「・・・で、さっさと戻ってきたわけ?」
「・・・うん。」
館の中を歩いている二人にまた胞助が加わっていた
外の世界での用事を済ませたようだ
「師匠なのに情けないなぁ、いくら遊びだからって
子供に負けるのはかっこ悪いぜ。」
「で、負けた代償にいくら払ったわけ、その子に。」
「リオルが生まれる卵とデオキシスとピカチュウとディアルガとレックウザと
ミュウツーとフリーザーと、あと株買ってた会社が倒産してた・・・・。」
「訳はわからんがとにかく大損害なのか。」
「チキショウ・・・。」
そのままトボトボ歩いていたらなんだかやけに長い廊下に差し掛かった
長い・・・長すぎる。外から見たこの館はこんな長い廊下が入るような
大きさじゃないハズだった。
「なんだこれ、錯覚か?」
「ああそういえば師匠がいないときに相手側の一人を倒してね、そいつから
聞いたんだけど、この館には空間を弄るのが好きな奴がいるらしいわよ。」
「・・・それは私のことでございましょうか?」
その声に三人は飛び退いた、いきなり後ろに人が立っていたのだ。
「まぁそう驚かないでください。」
「なんだぁー?なんでコイツ私たちの後ろにいきなり立ってんだ?」
「これって・・・師匠が最初に使ったのと同じ感覚が・・・。」
なるほど似ている、いきなり後ろに立ったのも
全く気配を感じさせないのも似ている
「霊夢、魔理沙。」
「・・・何?」
「俺はここに戻ってきたがここから先もお前らだけで戦え。」
「なんでよ?」
「俺の精神はいまナイーブでナーバスなんだ、戦えるか。」
「いやコイツやばいにおいがプンプンするぜ・・・
師匠が少しくらい加勢してもいいだろ。」
「こいつの能力は十分わかる、いろんな作品で見てきた。
その対抗策はすでにお前らに渡している。」
「渡しているって・・・この中にあるってこと?」
「そう、これで俺の助言は終了。あとは任せた。」
そういって胞助が横になろうとすると突然
胞助の前方から数十本のナイフが飛んできた
「敵を差し置いて仲間どうしで立ち話するなんて
ずいぶん余裕ですね・・・自惚れがすぎませんこと?」
ナイフは壁や床に突き刺さった・・・が、胞助の
いたところにナイフは刺さっていない。
そこには巨大な篭手が床からはえて、胞助は
その陰にいた。
「威風堂々(フード)・・・ああ、余裕だし自惚れているよ。
だってウチの駒があんたに負けるはずないじゃん。」
「私らは駒扱いか・・・。」
「おい歩兵二人・・・もうナイフに囲まれてんぞ。」
二人ははっと見て周りを見た。空中はナイフで埋めつくされていた。
前後左右にびっしりとナイフが並んでいた。
「くっ・・・真上に逃げるわよ魔理沙!」
「お、おう!」
だが真上に逃げたその先にもナイフはあいも変わらず
敷き詰められていた
「ぐっ、逃げ場が・・・。」
二人はナイフを避けながらも、やむなく数本に被弾した
一方で相手側は胞助と話していた
「・・・あなたはあの二人を助けにはいかないのですか?」
「最初に言ったとおりだナイーブ&ナーバスなんだよ、やってられっか。」
「どうもそれが真の理由とは思えないのですが。」
「ほう・・・アンタ、鋭いねぇ・・・なんで分かったん?」
「いえ、言ってみただけです。」
「なんだよ言ってみただけかよ・・・・でさ、
どんな理由か聞きたくないか?」
「いえ、別に・・・。」
「かまわん聞け。」
(話をしっかり聞かないひとですね、この方)
「俺はさー、すんげぇ長生きしててさ、あの天照よりも
少しだけ年上なんだ。その長く生きてきた中で特に進化したと思えるのが人間なんだよ。
最初はせいぜい簡素な武器や作物をつくる程度だったのに今じゃどの種族よりも圧倒的
に栄えている。
それも何千年とかゆう単位じゃなくて最近じゃ十数年単位で進化してきている。
なかには生まれてから死ぬまでのうちにほかの人間では到達出来ない
ところまで進化したやつがいる。
この進化のスピードはさらに上げることができる方法があるんだが
アンタはどんな方法だと思う?」
「?、さぁわかりませんが。」
「それはな、物っ凄いピンチの中に放り込んでやるんだ。
9回裏2アウト1点差に新人打者をバッターボックスに立たせたり、
