―――――あれからどれ程の時が流れたのだろうか
「……ここは人間が来るような所ではないわよ?早々に人里へ戻る事をお勧めするわ」
「その人里から追い出されちゃって困っていてね。貴方の勤め先、人手不足じゃない?」
―――――紅魔館で働く事になって
「面白い……やっぱりこういう月の日は面白い事が起こるわね。いいわ、貴方に仕事と衣食住、そして契約の証として名前をあげましょう」
「ありがとうございます」
―――――お嬢様から名前を頂いて
「あーもう!お掃除が終わらないじゃないの!!」
「いやはやメイドとは。捕まえ得るとワシントン条約に引っかかるな」
「ここで騒ぎを起こせば出てくるかしら?」
―――――霊夢と魔理沙と出会って
「必ず地上で花見を行うわ、姫の亡骸!」
「必ず封印を解いてみせる、悪魔の犬!」
―――――異変を解決して
「そう、咲夜も不老不死になってみない? そうすればずっと一緒に居られるよ?」
「私は一生死ぬ人間ですよ。 大丈夫、生きている間は一緒にいますから」
―――――お嬢様に生涯の忠誠を誓って
それから、それから…………沢山の事があった。
「咲夜さん、どうかしましたか?」
「……………………いえ、なんでもないわ」
買い物帰り、紅魔館の門で不意に立ち止まったメイド長の十六夜咲夜の様子を訝しみ、門番である紅美鈴が声をかけた。
対する咲夜は少し間を明けてから、何でもないといつも通りに微笑みながら、門番をしている妖精を軽く労ってから、美鈴と共に買い物袋を持って紅魔館の中に入っていった。
十六夜咲夜がこの紅魔館に来てから、数十年以上経過しており、優に百年は超えている。妖怪や妖精にとっては短い時間だが、人間にとっては一生が終わってしまう程の長い時間だ。現に、博麗霊夢や霧雨魔理沙、東風谷早苗といった人間は、既に事切れて幻想郷には居ない。
それでも、彼女は昔と同じ若々しい姿のまま、人間でありながら、人間のままその生を全うしていた。実はこっそり人間を辞めたのではないかと天狗に取材されたり、無茶な事をしていないのかと美鈴に心配されたり、やはりお前はいい拾い物だったとレミリア・スカーレットと褒められたりした。
主人であるレミリアも、紅魔館一の頭脳の持ち主であるパチュリー・ノーレッジも、彼女の親友であり良き理解者でもある美鈴も、誰も咲夜がどうして人間のまま、若々しい姿のままにこれ程の長命を得ているのかを知らなかった。最初はそれを探ろうとした者が何人か居たが、それは直ぐに沈静化された。
それがバレて咲夜に怒られたというのも原因の一つなのだろうが、それ以上に、咲夜が生きてこの紅魔館に居ることに何の不都合がなく、むしろ皆が喜ぶという結論に至ったので、誰もがそれを探ろうとするのは辞めていた。そんな事をスッカリと忘れていた。
咲夜の様子がおかしくなる迄は、誰一人として忘れていた。
「お嬢様、只今戻りましたわ」
「ん~? ああ、お帰り咲夜」
「あ~~~~~! 咲夜だ~~~~~! お帰り~~~~~!」
「お帰り」
買い物を終え、珍しく地下の図書館で友人と妹と読書を嗜んでいた主人に帰宅の報告と共に紅茶を運んできた。
意外なことに、以前は子供らしく奔放だった姉妹は今ではすっかりと大人しくなっていた。姉であるレミリアは以前のような我儘を言う事は少なくなり、妹であるフランドール・スカーレットは以前のように所構わず暴れまわる事が無くなった。百年という月日が自然と彼女達を成長させたのか、他の存在が彼女達に影響を与えたのか、それはわからない。
「聞いてよ咲夜~~~~、さっきこの本でね……咲夜?」
「――――あ、はい。聞いておりますよ妹様。お嬢様がまた何かなさったんですか?」
「……また、とは何よ。もう昔みたいな我儘は言わないわよ?」
