虫虫虫虫虫虫虫虫!!
「ぎゃああああああああああ」
真夜中の紅魔館に奇声が響いた。フランがまたおかしな妄想の世界で怖い目にあったらしい。その声を聞いて小悪魔やメイド妖精達は震え上がり、メイド長はいつもの事かとため息をついて、レミリアの為に淹れてた紅茶を捨て新しく淹れ変えた。味や香りに変化は無いが気品が無くなったから。
「いやーーーーヤダ! ヤダ!」
フランの妄想の中では、無数に気色悪い虫たちがフランの全身を這いずり回っていた。体を掻いても剥がれない、叩いても壊れない虫はうごめいて増えて行く。
ガシャン! 吸血鬼の強力な力は、一番大きな虫である牢屋のベットをいとも簡単に中心から破壊した。
グシャン! 無数の虫である牢屋の床を叩いた。床にヒビが入る。フランの小さな手には、小さな擦り傷ができた。
「ああああああああ! 助けて! 助けて!」
騒ぎ続けるフランは辺りの物を壊し続けた。それでも、虫は居なくならなかった。増え続ける。増え続ける。
カツ! カツ! カツ! カツ! カツカツ! カツカツ! 乾いた早い靴音がフランの牢屋に近づいて来た。
牢屋の前に、その足音の主パチュリーが他の連中が耳を逸らす中一人だけ来た。体力が無く息を切らせて、地下のかび臭い空気を吸って喘息の発作が出かけている。それでもやさしく壊れたフランに話しかけた。
「っフラン! っ私が着たからもう大丈夫よ!」
いそいで牢屋の結界を解いて錯乱しているフランに抱きついた。明らかに危険な行為だった。今まで他の者が同じ事をすれば必ずひどい目に有ってきた。しかし、フランは静かになった。
二人には近い心が合ったのかもしれない。心のどかに日陰で生きているという自覚があり、それを隠そうとしてどこか強がってしまい本当の自分をだせないままで惰性で日々生きているという気持ちが二人の波長を合わせていた。
もしくは対極のもの同士で心が調和したのかもしれない。精神の世界で苦しむフランと、物理的に苦しむパチュリーは、まったく対極で苦しむ。他の連中には理解は出来ないだろうが、心の体も苦しいことには変わりない。だから、二人の波長は合ったのかもしれない。
「あたしはパチュリーが大好き!」
フランもさっきまでのおかしな妄想の世界の事など何も無かったように忘れ、パチュリーに抱きついた。
「フラン、他の誰が来てもあなたのことだけは守ってみせる」
フランには、体が弱いけれどもどこか好きなパチュリーが居た。
パチュリーには、心が壊れていてもどこか守りたいフランが居た。
「ぎゃああああああああああ」
真夜中の紅魔館に奇声が響いた。フランがまたおかしな妄想の世界で怖い目にあったらしい。その声を聞いて小悪魔やメイド妖精達は震え上がり、メイド長はいつもの事かとため息をついて、レミリアの為に淹れてた紅茶を捨て新しく淹れ変えた。味や香りに変化は無いが気品が無くなったから。
「いやーーーーヤダ! ヤダ!」
フランの妄想の中では、無数に気色悪い虫たちがフランの全身を這いずり回っていた。体を掻いても剥がれない、叩いても壊れない虫はうごめいて増えて行く。
ガシャン! 吸血鬼の強力な力は、一番大きな虫である牢屋のベットをいとも簡単に中心から破壊した。
グシャン! 無数の虫である牢屋の床を叩いた。床にヒビが入る。フランの小さな手には、小さな擦り傷ができた。
「ああああああああ! 助けて! 助けて!」
騒ぎ続けるフランは辺りの物を壊し続けた。それでも、虫は居なくならなかった。増え続ける。増え続ける。
カツ! カツ! カツ! カツ! カツカツ! カツカツ! 乾いた早い靴音がフランの牢屋に近づいて来た。
牢屋の前に、その足音の主パチュリーが他の連中が耳を逸らす中一人だけ来た。体力が無く息を切らせて、地下のかび臭い空気を吸って喘息の発作が出かけている。それでもやさしく壊れたフランに話しかけた。
「っフラン! っ私が着たからもう大丈夫よ!」
いそいで牢屋の結界を解いて錯乱しているフランに抱きついた。明らかに危険な行為だった。今まで他の者が同じ事をすれば必ずひどい目に有ってきた。しかし、フランは静かになった。
二人には近い心が合ったのかもしれない。心のどかに日陰で生きているという自覚があり、それを隠そうとしてどこか強がってしまい本当の自分をだせないままで惰性で日々生きているという気持ちが二人の波長を合わせていた。
もしくは対極のもの同士で心が調和したのかもしれない。精神の世界で苦しむフランと、物理的に苦しむパチュリーは、まったく対極で苦しむ。他の連中には理解は出来ないだろうが、心の体も苦しいことには変わりない。だから、二人の波長は合ったのかもしれない。
「あたしはパチュリーが大好き!」
フランもさっきまでのおかしな妄想の世界の事など何も無かったように忘れ、パチュリーに抱きついた。
「フラン、他の誰が来てもあなたのことだけは守ってみせる」
フランには、体が弱いけれどもどこか好きなパチュリーが居た。
パチュリーには、心が壊れていてもどこか守りたいフランが居た。
これじゃ少なすぎて評価できない
成長を期待してこの点数で。
文章そのものは好きになれそうだけど……うーん。
でも短い!
今後に期待