リレーのアンカーが怪我したから近くにいた入って間もない一年生をアンカーにしたり、
とにかくまだ場馴れしてない奴をいきなり本番のピンチの真下に置くんだ。
大半はプレッシャーで潰れちまうが・・・そいつの中で確実に進化は起こる。
窮鼠猫を噛むのことわざどおり・・・そいつは四割打者だってトップランナーに
だってなれるんだ。
まぁようするにあの二人のレベルアップを謀ってるワケ。」
「くっ・・・、こいつら最小限のダメージで私のナイフを躱している。」
「聞いてねぇな。」
師匠は既に解決策は渡していると言っていた、だがそれが何なのか全くわからない
師匠と今戦っている相手がどうやって気づかれずに、そしてどうやって後ろに回り込んだのか全く理解ができない。
今の戦略は、ただ貰ったスペカの中から解決策を探すしかない
「うひゃぁ!こっちにもナイフがあるぜ!」
「説明読んでもさっぱり分かりゃしないじゃない!なによこの『時間を消費せずに行動する』って・・・・訳が分からないわ。」
「・・・・おい霊夢いまなんて言った?」
「え、だから訳が分からないって・・・。」
「その前だ!『時間を消費せずに行動する』?そういったんだな?」
「ええ、そうだけど・・・・まさか、魔理沙アイツの能力って・・・。」
「ああ、多分な・・・なら作戦は・・・。」
今霊夢たちと戦っているナイフ使い、名を十六夜咲夜と言った。
この紅魔館でメイド長を勤め、なおかつこの館を実質的に取り仕切っている。
過去にどのようないきさつがあってこの館に来たのか知る者は少ない。
咲夜は考えていた、なぜあの男が少女二人の手助けをしないのかを、
言っていたとおりあの二人を成長させるとしたらそれは危険な行為だ
成長させるということは、今は未熟ということ。
咲夜は若くとも熟練者だ、駆け出しの戦士に負けるようなタマではない。
それを見越して使ってきたとしたら、それは綱渡りに等しい賭けだ
勝てたとしても大怪我で前線離脱を余儀なくされるであろう
知らずに使ってきたらもはやそれは愚か者だ
「・・・その程度の浅知恵で勝てると思ったのかしら?」
咲夜は時を止めた、これが咲夜の能力である
時間を止める、加速する、減速することができる。
一瞬で回り込んだり、ナイフを敷き詰めたのはこの能力によるものだ。
咲夜はさらにナイフを追加した、霊夢と魔理沙の周りには
一人として通ることが不可能なほどにナイフが敷き詰められた
「これで詰みましたね・・・時は動き出します。」
カチッ
時が動くと同時になにかの音がした
別に咲夜が時間を動かす度にこのような音はしない
何かのスイッチのような音だった
だが咲夜は気がついた、ナイフが全て打ち落とされている
さっきまで空中にあってその切っ先が霊夢と魔理沙にむいていたはずのナイフの束が
バランバランと音を立てて床に落ちていった
「ふう、どうやら間に合ったようね。」
一段落ついた表情で霊夢が言った
魔理沙を含めて二人にはさっき敷いたナイフはかすりもしていない
「なっ・・・なぜ・・・?」
驚いた咲夜は少し後ろに退いた、その時だった
カチッ
またあの音だ
それと同時に後ろから弾幕を受けた感触がした
「グッ・・・・ハッ!?」
「間に合ったようね、私の『結界』が。」
「わたしの、じゃないだろ?」
「あーそうだった、ハイエロファントグリーンの結界だったわね。」
咲夜は言葉を返そうと思ったが言葉が出ない
背中のダメージが大きかったようだ
「あら、喋るのもキツいみたいね、説明してあげるわ、今あなたが喰らったのは
ハイエロファントグリーンの技で〈エメラルドスプラッシュ〉っていうの。
まぁ、宝石型の弾幕なんだけど・・・・・コレに宝石価値がないのが残念なのよね。
で、さっきのだけどハイエロファントグリーンにはもう一つ、〈糸状になる〉という
能力があったのよ、その糸状になったハイエロファントを半径20メートル内に
張り巡らして、触れればエメラルドスプラッシュが発動する結界の完成ってこと。」
だいたい理解した、よく見れば周りは緑色の糸で囲まれている
かくぐるのは至難の技だろう。
だがナイフを敷くには十分の隙間だった
ダメージも回復してきた
「この程度で動きを封じたとおもって?