そうでしたね、と笑う咲夜の姿を見て、レミリアはそれ以上何も言わずに紅茶を飲み干し、部屋へ戻ると言ってその場を後にした。それに続くようにフランドールも部屋へと戻り、パチュリーは他の本を取りに、奥の本棚へと向かっていった。
「全く、主人やお客人に気を使わせるなんて……これじゃメイド長失格じゃないの」
小さくため息を付き、長い時を共に過ごして来た愛用の懐中時計を取り出す。あの日から、自分と共に時を刻むのを止めた筈の時計が、僅かに、だが確実に動き出そうと微震を繰り返している。
「そろそろ、ね」
パチンと音を立てて懐中時計の蓋を閉め、懐にしまい込む。一度大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、決意を新たに図書館を出た。
「残ってること、終わらせないと」
「お、帰ってきた」
紅魔館の門番である紅美鈴は、その日いつも通りに職務の門番を務めていた。普段は昼寝ばかりしているじゃないか! とか、起きてたって白黒ネズミの侵入を許しちゃってるじゃないか! とか、そういったツッコミは今回はスルーさせていただく。
まあ要するに、美鈴はいつも通りに門に立ち、いつも通りに力を抜き、いつも通りにお花に水をやり、いつも通りにボケーッとしていた。だが一つだけ、いつも通りでは無いことがあった。それは、十六夜咲夜の外出である。
誤解を招くような言い方であったが、別に紅魔館のメイド長たる十六夜咲夜は常日頃から激務故に館から外出しないわけではない。激務故にメイド長自らが人里へ買い出しに行ったり、激務故にお嬢様のレミリア・スカーレットを初めとする館の住人達の無茶振りに答えて東奔西走したり、激務故に外へ出ることは多いのである。しかし、今回の外出はそうではなく、完全に彼女の私用である。
別に、激務故に彼女が今まで私用で出かけた事がない、という訳ではない。彼女は昔から激務の間を縫ったり縫わなかったりでお出かけしていた。友人に会いに行ったり、道具屋に行ったり、ただ意味もなく散歩をしたりしなかったりしていた。だが、それもここ暫く……友人であった人間たちが死んでからは、一度も無かった事である。
「咲夜さん、お帰りなさい」
「ただいま、美鈴。いつも門番ご苦労様」
「……いえ、仕事ですしお気になさらず」
帰ってきた咲夜に挨拶をする美鈴、それに挨拶で返す咲夜。ここまでなら、かなり久し振りのいつも通りだった。最後に付いてきた職務に対する労いの言葉、これだけはいつも通りには含まれない、特殊な言動だった。
故に、紅美鈴は焦っていた。以前感じた違和感、最近の咲夜の気の乱れ、そして普段はしないような変わった行動。どうも胸の中に生まれた恐怖が掻き立てられ、凄く嫌な予感がしてくるのである。
それでも美鈴はその不安を表に出すことはなく、いつも通りに咲夜を館の中まで送るためにその横を歩く。自分が何時もと違う行動をしたら何かが起こるような、そんな不安を咲夜に悟られたら何かが崩れてしまうような、そんな何の根拠も理由もない恐怖感を体が包んでいた。故に、美鈴はいつも以上にいつも通りに振舞おうと努めていた。
「あ、そうだ美鈴」
「はい、なんでしょうか咲夜さん?」
そんな美鈴を嘲笑うかの様に、彼女は自然といつも通りではない言動を行う。それがまた紅美鈴の心を強く揺さぶるのであるが、彼女はそれに負けない様にと、強く心を押させて返事をした。
「今日は、皆でご飯を食べましょう。お嬢様や妹様、パチュリー様も一緒に」
「…………それは、お嬢様からの提案ですか?」
「? いいえ、私が今思い付いたの。きっとお嬢様も、快諾して下さるわ」
「そう、ですね……」
まるで久々の家族全員の食事に喜ぶ子供の様に、咲夜は無邪気な笑顔を浮かべた。だがそれとは逆に、美鈴の顔はスッカリと沈んでいた。
主人と従者は同じ席に座るべからず。それが咲夜の取り決めであり、レミリア達の気まぐれや何かしらのイベントが無い限り、特に門番である美鈴は食事時間が他の住人達とは異なっているので、同じ時間に同じ席で食事を取ることは無いのだ。
