしろ、幻想郷は彼女に救いを与えたんじゃないだろうか。
駄文失礼しました(__;)ノシ
個人的なイメージとしては、そのように冷めちゃった魔理沙を、妖怪どもは大人しく黙って置いておくだろうか、と感じました。
おそらくきっとその日から彼女は餌食候補に格下げで、スキマ妖怪が素直に外の世界へ送るよう都合の良い話は無いだろうと思うのです。
ただの人間の女に成り下がった霧雨ん家の娘が、列強妖怪の巣窟にのこのこ出向いて、些細な戯れで死にかけて、博麗の巫女に守られて、
そんでもって何かが再燃して開き直って魔性の女に返り咲くか、燃え尽きて実家に帰り女主人の道を歩むか。そんなイメージしか湧かない。
まあ勝手な想像ですがね。いずれにせよ外界のオフィスビルからトんだ彼女は魔理沙ではない。
あと、毎度好きな子を鬱々と動かすあなたはヤンデレ。これは確実だと思うのですが如何か。
本物の魔理沙なら、周りにどう思われようと、かつて幻想郷というところで魔女をやっていた、ということがほんの少しの救いになるのかな。
最高です
外に魔法が無いっつーなら普通の科学者でも目指してれば魔理沙でいられたかもしんないのにな
妖怪や神様はいるけどね
物理的に存在しないと「いない」って判断しちゃう即物的な性格も魔理沙っちゃー魔理沙だけれども
物理的に妖怪とか居てはいけないけど、居なくてはいけないもんでもあるし
そういうもんでしょ世の中
それにしてはよく書けていると感心しました。
どちらを選ぶにしろ半端は良くないやね
人間でありながら魔法使いであろうとすることは凄く難しいことなのかもしれないな~、と。
理想と現実、きっと皆この差に苦しみながら生きてるんだろうね。
むしろ、軽快なのにねっとりと絡みつくような心理描写は読みごたえがあっていいと思えた。
確かにココが具体的に感じられたらもっと楽しめたかもしれない
結局狂ってたのを、やけ気味になりながら語って死んでいったのかな。考え過ぎか。
でもやっぱ良いなぁ、こう言う話
次作の魔理沙にも期待してます。
勢い引きずり込まれました。
果たして語り手は魔理沙なのか違うのか。
人の夢と書いて「儚い」と読む、自分の好きな言葉です。
二度と頭から離れないから。