この糸と糸の間にナイフを敷けばいい話じゃない・・・・
こんな安っぽいトリックで私を倒そうなど・・・・
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァアアア!」
咲夜はナイフを投げた、今度は結界を掻い潜るように投げた
しかし、またナイフは落ちていった。
「なん・・・・で・・・・。」
「いってなかったわね、エメラルドスプラッシュは私の意思でも
撃ち出せるわよ。」
「くっ・・・。」
「あ、逃げた。」
咲夜は、自分の主人に申し訳ないと思った
余裕こいて相手取った挙句無様な逃亡をしてしまった
しかしただの逃亡ではない、しっかり計画を練ってまた挑めばあるいは・・・・
「逃がさんぜ。」
突然金髪の魔法使いが目の前に現れた
彼女の素早さはさっきの戦闘でみてわかってる
それだとしても速すぎる
「どうやらわかってないようだな、ホレ自分の体を動かしてみろ。」
今気づいた、体は全く動いてない
視界に入っているナイフや弾幕も、向こうに座っている男も
完全に止まっていた
この状況は自分がなんども体験している
いや、自分がなんども起こしているこの状況は・・・
「気づいたか?私が時を止めたんだよ。」
彼女の後ろにやや長髪の大男がいた
「これも霊夢のハイエロファントと同じ〈スタンド〉って奴かな
〈承符「スタープラチナ・ザ・ワールド」〉時間を止めたのはコイツの能力だぜ。」
咲夜は冷や汗が出た・・・・・
知っている、コイツが次に何をするか本能的に知っている
「コイツは決め技するときに連続で同じ言葉を叫ぶらしいな、それじゃぁ・・・。」
後ろのスタープラチナが拳を構えた、そして
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァア!」
大量のラッシュを叩き込まれ咲夜は吹っ飛んでいった。
この館の大広間
奥の玉座に鎮座する少女は足を組み、頬杖をついていた
「・・・・ちょっとそこのメイド妖精。」
「な、なんでしょうか、お嬢様。」
「咲夜がやられたようね。」
「さっ、咲夜様が!なぜ・・・・そんな・・・・。」
「うろたえないで、目障りだわ・・・・・
うろたえる暇があるなら地下からあの子を連れてきなさい。」
「妹様ですか!?でも妹様は気が触れているのでは・・・?」
「なんども同じこと言わせないで頂戴、咲夜を倒したんだもの
少しくらい骨があるでしょう?ならフランのいい遊び相手になるじゃない。」
「そうでございますか・・・・。」
玉座に座る少女は背伸びをした
「まぁ私も近頃は運動不足だしね、フランと一緒に遊んだほうが健康にいいのかもね
あの子に至っては495年もまともに外に出てないけど・・・・。」
少女は立ち上がって外の月を見た、月は真っ赤に輝いていた
「私の方から出向いてあげましょう。こんなに月も赤いことだし
本気で殺すわよ。」
広間から少女は姿を消した
「くっ・・・・あー!広ぇぇぇえええええええええええ!」
胞助たちは咲夜を倒したあと、ずっと広い館をさまよっていた
「くっそなんなんだよこの館・・・北海道ぐらい広ぇんじゃねぇか?」
「それはないと思うぜ?」
「この館に住んでいる奴の気がしれんな、廊下の幅が八疊間よりでけぇ。」
しばらく廊下を歩いていると前にひとりの少女が立っていた
白っぽい服に青い髪、ナイトキャップをかぶり蝙蝠のような翼を生やした妖怪だった
「・・・・女の子だ。」
「女の子ね。」
「女の子だぜ。」
「あんたら二人も女の子でしょ、私よかずっと年下だし。」
妖怪少女はすこしつまらなさそうな顔をしていた
そこに霊夢が質問する
「あんたが、この霧を出してる奴?」
「ええ、そうよ。」
あっけなく、そしてそっけなく少女は答えた
「私の名前はレミリア・スカーレット。この館の主人よ。」
「へー、じゃぁさっきのメイドより偉いのか・・・・・チビのくせに。」
「なっ!チビって言ったわね・・・・・あなたの運命はもう
先はないわよ。」