「それじゃあ、また後でね」
「はい、わかりました……」
ひらひらと手を振り館内へと進んで行く咲夜を、美鈴はただそれを力無く手を振った。
昔から、そうだった。長い間門番として過ごしてきた美鈴は、第六感に似た感覚が培われていた。恐怖や危険等といった、所謂嫌な予感というものに、人一倍敏感に成っていた。そしてそれは、とても嫌な事程正確だった。
門番中に眠っていた時、お嬢様が悪戯を考えた時、妹様が地下室から出てきた時、パチュリー様が実験の手伝いを依頼してきた時。そして、今……
「――――やめよう」
考えが深みに嵌る前に、美鈴は頭を降って霧散させた。私は別に予知能力者ではないし、お嬢様の様に運命が見えるわけでもない。これはただの勘だ、一妖怪の、特別な力なんてない、ただ少し長生きしただけの妖怪の……ただの勘だ。別に的中率が100%だったわけではない。外れたことだって、何度もある。怒られると思った時も、死ぬんじゃないかと思った時も、何度も外れた。いい予想だって等しく何度も何度も外れた、だから大丈夫だ。今回の私の予想もいつも通り、私のただの思い過ごしだ。そうであるに違いない。そうでなくては、困る。
そう自分を言い聞かせて、紅美鈴は自身の部屋へと赴いた。食事までの空き時間を潰すために、今の顔を誰にも見られないように、皆で食事する時に、情けない顔をしないように。
「いやあ、美味い。咲夜の食事は何時も美味しいな。特に、こうして久々に皆で食べると格別だ」
「恐れ入ります、お嬢様」
レミリアからの惨事に、咲夜は食事の手を止め瀟洒に微笑む。
そう、普段では有り得ない事に、今は皆で食事をとっている。普段なら配膳に徹する筈の咲夜さえも、同じテーブルに座って同じ食事をとっている。これは異変レベルで有り得ないことである。
先程はレミリアの我儘なでど皆で食事する事も有ると言ったが、咲夜はその中には入っていない。彼女は従者の中の従者、紅魔館のメイド長であるため、主と共に食事をすることは一度も無く、常に主の求めに応えられるよう、主の傍らに控えて配膳や雑用等に徹している。そんな咲夜が、この紅魔館に来て、初めて、皆と一緒に食事をとっているのである。
レミリアは何故か何も言わずいつも通りに、フランドールは『凄い!咲夜と一緒にお食事だなんて、凄くレア!』と喜び、パチュリーは少し驚いたが普段以上に何も言わず、美鈴は無理に明るくしようと振舞っていた。
本来で有るならとても楽しくなる筈の夕食風景だったのに、何故かそれはとても悲しい雰囲気がしていた。
「ところでお嬢様、恐縮ですがこの十六夜咲夜、お嬢様にお願いしたいことがあります」
「ほほう、お前が私にお願いとな?」
そんな食事が終わった時、皆が手を止めるタイミングを見計らったように、咲夜はレミリアに話を切り出した。
それは、今までの咲夜が一度もしたことがない、レミリアに対する『お願い』であった。
勿論、従者として主に進言したことや忠言したことは何度もある。だが、『お願い』というものは初めてであった。
先程も言った通り、十六夜咲夜は紅魔館が誇るメイド長である。その姿は正に瀟洒で、このだだっ広い館の家事全てを一人で片付ける程に有能で、主人や客人に対しては最高と言える程の対応をする。そんな従者の鏡である十六夜咲夜が主人であるレミリア・スカーレットに対して『お願い』をするなど、あってはならない事なのである。
これが以前のレミリア・スカーレットなら間違いなくそれを一瞬で一蹴するどころか、逆上して数日間期限を損ねたり無理難題を押し付けたりしていた事だろう。だが、今のレミリア・スカーレットは以前とは違い、子供らしい自己中心的な言動は身を潜めており、一部のメイド妖精からはカリスマと慕われる程の包容力を発揮していた。