「お姉様~ずるいよ~。」
今度は後ろから声がした、振り向いてみるとレミリアと容姿が似た少女がいた
赤い服に金髪でレミリア同様ナイトキャップをかぶり背中からは宝石の付いた翼が生えていた
「お姉様?てめぇの妹かよ?」
「そう、フランドール・スカーレットは私の妹よ、しかも・・・・・私よりずっと強い
よ。」
「・・・・情けねぇ姉ちゃんだ。」
「うっ、うるさいわね・・・・フラン!この人たちと遊ぶわよ!」
「わーいやったー、外に出たのも久しぶりだし三人いるけど誰から遊んでくれるの?」
「久しぶり?お前今まで外に出たことないのか?」
「うん、495年ぐらいお姉様に言われて地下のお部屋にいたの。」
「ほう・・・そうか・・・。」
胞助が黙り込んだ
霊夢がフランの方へ行こうとしたがそれを魔理沙がとめた
「私が行くぜ、あっちのほうが強いんだろ?」
「そう・・・・じゃぁ私がレミリアの方ね。」
二組はそれぞれ向き合った、これから戦闘が始まろうとするその時だった
「山吹色の波紋疾走!」
そう言いながら胞助がレミリアを思いっきり殴った
それと同時にレミリアの体が少しづつ溶け出してきた
「ひっ・・・・いあああああああああああああああああああああああ!!!」
「お姉様!」
「・・・・てめぇはこの子の姉ちゃんである資格はねえ・・・・
地下に閉じ込めんのは姉妹喧嘩にしちゃあひどすぎるよなぁぁああ?
それで俺たちを倒すために出したってぇことか・・・・・。
そしてことが済んだらまた地下にってか、クズが・・・・・・。」
胞助はコツコツと革靴と床の当たる音を響かせながらレミリアに近づいていった
「あの子に謝れ、もう二度と地下に閉じ込めないって誓え、そしたらそれを解いてやる。」
「ふっ・・・・ぐぐぐ。」
「・・・言えないのか?だったらそのまま波紋が全身に回るのを待つんだな
いや、もうここで止めを指すか?」
胞助が手を挙げたその時だった
フランが飛んできてその腕をつかんだ
「・・・嫌なのか?こんな姉でも死ぬのが。」
「嫌だ!地下にいるのも寂しいけどお姉様が居なくなるのは
もっと寂しいもん!」
胞助はフランの方からレミリアの方へと視線を変えた
そしてさっきとは違う優しい口調で言った
「なぁレミリア、こんなに頼んでるんだぜ?ずっと閉じ込めてきた妹が
お前を恨みもせず頼んでるんだ・・・、こんな妹を閉じ込めるつもりか?」
「・・・・・・」
「とりあえず波紋は解いてやる、霧は止めておけ、ただし次に自分の妹
を泣かすようなことしたらまた波紋を喰らわす・・・・いいな?」
そう言って胞助は立ち去っていった
「ねぇ師匠、あれでいいの?」
「あれでよかったんだよ、あれで仲良くならねぇ兄弟姉妹はいねぇよ。」
「でもしっくりこないなぁ・・・やっぱり力づくでやったほうが私にはあってるぜ。」
「そうだ・・・帰ったら人事異動を発表するから
早く帰るぞ。」
「人事異動?」
「・・・・お姉様大丈夫?」
「・・・・大丈夫、ちょっと火傷しただけよ。」
「うう~・・・よかった。」
「ごめんねフラン、長い間ずっとあんなとこに閉じ込めちゃって・・・。」
「お姉様・・・。」
「私が間違ってたわ、あなたはいろんなもの壊すけどそれは遊び方を知らなかった
だけなのよね・・・・私が遊び方を教えなきゃいけないのにね・・・・」
二人の少女は歩いていった、メイド長と魔法使いの治療をしなくちゃ・・・・
誰一人欠けることなくみんなで遊びたいから・・・・。
一方博麗神社で
「霊夢、魔理沙、お前等破門だ。」
「「はぁ!?」」
「ああすまない悪く言ってしまったな、良く言えばクビだクビ。」
「全っ然良くなってないわよ・・・。」
「な、なんで破門なんだよ?」
「ああ実はな・・・・・飽きた。」
「「ンなぁっ!!?」」
「もともとお前等は修行とかしなくても十分強かったんだよ
で、俺さぁ一回師匠って立場になってみたかったんだよどんな気分なのかなーって。
そしたらさぁー・・・つまらんのなんのって。
だから次から師匠じゃなくて胞助ってよべよ~。」
「・・・・なんかアイツに振り回されてる気がするわ。」
「・・・・・同意。」
数日後
「霊夢ー邪魔するぜー。」
「シィィィィィィイイイイイイイイイザァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!!」
「うおっ!びっくりした・・・。」
「うう・・・・あら魔理沙じゃない、どうしたの?」
「こっちのセリフだぜ、なんださっきの大声。」
「シーザーが死んだのよ。」
「・・・は?意味がわからん。」
「ししょ・・・胞助から漫画ってのを借りたんだけど面白くってね・・・・
その中の登場人物のシーザーが死んだのよ。魔理沙も胞助から借りれば?」
「おう、借りれるものなら借りとくぜ、ところで胞助はどこにいるんだ?」
「参道の大穴よ、修理しているわ。」
そのまま霊夢はまた読み始めた、仕方なく魔理沙は外に出た
確かに参道の穴の中に胞助がいた
あのチルノたち三人もいる
「よー、おまえらなにしてるんだ?」
「おー魔理沙か、休憩がてらチルノで涼んでる。」
「あたい冷房じゃないよ!」
「でも穴の中だと涼しいよチルノちゃん。」
「涼しいのだー。」
「なにばかやってんだか・・・そのままじゃ霊夢に怒られるぜ。」
「大丈夫だって、考えとくから。」
「(ホントに大丈夫か?)私は紅魔館に行ってるぜ。」
「おう、行ってらっしゃい・・・・しかしどうしたものかな
拒食の工作隊を出しても材料がなけりゃ意味ないし
国を喰う土地じゃあ多過ぎるしな・・・・・どうしたものか。」
魔理沙は湖の上を飛び、紅魔館の浮島についていた
紅魔館の門番は椅子に座って寝ていた
「・・・寝てるけど大丈夫かこいつ・・・・既にナイフが何本か刺さってるし。」
きになったがとりあえず無視してそそくさと中に入っていった
「邪魔するぜ。」
「入ってくんな。」
「パチュリーじゃないか、来て早々そんなこと言うなよ。」
「あれから何回もアンタが私の図書館に押しかけて
持っていった本の数は?」
「えっと・・・3か4冊ぐらいだろ。」
それを聞くとパチュリーは激情して
「ハァ!?3か4冊ゥ~?ふざけんじゃないわよ!軽く三桁は超えてるわよ、三桁!」
「アーアー、キコエナイーワタシハレミリアノホウへイク。」
「ちょっと待ちなっ・・・待ぁぁあああちぃぃぃいいいいなぁぁぁああああさぁぁぁあ
ああああい!ゲホッガホッ!」
魔理沙は廊下をさっさと歩いていった
パチュリーは喘息で追いかけることができなかった
「ようレミリア、って咲夜とフランもいるじゃん。」
「あら魔理沙、あなたに出すお茶はないわよ。」
「紅茶でよろしかったでしょうか?」
「ああ、頼むぜ。」
「・・・咲夜、聞いてた?」
「魔理沙だ魔理沙ー!また遊びに来たのー?」
「いや、本を借りにきたんだぜ。」
「パチュリーが迷惑だって言ってたけど?」
「紅茶も飲んだし、用はないから帰るぜ。」
「バイバーイ、またねー。」
「・・・なんでみんな私の話を聞かないのかしら・・・グスッ。」
そんなよこでメイド長は鼻から大量の血を流して倒れてた
「胞助、ちゃんと参道なお・・・・してるわね。」
参道にぽっかり空いていた穴はきれいに塞がれて
上にちゃんと石畳が敷かれていた
「でもあいつどこに行ったのかしら・・・あれカエルが。」
目の前をカエルがぴょこぴょこ跳ねていた
そして今まで穴が空いていたところに到達すると
突然参道から大口が出てきてカエルを飲み込んでいった
「・・・・・・胞助ェエエエエエエエエ!」
その頃当人は
「さてと、今夜の酒の肴は買ったけど・・・・・まさかバレてないよな
あの参道が〈女教皇「ハイプリエステス」〉を化けさせたものだって・・・。」
バレバレである
要するに大体こんな感じだよね。
毒にも薬にもならない話に猛毒は嬉しいぜ
次回も期待してる
オリキャラに文句はありません。