そんなレミリアはそんな咲夜の言葉を聞いて、何故か全く驚くこと無くそれを聞いて不敵に笑っていた。まるで『お前の言いたい事なんてこっちは既に分かっているんだ。さあ早くその願いを言い給え』とでも言いたげな、怪しい笑みであった。いや、運命を操る程度の能力がある彼女には、本当に何を願うのかわかっているのかもしれない。
「いいだろう。お前の私に対する長年の献身的な奉仕に免じて、一つだけ願いを聞いてやろう」
「ありがとうございます、我が主よ」
態とらしく偉そうに許可するレミリアに対し、咲夜は態とらしく恭しくそれに応じた。
気付けば、レミリア以外の人物も全て黙りこみ、じっと咲夜の紡ぐ言葉を待っていた。
「――――――――誠に勝手ながらこの十六夜咲夜、お暇を頂きたいのです」
瞬間、皆が動きを止めた。
無邪気に珍しい咲夜のお願いを聞いてみようと耳を立てていたフランも、無関心を装って本を読んでいたパチュリーも、気のせいで有って欲しいと願っていた美鈴も。今の咲夜の言葉を聞いて、慌てるでもなく、戸惑うでもなく、笑い飛ばすでもなく、ただ静かに黙っていた。
「……………………そうか」
ただ一人、その願いを聞き届けたレミリアだけは違った。
咲夜の願いをしっかりと受け止め、背もたれに強くその背を預け、眼を閉じ、ゆっくりと宙を見て考える素振りを――――したと思ったら、そのまま何事も無かったかのように元の姿勢に戻った。
「いいだろう、お前に今日から暇を与える。何処へ行くなり好きにしろ」
あっさりと、まるで『今日はアップルパイでもよろしいですか?』とデザートの種類を聞かれた時のように、さも自然にそれを了承した。
「ありがとうございます、お嬢様。それでは私はこれで――――」
「待て、咲夜」
「…………なんでしょうか、お嬢様」
許しを得て、この場を立ち去ろうとした咲夜を、レミリアは呼び止た。
「立つ鳥跡を濁さず、と言うだろ? 出ていく前に、職務は全うしていけ。食後の紅茶だ」
「わかりました。それでは直ぐに――――」
「なに、急ぐ必要はないよ。時を止める必要もない。ゆっくりと確実に、美味しい紅茶を淹れてくれ」
「…………かしこまりましたわ」
一瞬ぽかんとした表情を浮かべたが、直ぐに何時もの笑顔に戻り、言われた通りにゆっくりと紅茶の支度を始めた。
湯を沸かし、瓶とカップを温め、茶葉から抽出し、カップに注ぐ。普通ならありふれた仕草だが、紅魔館では特別だった。普段なら咲夜が時を止めて一瞬で終わらせているので、此処に居る者達は咲夜が紅茶を淹れる行程を初めて見た。
「どうぞ、お嬢様」
「ああ、ご苦労」
皆に等しく咲夜が淹れた紅茶が注がれる。普段なら直ぐに手を出す咲夜特性の紅茶だが、今夜は誰も手を出さずに、じっと下を向いていた。
「それでは、これで失礼致します」
恭しくレミリアに、フランに、パチュリーに、美鈴に、一人ずつに礼をして、咲夜は背を向けて扉へと向かっていった。誰もそれを止める事は無く、紅茶を飲むことも無く、ただただ咲夜が歩く音だけが響いた。
「――――――――――――咲夜」
返事はなく、ただそのまま扉を開け部屋から出ようとする咲夜に、レミリアは唯一言告げた。
「お前の紅茶は、本当に美味しいな」
「…………………… 」
咲夜がその言葉に応じることはなく、扉はバタンと閉められた。
「…………おい、何をしているお前たち? 折角の紅茶が冷めてしまうだろ、速く飲め」
「……………………本当にアレで良かったの? レミィ」
「良いも何も、アレが咲夜が望んだ事だ。主人として、臣下の最期に礼を尽くすのが道理だろう?」
「……そう」
パチュリーは、それ以上何も言わなかった。フランドールも、美鈴も、何も言わなかった。本来なら、言いたいことは五万とある。ぶつけたい事だって、沢山あった。でも、咲夜の為にとレミリアが決めた事に、一体誰が異を唱える事が出来るだろうか?