ここは二次創作を投稿できるサイトですし、僕自身が他のサイトに投稿したSSのなかにも、ある程度のオリ脇役はいます。(ここまで多様な意味では目立たないようにはなっていますが)
ストーリーの薄さにも文句をつけません。
文を書くのはとても大変ですよね。僕も二次創作を投稿し始めたときには有名な作者さん達にアドバイス、ダメ出し等をいただいて、1ヶ月経過してやっと【並】の評価をいただける作品を書くことが出来るようになりました。
今ではコメントで次回のネタ等を募集して、「それらに如何に応えるか」という楽しみがあります。
文法がバラバラで、誤字だらけなのもこの際おいておきましょう。
他の作者の人達だって誤字ぐらいします。
単刀直入に言ってしまえば、作者さんの行動は読者側の気分を悪くしています。
作品のコメントを無視(と言うより軽視)し次回作を、若しくは自分の書き方を改善しよう、という姿勢が全く感じられません。
たとえ作品が酷評されようとも、次回作でコメントのアドバイスが反映されていれば読者に好印象なので、作者さん自身に興味を持つようになります。「おっ、また○○さんの作品だ。」という風に。
しかしそれ以上の問題が。
作者さんは「ネチケット」という言葉を聞いたことはありますか?
あなたは、ネットというものの【危険さ】を理解できていません。
自分の学校をネットに掲載するのは非常に危険、論外です。
今すぐ例の後書きを書き直すことをオススメします。
この作品は当然後者に該当するのだろうが凡庸な作品よりも多くの読者が目を通してコメントを残している現実がある。
どんな意味合いにしてもある種の魅力があるのだろう。
色物としては読めない事も無い。
まともな神経で読んでは不快でしかない。
進むことも戻ることも出来ないお前に
もう進む道など無いのだから!
どんな展開になるのか楽しみです
とにかくよく分かりません、この小説。何したいんだろう。
このような小説、携帯ホームページで作った東方の二次創作サイトにいっぱいありますから、今度からそちらに投稿しては如何?
多分、このままではここで評価を頂くのも難しいでしょう。
違うのなら、投稿する場所は選んだ方がいいですよ。
批判されたい・注目されたいという特殊性癖持ちなら、いっそのこと学校の掲示板にでも貼ってみてはどうでしょうか?
釣りの方でしたら、お疲れ様です。いっぱいつれたね!
紅魔郷完結ということで、一旦ここに投稿するのはやめて、次回作からは別のところに投稿してみるのはどうでしょう。
次を書くような機会がありましたら最初から全ての構成を考える、投稿前に周囲の誰かに読んでもらう等の準備をしてみてはいかがでしょうか
えらく感動しました
レートが低いのが理解できないですね
成長したなぁと思えたら勝ち!
もしかしたら読者の方々はツンデレなのであえて低評価をつけているのかもしれません。
いやがられても作品の投稿を続行する作者の精神には感服させられます
これ以降書くことはやめず、沢山の知識や経験を経て
ここにいる読者さんをあっと言わせるような作品を書いてください。
応援してます。学校も頑張ってね。
こちらとしては、最初の数行を見た時点で読む気が失せたね。
現在の作風についてですが、難しい表現を極力廃し、瞬間的な印象で文を進めてゆくのもひとつの技術には違いありません。それだけに、何が起きているのか、何が笑いどころなのか、瞬時に読者の脳に伝える表現力が必要です。
この作品に多くのコメントがつき、そこに批判的な意見があることが意義深いことなのでしょう。今回の場合作品の評価はほとんど自明に定まります。読者は、ほかの読者が様々なスタイルで批判しているのを面白く読むことができ、作者にとっては自分に向けられた意見の全てが取り分です。コメントのそれぞれには、凡作を書いたときにもらえるそれよりも、かなり豊富な情報が込められていたはずです。そういう意味では、皮肉ではなく「良作」だという見方ができます。
より多くの読者が作者の書いた世界の楽しみを共有でいるように精進されたく思います。