美鈴はただ黙って、咲夜が淹れてくれた紅茶に口を付ける。美味しかった、言葉に出来なかった、涙が出そうにだったが、それをグッと抑えて紅茶をじっくりと丹念に味わう。この味を忘れてしまうことが決して無いように、ゆっくり、じっくりと味わった。
「――――今夜は素敵な十六夜ね」
紅魔館の時計塔に背を預けながら、咲夜はまるで何でもない風に月を眺めていたが、その体には先程とは明確な変化が起こっていた。
リバウンドである。
魔術の行使に失敗した者は、須らくその反動を受けてしまう。暴走した魔力や、生命力の減少、肉体の一部の損失など、行使した魔術によって様々であり、彼女にとって、それは時間であった。人間でありながら長い時を生きてきたのは、彼女が持つ力、時間を操る程度の能力が関係していた。彼女はその力を活用し、自分の時間を止めることによって、人間でありながら長い時を生きることに成功していたのである。
だがそれは当然、自然な状態とは離れた状態であり、時計の歯車にゴミを詰まらせ針を止めうような、無理矢理な状態でああった。その結果、長い時間にに歯車に挿んだゴミは耐えられなくなり、彼女が自分にかけた術式は崩壊してしまった。
彼女がその身に受けたリバウンドとは、時間の正常化。時間の流れを正すために、彼女の体には今まで無理矢理に止めてきた分の時間が一気に駆け巡り、何十年という月日が高速で過ぎている。肌は荒れ、筋肉は衰え、急激な肉体の変化に耐え切れず、既に自力で立ち上がることも出来なくなっている。
―――――あれからどれ程の時が流れたのだろうか
―――――紅魔館で働く事になって
―――――お嬢様から名前を頂いて
―――――霊夢と魔理沙と出会って
―――――異変を解決して
―――――お嬢様に生涯の忠誠を誓って
―――――人のまま人の道を外れる事を選び
―――――変わりゆく友の姿を目の当たりにして
―――――去りゆく友を見送り
―――――そして、私の生涯はここで終わる
―――――ただその心に恐怖は欠片もなく、
「お嬢様、貴方にお仕えできて、私は本当に幸せでした」
この日、あの日と同じ十六夜の下で、十六夜咲夜の生涯は幕を閉じた。
だからこそ、王道であって、ありがちでもあるわけなんだけど。
強いて文句をつけるならば、「ツッコミは今回はスルーさせて」のくだりですかね。
そこだけ作品から浮いてメタな内容になっていて、際立って不自然に見えます。
寿命ネタはどうしても胸が苦しくなる。身勝手ながら90点にさせて貰います。
ただ、最後は余りにも呆気なかったような。美鈴があれだけ気にかけていたのに、食事のシーン以降描写が少なかったり。フランがノーリアクションだったり。
それとリバウンドによってどう変化していったか、の生々しい部分が気になる。
ラストシーンだからこそ、ぐっと引き込まれる描写が欲しかったかも。
最後は時計台の前で遺体or骨みたいになってしまったんでしょうか。残された住人の事を考えるとちょっと引っ掛かりました。
誤字の報告をば ×惨事→○賛辞
ただ、個人的に気になった箇所があったので、指摘というより提案として少し。
>>そんなレミリアはそんな咲夜の言葉を聞いて、何故か全く驚くこと無くそれを聞いて不敵に笑っていた。
聞いて、が二カ所もあるのは、文章的にちょっと気になります。
それが相応しい場もあるかとは思いますが、この描写にはどうかと。
あとは、これほど大きな展開でありながら、美鈴とレミリア以外にほとんどスポット当たってないのはもったいなく感じます。
一人一人と逢って、言外に別れを匂わせるなど、もっと絡んでも良かったかと。
展開や、結末に至る理由などは非常に良かったです。
長文になりましたが、次にも期待してます。
王道で人をうならせるには技術がいりますが、
これはそんな事を感じさせず、素直に読めました。
咲夜さんマジ瀟洒
武器弾薬が不足している印象を受けます、作者様の物語は。
意味は間違っていないのだけど、その状況にはそぐわないんじゃないか? もっと適切な言葉があるんじゃないか? とか、
強調したいのはわかるんだけど、ほとんど同じことを繰り返しているように感じるんだよなぁ、などと思ってしまうのです。
銃弾をばらまく必要はないのでしょうが、狙いすました一発を放つにしても、
その状況に合った銃、高品質の弾丸を選択できれば、精度はグッと上がる気がします。
作者様の頭にはとても美しい景色が広がっているのでしょう。
俺は強欲だからその景色をフルHDで眺めたいんだな。そして今はちょっと解像度が低いのだ。
脳天か心臓にバスッと着弾。
気持ちよく逝けるような作品を作者様が創作できますことを願っております。
お前の紅茶は本当に美味しいな
にとても重みを感じました。
お疲れ様です。とても良かったです。